「工藤会」総裁側近 証言拒否繰り返し異例の5万円過料
特定危険指定暴力団「工藤会」の上納金を巡る脱税事件で、所得税法違反に問われた工藤会トップで総裁、野村悟被告(71)らの第8回公判が25日、福岡地裁(足立勉裁判長)であり、野村被告の側近で同会幹部の男性が検察側証人として出廷した。大手ゼネコンからのみかじめ料受け取りについて問われたが証言拒否を繰り返し、地裁は5万円の過料を命じた。
刑事訴訟法は証人が正当な理由なく証言を拒めば10万円以下の過料を命じることができると定めているが、実際に命じられるのは異例。公判では証言を拒否する証人が相次ぎ、事件の解明に支障が出ており、地裁は踏み込んだ対応をした。
幹部の調書によると、幹部は1999年ごろから大手ゼネコンのみかじめ料を受け取る工藤会側の窓口となり、数十億円を受け取っていたとされる。幹部は公判で「みかじめ料でなく利益贈与だ」と持論を展開して金の受け取り自体は認めたが、受け取った総額や、金を渡した工藤会側の人物について問われても「言いたくない。工藤会の一員としてのプライドがある」などと証言を拒否した。

刑事訴訟法は証人が正当な理由なく証言を拒めば10万円以下の過料を命じることができると定めているが、実際に命じられるのは異例。公判では証言を拒否する証人が相次ぎ、事件の解明に支障が出ており、地裁は踏み込んだ対応をした。
幹部の調書によると、幹部は1999年ごろから大手ゼネコンのみかじめ料を受け取る工藤会側の窓口となり、数十億円を受け取っていたとされる。幹部は公判で「みかじめ料でなく利益贈与だ」と持論を展開して金の受け取り自体は認めたが、受け取った総額や、金を渡した工藤会側の人物について問われても「言いたくない。工藤会の一員としてのプライドがある」などと証言を拒否した。
