タイ・日本人男性バラバラ遺体 容疑者2人はラオスに逃亡 遺体は複数回に分けて遺棄
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今月19日にタイの首都バンコク近郊で日本人の椛島良介さん(47)のバラバラにされた遺体の一部が発見された事件で、タイの現地警察が逮捕状を取った日本の暴力団関係者・加藤拓也容疑者(49)と、鈴木浩斗容疑者(27)が事件後、隣国のラオスに逃亡したことがわかった。また、椛島さんの遺体は、数日にわたり赤い車や白い車で複数回にわたって捨てられたとみられている。
遺体を捨てる際に使用された車
この事件は、タイの首都バンコク近郊ノンタブリー県の空き地で、椛島さんの遺体の腕の部分が発見され、タイの現地警察は殺人事件として捜査を始め、23日までに周辺の複数の場所で椛島さんの頭部などを発見した。頭部には撃たれた痕があり、司法解剖の結果、死亡したのは2~4週間前と推定されている。
左・椛島良介さん(47)
中・加藤拓也容疑者(50)
右・鈴木浩斗容疑者(27)
タイ現地警察は今月23日、監視カメラの映像などからタイ人の男(34)を死体遺棄・損壊容疑で逮捕し、加藤容疑者と鈴木容疑者の逮捕状を取って行方を追っていた。椛島さんと容疑者2人は特殊詐欺グループのメンバーとみられ、タイ現地警察は、何らかのトラブルからの犯行とみて捜査している。
今月19日にタイの首都バンコク近郊で日本人の椛島良介さん(47)のバラバラにされた遺体の一部が発見された事件で、タイの現地警察が逮捕状を取った日本の暴力団関係者・加藤拓也容疑者(49)と、鈴木浩斗容疑者(27)が事件後、隣国のラオスに逃亡したことがわかった。また、椛島さんの遺体は、数日にわたり赤い車や白い車で複数回にわたって捨てられたとみられている。
遺体を捨てる際に使用された車
この事件は、タイの首都バンコク近郊ノンタブリー県の空き地で、椛島さんの遺体の腕の部分が発見され、タイの現地警察は殺人事件として捜査を始め、23日までに周辺の複数の場所で椛島さんの頭部などを発見した。頭部には撃たれた痕があり、司法解剖の結果、死亡したのは2~4週間前と推定されている。
左・椛島良介さん(47)
中・加藤拓也容疑者(50)
右・鈴木浩斗容疑者(27)
タイ現地警察は今月23日、監視カメラの映像などからタイ人の男(34)を死体遺棄・損壊容疑で逮捕し、加藤容疑者と鈴木容疑者の逮捕状を取って行方を追っていた。椛島さんと容疑者2人は特殊詐欺グループのメンバーとみられ、タイ現地警察は、何らかのトラブルからの犯行とみて捜査している。
山口組系一心会傘下「三瓶組」若頭射殺事件で「絆會」若頭を逮捕へ 茨城県警に移送
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茨城県警は25日、2022年1月に茨城県水戸市の特定抗争指定暴力団・六代目山口組系「三代目一心会」傘下「三代目三瓶組(現在は芦川会)」の事務所内で、三瓶組の若頭を射殺した疑いがあるとして逮捕状を取っていた、指定暴力団・絆會若頭で「織田連合」会長・金澤成樹こと金成行被告(55)を、今月内にも殺人などの容疑で逮捕する方針を固め、同日、長野県から身柄を移送した。
金澤成樹こと金成行容疑者
金被告は2022年1月17日、水戸市元吉田町にある三瓶組の3階建て事務所の2階にいた、三瓶組の神部達也若頭(当時40)を射殺した疑いで、茨城県警が逮捕状を取っていた。金容疑者とみられる人物が直前に近くの店舗で菓子を購入していたことが防犯カメラの映像などから判明して関与が浮上した。茨城県警は犯行の動機や背景を慎重に調べる方針。
事件当時の三瓶組事務所
金被告は、2020年9月28日に長野県上伊那郡宮田村の飲食店駐車場に停められた車の中で、当時・絆會傘下だった「四代目竹内組」の宮下聡組長(当時48)の脇腹を撃ち、重傷を負わせたとして、今年2月に殺人未遂容疑などで長野県警などに逮捕されていた。
茨城県警は25日、2022年1月に茨城県水戸市の特定抗争指定暴力団・六代目山口組系「三代目一心会」傘下「三代目三瓶組(現在は芦川会)」の事務所内で、三瓶組の若頭を射殺した疑いがあるとして逮捕状を取っていた、指定暴力団・絆會若頭で「織田連合」会長・金澤成樹こと金成行被告(55)を、今月内にも殺人などの容疑で逮捕する方針を固め、同日、長野県から身柄を移送した。
金澤成樹こと金成行容疑者
金被告は2022年1月17日、水戸市元吉田町にある三瓶組の3階建て事務所の2階にいた、三瓶組の神部達也若頭(当時40)を射殺した疑いで、茨城県警が逮捕状を取っていた。金容疑者とみられる人物が直前に近くの店舗で菓子を購入していたことが防犯カメラの映像などから判明して関与が浮上した。茨城県警は犯行の動機や背景を慎重に調べる方針。
事件当時の三瓶組事務所
金被告は、2020年9月28日に長野県上伊那郡宮田村の飲食店駐車場に停められた車の中で、当時・絆會傘下だった「四代目竹内組」の宮下聡組長(当時48)の脇腹を撃ち、重傷を負わせたとして、今年2月に殺人未遂容疑などで長野県警などに逮捕されていた。
特殊詐欺メンバーの仲間割れ バンコク近郊で男性のバラバラ遺体 日本人の2人に逮捕状
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タイの現地警察は、今月19日にタイの首都バンコク近郊で日本人の椛島良介さん(47)のバラバラにされた遺体の一部が発見された事件で、事件に関与したとして日本の暴力団関係者・加藤拓也容疑者(49)と、鈴木浩斗容疑者(27)の逮捕状を取った。椛島さんと容疑者の男2人はいずれもタイを拠点とする日本人特殊詐欺グループのメンバーとみられている。
左・椛島良介さん(47)
中・加藤拓也容疑者(50)
右・鈴木浩斗容疑者(27)
押収された男の車
この事件は、タイの首都バンコク近郊ノンタブリー県の空き地で遊んでいた子どもが、椛島さんの遺体の腕の部分を発見。タイの現地警察は殺人事件として捜査を始め、23日までに周辺の複数の場所で椛島さんの頭部などを発見した。頭部には撃たれた痕があり、司法解剖の結果、死亡したのは2~4週間前と推定されている。現地警察は23日に、椛島さんの遺体を運んだとみられる乗用車を発見し押収し、この車を運転していたタイ人の男(34)を逮捕している。
逮捕された男の供述などから、椛島さんは今年3月26日に加藤容疑者と鈴木容疑者の3人でタイ人ドライバーの運転する車で観光したのち、翌27日に飲食店で口論となり、その後、運転手として3人をノンタブリー県内の倉庫まで送り届けたが、車内で加藤容疑者が椛島さんを射殺し、遺体の遺棄を手伝わされたと供述している。
現地警察は、遺体損壊に使われたとみられるオノなどを押収していて、オノが事件の1週間ほど前に購入されていたことなどから計画的な犯行だった可能性もあるとみて、加藤容疑者と鈴木容疑者の逮捕状を取り、行方を追っている。
タイの現地警察は、今月19日にタイの首都バンコク近郊で日本人の椛島良介さん(47)のバラバラにされた遺体の一部が発見された事件で、事件に関与したとして日本の暴力団関係者・加藤拓也容疑者(49)と、鈴木浩斗容疑者(27)の逮捕状を取った。椛島さんと容疑者の男2人はいずれもタイを拠点とする日本人特殊詐欺グループのメンバーとみられている。
左・椛島良介さん(47)
中・加藤拓也容疑者(50)
右・鈴木浩斗容疑者(27)
押収された男の車
この事件は、タイの首都バンコク近郊ノンタブリー県の空き地で遊んでいた子どもが、椛島さんの遺体の腕の部分を発見。タイの現地警察は殺人事件として捜査を始め、23日までに周辺の複数の場所で椛島さんの頭部などを発見した。頭部には撃たれた痕があり、司法解剖の結果、死亡したのは2~4週間前と推定されている。現地警察は23日に、椛島さんの遺体を運んだとみられる乗用車を発見し押収し、この車を運転していたタイ人の男(34)を逮捕している。
逮捕された男の供述などから、椛島さんは今年3月26日に加藤容疑者と鈴木容疑者の3人でタイ人ドライバーの運転する車で観光したのち、翌27日に飲食店で口論となり、その後、運転手として3人をノンタブリー県内の倉庫まで送り届けたが、車内で加藤容疑者が椛島さんを射殺し、遺体の遺棄を手伝わされたと供述している。
現地警察は、遺体損壊に使われたとみられるオノなどを押収していて、オノが事件の1週間ほど前に購入されていたことなどから計画的な犯行だった可能性もあるとみて、加藤容疑者と鈴木容疑者の逮捕状を取り、行方を追っている。
タイ・バンコク近郊で日本人男性のバラバラ遺体 暴力団関係者の日本人2人が関与 男1人を逮捕
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タイの現地警察は23日、今月19日にタイの首都バンコク近郊で日本人の成人男性のバラバラにされた遺体の一部が発見された事件で、監視カメラの映像などからタイ人の男(34)を死体遺棄・損壊容疑で逮捕。さらに暴力団関係者とみられる日本人2人が関与した疑いがあるとみて行方を追っている。
押収された男の車
今月19日、タイの首都バンコク近郊ノンタブリー県の空き地で遊んでいた子どもが、遺体の腕の部分を発見。タイの現地警察は殺人事件として捜査を始め、23日までに周辺の複数の場所で男性の頭部などを発見した。頭部には撃たれた痕があり、司法解剖の結果、死亡したのは2~4週間前と推定されている。
遺体の発見現場周辺
逮捕されたタイ人の男は、「運転手として日本人3人をノンタブリー県内の倉庫まで送り届けた。車を降りるように言われ、外に出たら、車内で被害者の男性と口論になったあと男の1人が被害者を撃った」と供述。その後、遺体の遺棄を手伝わされたと話している。男は「何も知らなかった」と関与を否定しているという。被害者は車の助手席に座っていて、後部座席から撃たれたとみられている。
現地警察は、日本人同士のトラブルが背景にあるとみて、暴力団関係者とみられる日本人2人の行方を追うとともに、事件の詳しい経緯や4人の関係性などを調べている。
タイの現地警察は23日、今月19日にタイの首都バンコク近郊で日本人の成人男性のバラバラにされた遺体の一部が発見された事件で、監視カメラの映像などからタイ人の男(34)を死体遺棄・損壊容疑で逮捕。さらに暴力団関係者とみられる日本人2人が関与した疑いがあるとみて行方を追っている。
押収された男の車
今月19日、タイの首都バンコク近郊ノンタブリー県の空き地で遊んでいた子どもが、遺体の腕の部分を発見。タイの現地警察は殺人事件として捜査を始め、23日までに周辺の複数の場所で男性の頭部などを発見した。頭部には撃たれた痕があり、司法解剖の結果、死亡したのは2~4週間前と推定されている。
遺体の発見現場周辺
逮捕されたタイ人の男は、「運転手として日本人3人をノンタブリー県内の倉庫まで送り届けた。車を降りるように言われ、外に出たら、車内で被害者の男性と口論になったあと男の1人が被害者を撃った」と供述。その後、遺体の遺棄を手伝わされたと話している。男は「何も知らなかった」と関与を否定しているという。被害者は車の助手席に座っていて、後部座席から撃たれたとみられている。
現地警察は、日本人同士のトラブルが背景にあるとみて、暴力団関係者とみられる日本人2人の行方を追うとともに、事件の詳しい経緯や4人の関係性などを調べている。
「池田組」若頭・前谷祐一郎被告を殺人罪で起訴 銃刀法違反でも再逮捕の方針
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松山地検は26日、今年1月に四国中央市妻鳥町の「スターバックスコーヒーイオンタウン川之江」で男性を射殺したとして、特定抗争指定暴力団・池田組若頭で「功龍會」会長・前谷祐一郎容疑者(62)=岡山市=を殺人の罪で松山地裁に起訴した。前谷被告は、県警の調べに対し黙秘を続けていて、地検も被告の認否を明らかにしていない。
前谷祐一郎被告(62)
前谷被告は今年1月14日の午後4時ごろ、四国中央市妻鳥町の「スターバックスコーヒーイオンタウン川之江」で、職業不詳・石川雄一郎さん(49)=四国中央市=に向け、拳銃を3発発射して胸などに命中させ失血死させたとされる。県警は防犯カメラの映像などから割り出した前谷被告を殺人容疑で全国に指名手配した。
今月5日に前谷被告は、潜伏していた岡山県倉敷市の住宅に一人でいたところを逮捕され、その際に住宅からは拳銃1丁と実弾が発見、押収された。県警は、押収された拳銃が石川さんを殺害した凶器とみて鑑定を進めていて、今後、銃刀法違反の疑いでも再逮捕する方針。
松山地検は26日、今年1月に四国中央市妻鳥町の「スターバックスコーヒーイオンタウン川之江」で男性を射殺したとして、特定抗争指定暴力団・池田組若頭で「功龍會」会長・前谷祐一郎容疑者(62)=岡山市=を殺人の罪で松山地裁に起訴した。前谷被告は、県警の調べに対し黙秘を続けていて、地検も被告の認否を明らかにしていない。
前谷祐一郎被告(62)
前谷被告は今年1月14日の午後4時ごろ、四国中央市妻鳥町の「スターバックスコーヒーイオンタウン川之江」で、職業不詳・石川雄一郎さん(49)=四国中央市=に向け、拳銃を3発発射して胸などに命中させ失血死させたとされる。県警は防犯カメラの映像などから割り出した前谷被告を殺人容疑で全国に指名手配した。
今月5日に前谷被告は、潜伏していた岡山県倉敷市の住宅に一人でいたところを逮捕され、その際に住宅からは拳銃1丁と実弾が発見、押収された。県警は、押収された拳銃が石川さんを殺害した凶器とみて鑑定を進めていて、今後、銃刀法違反の疑いでも再逮捕する方針。
福岡高検:工藤会総裁・野村悟被告の組合長射殺事件「無罪」で「死刑破棄」を不服として上告
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福岡高検は26日、4つの市民襲撃事件で殺人罪や組織犯罪処罰法違反(組織的殺人未遂)などに問われた、特定危険指定暴力団・工藤會総裁・野村悟被告(77)に対し、一審の死刑判決を破棄して無期懲役を言い渡した二審判決を不服として最高裁に上告した。26日が上告期限で、田上被告についても上告した。高検は上告理由について「判例違反があると判断した」と述べた。野村被告と田上被告の弁護側は、二審判決を不服として即日上告している。
左・野村悟被告
右・田上不美夫被告
野村被告と工藤會ナンバー2の会長・田上不美夫被告(67)は
■ 1998年、北九州市の元漁協組合長射殺
■ 2012年、工藤会の捜査を担当した元福岡県警警部銃撃
■ 2013年、野村被告の下腹部の脱毛施術などを担当した看護師刺傷
■ 2014年、射殺された元漁協組合長の孫の歯科医師刺傷
の4つの事件に関与したとして、殺人罪や組織犯罪処罰法違反(組織的殺人未遂)などに問われた。
2021年8月24日の一審・福岡地裁判決では、野村被告を4事件の「首謀者」と認定し、野村被告に求刑通り「死刑」、田上被告に「無期懲役」の判決を言い渡した。
今月12日の二審・福岡高裁の判決では、4つの事件のうち殺人罪などに問われた元漁協組合長射殺事件では、野村被告の共謀について「共謀は論理則、経験則に照らし是認できない」として無罪とし、死亡した被害者がいない残る3事件については有罪としたが、「死刑の量刑は到底維持し難い」として、一審の死刑判決を破棄し、無期懲役の判決を言い渡し、田上被告については、一審の「無期懲役」判決を支持して控訴を棄却した。
福岡高検は26日、4つの市民襲撃事件で殺人罪や組織犯罪処罰法違反(組織的殺人未遂)などに問われた、特定危険指定暴力団・工藤會総裁・野村悟被告(77)に対し、一審の死刑判決を破棄して無期懲役を言い渡した二審判決を不服として最高裁に上告した。26日が上告期限で、田上被告についても上告した。高検は上告理由について「判例違反があると判断した」と述べた。野村被告と田上被告の弁護側は、二審判決を不服として即日上告している。
左・野村悟被告
右・田上不美夫被告
野村被告と工藤會ナンバー2の会長・田上不美夫被告(67)は
■ 1998年、北九州市の元漁協組合長射殺
■ 2012年、工藤会の捜査を担当した元福岡県警警部銃撃
■ 2013年、野村被告の下腹部の脱毛施術などを担当した看護師刺傷
■ 2014年、射殺された元漁協組合長の孫の歯科医師刺傷
の4つの事件に関与したとして、殺人罪や組織犯罪処罰法違反(組織的殺人未遂)などに問われた。
2021年8月24日の一審・福岡地裁判決では、野村被告を4事件の「首謀者」と認定し、野村被告に求刑通り「死刑」、田上被告に「無期懲役」の判決を言い渡した。
今月12日の二審・福岡高裁の判決では、4つの事件のうち殺人罪などに問われた元漁協組合長射殺事件では、野村被告の共謀について「共謀は論理則、経験則に照らし是認できない」として無罪とし、死亡した被害者がいない残る3事件については有罪としたが、「死刑の量刑は到底維持し難い」として、一審の死刑判決を破棄し、無期懲役の判決を言い渡し、田上被告については、一審の「無期懲役」判決を支持して控訴を棄却した。
「工藤会」総裁の控訴審判決 検察側が「一部無罪」や「死刑破棄」を不服として上告へ
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今年3月12日に福岡高裁で開かれた裁判で、4つの市民襲撃事件で殺人罪や組織犯罪処罰法違反(組織的殺人未遂)などに問われた、特定危険指定暴力団・工藤會総裁・野村悟被告(77)に対し、一審の死刑判決を破棄して無期懲役を言い渡した控訴審判決について、検察は判決を不服として最高裁に上告する方針を固めた。上告期限は26日。野村被告と田上被告は、最高裁に即日上告している。
左・野村悟被告
右・田上不美夫被告
野村被告と田上被告は
・1998年、北九州市の元漁協組合長射殺
・2012年、工藤会の捜査を担当した元福岡県警警部銃撃
・2013年、野村被告の下腹部の脱毛施術などを担当した看護師刺傷
・2014年、射殺された元漁協組合長の孫の歯科医師刺傷
の4つの事件に関与したとして、殺人罪などに問われた。
2021年8月24日、一審・福岡地裁判決では、野村被告を4事件の「首謀者」と認定し、求刑通り「死刑」とした。
今年3月12日の二審・福岡高裁の判決では、4つの事件のうち殺人罪などに問われた元漁協組合長射殺事件では、野村被告の共謀について「共謀は論理則、経験則に照らし是認できない」として無罪とし、死亡した被害者がいない残る3事件については有罪としたが、「死刑の量刑は到底維持し難い」として、一審の死刑判決を破棄し、無期懲役の判決を言い渡した。
工藤會ナンバー2の会長・田上不美夫被告(67)については、一審の「無期懲役」判決を支持し、控訴を棄却した。
今年3月12日に福岡高裁で開かれた裁判で、4つの市民襲撃事件で殺人罪や組織犯罪処罰法違反(組織的殺人未遂)などに問われた、特定危険指定暴力団・工藤會総裁・野村悟被告(77)に対し、一審の死刑判決を破棄して無期懲役を言い渡した控訴審判決について、検察は判決を不服として最高裁に上告する方針を固めた。上告期限は26日。野村被告と田上被告は、最高裁に即日上告している。
左・野村悟被告
右・田上不美夫被告
野村被告と田上被告は
・1998年、北九州市の元漁協組合長射殺
・2012年、工藤会の捜査を担当した元福岡県警警部銃撃
・2013年、野村被告の下腹部の脱毛施術などを担当した看護師刺傷
・2014年、射殺された元漁協組合長の孫の歯科医師刺傷
の4つの事件に関与したとして、殺人罪などに問われた。
2021年8月24日、一審・福岡地裁判決では、野村被告を4事件の「首謀者」と認定し、求刑通り「死刑」とした。
今年3月12日の二審・福岡高裁の判決では、4つの事件のうち殺人罪などに問われた元漁協組合長射殺事件では、野村被告の共謀について「共謀は論理則、経験則に照らし是認できない」として無罪とし、死亡した被害者がいない残る3事件については有罪としたが、「死刑の量刑は到底維持し難い」として、一審の死刑判決を破棄し、無期懲役の判決を言い渡した。
工藤會ナンバー2の会長・田上不美夫被告(67)については、一審の「無期懲役」判決を支持し、控訴を棄却した。
工藤会総裁 二審福岡高裁は一審の「死刑破棄」で無期懲役の判決 殺人罪は無罪
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福岡高裁(市川太志裁判長)は12日、4つの市民襲撃事件で、殺人罪や組織犯罪処罰法違反(組織的殺人未遂)などに問われた特定危険指定暴力団・工藤會トップで総裁・野村悟被告(77)の控訴審判決で、死刑とした一審・福岡地裁判決を破棄し、無期懲役を言い渡した。4つの事件のうち、殺人罪などに問われた1998年の北九州市の元漁協組合長射殺事件について、「共謀は論理則、経験則に照らし是認できない」として無罪とした。
野村悟被告
同様の罪に問われ、一審で無期懲役の判決を受けていた工藤會ナンバー2の会長・田上不美夫被告(67)については、一審の無期懲役判決を支持し、田上被告の控訴を棄却した。
田上不美夫被告
野村被告と田上被告は
・1998年、北九州市の元漁協組合長射殺
・2012年、工藤会の捜査を担当した元福岡県警警部銃撃
・2013年、野村被告の下腹部の脱毛施術などを担当した看護師刺傷
・2014年、射殺された元漁協組合長の孫の歯科医師刺傷
の4つの事件に関与したとして、殺人罪などに問われた。
一審で両被告は関与を全面的に否定していて、両被告が事件を指示したことを示す直接証拠はなかったが、2021年8月の福岡地裁の判決では、工藤會が厳格な序列の定められた組織であることを前提に、最終的には野村被告が重要な意思決定をしていたと推認。野村被告を4つの事件の「首謀者」と判断し、殺害されたのは元漁協組合長1人だったが、巨額の利権獲得を目的に組織的に事件を起こしたなどとして、野村被告に検察側の求刑通りに死刑判決を、田上被告に無期懲役判決を言い渡し、両被告が控訴していた。
福岡高裁の控訴審は2023年9月から始まり、弁護側は一審の地裁判決を「『推認』の名の下で理由もなく共謀と殺意を認めた。重大な事実誤認がある」と批判し、野村被告については4事件とも「指示や共謀はなく、動機もない」として、改めて無罪を訴えた。さらに、関与を否認していた田上被告は控訴審で一転して2つの刺傷事件への関与を認め、「独断で配下組員に指示した」として、野村被告の関与がないことを強調し、4つの事件の首謀者は「野村被告とは別にいる」と明示した。
元漁協組合長射殺事件は元工藤會系幹部で「中村組」組長・中村数年受刑者(77)=無期懲役判決が確定=らが個人的動機で実行した事件とし、元警部銃撃事件については工藤會ナンバー3だった元理事長で「五代目田中組」組長・菊地敬吾被告(51)=一審・無期懲役判決、控訴中=が、看護師刺傷と歯科医師刺傷は田上被告がそれぞれ配下の組員に指示したと主張を変えていた。
一方、検察側は控訴審での認否を一部変更したこれらの主張について、「野村被告の罪責を免れさせるための虚偽供述で信用できない」と指摘。「野村被告と田上被告の指示がなければ事件の事実関係を合理的に説明できない」などとして、控訴棄却を求めた。
福岡高裁(市川太志裁判長)は12日、4つの市民襲撃事件で、殺人罪や組織犯罪処罰法違反(組織的殺人未遂)などに問われた特定危険指定暴力団・工藤會トップで総裁・野村悟被告(77)の控訴審判決で、死刑とした一審・福岡地裁判決を破棄し、無期懲役を言い渡した。4つの事件のうち、殺人罪などに問われた1998年の北九州市の元漁協組合長射殺事件について、「共謀は論理則、経験則に照らし是認できない」として無罪とした。
野村悟被告
同様の罪に問われ、一審で無期懲役の判決を受けていた工藤會ナンバー2の会長・田上不美夫被告(67)については、一審の無期懲役判決を支持し、田上被告の控訴を棄却した。
田上不美夫被告
野村被告と田上被告は
・1998年、北九州市の元漁協組合長射殺
・2012年、工藤会の捜査を担当した元福岡県警警部銃撃
・2013年、野村被告の下腹部の脱毛施術などを担当した看護師刺傷
・2014年、射殺された元漁協組合長の孫の歯科医師刺傷
の4つの事件に関与したとして、殺人罪などに問われた。
一審で両被告は関与を全面的に否定していて、両被告が事件を指示したことを示す直接証拠はなかったが、2021年8月の福岡地裁の判決では、工藤會が厳格な序列の定められた組織であることを前提に、最終的には野村被告が重要な意思決定をしていたと推認。野村被告を4つの事件の「首謀者」と判断し、殺害されたのは元漁協組合長1人だったが、巨額の利権獲得を目的に組織的に事件を起こしたなどとして、野村被告に検察側の求刑通りに死刑判決を、田上被告に無期懲役判決を言い渡し、両被告が控訴していた。
福岡高裁の控訴審は2023年9月から始まり、弁護側は一審の地裁判決を「『推認』の名の下で理由もなく共謀と殺意を認めた。重大な事実誤認がある」と批判し、野村被告については4事件とも「指示や共謀はなく、動機もない」として、改めて無罪を訴えた。さらに、関与を否認していた田上被告は控訴審で一転して2つの刺傷事件への関与を認め、「独断で配下組員に指示した」として、野村被告の関与がないことを強調し、4つの事件の首謀者は「野村被告とは別にいる」と明示した。
元漁協組合長射殺事件は元工藤會系幹部で「中村組」組長・中村数年受刑者(77)=無期懲役判決が確定=らが個人的動機で実行した事件とし、元警部銃撃事件については工藤會ナンバー3だった元理事長で「五代目田中組」組長・菊地敬吾被告(51)=一審・無期懲役判決、控訴中=が、看護師刺傷と歯科医師刺傷は田上被告がそれぞれ配下の組員に指示したと主張を変えていた。
一方、検察側は控訴審での認否を一部変更したこれらの主張について、「野村被告の罪責を免れさせるための虚偽供述で信用できない」と指摘。「野村被告と田上被告の指示がなければ事件の事実関係を合理的に説明できない」などとして、控訴棄却を求めた。
全国指名手配「池田組」若頭の逮捕受け 潜伏していた倉敷市の住宅を家宅捜索
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愛媛県警は、今年1月14日に愛媛県四国中央市妻鳥町にある商業施設で男性が射殺され、殺人容疑で全国に公開手配されていた特定抗争指定暴力団・池田組若頭で「功龍會」会長・前谷祐一郎容疑者(62)=岡山市=が5日に岡山県倉敷市の住宅で逮捕された事件で、6日午前10時ごろから前谷容疑者が潜伏していた倉敷市の住宅を家宅捜索した。
倉敷市の住宅を捜索
この事件は今年1月14日の午後4時ごろ、四国中央市妻鳥町の「スターバックスコーヒーイオンタウン川之江」で、職業不詳・石川雄一郎さん(49)=四国中央市=が拳銃で胸などを撃たれて死亡したもので、県警が防犯カメラの解析などから前谷容疑者を特定して全国公開手配し、5日午前6時20分ごろに倉敷市の住宅に1人でいた前谷容疑者を殺人容疑で逮捕した。住宅からは拳銃1丁と実弾が見つかっている。
愛媛県警は、今年1月14日に愛媛県四国中央市妻鳥町にある商業施設で男性が射殺され、殺人容疑で全国に公開手配されていた特定抗争指定暴力団・池田組若頭で「功龍會」会長・前谷祐一郎容疑者(62)=岡山市=が5日に岡山県倉敷市の住宅で逮捕された事件で、6日午前10時ごろから前谷容疑者が潜伏していた倉敷市の住宅を家宅捜索した。
倉敷市の住宅を捜索
この事件は今年1月14日の午後4時ごろ、四国中央市妻鳥町の「スターバックスコーヒーイオンタウン川之江」で、職業不詳・石川雄一郎さん(49)=四国中央市=が拳銃で胸などを撃たれて死亡したもので、県警が防犯カメラの解析などから前谷容疑者を特定して全国公開手配し、5日午前6時20分ごろに倉敷市の住宅に1人でいた前谷容疑者を殺人容疑で逮捕した。住宅からは拳銃1丁と実弾が見つかっている。
四国中央市スタバ銃撃事件 殺人容疑で全国指名手配の「池田組」若頭を逮捕
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愛媛県警は5日午前6時20分ごろ、今年1月14日に愛媛県四国中央市妻鳥町にある「スターバックスコーヒーイオンタウン川之江」で、職業不詳・石川雄一郎さん(49)=四国中央市=が射殺された事件で、殺人容疑で全国に公開手配していた特定抗争指定暴力団・池田組若頭で「功龍會」会長・前谷祐一郎容疑者(62)=岡山市=を岡山県内の住宅で逮捕し、身柄を四国中央警察署に移送した。
前谷祐一郎容疑者(62)
この事件は今年1月14日の午後4時ごろ、四国中央市妻鳥町の「スターバックスイオンタウン川之江店」で、石川さんが拳銃で胸などを撃たれて死亡したもので、県警が防犯カメラの解析などから石川さんと面識のあった前谷容疑者を特定し、全国に公開手配していた。県警は、前谷容疑者は車や公共交通機関を乗り継ぎ、関西方面に逃走した可能性が高いとみて行方を追っていた。
5日午前6時20分ごろ、前谷容疑者の関係先とみられる岡山県内の住宅に県警の捜査員が踏み込み、住宅内に1人でいた前谷容疑者を殺人の疑いで逮捕した。調べに対し、前谷容疑者は容疑について黙秘している。
住宅からは拳銃1丁と実弾が見つかっていて、県警は前谷容疑者の身柄を四国中央警察署へ移送し、拳銃と実弾が石川さんを殺害した事件に使用されたものと同一かなどの関連性を含め、拳銃などの入手経路や事件の経緯、前谷容疑者の逃走経路や共犯者の有無などについて調べ、事件の全容解明を進めている。
愛媛県警は5日午前6時20分ごろ、今年1月14日に愛媛県四国中央市妻鳥町にある「スターバックスコーヒーイオンタウン川之江」で、職業不詳・石川雄一郎さん(49)=四国中央市=が射殺された事件で、殺人容疑で全国に公開手配していた特定抗争指定暴力団・池田組若頭で「功龍會」会長・前谷祐一郎容疑者(62)=岡山市=を岡山県内の住宅で逮捕し、身柄を四国中央警察署に移送した。
前谷祐一郎容疑者(62)
この事件は今年1月14日の午後4時ごろ、四国中央市妻鳥町の「スターバックスイオンタウン川之江店」で、石川さんが拳銃で胸などを撃たれて死亡したもので、県警が防犯カメラの解析などから石川さんと面識のあった前谷容疑者を特定し、全国に公開手配していた。県警は、前谷容疑者は車や公共交通機関を乗り継ぎ、関西方面に逃走した可能性が高いとみて行方を追っていた。
5日午前6時20分ごろ、前谷容疑者の関係先とみられる岡山県内の住宅に県警の捜査員が踏み込み、住宅内に1人でいた前谷容疑者を殺人の疑いで逮捕した。調べに対し、前谷容疑者は容疑について黙秘している。
住宅からは拳銃1丁と実弾が見つかっていて、県警は前谷容疑者の身柄を四国中央警察署へ移送し、拳銃と実弾が石川さんを殺害した事件に使用されたものと同一かなどの関連性を含め、拳銃などの入手経路や事件の経緯、前谷容疑者の逃走経路や共犯者の有無などについて調べ、事件の全容解明を進めている。
傘下組長らの男性殺害、死体遺棄事件 稲川会総本部を家宅捜索
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埼玉県警は1日、2023年9月に金銭トラブルがあった男性を殺害して、埼玉県小鹿野町藤倉の山林に遺体を遺棄したとして、指定暴力団・稲川会系九代目八木田一家傘下「真木組」組長・真木健作こと根岸将浩被告(48)=埼玉県本庄市小島=や、真木組幹部・諸隈雪仁被告(42)ら男5人が殺人の疑いで逮捕された事件で、稲川会の総本部などを家宅捜索した。
稲川会総本部を家宅捜索
根岸被告や諸隈被告ら男5人は2023年9月、埼玉県本庄市の自営業・茂木好夫さん(当時55)に殴る蹴るの暴行を加えて肋骨骨折などの傷害を負わせたうえ、首を絞めるなどして殺害し、小鹿野町の山中に遺体を埋めて遺棄した疑いが持たれている。根岸被告らと茂木さんの間には、茂木さんが貸していた金の返済を巡ってトラブルがあったとみられている。
県警は稲川会総本部の家宅捜索で、茂木さん殺害などについての組織的な関与の有無などを調べている。
埼玉県警は1日、2023年9月に金銭トラブルがあった男性を殺害して、埼玉県小鹿野町藤倉の山林に遺体を遺棄したとして、指定暴力団・稲川会系九代目八木田一家傘下「真木組」組長・真木健作こと根岸将浩被告(48)=埼玉県本庄市小島=や、真木組幹部・諸隈雪仁被告(42)ら男5人が殺人の疑いで逮捕された事件で、稲川会の総本部などを家宅捜索した。
稲川会総本部を家宅捜索
根岸被告や諸隈被告ら男5人は2023年9月、埼玉県本庄市の自営業・茂木好夫さん(当時55)に殴る蹴るの暴行を加えて肋骨骨折などの傷害を負わせたうえ、首を絞めるなどして殺害し、小鹿野町の山中に遺体を埋めて遺棄した疑いが持たれている。根岸被告らと茂木さんの間には、茂木さんが貸していた金の返済を巡ってトラブルがあったとみられている。
県警は稲川会総本部の家宅捜索で、茂木さん殺害などについての組織的な関与の有無などを調べている。
死体遺棄で逮捕の稲川会系八木田一家傘下「真木組」組長ら男5人を殺人容疑で再逮捕
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埼玉県警は29日、2023年9月に埼玉県小鹿野町藤倉の山林に埼玉県本庄市の自営業・茂木好夫さん(当時55)の遺体が埋められ遺棄された事件で、死体遺棄容疑で逮捕していた指定暴力団・稲川会系九代目八木田一家傘下「真木組」組長・真木健作こと根岸将浩容疑者(48)=埼玉県本庄市小島=ら男5人が、茂木さんを殺害したとして殺人容疑で5人を再逮捕した。
真木健作こと根岸将浩容疑者
小鹿野町藤倉の山中
男性の遺体を遺棄
茂木さんは2023年9月3日午前2時ごろ、群馬県伊勢崎市内の飲食店で知人と飲酒後、付近の駐車場で男数人に車両で連れ去られ、群馬県内や埼玉県内を転々としていた事が判明していて、県警は、11月1日までに逮捕監禁などに関与した男女16人を逮捕。その後の容疑者の供述や防犯カメラ映像の解析などから、11月15日に小鹿野町の山林の土に埋まってい茂木さんの遺体を発見した。司法解剖の結果などから、茂木さんの死因は首を圧迫されたことによる窒息死とみられる。
県警は今月8日、11月5日に小鹿野町の山林に茂木さんの遺体を埋めたとして、根岸容疑者ら7人を死体遺棄容疑で再逮捕し、その後の捜査から、5人が茂木さんに殴る蹴るの暴行を加えて肋骨骨折などの傷害を負わせたうえ、首を絞めるなどして殺害したとして殺人容疑で根岸容疑者ら5人を再逮捕した。この事件を巡っては、これまでの逮捕者は今回の5人を含め、監禁容疑など男女計17人に上る。
茂木さんが連れ去られる前日までに、茂木さんの自宅から現金や借用書が盗まれていて、県警は、茂木さんが貸していた金の返済を巡るトラブルがあったとみて、殺害に至った経緯を捜査するとともに、組織ぐるみの犯行を視野に全容解明を進めている。
埼玉県警は29日、2023年9月に埼玉県小鹿野町藤倉の山林に埼玉県本庄市の自営業・茂木好夫さん(当時55)の遺体が埋められ遺棄された事件で、死体遺棄容疑で逮捕していた指定暴力団・稲川会系九代目八木田一家傘下「真木組」組長・真木健作こと根岸将浩容疑者(48)=埼玉県本庄市小島=ら男5人が、茂木さんを殺害したとして殺人容疑で5人を再逮捕した。
真木健作こと根岸将浩容疑者
小鹿野町藤倉の山中
男性の遺体を遺棄
茂木さんは2023年9月3日午前2時ごろ、群馬県伊勢崎市内の飲食店で知人と飲酒後、付近の駐車場で男数人に車両で連れ去られ、群馬県内や埼玉県内を転々としていた事が判明していて、県警は、11月1日までに逮捕監禁などに関与した男女16人を逮捕。その後の容疑者の供述や防犯カメラ映像の解析などから、11月15日に小鹿野町の山林の土に埋まってい茂木さんの遺体を発見した。司法解剖の結果などから、茂木さんの死因は首を圧迫されたことによる窒息死とみられる。
県警は今月8日、11月5日に小鹿野町の山林に茂木さんの遺体を埋めたとして、根岸容疑者ら7人を死体遺棄容疑で再逮捕し、その後の捜査から、5人が茂木さんに殴る蹴るの暴行を加えて肋骨骨折などの傷害を負わせたうえ、首を絞めるなどして殺害したとして殺人容疑で根岸容疑者ら5人を再逮捕した。この事件を巡っては、これまでの逮捕者は今回の5人を含め、監禁容疑など男女計17人に上る。
茂木さんが連れ去られる前日までに、茂木さんの自宅から現金や借用書が盗まれていて、県警は、茂木さんが貸していた金の返済を巡るトラブルがあったとみて、殺害に至った経緯を捜査するとともに、組織ぐるみの犯行を視野に全容解明を進めている。
弘道会傘下組員射殺事件 稲川会系「田中一家」幹部が無期懲役の一審判決を不服として控訴
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2020年1月に群馬県桐生市天神町のアパート駐車場で、特定抗争指定暴力団・六代目山口組・三代目弘道会系野内組傘下「二代目栗山組」組員・中西啓祐こと喜原啓祐さん(当時51)が拳銃で殺害された事件で、殺人と銃刀法違反(発射、加重所持)の罪に問われ、一審・前橋地裁で無期懲役の判決が言い渡された、指定暴力団・稲川会系「七代目田中一家」幹部・周東由記被告(46)=群馬県太田市=が15日、一審判決を不服として控訴した。
事件当時の現場付近
周東被告は他の田中一家幹部ら3人と共謀して2020年1月24日、桐生市の喜原さんの自宅アパート駐車場で拳銃1丁と実弾3発を所持し、喜原さんに向けて2発を発射して頭と胸に命中させ、殺害したとされる。
一審・前橋地裁のこれまでの公判では、検察側は「拳銃自体が禁制品であり、殺傷能力が高い45口径の銃を使った上、近距離から2発目を発射するなど確実に殺害する態様だった」と危険性と悪質さを非難し、弁護側は「動機がなく、組員の男が発射役として関わった客観的な証拠はない。関係者の供述は信用できない」として無罪を主張していた。
2020年1月に群馬県桐生市天神町のアパート駐車場で、特定抗争指定暴力団・六代目山口組・三代目弘道会系野内組傘下「二代目栗山組」組員・中西啓祐こと喜原啓祐さん(当時51)が拳銃で殺害された事件で、殺人と銃刀法違反(発射、加重所持)の罪に問われ、一審・前橋地裁で無期懲役の判決が言い渡された、指定暴力団・稲川会系「七代目田中一家」幹部・周東由記被告(46)=群馬県太田市=が15日、一審判決を不服として控訴した。
事件当時の現場付近
周東被告は他の田中一家幹部ら3人と共謀して2020年1月24日、桐生市の喜原さんの自宅アパート駐車場で拳銃1丁と実弾3発を所持し、喜原さんに向けて2発を発射して頭と胸に命中させ、殺害したとされる。
一審・前橋地裁のこれまでの公判では、検察側は「拳銃自体が禁制品であり、殺傷能力が高い45口径の銃を使った上、近距離から2発目を発射するなど確実に殺害する態様だった」と危険性と悪質さを非難し、弁護側は「動機がなく、組員の男が発射役として関わった客観的な証拠はない。関係者の供述は信用できない」として無罪を主張していた。
愛媛県警:全国指名手配の「池田組」若頭の情報提供呼びかけ 新たな動画を公開
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愛媛県警は14日、今年1月14日に愛媛県四国中央市妻鳥町にある「スターバックスコーヒーイオンタウン川之江」で、職業不詳・石川雄一郎さん(49)=四国中央市=が射殺された事件から1か月が経ち、全国に公開指名手配されている特定抗争指定暴力団・池田組若頭で「功龍會」会長・前谷祐一郎容疑者(62)=住居不詳・本籍:四国中央市三島宮川=の新たな30秒動画を制作・公開し、情報提供を呼びかけている。
愛媛県警ホームページ
【前谷祐一郎容疑者の身体特徴】
・年齢 62歳
・身長 163センチ位
・小太りで白髪
・左手の薬指と小指が欠損
【情報提供先】
・四国中央警察署 0896-24-0110
・愛媛県警察本部 089-934-0110
情報提供を呼びかける動画は14日に愛媛県警HPや県警のSNSなどで公開され、逃走している前谷容疑者の特徴や似顔絵などを伝える内容となっていて、これまでに「似た人を見た」などの情報が県内外から約280件寄せられているという。
愛媛県警は14日、今年1月14日に愛媛県四国中央市妻鳥町にある「スターバックスコーヒーイオンタウン川之江」で、職業不詳・石川雄一郎さん(49)=四国中央市=が射殺された事件から1か月が経ち、全国に公開指名手配されている特定抗争指定暴力団・池田組若頭で「功龍會」会長・前谷祐一郎容疑者(62)=住居不詳・本籍:四国中央市三島宮川=の新たな30秒動画を制作・公開し、情報提供を呼びかけている。
愛媛県警ホームページ
【前谷祐一郎容疑者の身体特徴】
・年齢 62歳
・身長 163センチ位
・小太りで白髪
・左手の薬指と小指が欠損
【情報提供先】
・四国中央警察署 0896-24-0110
・愛媛県警察本部 089-934-0110
情報提供を呼びかける動画は14日に愛媛県警HPや県警のSNSなどで公開され、逃走している前谷容疑者の特徴や似顔絵などを伝える内容となっていて、これまでに「似た人を見た」などの情報が県内外から約280件寄せられているという。
未解決の「工藤連合草野一家」系組長殺害事件 既に死亡の別の組長を書類送検 検察は不起訴処分に
27年前の1996年11月、北九州市八幡西区で特定危険指定暴力団・工藤會の前身組織・「工藤連合草野一家」系組長・原田一さん(当時57)が、頭を鈍器のようなもので殴られ殺害された事件で、福岡県警が2023年12月に同じ工藤連合草野一家系組長だった男を殺人の疑いで書類送検していたことがわかった。男は10年以上前に死亡していて、検察はすでに不起訴処分としている。
福岡県警察本部
この事件は未解決のままだったが、県警が証拠を精査するなどした結果、当時、同じ工藤連合草野一家系の組長が事件に関わっていた疑いが浮上し、2023年12月にこの男を容疑者死亡のまま殺人の疑いで書類送検していた。福岡地検小倉支部は同年12月27日に不起訴処分としている。この男と原田組長との間には金銭トラブルがあったという。
福岡県警察本部
この事件は未解決のままだったが、県警が証拠を精査するなどした結果、当時、同じ工藤連合草野一家系の組長が事件に関わっていた疑いが浮上し、2023年12月にこの男を容疑者死亡のまま殺人の疑いで書類送検していた。福岡地検小倉支部は同年12月27日に不起訴処分としている。この男と原田組長との間には金銭トラブルがあったという。
山口組系一心会傘下「三瓶組」若頭射殺事件 「絆會」若頭・金成行容疑者に逮捕状
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◀◀三瓶組若頭射殺事件
茨城県水戸市で2022年1月、特定抗争指定暴力団・六代目山口組系「三代目一心会」傘下「三代目三瓶組(現在は芦川会に改称)」の事務所で、三瓶組の神部達也若頭(当時40)が射殺された事件で、今月1日に逮捕された指定暴力団・絆會若頭で「織田連合」会長・金澤成樹こと金成行容疑者(55)が関与した疑いがあるとして、茨城県警が殺人容疑などで逮捕状を取っていたことが分かった。
金澤成樹こと金成行容疑者
金容疑者は2022年1月17日、茨城県水戸市元吉田町の三瓶組の事務所で、神部若頭の頭などに拳銃を発砲して殺害するなどした疑いが持たれている。神部若頭は病院に搬送されたが、その後死亡が確認された。事務所内には犯行に使われたとみられる拳銃1丁が残されていたが目撃者はいなく、発砲した犯人は逃走していた。
事件当時の三瓶組事務所
(2022年1月)
神部若頭が射殺された事件当日、三瓶組組員から茨城県警幹部に、「埼玉県の三郷に車がある」と電話があり、犯人が組員の車で逃走したとみられ、車両搭載の位置情報機能で車の場所が判明。県警は同日夜に車両を発見していた。その後は防犯カメラ映像などで車両の走行ルートなどを確認し、金容疑者の関与を裏付けたという。
金容疑者は2020年9月28日午後4時45分頃、長野県上伊那郡宮田村の飲食店駐車場に停められた車の中で、当時・絆會傘下だった「四代目竹内組」の宮下聡組長(51・当時48)の脇腹を拳銃で撃ち、殺害しようとしたとして殺人未遂容疑で指名手配され、今月1日に潜伏先の宮城県仙台市若林区沖野の住宅街にあるアパートで逮捕。茨城県警は身柄移送を待って逮捕する方針。
◀◀絆會系由仁総業組長銃撃事件
神部若頭が射殺された後の2022年5月10日には、三重県伊賀市内の病院の駐車場で芦川会の清水勇介組員が、三重県内で絆會系「由仁総業」の谷奥由浩組長を銃撃する殺人未遂事件が発生し実刑判決を受けるなど、抗争事件が続いていた。
◀◀三瓶組の事務所を解体へ
これら事件を受け、2022年2月に水戸市は近隣住民の安全確保のため、三瓶組事務所の使用禁止を求める仮処分を水戸地裁に申し立て、その後、水戸市が土地と建物を取得し、組事務所は解体された。
◀◀三瓶組若頭射殺事件
茨城県水戸市で2022年1月、特定抗争指定暴力団・六代目山口組系「三代目一心会」傘下「三代目三瓶組(現在は芦川会に改称)」の事務所で、三瓶組の神部達也若頭(当時40)が射殺された事件で、今月1日に逮捕された指定暴力団・絆會若頭で「織田連合」会長・金澤成樹こと金成行容疑者(55)が関与した疑いがあるとして、茨城県警が殺人容疑などで逮捕状を取っていたことが分かった。
金澤成樹こと金成行容疑者
金容疑者は2022年1月17日、茨城県水戸市元吉田町の三瓶組の事務所で、神部若頭の頭などに拳銃を発砲して殺害するなどした疑いが持たれている。神部若頭は病院に搬送されたが、その後死亡が確認された。事務所内には犯行に使われたとみられる拳銃1丁が残されていたが目撃者はいなく、発砲した犯人は逃走していた。
事件当時の三瓶組事務所
(2022年1月)
神部若頭が射殺された事件当日、三瓶組組員から茨城県警幹部に、「埼玉県の三郷に車がある」と電話があり、犯人が組員の車で逃走したとみられ、車両搭載の位置情報機能で車の場所が判明。県警は同日夜に車両を発見していた。その後は防犯カメラ映像などで車両の走行ルートなどを確認し、金容疑者の関与を裏付けたという。
金容疑者は2020年9月28日午後4時45分頃、長野県上伊那郡宮田村の飲食店駐車場に停められた車の中で、当時・絆會傘下だった「四代目竹内組」の宮下聡組長(51・当時48)の脇腹を拳銃で撃ち、殺害しようとしたとして殺人未遂容疑で指名手配され、今月1日に潜伏先の宮城県仙台市若林区沖野の住宅街にあるアパートで逮捕。茨城県警は身柄移送を待って逮捕する方針。
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神部若頭が射殺された後の2022年5月10日には、三重県伊賀市内の病院の駐車場で芦川会の清水勇介組員が、三重県内で絆會系「由仁総業」の谷奥由浩組長を銃撃する殺人未遂事件が発生し実刑判決を受けるなど、抗争事件が続いていた。
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建設会社会長射殺事件 工藤会トップら3人に3300万円の賠償命令
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福岡地裁(上田洋幸裁判長)で1日、2011年に北九州市小倉北区で建設会社の会長が射殺された事件で、遺族2人が特定危険指定暴力団・工藤會トップら3人に対して約7200万円の損害賠償を求めている裁判が開かれ、上田裁判長は工藤會トップらに対し約3300万円の支払いを命じる判決を下した。
福岡地方裁判所
この事件は2011年11月26日夜、「博新建設」会長だった内納敏博さん(当時72)が北九州市小倉北区の自宅前の路上で射殺され、工藤會系組員らが殺人罪などで起訴され、一部の被告について有罪が確定している。
内納さんの遺族はこの事件に関与したとして工藤會トップ・野村悟被告(77)と、ナンバー2の田上不美夫被告(67)、実行犯とされる工藤會系「田中組」幹部・中西正雄被告(57)を相手取り、遺族が約7200万円の賠償を求めていた。この事件では、野村被告と田上被告は起訴されていないものの、遺族は組織のトップとナンバー2に責任があったなどと訴えていた。
上田裁判長は判決で、「一市民であり何の落ち度もない被害者に危害を加えた殺人行為」、「工藤會全体の資金獲得行為のための組織的犯行と認められる」として、約3300万円の支払いを命じる判決を下した。
工藤會が関与したとされる他の市民襲撃事件についても、被害者などが損害賠償を求める同様の裁判が複数起こされていて、工藤會側に賠償を命じる判決が下されているほか、すでに和解が成立するなどしている。
福岡地裁(上田洋幸裁判長)で1日、2011年に北九州市小倉北区で建設会社の会長が射殺された事件で、遺族2人が特定危険指定暴力団・工藤會トップら3人に対して約7200万円の損害賠償を求めている裁判が開かれ、上田裁判長は工藤會トップらに対し約3300万円の支払いを命じる判決を下した。
福岡地方裁判所
この事件は2011年11月26日夜、「博新建設」会長だった内納敏博さん(当時72)が北九州市小倉北区の自宅前の路上で射殺され、工藤會系組員らが殺人罪などで起訴され、一部の被告について有罪が確定している。
内納さんの遺族はこの事件に関与したとして工藤會トップ・野村悟被告(77)と、ナンバー2の田上不美夫被告(67)、実行犯とされる工藤會系「田中組」幹部・中西正雄被告(57)を相手取り、遺族が約7200万円の賠償を求めていた。この事件では、野村被告と田上被告は起訴されていないものの、遺族は組織のトップとナンバー2に責任があったなどと訴えていた。
上田裁判長は判決で、「一市民であり何の落ち度もない被害者に危害を加えた殺人行為」、「工藤會全体の資金獲得行為のための組織的犯行と認められる」として、約3300万円の支払いを命じる判決を下した。
工藤會が関与したとされる他の市民襲撃事件についても、被害者などが損害賠償を求める同様の裁判が複数起こされていて、工藤會側に賠償を命じる判決が下されているほか、すでに和解が成立するなどしている。
弘道会系野内組傘下「栗山組」組員射殺事件 稲川会系「田中一家」幹部に無期懲役を求刑
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前橋地裁(山下博司裁判長)で23日、2020年1月に群馬県桐生市天神町のアパート駐車場で、特定抗争指定暴力団・六代目山口組・三代目弘道会系野内組傘下「二代目栗山組」組員・中西啓祐こと喜原啓祐さん(当時51)が拳銃で殺害された事件で、殺人と銃刀法違反(発射、加重所持)の罪に問われた指定暴力団・稲川会系「七代目田中一家」幹部・周東由記被告(46)=群馬県太田市=の裁判員裁判の論告求刑公判が開かれ、検察側は「銃を撃つ発射役で、バットを持つ援護役に加勢を指示するなど実行行為を担った」として無期懲役を求刑した。
事件当時の現場付近
周東被告は他の田中一家幹部ら3人と共謀して2020年1月24日、桐生市の喜原さんの自宅アパート駐車場で拳銃1丁と実弾3発を所持し、喜原さんに向けて2発を発射して頭と胸に命中させ、殺害したとされる。
検察側は「拳銃自体が禁制品であり、殺傷能力が高い45口径の銃を使った上、近距離から2発目を発射するなど確実に殺害する態様だった」と危険性と悪質さを非難した。
一方、弁護側は「動機がなく、組員の男が発射役として関わった客観的な証拠はない。関係者の供述は信用できない」として無罪を主張した。
この事件を巡っては、2022年8月に周東被告ら田中一家幹部3人と無職の男1人が群馬県警に同容疑で逮捕され、うち無職の男には2023年10月に懲役20年(求刑・懲役25年)の実刑判決が言い渡されている。
前橋地裁(山下博司裁判長)で23日、2020年1月に群馬県桐生市天神町のアパート駐車場で、特定抗争指定暴力団・六代目山口組・三代目弘道会系野内組傘下「二代目栗山組」組員・中西啓祐こと喜原啓祐さん(当時51)が拳銃で殺害された事件で、殺人と銃刀法違反(発射、加重所持)の罪に問われた指定暴力団・稲川会系「七代目田中一家」幹部・周東由記被告(46)=群馬県太田市=の裁判員裁判の論告求刑公判が開かれ、検察側は「銃を撃つ発射役で、バットを持つ援護役に加勢を指示するなど実行行為を担った」として無期懲役を求刑した。
事件当時の現場付近
周東被告は他の田中一家幹部ら3人と共謀して2020年1月24日、桐生市の喜原さんの自宅アパート駐車場で拳銃1丁と実弾3発を所持し、喜原さんに向けて2発を発射して頭と胸に命中させ、殺害したとされる。
検察側は「拳銃自体が禁制品であり、殺傷能力が高い45口径の銃を使った上、近距離から2発目を発射するなど確実に殺害する態様だった」と危険性と悪質さを非難した。
一方、弁護側は「動機がなく、組員の男が発射役として関わった客観的な証拠はない。関係者の供述は信用できない」として無罪を主張した。
この事件を巡っては、2022年8月に周東被告ら田中一家幹部3人と無職の男1人が群馬県警に同容疑で逮捕され、うち無職の男には2023年10月に懲役20年(求刑・懲役25年)の実刑判決が言い渡されている。
山口組系「國粹会」傘下組長を牛刀で刺殺 男に懲役7年の実刑判決
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東京地裁(島戸純裁判長)で24日、かつては友人だった暴力団組長からの金銭要求に応じ続け、約1億2千万円を渡した末に牛刀で刺して死亡させたとして殺人罪などに問われた佐々木文俊被告(37)の判決公判が開かれ、佐々木被告に対し懲役7年の実刑判決を言い渡した。
事件当時の現場周辺
佐々木被告は2022年7月21日午後6時40分ごろ、東京都千代田区の秋葉原駅近くの路上で、当時・特定抗争指定暴力団・六代目山口組系五代目國粹会傘下「十五代目東京生井一家」幹部で、「沖田組」組長・沖田健治こと山中健司さん(当時34)の左腹部を刃渡り22センチの牛刀で刺して死亡させたとされる。佐々木被告は犯行後、そのまま警視庁万世橋署に出頭した。
佐々木被告は2013年頃に、たまたま居合わせた行きつけの居酒屋で当時、暴力団には所属していなかった山中さんと意気投合し、親しい友人関係となったという。山中さんは2015年頃に暴力団員となり、2017年には暴力事件で逮捕・起訴されたが、友人関係は続いていて、佐々木被告は友人として山中さんの妻と裁判を傍聴し、拘置所に本の差し入れなどもしていたという。
2018年に山中さんが保釈されると、続いていた友人関係は一変し、「ボス」と呼ぶように強要され、「俺がいなかった間の80万円を払え」などと要求され、断ると暴行を受け、差し入れの際に当時住んでいた実家の住所を書いたことで住所がバレ、両親や妻子を殺すなどと脅されていた。
山中さんは周囲に佐々木被告を「コイツは俺のポケモン。命令すれば何でもやる」などと吹聴し、金銭の要求はエスカレートしていき、佐々木被告は母から約2400万円、妻から約1100万円を借金して合計約1億2000万円を山中さんに渡していた。
一方で、山中さんの妻は「佐々木は(夫の)1番の親友でした」と証言し、両者の主張は真っ向から対立。佐々木被告は起訴内容を認めており、量刑の判断となる2人の関係性が焦点となっていた。
裁判長は判決理由について「両親や妻子を殺すと脅され支配関係にあった。多額の金銭を要求され困窮し絶望し、衝動的に犯行に至った」と背景を考慮したとし、懲役7年の判決を言い渡した。
佐々木被告の退廷の際には、山中さんの妻が「佐々木、覚えてろ!」と叫び、警備員から制止される場面もあった。
東京地裁(島戸純裁判長)で24日、かつては友人だった暴力団組長からの金銭要求に応じ続け、約1億2千万円を渡した末に牛刀で刺して死亡させたとして殺人罪などに問われた佐々木文俊被告(37)の判決公判が開かれ、佐々木被告に対し懲役7年の実刑判決を言い渡した。
事件当時の現場周辺
佐々木被告は2022年7月21日午後6時40分ごろ、東京都千代田区の秋葉原駅近くの路上で、当時・特定抗争指定暴力団・六代目山口組系五代目國粹会傘下「十五代目東京生井一家」幹部で、「沖田組」組長・沖田健治こと山中健司さん(当時34)の左腹部を刃渡り22センチの牛刀で刺して死亡させたとされる。佐々木被告は犯行後、そのまま警視庁万世橋署に出頭した。
佐々木被告は2013年頃に、たまたま居合わせた行きつけの居酒屋で当時、暴力団には所属していなかった山中さんと意気投合し、親しい友人関係となったという。山中さんは2015年頃に暴力団員となり、2017年には暴力事件で逮捕・起訴されたが、友人関係は続いていて、佐々木被告は友人として山中さんの妻と裁判を傍聴し、拘置所に本の差し入れなどもしていたという。
2018年に山中さんが保釈されると、続いていた友人関係は一変し、「ボス」と呼ぶように強要され、「俺がいなかった間の80万円を払え」などと要求され、断ると暴行を受け、差し入れの際に当時住んでいた実家の住所を書いたことで住所がバレ、両親や妻子を殺すなどと脅されていた。
山中さんは周囲に佐々木被告を「コイツは俺のポケモン。命令すれば何でもやる」などと吹聴し、金銭の要求はエスカレートしていき、佐々木被告は母から約2400万円、妻から約1100万円を借金して合計約1億2000万円を山中さんに渡していた。
一方で、山中さんの妻は「佐々木は(夫の)1番の親友でした」と証言し、両者の主張は真っ向から対立。佐々木被告は起訴内容を認めており、量刑の判断となる2人の関係性が焦点となっていた。
裁判長は判決理由について「両親や妻子を殺すと脅され支配関係にあった。多額の金銭を要求され困窮し絶望し、衝動的に犯行に至った」と背景を考慮したとし、懲役7年の判決を言い渡した。
佐々木被告の退廷の際には、山中さんの妻が「佐々木、覚えてろ!」と叫び、警備員から制止される場面もあった。