山口組元幹部が3たび無罪主張 警護役の拳銃所持事件差し戻し審
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大阪地裁(芦高源裁判長)で14日、警護役の組員に拳銃を持たせたとして、銃刀法違反(共同所持)の罪に問われた指定暴力団・六代目山口組元最高幹部で「芳菱会」(現・國領屋一家)会長・滝沢孝被告(78)=浜松市=の3度目となる初公判が開かれ、滝沢被告は改めて無罪を主張した。これまで大阪地、高裁で計3度の無罪判決を受けたが、いずれも上級審で破棄、差し戻しとなる異例の経過をたどっている。
この裁判は組員の拳銃所持を明確に認識していたかが争点。滝沢被告は公判で「全く知らなかった。無罪なのになぜ何度も裁判を受けなければならないのか。繰り返しの審理から救ってほしい」と主張。弁護側は「暴力団関係者だからといって共謀性を安易に認めるのは危険だ」と指摘した。
滝沢被告は1997年9月、大阪市北区のホテル付近で配下の組員2人と共謀し、拳銃1丁と実弾10発を所持したとして2001年に起訴された。当初の1、2審はいずれも共謀を認めず無罪と判断。最高裁が2011年に「襲撃に備えて所持を受け入れていたと推認できる」と破棄し、差し戻した。
差し戻し審では地裁が2011年に「組員の拳銃所持を認識したとするには疑いが残る」として再び無罪にしたが、高裁が破棄、差し戻しとし、この判断を最高裁も支持した。
大阪地裁(芦高源裁判長)で14日、警護役の組員に拳銃を持たせたとして、銃刀法違反(共同所持)の罪に問われた指定暴力団・六代目山口組元最高幹部で「芳菱会」(現・國領屋一家)会長・滝沢孝被告(78)=浜松市=の3度目となる初公判が開かれ、滝沢被告は改めて無罪を主張した。これまで大阪地、高裁で計3度の無罪判決を受けたが、いずれも上級審で破棄、差し戻しとなる異例の経過をたどっている。
この裁判は組員の拳銃所持を明確に認識していたかが争点。滝沢被告は公判で「全く知らなかった。無罪なのになぜ何度も裁判を受けなければならないのか。繰り返しの審理から救ってほしい」と主張。弁護側は「暴力団関係者だからといって共謀性を安易に認めるのは危険だ」と指摘した。
滝沢被告は1997年9月、大阪市北区のホテル付近で配下の組員2人と共謀し、拳銃1丁と実弾10発を所持したとして2001年に起訴された。当初の1、2審はいずれも共謀を認めず無罪と判断。最高裁が2011年に「襲撃に備えて所持を受け入れていたと推認できる」と破棄し、差し戻した。
差し戻し審では地裁が2011年に「組員の拳銃所持を認識したとするには疑いが残る」として再び無罪にしたが、高裁が破棄、差し戻しとし、この判断を最高裁も支持した。