清水建設の社員銃撃 工藤会系幹部ら逮捕へ
北九州市小倉北区で2011年2月、大手ゼネコン「清水建設」の現場事務所に押し入った男が男性社員(当時50歳)を銃撃し軽傷を負わせた事件で、福岡県警は近く、特定危険指定暴力団「工藤会」系組幹部ら数人を殺人未遂容疑などで逮捕する方針を固めた。 清水建設は暴力団の不当要求に応じないなど反社会的行為の根絶を掲げており、県警は工藤会が報復のために銃撃した可能性もあるとみて事件の全容解明を目指す。
捜査関係者によると、組幹部らは11年2月9日午後7時過ぎ、同市小倉北区大手町の病院建設工事の現場事務所2階で拳銃を発砲し、男性社員を殺害しようとした疑いが持たれている。実行役の男はフルフェースのヘルメットをかぶって事務所に押し入り、拳銃を3発発砲。このうち1発が机に当たって跳ね返り、部屋にいた男性社員の腹部に当たった。男は外で待機していた別の男とバイクで走り去った。
県警は、みかじめ料(用心棒代)の支払いや工藤会の関連会社を下請けに参入させるなどの不当要求に従わなかった仕返しとして、工藤会が組織的に銃撃に及んだ可能性があるとみて追及する。清水建設を巡っては06年12月以降、九州支店が入居する福岡市のビルに銃弾が撃ち込まれるなどの被害が相次いでいた。
建設会社を巡っては11年11月、北九州市小倉北区で暴力団排除に取り組んでいた建設会社会長(当時72歳)が自宅前で射殺される事件も発生。県警は今年1月、工藤会幹部ら12人を殺人容疑などで逮捕し、うち8人が殺人罪で起訴されている。

捜査関係者によると、組幹部らは11年2月9日午後7時過ぎ、同市小倉北区大手町の病院建設工事の現場事務所2階で拳銃を発砲し、男性社員を殺害しようとした疑いが持たれている。実行役の男はフルフェースのヘルメットをかぶって事務所に押し入り、拳銃を3発発砲。このうち1発が机に当たって跳ね返り、部屋にいた男性社員の腹部に当たった。男は外で待機していた別の男とバイクで走り去った。
県警は、みかじめ料(用心棒代)の支払いや工藤会の関連会社を下請けに参入させるなどの不当要求に従わなかった仕返しとして、工藤会が組織的に銃撃に及んだ可能性があるとみて追及する。清水建設を巡っては06年12月以降、九州支店が入居する福岡市のビルに銃弾が撃ち込まれるなどの被害が相次いでいた。
建設会社を巡っては11年11月、北九州市小倉北区で暴力団排除に取り組んでいた建設会社会長(当時72歳)が自宅前で射殺される事件も発生。県警は今年1月、工藤会幹部ら12人を殺人容疑などで逮捕し、うち8人が殺人罪で起訴されている。
