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暴力団ニュース~ヤクザ事件簿

全国の暴力団、任侠組織、極道関連のニュース速報

全国ヤクザ事情

【暴力団情勢の展望】45%占める山口組「一極集中」

 警察庁によると、暴力団構成員と準構成員の合計は平成21年末時点で8万900人で前年に比べ1700人減少している。ピーク時の昭和38年の18万4千人から半分以下にまで減少しているが、平成3年以降は7万9千人台~9万1千人台で推移し、横ばい状態だ。

 団体別では、山口組(神戸市)は前年に比べ1600人減少したものの、全体の45・0%の3万6400人に上る。全国の指定暴力団は22団体あるが、まさに一極集中の様相を呈している。住吉会(東京都港区)は15・8%、稲川会(横浜市)は11・6%で、この主要3団体で72・4%を占めているという。

 山口組では直参(じきさん)と呼ばれる直系組織が86団体あり、最大勢力は5代目組長を輩出した山健組(神戸市)で、弘道会は2番目。組長と若頭、総本部長のトップ3と7人の若頭補佐による執行部で組織を運営している。

 ただ、組長の篠田建市受刑者は平成17年末から収監中で来年4月に出所予定。この間、事実上のトップとして君臨してきた若頭の高山清司被告は今年11月に逮捕され、現在起訴勾留(こうりゅう)中。12月に逮捕された総本部長の入江禎被告も起訴勾留中で、トップ3不在の状態が続いている。

 一方、今年1~6月の暴力団の摘発人数は1万2588人。罪種別では、覚せい剤取締法違反と恐喝、賭博、競馬法など公営競技関係法違反が34・6%を占めており、依然として有力な資金源になっている。

暴力団が企業を乗っ取り、株価を操作/韓国

 ベンチャー企業を買収した後、会社の資金を横領し株価を操作したとして、ソウル中央地検強力(凶悪犯罪担当)部(キム・ヒジュン部長)は27日、暴力団「金堤邑内組」の組長L容疑者(46)ら二人を逮捕・起訴すると共に、ヤミ金業者などの関係者8人も同時に起訴した、と発表した。

 検察によると、L容疑者らは2007年、ヤミ金業者から借りた金で、コスダック(KOSDAQ=韓国店頭市場)上場企業のCTC社を買収した後、昨年4月まで同社の資金306億ウォン(現在のレートで約22億400万円、以下同じ)を横領した疑いが持たれている。L容疑者らは、同社の経営権を掌握した後、社員らには月給を支給しない一方、横領した会社の金を、ソウル・江南地区の遊興酒店(日本のキャバクラのような風俗店)や海外旅行などで使っていた、と検察は説明した。

 検察は、L容疑者らが会社の株式を大量に売却した株主を脅迫し、売却された15億ウォン(約1億800万円)相当の株式を買い戻したほか、株価を操作するよう依頼して雇用した金融専門家らを脅迫し、謝礼として支給した20億ウォン(約1 億4400万円)を奪っていたことが分かった、と説明した。

 CTC社は02年にコスダックへ上場した後、100億ウォン(約7億2000万円)台の売上高を計上したが、L容疑者らが会社を乗っ取った後、経営が悪化し、今年3月に上場を廃止していた。

野々市町の中1連れ去り:身代金略取罪で組員ら3人起訴/石川

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 野々市町で登校中の中学1年の女子生徒(13)を連れ去り、現金を要求した事件で、金沢地検は28日、金沢市大額1、指定暴力団山口組弘道会系組員、上出忠典(45)▽同市みどり2、同、広瀬保明(47)▽住所不定、無職、北條富士男(52)の3容疑者を身代金目的略取などの罪で金沢地裁に起訴した。

 裁判員裁判の対象事件となる。最高検によると、被告に同罪を問う裁判員裁判は全国で初めてとみられる。

 起訴状などによると、3被告は共謀して、8日午前7時10分ごろ、野々市町の町道で、自転車で登校中の女子生徒を無理やり軽乗用車に押し込んで連れ去り、生徒の自宅に1億円を要求する電話を6回かけた、とされる。

「あなたのキャッシュカードが犯罪に」警察官装い詐欺未遂、無職男を逮捕/東京

 警察官を装い電話をかけ、女性からキャッシュカードをだまし取ろうとしたとして、警視庁町田署は詐欺未遂の現行犯で、住所不定、無職、井沢秀明容疑者(24)を逮捕した。

 同署によると、井沢容疑者は、「11月下旬に横浜市内で、暴力団風の男に『いい仕事がある。1回30万円になる』と声をかけられ、連絡用の携帯電話を渡された。東京都町田市の女性方に行くよう指示を受けた」と供述。同署は背後に振り込め詐欺グループがあるとみて捜査している。

 逮捕容疑は、別の男と共謀し、27日午前、同署員を装って、アルバイト女性(52)方に「あなたの口座が犯罪に使われている」などと嘘の電話をかけ、28日午前、銀行協会職員を装って女性方を訪れ、キャッシュカードをだまし取ろうとした。

 不審に思った女性が27日、銀行に問い合わせた上で、同署に通報。女性方周辺で張り込んでいた署員が井沢容疑者を取り押さえた。

弘道会幹部が拳銃自殺か 墓石の前で/愛知

 26日午前9時半ごろ、名古屋市千種区自由ケ丘1丁目の「中道寺」の墓地で、男性が頭から血を流して死亡しているのを、墓参りに来た会社員の男性が発見し、110番した。

 同署によると、男性は指定暴力団山口組弘道会幹部で「佐々木一家」の山本岩雄総長(60)。右のこめかみを撃ち抜いた跡があった。着衣に乱れはなく争った形跡もないといい、同署は自殺とみて調べている。倒れていたのは組関係者の墓の前だったという。
 同市内では3日にも、弘道会 村松組、村松 功組長=当時(63)=が拳銃自殺している。

少女の売春、組員の利益に/広島

 15歳の少女2人に売春をさせた福山市内の元風俗店店長(21)が児童福祉法違反罪などで24日に有罪判決を受けた事件では、売春の低年齢化と暴力団の資金源となっている支配の構図が浮き彫りになった。中高生への「悪の勧誘」は日常的にあり、教育関係者や保護者は危機感を募らせている。

 検察側の冒頭陳述によると、福山市御船町2丁目、無職佐竹誠人被告は2009年9月から約1年間、常時5人程度に売春をさせていた。同店の経営者は暴力団組員で、組員は月約56万円の利益を得ていた。

 捜査関係者は「被害少女のほかにも複数の18歳未満の女性を雇っていた」とみる。福山東署は12月9日までに、14歳の少女を風俗店で働かせたとして男2人を児童福祉法違反と風営法違反の疑いで逮捕。市内では、未成年者を食いものにする犯罪が相次いでいる。

 「風俗店で働かないかと先輩に誘われた」。そう高校1年女子(16)は漏らした。23日午後10時前のJR福山駅。友人の中学1年女子(13)は「稼げるならやってみたい」と言葉を継いだ。2人は繁華街へ去っていった。

 広島県内の中学、高校でスクールカウンセラーを勤める40代女性は「軽い小遣い稼ぎのつもりで、妊娠中絶や性病など大きな傷を負う少女が多い」と危ぶむ。暴力団関係者とトラブルが起きても学校や保護者に言えず、被害が拡大するケースも多いという。「教育現場が実態把握に努めるべきだ」と訴える。

名古屋「組長拳銃自殺」:拳銃所持の組員、不起訴に/愛知

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 自殺したとみられる暴力団組長の拳銃を所持していたとして銃刀法違反容疑で逮捕された同じ組の幹部の男(45)と組員の男(29)について、名古屋地検は24日、いずれも不起訴処分とした。
 同地検は不起訴の理由を明らかにしていない。拳銃自殺したとみられる指定暴力団山口組弘道会系組長(63)の遺体が今月3日、名古屋市北区の駐車場の車の中で見つかり、愛知県警は4日、2人が死亡した組長を乗せた車を別の場所に移動させる間、組長の拳銃を所持していた容疑で逮捕した。

山口組ナンバー3を保釈 暴対法違反で起訴

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 指定暴力団山口組幹部が暴力団対策法の禁止命令に従わず服役中の組員側に褒賞金を渡したとされる事件で、同法違反罪で起訴された山口組ナンバー3の総本部長で宅見組(大阪市中央区)組長の入江禎被告(66)が24日、保釈されたことが捜査関係者への取材で分かった。

 捜査関係者によると、起訴内容を認めていることなどから保釈申請が認められた。関係者によると、保釈金は1千万円とみられる。

男性遺体 頭から出血、拳銃自殺か 東京の荒川河川敷/東京

 24日午前8時15分ごろ、東京都北区赤羽3の荒川河川敷で、中年の男性が頭から血を流して死んでいるのが見つかった。そばに拳銃のようなものが落ちていた。男性は指定暴力団極東会系組幹部とみられ、警視庁赤羽署は周囲の状況から自殺を図ったとみている。

 赤羽署によると、現場は荒川にかかるJRの高架下。男性は橋脚にもたれかかるようにして倒れていた。河川事務所の職員が見つけ通報したという。

城崎温泉:暴力団宿泊お断り 全74旅館、約款に明記/兵庫

 暴力団関係者の利用や進出を排除するため、城崎温泉旅館協同組合加盟のすべての旅館ホテルは、宿泊約款に暴力団関係者の宿泊を断る項目を盛り込み、泉源を管理する城崎町湯島財産区も温泉利用を拒否する条例改正を行った。

 宿泊約款は、県警の呼びかけに応え、74軒が11月末までに改訂した。「宿泊しようとする者が暴力団や関係者の場合は契約に応じない」とする項目を加えた。

 湯島財産区の管理者、中貝宗治市長は、城崎温泉利用条例に「暴力団員等が温泉掘削、温泉利用を申請した場合は承認しない」という条項を加える提案を行い、旅館経営者ら11人で構成する財産区議会が全会一致で可決した。

 城崎町史によると、1960年代に3団体70人超の関係者がおり、温泉街にその屋台がずらりと並んでいた。住民と警察が一体となった追放運動で70年、屋台撤去に成功した。町内の女性(57)は「子どものころはヌード劇場などがたくさんあり、夜外湯に行くのが怖かった」と話している。

 城崎温泉旅館協同組合は「この40年間、暴力団の再進出を町ぐるみで阻止してきた。約款改訂という先手を打つことで先輩から引き継いだ安全安心な温泉街を守っていきたい」と話している。

足立の発砲事件で組幹部逮捕 金銭トラブルが原因か/東京

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 東京都足立区のマンションの一室に今年11月、銃弾数発が打ち込まれた事件で、発砲に使われた拳銃と実弾を所持していたとして、警視庁組織対策4課は22日、銃刀法違反(加重所持)容疑で、指定暴力団松葉会系組幹部の伊藤征太郎容疑者(35)=同区竹の塚=を逮捕した。

 同課によると、伊藤容疑者は同日、西新井署に出頭し「拳銃4発を撃ったことは間違いない」などと供述しているという。

 拳銃が撃ち込まれた部屋は松葉会系組事務所として使用されており、同課は組員同士の金銭トラブルが原因とみて調べている。

 逮捕容疑は11月24日、運転手役の男と共謀のうえ、足立区島根のマンションで自動式拳銃と実弾数発を所持していた疑いが持たれている。

山口組ナンバー3を起訴へ 服役中の組員に報酬金/大阪

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 暴力団対策法に基づく大阪府公安委員会の命令に反し、殺人罪で服役中の組員に暴力団抗争での報賞金を与えたとして逮捕された山口組ナンバー3の総本部長で宅見組(大阪市中央区)組長の入江禎(ただし)容疑者(66)について、大阪地検は22日に同法(暴力行為の賞揚等規制)違反罪で起訴する方針を固めた。捜査関係者への取材でわかった。

 捜査当局によると、今年1月以降、山口組直系団体の「直参」と呼ばれる組長20人が逮捕され(入江容疑者は除く)、このうち6人が起訴、3人が略式起訴された。他はほとんどが不起訴(起訴猶予含む)だった。

 捜査関係者によると、入江容疑者は逮捕後、「禁止命令後に金が渡ったことは知らなかった」などと関与を否認した。大阪府警は宅見組の関係先から押収した会計資料を分析し、服役中の組員への組からの現金支出を確認したという。このため地検は現金は組が組織として供与したもので、入江容疑者の公判維持は可能と判断したとみられる。

 山口組はナンバー2の若頭で弘道会(名古屋市)の会長高山清司被告(63)が8日に京都地検に恐喝罪で起訴され、6代目山口組組長の篠田建市受刑者(68)は銃刀法違反罪で服役中。入江容疑者の起訴により、山口組はトップ3が長期間の不在となる。

 府警捜査4課によると、入江容疑者の逮捕容疑は、府公安委の禁止命令に反し、宅見組関係者ら4人と共謀して08年11月~今年4月、計約390万円を組員の内妻の銀行口座に振り込み、組員に報賞金を供与したというもの。
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偽ブランド販売、収益隠した疑いで再逮捕/東京

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 偽ブランド品を仕入れ販売していたグループの総元締めの男が、売上金の一部を他人名義の口座に隠していたとして、警視庁に再逮捕されました。

 組織犯罪処罰法違反の疑いで逮捕されたのは、山口組系暴力団の関係者で会社社長、都国男容疑者(76)で、今年9月頃、東京・台東区内の雑貨店で偽物のルイ・ヴィトンのバッグなどを販売して得た収益およそ500万円を、他人名義の口座に入金して隠していた疑いがもたれています。

 この口座は死亡していた元従業員のもので、都容疑者は去年8月ごろから使っていたということです。

 都容疑者は偽ブランド品を韓国などから仕入れて販売するグループの東日本地区の総元締めで、偽ブランド品を販売する目的で所持していたなどとして逮捕・起訴されています。

暴力団事務所 使用禁止求める/東京

 暴力団山口組を実質的に支配する弘道会の系列の暴力団が東京・台東区のビルを買い取って事務所にしている問題で、21日、地元の住民160人余りが事務所としての使用禁止などを求める仮処分を東京地方裁判所に申し立てた。

 この問題は弘道会系暴力団の小松組が台東区竜泉にある4階建てのビルを買い取り、ことし3月から事務所として使用しているもので、地元の住民たちは、ことし10月に暴力団排除を目指す住民の会を立ち上げてる。

 21日は地元の住民168人が、暴力団事務所があることによって平穏な生活を送る権利が侵害されるなどとして▽事務所としての使用や▽小松組組長の立ち入りを禁止することなどを求める仮処分を東京地方裁判所に申し立てた。
 記者会見で住民側弁護団の犬塚浩弁護士は「住民が強い決意をして暴力団排除を押し出したのは画期的だ。暴力団を許さないという意識が社会に広がっている現れだと思う」と話した。

 弘道会はおよそ4000人が所属する名古屋の暴力団で、平成15年ごろから東京への進出を本格化させていて警視庁は弘道会が都内に4か所の事務所を持ち、およそ150人が活動しているとみて警戒を強めてる。

八王子のパチンコ店襲い2千万円奪う 元暴力団幹部を逮捕-警視庁

 東京都八王子市で平成21年1月に現金約2千万円が強奪された事件で警視庁組織犯罪対策4課は、強盗の疑いで、韓国籍で元指定暴力団山口組宅見組系幹部、呉相誠容疑者(45)=千葉市中央区登戸=を逮捕した。同課によると、呉容疑者は「弁護士と相談してから話をする」などとしているという。

 この事件の逮捕者は8人目。呉容疑者は事件前日に現場を下見し、強奪金のうち約500万円を受け取っていたという。同課では、呉容疑者が首謀者の1人とみている。

 逮捕容疑は、ほかの山口組系組員らと共謀、21年1月19日、八王子市東町の駐車場で、パチンコ店の売上金約2千万円が入った手提げカバンを奪ったとしている。

 事件後、呉容疑者は行方をくらましていたが、都内のホテルに滞在しているところを逮捕された。

共政会会長の恐喝事件、控訴棄却 広島高裁

 解体業者から現金計約3800万円を脅し取ったとして、恐喝罪に問われた指定暴力団共政会会長の守屋輯あつむ被告(68)=広島市西区横川町2丁目=の控訴審の判決公判が20日、広島高裁であった。竹田隆裁判長は「一審判決に事実の誤認はない」と判断。懲役7年(求刑懲役12年)とした一審広島地裁判決を支持し、検察、弁護側双方の控訴を棄却した。

 守屋被告は当時の守屋組の組長代行の男=既に病死=と共謀。同組組長だった2001年、中区のビルの解体工事を請け負った県解体工事業協会の元会長男性から受注額の1割に当たる420万円を脅し取るなど3人の解体業者から10回に分け計約3790万円を脅し取った。

知人女性の交際相手 脅迫した組員逮捕/広島

 知人女性の交際相手を脅したとして、広島中央署は19日、暴力行為法違反容疑で、広島市中区基町、暴力団組員、日山一晃容疑者(25)を現行犯逮捕した。

 逮捕容疑は、同日午前6時ごろ、知人の女性と交際していた同区の男性会社員(26)方に押しかけ、「次に会ったら殺してやる」などと脅迫したとしている。同署によると、男性会社員は女性と金銭トラブルになっていたという。

酒食で誘い賭博漬け 貧困層標的「娯楽場」

 国内最大の賭博場として知られた大阪市西成区の通称・ドーム。今年10月以降、大阪府警は暴力団組員ら男女21人を逮捕し、今も捜査を続ける。1日500万円以上を売り上げた巨大なヤミ娯楽場の中では、客の生活保護受給者らに酒と食事が振る舞われ、賭け金と引き換えに組員らが優しい言葉をかけていた。西成のあいりん地区にはこんな賭博場が20以上あるとされる。実態は孤独な貧困層に付け込んだ暴力団の「貧困ビジネス」だった。

 ◇西成・暴力団資金源 「2000円で遊べるオアシス」

 記者は、「賭博行為をしない」と約束した上で、ある賭博場に常連客の案内で入った。のれんをくぐると、角刈りで白いジャージー姿の男が鋭い目つきでこちらをにらんできた。ただ、常連客の顔を確認すると、先へ進むのを許した。廊下の先には「倉庫」と書かれたドア。開けると、約50平方メートルの細長い部屋が広がっていた。

 壁一面には競馬や競輪の情報紙が掲示され、午前中にもかかわらず労働者風の男性約20人が、レースを中継する約20台のテレビなどに見入っていた。ここでは、公営ギャンブルを対象に、1口100円で「私設券」と言われる馬券や舟券を売り、客に賭博行為をさせる。私設券を売るカウンターには男2人と若い女。「レースが始まるよ」「締め切るよ」と、客に購入を呼びかけていた。

 部屋の片隅には炊飯ジャーや鍋が置かれ、無料で食事もできる。コーヒーも飲み放題だ。60代の男性客は言った。「2000円もあれば、1日遊べて飯も食える。ここはオアシスや」

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 府警が摘発したドームでも、同様の光景が見られたという。捜査関係者によると、マンション3棟の1階を結合したドームは広さ約600平方メートル。複数のドアで内部を迷路のように仕切り、周辺には見張り役を置いた。客の大半は生活保護や日雇い労働で暮らす中高年の独居男性。生活保護費が支給される毎月1日は、朝から数百人が列をなした。客は私設券を1口100円で買い、約100台のテレビが映すレース中継に一喜一憂した。

 ここでも、親子丼、カレーなどの食事やビールなどの酒は無料だった。正月にはおせち料理も並んだ。レースの合間に食事をほおばる客に、組員らは「困ったことはないか」「体の調子はどうや」と、盛んに優しい言葉をかけたという。

 府警幹部は「甘いサービスで低所得者から金をむしり取る貧困ビジネス。暴力団の資金源であり、徹底捜査する」と話す。一方、常連客の男性は「ドームでは、足が悪い私に『足の調子はどうや』と優しくしてくれた。唯一の居場所やったのに……」と、摘発を残念がった。

  ◇

 府警捜査4課の捜査員らがドームに踏み込んだのは10月6日。厚い鉄の扉を爆破して突入するというアクション映画さながらの摘発劇だった。運営は指定暴力団山口組弘道会系組織とされる。弘道会は、山口組組長の篠田建市(通称・司忍)受刑者(68)の出身母体。来春の出所を控え、警察当局が集中的に取り締まっている。

暴力団組長を不起訴 和歌山地検

 恐喝未遂の疑いで和歌山県警に逮捕、送検された指定暴力団山口組系組長の男性(51)について、和歌山地検は17日、嫌疑不十分で不起訴処分とした。

 地検は理由について明らかにしていない。

 県警は10月、和歌山市内のビルを不動産会社の男性に売却した際「家賃収入の半額を毎月支払え」と金銭を脅しとろうとした疑いで逮捕。地検は11月に処分保留で釈放していた。

組長と飲食「交永」、公共工事から排除 府警、府などに通報/大阪

 代表が暴力団幹部と親しい関係にあるとして、府警捜査4課は16日、府暴力団等排除措置要綱などに基づき、大阪市中央区道頓堀1の建設会社「交永」を公共工事から排除するよう府と大阪市に通報した。府と市は少なくとも1年間、同社を入札から除外する。

 府警は先月、指定暴力団山口組弘道会系の組長(62)を詐欺容疑で逮捕。その後の捜査で、同社の男性社長(52)と組長が飲食を共にするなど親しい関係が確認されたという。

ビル管理会社顧問殺害で旧後藤組を家宅捜索 警視庁

 東京都港区北青山で平成18年3月、ビル管理会社顧問の野崎和興さん=当時(58)=を殺害したとして、指定暴力団山口組良知組(旧後藤組)系組員、山本将之容疑者(27)が殺人容疑で逮捕された事件で、警視庁組織犯罪対策4課は17日、静岡県吉田町の良知組本部を家宅捜索した。

 事件をめぐっては、同容疑で、実行役とみられる後藤組系元組員の男(42)の逮捕状を取り国際刑事警察機構(ICPO)を通じて国際手配している。野崎さんは渋谷区内の雑居ビルの所有権をめぐり、後藤組関係者とトラブルになっていた。

住吉会総裁らに損害賠償請求=みかじめ料被害含め-千葉地裁

 千葉県柏市で1月、中古車販売業の男性が指定暴力団住吉会系組長らに監禁され、現金などを奪われる事件があり、男性側は15日、西口茂男住吉会総裁らを相手に、計約2300万円の損害賠償を求める訴訟を千葉地裁に起こした。
原告側弁護団によると、2008年5月施行の改正暴力団対策法に基づき、事件以前に脅し取られるなどしたみかじめ料についても、同総裁らに賠償を求めた。

佐世保の暴力団追放訴訟:組所有のビル買い取りへ、住民側が上限提示/長崎

佐世保市瀬戸越1にある指定暴力団九州誠道会永石組のビルの使用差し止めなどを求める訴訟の和解に向けた弁論準備などが14日、地裁佐世保支部であった。終了後、原告の住民側代理人は、約1700万円を上限に土地建物の買い取りが可能との意向を示したことを明らかにした。

 上限は市民らの募金から諸経費を引いた額。住民側はこれまで通り、組側が競売で落札した1468万円を買い取り額としている。これを超える上限を示したが、組側は4736万円を提示しており、開きは残っている。裁判所は次回弁論準備(11年1月24日)までに被告側の意向を確認し、具体的和解案を提示するとみられる。

喜多方の土地詐取:建築業者を起訴 1人は処分保留に/福島

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 暴力団関係者による喜多方市の詐欺事件で、福島地検会津若松支部は14日、南会津町栗生沢、建築業、湯田高博容疑者(60)を詐欺罪で福島地裁会津若松支部に起訴した。

 起訴状によると、08年11月上旬ごろ、同市の男性(当時64歳)が所有する同市塩川町の土地と家屋を2200万円で購入すると約束しながら1000万円は払わず、だまし取ったとされる。

 一方同地検は、湯田被告と共謀したとして詐欺罪で逮捕、送検された同市の無職男性(61)は「関与の度合いを勘案した」として処分保留で釈放した。

 県警は、もう1人の共謀者として詐欺罪で逮捕した猪苗代町の山口組系暴力団組長、江尻竹雄容疑者(53)が、この土地と建物を同暴力団の下部組織の東北の拠点にしようとしたとみて調べている。

甲斐の死体遺棄:元暴力団員に懲役5年求刑/山梨

 甲府市の職業不詳、小須田誠さん(当時33歳)の遺体が埋められていた事件で、死体遺棄罪などに問われた中央市東花輪、元指定暴力団稲川会系組員、松永太郎被告(35)の論告求刑公判が13日、甲府地裁(森嶌正彦裁判官)であり、検察側は「犯行は大がかりかつ巧妙で非常に悪質」として懲役5年を求刑した。

 弁護側は最終弁論で、死体遺棄罪について「自首が成立する」と主張した。

弘道会系組長を詐欺容疑で逮捕/福島

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 福島県喜多方市の土地などを組事務所に使う目的でだまし取ったとして、県警喜多方署は13日、詐欺の疑いで逮捕状を取っていた指定暴力団山口組系組長、江尻竹雄容疑者(53)=同県猪苗代町二丁田=を逮捕した

 逮捕容疑は、同県南会津町栗生沢井戸入原、建築業、湯田高博容疑者(60)=同容疑で逮捕=ら2人と共謀。2008年11月上旬、喜多方市の土地・建物を所有者の男性から2200万円で購入することで合意したが、「税金対策」などとうそを言って代金が1200万円の契約書を作成させ、1千万円少ない金額でだまし取った疑い。

 福島県警によると、江尻容疑者が幹部を務める奥州会津角定一家の会津若松市の事務所をめぐり、住民側が使用差し止めを求めた訴訟が08年10月、事務所の移転などで和解しており、県警は江尻容疑者が新たな拠点にしようとしていたとみている。
 喜多方市の土地と建物については、福島地裁会津若松支部が先月29日、組織犯罪処罰法に基づき没収保全命令を出した。

廃工場で違法ゲーセン営業、8人を逮捕/韓国

 射幸性をあおる違法な賭博ゲーム「海物語」を製造・販売し、廃業処分を受けた工場の跡地で、違法なゲームセンターを運営していたグループが検察に摘発された。

 水原地検強力(凶悪犯罪担当)部(尹載弼〈ユン・ジェピル〉部長)は12日、違法なゲームセンターを運営していたH容疑者(39)や、取り締まりの情報を流した見返りに謝礼金を受け取ったとされる暴力団「華城連合組」の組員C容疑者(28)など計8人を、ゲーム産業法違反容疑で逮捕・起訴すると共に、残るグループのメンバー19人を在宅起訴した、と発表した。

 検察によると、H容疑者は昨年9月から今年5月まで、京畿道華城市雨汀邑梅香里にある廃工場を借り、「海物語」のゲーム機79台を設置して、名目上の店長を任命し違法なゲームセンターを運営したほか、同市や同道平沢市などの廃工場7カ所で同様の行為をした疑いが持たれているという。

 暴力団員のC容疑者らは、H容疑者と共同でゲームセンター1カ所を運営し、警察による取り締まりの情報を伝えた見返りに、H容疑者から謝礼金1437万ウォン(約105万5000円)を受け取った、と検察は説明した。

 検察は、「H容疑者らのグループは、廃業したゲーム機メーカーから、『海物語』のゲーム機や、商品カードを入れてゲーム機を作動させるカードリーダーなどを1台20万ウォン(約1万5000円)で買い取り、ゲームセンターを運営、1日に300万ウォン(約22万円)程度の収入を得ていた」と話した。

中1連れ去り、2容疑者の組事務所捜索/石川

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 石川県野々市町で8日、中学1年の女子生徒(13)が連れ去られた事件で、松任署捜査本部は11日、身代金目的略取容疑などで逮捕した指定暴力団山口組弘道会系組員で金沢市大額、上出忠典(45)、同市みどり、広瀬保明(47)両容疑者が所属する金沢市内の組事務所を家宅捜索した。

 捜索は午前10時頃から約2時間にわたって行われ、捜査員約20人が押収品を段ボール3箱に詰めて運び出した。同本部で、犯行動機の解明を進める。

 両容疑者は、同容疑などで逮捕された住所不定、無職北條富士男容疑者(52)と共謀し、8日午前7時頃、野々市町の町道で、通学途中の女子生徒を無理やり軽乗用車に乗せて連れ去り、女子生徒の父親に「1億円を用意しろ」などと電話で要求した疑い。

 捜査関係者によると、上出容疑者らが、「借金に困り、用立てる金が必要だった」と供述していることから、面識のあった女子生徒の父親の資産目当てに、計画的に女子生徒を狙ったとみられるという。

【山口組ナンバー3逮捕】共犯の組員ら3人逮捕 大阪府警

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 山口組ナンバー3の宅見組組長、入江禎(ただし)容疑者(66)=暴力団対策法違反容疑で逮捕=らが抗争事件で服役した傘下組員に報奨金を与えていた事件で、大阪府警捜査4課は13日、同容疑で指名手配していた宅見組系幹部、重里建一容疑者(36)ら2人を、犯人隠避容疑で服役組員の内妻、林幸枝容疑者(58)を逮捕した。府警によると、いずれも容疑を認めている。

 他の逮捕者は重里容疑者の内妻、徳田律子容疑者(39)。同事件に関連した逮捕者は6人となった。

 重里、徳田両容疑者の逮捕容疑は、入江容疑者らと共謀。平成20年10月、府公安委員会から服役中の組員に金品を渡すことを禁じる命令が出されたにもかかわらず、20年11月~今年4月、林容疑者の口座に計390万円を振り込み、供与したとしている。

 府警によると、禁止命令後は、宅見組からの報奨金を徳田容疑者が林容疑者の口座に振り込んでおり、入江容疑者らが報奨金供与の違法性を認識し、摘発を逃れようとしたとみている。

 林容疑者の逮捕容疑は、今年5月、振り込まれた金について府警から任意聴取を受けた際、「重里容疑者に貸していた450万円の返済金」と嘘をつき、入江容疑者らの関与を隠したとしている。

覚醒剤密売:容疑で元組員ら4人逮捕-府警/大阪

 ミナミの路上で覚醒剤を密売するなどしたとして、府警薬物対策課は10日、大阪市中央区島之内1、元暴力団組員、水田博延被告(41)=覚せい剤取締法違反罪で起訴=ら男女計4人を同法違反(営利目的譲渡)などの疑いで逮捕したと発表した。
 水田容疑者の逮捕容疑は今年3月2日、ミナミの路上で男性(37)に覚醒剤約10グラムを23万円で売り渡した、としている。水田容疑者は「今年2月ごろから密売していた」と容疑を認めているという。
 府警は4人の自宅などから覚醒剤約141グラム(約1270万円相当)と大麻約305グラム(約183万円相当)などを押収し、入手ルートを追及している。

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