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勝手にカードが使われる「クレジットマスター」の恐怖…

恋人が禁断の手口に踏み込んだ裏事情とは
 カード番号に特殊な計算を施し、実在する他人のカード番号を入手する「クレジットマスター」という手口を使い、インターネットの通販サイトなどで他人になりすましてカード決済を行うカード犯罪が、警視庁に相次いで摘発された。カード番号の規則性に目をつけた手口で、専門家は「防ぎようがない」と指摘している。仮にカードをタンスに入れっぱなしにしても、知らぬ間に番号を盗まれ、ネット上で使われるかもしれない。そんな「恐怖」が、すべてのカード利用者に降りかかっているのだ。

■「数字遊び」の末に導かれる実在番号

 「クレジットカードの弱点をつかれた犯罪だ。公にはなってはこなかったが、いつかは明るみに出ると思っていた」

 カード会社関係者は、苦渋の表情でこう話す。
 カードの表面に記載されている16けたの番号は、その並び方にある「規則性」が隠されている。例えば1けた目は「国際ブランドISO番号」と呼ばれ、カード会社を識別する番号となっている。JCBは「3」、VISAは「4」といった具合だ。
 クレジットマスターはその規則性を逆手にとってある計算を施し、実際に使われているカード番号を割り出す。

 大まかな手口はこうだ。

 (1)自分や知人名義など、手元にあるカードに刻印された16けたのカード番号を書き出してみる。

 (2)このうち、ある2つの数字を隣の数字とくっつけ、2けたの数字を作る。5、6という並びなら「56」となる。結果、14個の数字の並びができる。

 (3)この14の数字のうち、決められた複数の数字に、ある数字を足し引きしていく。すると、一定の回数に達したときに元のカード番号に戻る。

 数字遊びのような作業だが、元の番号に戻るまでに導き出された番号の中には、高い確率で実際に使われているカード番号が含まれ、有効期限は元のカードの期限がそのまま該当するケースがあるというのだ。

 元日銀勤務でカード犯罪に詳しい末藤高義さん(80)によると、遅くとも約15年前には米国で登場したといい、古典的な手口といえる。末藤さんは「日本では過去に大手百貨店を狙ったあるカード犯罪事件で、クレジットマスターが使われたという話がある」と明かす。

■短時間で計算可能…盲点はネット決済の簡便さ

 スキマーと呼ばれる機械でカード情報を抜き取り、カード自体を偽造する「スキミング」に比べ、クレジットマスターは、もとになるクレジットカードの番号があればいい。計算式をプログラムしたソフトが出回っているともされるが、「素人でも電卓も使わずに短時間で計算できる」(捜査幹部)という。
 ただ、割り出されるのは暗証番号ではなく、表面に刻印されたカード番号。「それなら大丈夫」と思いがちだが、ネット上で普及しているカード決済と組み合わせることでカネを生み出す番号に変わるのだ。
 ネットの通販サイトではカード番号や有効期限、暗証番号などを入力してカード決済を行うのが一般的だが、一部のサイトでは「打ち込む情報が少ない方が便利で客を呼び込める」(通販業者)との理由から、カード番号と有効期限だけで買い物ができる。
 こうしたサイトでは、クレジットマスターにより割り出したカード番号と、元のカードの有効期限を片っ端から打ち込んでいけば、他人になりすまして買い物ができてしまうわけだ。
 「犯罪者がネット決済の簡便さに目をつけた。ネットショッピングがあって、初めて成り立つ犯罪と言っていい」(カード会社)。
 今月7日に警視庁中野署から窃盗などの容疑で逮捕状が出た住所不定の男(47)は、共犯の女(21)=窃盗罪などで逮捕、起訴=と共謀して、クレジットマスターの手口でネットの通販会社からテレビなど7点(20万円相当)を盗んだとされる。

■空き家を使って偽装工作…商品は転売

 捜査関係者によると、男らは計算ソフトを持っていなかったために手計算を行い、10枚のカードから約70ものカード番号を割り出していた。2人はコツコツと足し算と引き算を繰り返していたことになるが、犯行の原動力となったのは「愛」と「薬物」だったようだ。
 男は、関西地方を拠点とした「覚醒(かくせい)剤の密売人」という顔を持っており、捜査当局にもマークされていた。主にインターネットで顧客を集め、多くの固定客がいたとみられている。女も、その顧客の1人だった。
 女の供述などによると、やがて2人は商売の垣根を越えて恋愛関係になった。男は、覚醒剤におぼれて体がむしばまれていく女に情がわいたのか、クスリをやめるよう強く諭したという。そして、女に生活費を稼がせるため、クレジットマスターの手口を教えたのだという。
 元になるカードは、覚醒剤密売の顧客らから譲り受けたほか、保険証を借りて銀行口座を作り、クレジットカードの契約を結んだ。
 さらに、大阪府内で鍵の掛かっていない空き家を探し出し、商品の送付先として指定。空き家の“住人”となって何食わぬ顔で商品を受け取ったり、宅配便業者の不在伝票を確認すると、不特定多数の集まるホテルなどに届けさせた。
 2人は電化製品や美容関係の商品など約300点を購入し、商品を次々にネットオークションに出品したり、中古家電品店に売り込んだりして、生活費を稼いでいた。購入した商品の総額は1000万円を超えるとみられている。
 男には覚せい剤取締法違反の容疑でも逮捕状が出ているが、依然として所在不明だ。捜査幹部は「どうやってクレジットマスターの知識を得たのかが、捜査の焦点になるだろう。ネット上に情報が出回り、犯罪集団が入手している可能性もある」と危惧(きぐ)する。

■スパコン? 本人確認徹底? どうする防止策

 そうした中、クレジットマスターと酷似した手口による別の事件も明るみに出た。
 警視庁と北海道警は今月15日、他人のカード番号を使って札幌市内のホテルにネットの旅行予約サイトで予約を入れて宿泊し、代金の支払いを免れたとして、電子計算機使用詐欺の疑いで元暴力団組員の住所不定、瓜生誠被告(35)=覚せい剤取締法違反の罪で起訴=を逮捕したと発表。
 警視庁などの調べによると、瓜生被告は他人のマンションなどの郵便受けから、クレジットカードの利用明細を入手。利用明細ではカード番号の一部が塗りつぶされているが、「カード会社に勤めていた経験があり、周りの数字を計算すれば塗りつぶされた番号も分かる」と供述しているという。
 警視庁は「計算方法を詳述しておらず、その手口が可能かは確認していない」としているが、水面下で「番号計算」が横行している可能性が浮かんだ。
 日本クレジット協会によると、カードの不正利用による被害額は平成12年の308億円をピークに減少傾向にあり、昨年までの3年間は100億円前後で推移している。情報の読み取りを防ぐ機能のなかった磁気カードから、読み取りを制限できるICチップに情報を埋め込んだICカードの普及が進み、偽造カードが作りにくくなっているのが要因とされている。
 ただ、クレジットマスターはカード番号の原理そのものを悪用しているため、他の手口とは質が異なる。同協会は「被害実態を把握できておらず、防止策などの具体的な動きは出ていない」。あるカード会社も、「番号の流出については対策の施しようがない」と嘆くのみだ。
 カード会社はこうした被害に保険を掛けており、カード利用者に実害は及ばないものの、処方箋(せん)は本当にないのか。
 あるカード会社関係者は「スーパーコンピューターを使って番号を作り直せばいいのでは」と考える。だが、NPO法人の日本情報安全管理協会は「一時的に被害は減少するだろうが、カード番号にどんな複雑な規則性を持たせたとしても、その新しい規則性は時間とともに解き明かされる。やがてクレジットマスターの新しい計算ソフトが作られるだろう」と“イタチごっこ”の構図を指摘する。

 「カード決済の際に暗証番号を打つなど、本人確認を徹底させるほうがよほど現実的だ」(同協会)。

 とはいえ、通販業者の一部は及び腰。今回、被害にあった通販業者ですら「システムを変えるにはコストがかかる。お客さまにとっても不便になるし、暗証番号などをネット上に入力することに抵抗を感じる方も多い。今は改善に向けての検討段階としか申し上げられない」とする。
 カード決済に手間がかかったとしても、安全には代えられない。ネット通販業者とカード利用者の双方が、危機意識を高めることが必要になりそうだ。

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