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金塊窃盗事件 愛知県警、情報漏えい否定 疑惑の核心説明せず 

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 博多金塊事件を巡る愛知県警の情報漏えい疑惑で、同県警は20日、内部調査した結果、情報漏えいはなかったと断定した。ただ、通信傍受情報の漏えいについては「(傍受の)実施も含めて回答を控える」と述べるにとどめた。疑惑の核心に口をつぐんだままの「漏えいなし」判断は説得力を欠く。

 疑惑が浮上したのは金塊事件の主犯格の野口和樹被告(43)らが逮捕された2017年5月末ごろ。福岡県警が行った通信傍受の通話記録から、愛知県警が地方公務員法(守秘義務)違反容疑で書類送検した男性巡査部長(30)を含む現職警察官3人の名前が出てきた。

 本紙はこの巡査部長が、書類送検容疑の相手となった風俗店経営者に送った無料通信アプリLINE(ライン)の画像を入手。登録名には巡査部長の名字と所属が記され、「九州の件で近々お話がありました!!」「愛知やってました」(表記は原文のまま)との内容だった。

被告弁護士「怠慢調査と言わざるを得ない」
 野口被告は、ラインのやりとり以外でも、知人だったこの風俗店経営者を経由して「福岡県警が50人態勢で名古屋に入ってきている」との情報を教えてもらっていたと証言し、経営者から「金で買った人間。うそはつかない」と聞いていたとも述べた。同じ人物間のやりとりで、別事件では情報漏えいがあったと立件する一方、金塊事件では漏えいがなかったと断定した判断にも疑問が残る。

 さらに被告は公判で、暴力団捜査担当の捜査4課捜査員から「『17年2月か3月に通信傍受されるから気をつけて』と助言された」とも明らかにし、一貫して「捜査情報を教えてもらっていた」と主張している。

 捜査関係者によると、愛知県警は今回の調査で、ラインのやりとりは認めたが、3人は金塊窃盗事件の担当ではなく、捜査情報を知り得る立場になかったとした上で、事実と違う内容が含まれていることから一般論や推測にすぎなかったと認定。接触方法も適切で情報漏えいはなかったと結論付けた。

 しかし実際、福岡県警は同年3月に通信傍受を実施しており、被告らは重要なやりとりに関しては通信方法を変え、捜査員とも直接会って情報を教えてもらっていたという。傍受の実施時期は極めて秘匿性の高い情報で、これが事実であれば捜査情報の漏えいに当たるが、この点については「実施の有無も含めて答えられない」と説明を避けた。

 調査結果について、被告の弁護人は「捜査情報のやりとりは痕跡が残らないよう口頭で行っていた。漏えいがなかったとの結果は意図的な怠慢調査と言わざるを得ない」と批判した。

  
 
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