福岡市博多区で昨年7月、約7億5千万円相当の金塊(160キロ)が警察官を装った男らに盗まれた事件で、容疑者や被告の一部が、事件への関与を知った暴力団関係者から500万円を脅し取られたという趣旨のことを話していることが14日、捜査関係者らへの取材で分かった。捜査当局は経緯を詳しく調べている。
5月22日以降、主犯格とされる野口和樹被告(42)や沓掛祐介被告(38)、情報提供者との仲介役とされる中垣龍一郎容疑者(40)ら10人が窃盗容疑などで逮捕された。逮捕前に一部が事件を周囲に漏らし、情報を聞きつけた暴力団関係者から現金を脅し取られたという。