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工藤会脱税容疑事件:4年で上納金10億円 使途記載メモ

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 特定危険指定暴力団「工藤会」(本部・北九州市)のトップで総裁の野村悟容疑者(68)の脱税事件で、金庫番で同会幹部、山中政吉容疑者(64)が、傘下の組員から集めた「上納金」の使途を記載したメモを残していたことが捜査関係者への取材で分かった。福岡県警特別捜査本部は昨年9月、家宅捜索でこのメモを押収し、有力な物証と位置付けて16日、全国で初めて「上納金」を対象にした脱税事件を立件した。

 野村容疑者が組員から集めた上納金は、2013年までの4年間だけで約10億円に達することも新たに分かった。捜査本部は福岡国税局や福岡地検と連携して解明を進める。

 野村容疑者は山中容疑者らと共謀し10〜13年、この約10億円のうち約2億2700万円の個人所得を除外して申告し、約8800万円を脱税した所得税法違反の疑いで逮捕された。  捜査関係者によると、山中容疑者は野村容疑者から上納金を管理するよう指示を受けていた。このため、出金時に経緯を記載したメモを残していたとみられる。メモには上納金を野村容疑者が私的に使ったことを裏付ける記載が残されていたという。

 捜査本部は昨年9月から始めた一斉捜査で、野村容疑者の親族や傘下の組員名義の借名口座などの存在をつかみ資金の流れを解明した。野村容疑者の不正蓄財の総額は約22億円に達した。上納金約10億円の一部も現金としてプールされ、不正蓄財の一部を構成していた。野村容疑者は00年にナンバー2の会長に就任。前会長で名誉顧問(当時61歳)が死亡した08年以降、トップを務めている(11年から総裁)。不正蓄財は最高幹部を歴任したこの期間を含む数十年をかけて形成されたとみられる。

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