女性転落死 「山健組」傘下組員 殺人は「無罪」判決
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兵庫県加古川市で一昨年9月、スナック経営の塚本真衣さん(当時32)をビルから落として殺害したなどとして、殺人と暴行、脅迫の罪に問われた指定暴力団・神戸山口組系山健組傘下組員、大道竜二被告(52)=兵庫県稲美町中村=の裁判員裁判の判決公判が24日、神戸地裁姫路支部であった。木山暢郎裁判長は「女性が飛び降りたとみても不自然ではない」として殺人と脅迫を無罪とし、暴行罪で懲役1年4月を言い渡した。検察側は懲役22年を求刑していた。
大道被告は2015年9月22日未明、同市平岡町新在家の商業ビル5階から、女性を路上に落として殺害したなどとして起訴されたが、弁護側は「女性が自ら手すりを越えて落ちた」として、殺人と脅迫について無罪を主張していた。
判決理由で木山裁判長は、転落前に被告が女性に暴行を加えて口論となった点を踏まえ、「客観的・直接的な証拠がなく、被告人の犯行と証明されていない」「女性が突発的に自殺を決意した可能性が否定できない。殺害する動機にも疑問が残る」と指摘。検察側の「被告が女性を持ち上げて落とした。強固な殺意があった」とする主張を退けた。脅迫罪は「暴言の域を出ない」とし、暴行罪のみを認定した。
神戸地検姫路支部の植村誠支部長は「上級庁と協議して適切な判断をしたい」とコメントした。

兵庫県加古川市で一昨年9月、スナック経営の塚本真衣さん(当時32)をビルから落として殺害したなどとして、殺人と暴行、脅迫の罪に問われた指定暴力団・神戸山口組系山健組傘下組員、大道竜二被告(52)=兵庫県稲美町中村=の裁判員裁判の判決公判が24日、神戸地裁姫路支部であった。木山暢郎裁判長は「女性が飛び降りたとみても不自然ではない」として殺人と脅迫を無罪とし、暴行罪で懲役1年4月を言い渡した。検察側は懲役22年を求刑していた。
大道被告は2015年9月22日未明、同市平岡町新在家の商業ビル5階から、女性を路上に落として殺害したなどとして起訴されたが、弁護側は「女性が自ら手すりを越えて落ちた」として、殺人と脅迫について無罪を主張していた。
判決理由で木山裁判長は、転落前に被告が女性に暴行を加えて口論となった点を踏まえ、「客観的・直接的な証拠がなく、被告人の犯行と証明されていない」「女性が突発的に自殺を決意した可能性が否定できない。殺害する動機にも疑問が残る」と指摘。検察側の「被告が女性を持ち上げて落とした。強固な殺意があった」とする主張を退けた。脅迫罪は「暴言の域を出ない」とし、暴行罪のみを認定した。
神戸地検姫路支部の植村誠支部長は「上級庁と協議して適切な判断をしたい」とコメントした。
