山口組系一道会 火炎瓶投げ込みめぐり事務所を移転へ/福岡
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福岡市中央区の指定暴力団・山口組系「一道会」本部事務所に火炎瓶が投げ込まれた事件で、一道会側が事務所を撤去する意向を福岡県警に伝えたことが分かった。事務所を巡っては、周辺住民の委託を受けた県暴力追放運動推進センターが使用差し止めを求める仮処分を申し立てる方針を示していた。ただ、一道会側は同市博多区に事務所を移転する意向も示しており、順調に撤去が進むかは予断を許さない情勢だ。
捜査関係者によると、一道会幹部が9日、移転先の博多区を管轄する県警博多署に対して「地元ともめたくない」などと事務所を撤去する理由を説明。博多区にある別の山口組系組事務所を購入し、移転する考えも示したという。
しかし、移転先とされた事務所はJR博多駅の南東約1・5キロに位置して企業やマンションが建ち並ぶ地域にある。周辺に小学校もあるため、県警は学校などの周囲200メートル以内に暴力団事務所を置くことを禁じた県暴力団排除条例に抵触しないか調べる方針。さらに同条例は暴力団事務所に使用されると知りながら不動産の譲渡や貸し付けをすることも禁じており、事務所が取得された経緯についても調べる。
一道会の本部事務所では今年1月9日、ガソリン入りの火炎瓶2本が投げ込まれる事件が発生。山口組と対立する指定暴力団・神戸山口組系山健組傘下「小島会」会長ら3人が火炎びん処罰法違反で起訴され、これまで2人に有罪判決が出た。
事件直後には地元住民ら約600人が撤去を求めて事務所周辺をパレード。県暴力追放運動推進センターは2013年施行の改正暴力団対策法で認められた「代理訴訟制度」に基づき、事務所の使用差し止めを求める仮処分を福岡地裁に申請する方針を示していた。

福岡市中央区の指定暴力団・山口組系「一道会」本部事務所に火炎瓶が投げ込まれた事件で、一道会側が事務所を撤去する意向を福岡県警に伝えたことが分かった。事務所を巡っては、周辺住民の委託を受けた県暴力追放運動推進センターが使用差し止めを求める仮処分を申し立てる方針を示していた。ただ、一道会側は同市博多区に事務所を移転する意向も示しており、順調に撤去が進むかは予断を許さない情勢だ。
捜査関係者によると、一道会幹部が9日、移転先の博多区を管轄する県警博多署に対して「地元ともめたくない」などと事務所を撤去する理由を説明。博多区にある別の山口組系組事務所を購入し、移転する考えも示したという。
しかし、移転先とされた事務所はJR博多駅の南東約1・5キロに位置して企業やマンションが建ち並ぶ地域にある。周辺に小学校もあるため、県警は学校などの周囲200メートル以内に暴力団事務所を置くことを禁じた県暴力団排除条例に抵触しないか調べる方針。さらに同条例は暴力団事務所に使用されると知りながら不動産の譲渡や貸し付けをすることも禁じており、事務所が取得された経緯についても調べる。
一道会の本部事務所では今年1月9日、ガソリン入りの火炎瓶2本が投げ込まれる事件が発生。山口組と対立する指定暴力団・神戸山口組系山健組傘下「小島会」会長ら3人が火炎びん処罰法違反で起訴され、これまで2人に有罪判決が出た。
事件直後には地元住民ら約600人が撤去を求めて事務所周辺をパレード。県暴力追放運動推進センターは2013年施行の改正暴力団対策法で認められた「代理訴訟制度」に基づき、事務所の使用差し止めを求める仮処分を福岡地裁に申請する方針を示していた。
