年利83%のヤミ金 合法装い札束前で証拠写真 督促に暴力団員同席 ヤミ金業社2人を逮捕
警視庁生活経済課は6日、法定金利を超える違法な高金利でヤミ金業を営んだとして、東京都台東区台東1丁目にある貸金業「コスモ・エージェンシー」代表取締役・松村正雄容疑者(68)=台東区=と、同社社員・永戸雅也容疑者(60)=葛飾区=の2人を貸金業法違反(無登録営業)と出資法違反(高金利)の疑いで逮捕した。調べに対し2人は「金融機関が金を貸さないので人助けだと思って貸していた」などと供述し、いずれも容疑を認めている。
ヤミ金業社2人を逮捕
松村容疑者ら2人は2019年3月以降、無登録で貸金業を営み、「即日融資」を謳い不動産や銀行の通帳を担保に、審査なしで都内の約110の法人や個人に対し、法定金利を超える年利83%ほどの違法金利で約44億円を貸し付け、約6億円の利息を得たとみられている。
貸付の際に札束前で証拠写真
松村容疑者らは貸し付けの際、積み上げた札束の前に借受人を並ばせ、「笑って笑って」などと言って笑顔にさせた上、写真を撮影。貸し付けの契約書には法定内の金利が書かれていて、松村容疑者らは貸し付けを証明するための証拠写真を残したとみられている。
借受人の中には、新型コロナウイルス禍で収入が減った飲食業者や、価格が高騰する不動産の購入を急ぐ不動産業者もあり、松村容疑者らは事業資金が必要な個人事業主などの弱みに付け込んでいたとみられる。同社は業界では老舗として知られていて、自社ホームページは持たず、主に口コミなどで集客していた。
また、返済が滞った借受人には、勤務先に押しかけたり、返済督促の際に暴力団員を同席させて「若い衆を押しかけさせる」などと脅すなど、長年にわたり悪質な取り立てを繰り替えしていたとみられていて、2022年11月に借受人の弁護士から「無登録の業者が貸金をしている」と警視庁に相談があり事件が発覚した。
コスモ・エージェンシーは1997年に貸金業者として設立。顧客の返済能力の調査義務違反などで2018年12月に東京都から業務停止処分を受け、2019年春に廃業届を出していたが、その後も社名を変更せずに水面下で無登録の貸金業を続けていて、事務所内には過去の登録票を掲げていた。
警視庁は、余罪や違法な貸し付けで得た金の流れ、暴力団との関係性など全容解明を進めている。
ヤミ金業社2人を逮捕
松村容疑者ら2人は2019年3月以降、無登録で貸金業を営み、「即日融資」を謳い不動産や銀行の通帳を担保に、審査なしで都内の約110の法人や個人に対し、法定金利を超える年利83%ほどの違法金利で約44億円を貸し付け、約6億円の利息を得たとみられている。
貸付の際に札束前で証拠写真
松村容疑者らは貸し付けの際、積み上げた札束の前に借受人を並ばせ、「笑って笑って」などと言って笑顔にさせた上、写真を撮影。貸し付けの契約書には法定内の金利が書かれていて、松村容疑者らは貸し付けを証明するための証拠写真を残したとみられている。
借受人の中には、新型コロナウイルス禍で収入が減った飲食業者や、価格が高騰する不動産の購入を急ぐ不動産業者もあり、松村容疑者らは事業資金が必要な個人事業主などの弱みに付け込んでいたとみられる。同社は業界では老舗として知られていて、自社ホームページは持たず、主に口コミなどで集客していた。
また、返済が滞った借受人には、勤務先に押しかけたり、返済督促の際に暴力団員を同席させて「若い衆を押しかけさせる」などと脅すなど、長年にわたり悪質な取り立てを繰り替えしていたとみられていて、2022年11月に借受人の弁護士から「無登録の業者が貸金をしている」と警視庁に相談があり事件が発覚した。
コスモ・エージェンシーは1997年に貸金業者として設立。顧客の返済能力の調査義務違反などで2018年12月に東京都から業務停止処分を受け、2019年春に廃業届を出していたが、その後も社名を変更せずに水面下で無登録の貸金業を続けていて、事務所内には過去の登録票を掲げていた。
警視庁は、余罪や違法な貸し付けで得た金の流れ、暴力団との関係性など全容解明を進めている。