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月給5000万の営業マンも!巨額詐欺「岡本ホテル」オーナーはホリエモンに憧れた

 月給は縦に置いても倒れないほどの分厚い5千万円の札束-。静岡・熱海の老舗「岡本ホテル」グループを舞台とした預託金ビジネスは、約8千人が200億円以上をだまし取られたとされる巨額詐欺事件に発展した。警視庁に逮捕された元オーナーの指定暴力団山口組系元組員、大東(おおひがし)正博容疑者(59)はその裏で、営業トップに多額の月給を現金で与えて競争心をあおり、勧誘を続けさせた。倒れぬ札束とは対照的に、大東容疑者らは初めから事業が破綻することを認識していたとみられる。(伊藤弘一郎、大泉晋之助)

すし店で現ナマ、ボーナスにブランドバッグ

 毎月10日に支払われるグループ社員の給料。ホテルの従業員には口座振り込みで支給されるが、巨額詐欺事件の舞台となった会員制温泉クラブ「岡本倶楽部」の会員を勧誘する営業担当者にとっては、喜びと緊張が入り交じる日となる。

 営業担当者は時にすし店、時に焼肉店に全員が呼び出され、大東容疑者ら幹部とともに食事をした。その最中、各営業担当者の眼前には次々と札束が置かれていく。“現生”で給料が支給されていたのだ。

 金額の多寡にかかわらず、札束は縦にして置かれる。数千万円を稼ぎ出していたというトップクラスの給料はテーブルの上に立つが、成績が芳しくなければ札束は薄くて立たない。営業担当者は、成績の差をまざまざと見せつけられた。

 ホテル関係者によると、会員から集めた金は最盛期で月8億円にも及んだ。営業担当者の給料は、その月に自身がとりまとめた契約総額の7~8%程度で、月に3千~5千万円を手にした担当者もいたとされる。

 加えて営業トップには、大東容疑者のポケットマネーから、エルメスやルイヴィトンといった高級ブランドのバッグがプレゼントされることもあったという。

 「従業員は休みなく働いて、微々たる月給しかもらっていなかった。『それに引き換え…』と憤りを覚えた」

 給料日に同席したことがあるホテル側の元責任者は、こう振り返った。

村上ファンド、ホリエモンが参考

 平成17年4月からの5年間で、約8千人から200億円以上を集めたとされる預託金システム。大東容疑者の手元には貸付金名目で約40億円が渡り、多くは大東容疑者のプライベートに使われていったとされる。

 大東容疑者の側近の岡本倶楽部運営会社元社長、山脇一晃容疑者(56)も約10億円を得ていたと証言するホテル関係者もいる。また、数億円が指定暴力団山口組傘下の組織に送金されていた。

 容疑者ばかりが肥え太り、被害者が泣きをみるこのシステムはどのように作られたのか。

 大東容疑者が岡本ホテルにかかわるようになったのは、12年ごろ。数十億円の負債を抱えたホテルの資金調達役として名乗りを上げ、15年ごろには経営に参画するようになった。

 低迷が続く老舗ホテルを方向転換させ、安価なカニの食べ放題や、お色気たっぷりの温泉コンパニオンサービスを始める大衆路線に打って出た。しかし、業績は改善しなかった。

「やつら、やりよるな」

 低迷の中、大東容疑者は、村上ファンドやライブドアのマネーゲームに心を奪われていた。預託金ビジネスを始める直前の16~17年ごろのことだ。

 投資ファンドに可能性を感じた大東容疑者はすぐに次の一手を打った。以前から繋がりがあり、訪問販売の経験もあった山脇容疑者の手腕に着目、側近として招き入れた。自身が夢中になった投資ファンドの手法を参考に、山脇容疑者に集金システムを考案させた。

 こうして出来上がったのが、100万~1千万円を預けると約1~2割を除いた残額が5年後には預託金として返還され、さらにホテルに宿泊できるポイントも使用しない場合は一定割合で買い取る-という預託金ビジネスだった。

マンション、クルーザー、高級車…

 17年4月の預託金ビジネス開始後、会員は面白いように増えた。100万円から入会できるという最低ラインの設定がその妙だった。

 「100万円なら少しの無理で支払える。しかも元本保証されるなら、と思わず入会した」(被害者の男性)

 預託金ビジネスが成立しないことを初めから認識していた大東容疑者は、日々集まる金の私物化を始めていた。熱海だけで少なくとも3件のマンションを購入し、交際相手を住まわせていた。ほかにも、約6千万円の高級クルーザー、フェラーリやポルシェなどの高級車、多数のブランドバッグを購入し、交際相手にプレゼントしていたという。

 ホテルの従業員は「大東さんも初めは『ホテルでもうけるぞ』と頑張っていた。でも預託金でもうかることが分かると経営に見向きもしなくなり、ホテルは詐欺の“仕掛け”でしかなくなった」と語る。

 どんどん巨大化する預託金ビジネス。詐欺行為は大東容疑者らに富をもたらしたが、ホテルの経営悪化は加速した。

 元本保証をうたった上、出資に伴うポイントを利用すれば無料でホテルに宿泊できるというこのシステム。ポイントを使って無料で宿泊する会員が殺到した。連休ともなれば会員でほぼ満室になることもあったという。

 「ポイントという名の偽札を詐欺行為の中で発行していただけのこと。ホテルの収入につながる宿泊料を払ってくれる一般客を優先するため、会員には『満室です』と予約を断ることもあった」

 こう証言するホテル関係者もいる。会員から集めた金の一部がホテルの経営に補填(ほてん)されることもあったというが、焼け石に水。転落は止まらなかった。

 今も経営が続く静岡県熱海市の岡本ホテル。大東容疑者らが逮捕された翌日の8日も、少ないながら宿泊客がいた。食い物にされた老舗ホテルに残る従業員は「経営が破綻した今、残務整理に負われるばかりの日々。閉めるタイミングをはかっている」とつぶやいた。

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