「工藤会」総裁の控訴審判決 検察側が「一部無罪」や「死刑破棄」を不服として上告へ
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今年3月12日に福岡高裁で開かれた裁判で、4つの市民襲撃事件で殺人罪や組織犯罪処罰法違反(組織的殺人未遂)などに問われた、特定危険指定暴力団・工藤會総裁・野村悟被告(77)に対し、一審の死刑判決を破棄して無期懲役を言い渡した控訴審判決について、検察は判決を不服として最高裁に上告する方針を固めた。上告期限は26日。野村被告と田上被告は、最高裁に即日上告している。
左・野村悟被告
右・田上不美夫被告
野村被告と田上被告は
・1998年、北九州市の元漁協組合長射殺
・2012年、工藤会の捜査を担当した元福岡県警警部銃撃
・2013年、野村被告の下腹部の脱毛施術などを担当した看護師刺傷
・2014年、射殺された元漁協組合長の孫の歯科医師刺傷
の4つの事件に関与したとして、殺人罪などに問われた。
2021年8月24日、一審・福岡地裁判決では、野村被告を4事件の「首謀者」と認定し、求刑通り「死刑」とした。
今年3月12日の二審・福岡高裁の判決では、4つの事件のうち殺人罪などに問われた元漁協組合長射殺事件では、野村被告の共謀について「共謀は論理則、経験則に照らし是認できない」として無罪とし、死亡した被害者がいない残る3事件については有罪としたが、「死刑の量刑は到底維持し難い」として、一審の死刑判決を破棄し、無期懲役の判決を言い渡した。
工藤會ナンバー2の会長・田上不美夫被告(67)については、一審の「無期懲役」判決を支持し、控訴を棄却した。
今年3月12日に福岡高裁で開かれた裁判で、4つの市民襲撃事件で殺人罪や組織犯罪処罰法違反(組織的殺人未遂)などに問われた、特定危険指定暴力団・工藤會総裁・野村悟被告(77)に対し、一審の死刑判決を破棄して無期懲役を言い渡した控訴審判決について、検察は判決を不服として最高裁に上告する方針を固めた。上告期限は26日。野村被告と田上被告は、最高裁に即日上告している。
左・野村悟被告
右・田上不美夫被告
野村被告と田上被告は
・1998年、北九州市の元漁協組合長射殺
・2012年、工藤会の捜査を担当した元福岡県警警部銃撃
・2013年、野村被告の下腹部の脱毛施術などを担当した看護師刺傷
・2014年、射殺された元漁協組合長の孫の歯科医師刺傷
の4つの事件に関与したとして、殺人罪などに問われた。
2021年8月24日、一審・福岡地裁判決では、野村被告を4事件の「首謀者」と認定し、求刑通り「死刑」とした。
今年3月12日の二審・福岡高裁の判決では、4つの事件のうち殺人罪などに問われた元漁協組合長射殺事件では、野村被告の共謀について「共謀は論理則、経験則に照らし是認できない」として無罪とし、死亡した被害者がいない残る3事件については有罪としたが、「死刑の量刑は到底維持し難い」として、一審の死刑判決を破棄し、無期懲役の判決を言い渡した。
工藤會ナンバー2の会長・田上不美夫被告(67)については、一審の「無期懲役」判決を支持し、控訴を棄却した。