ナマコ密漁2億円、首謀者の組長逮捕、「無関係」と否認/北海道
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暴力団組員らによる青森県むつ市川内町沖でのナマコ密漁事件で、県警組織犯罪対策課が19日に漁業法違反などの疑いで逮捕した暴力団組長の男が、2015年3月以降だけで、実行犯グループから約2億円の「売り上げ」を受け取っていたとみられることが同日、同課への取材で分かった。一方、男は「密漁に全く関係していない。納得がいかない」と容疑を否認している。
同課は、既に摘発した実行犯グループは14年9月から川内町沖でナマコを密漁していたことを解明しており、組長の男には、さらに多額の現金が渡っていた可能性があるとみて捜査を進める。
漁業法違反、水産資源保護法違反容疑で逮捕されたのは、指定暴力団6代目山口組系暴力団(4次団体)組長で無職、紙谷亘容疑者(43)=北海道函館市。一連の事件で14人目の逮捕者で、実行犯グループを主導したとされる男(44)=6日に実刑判決=の弟。
逮捕容疑は15年10月、実行犯グループ8人と共謀し、許可なくナマコ約960キロを捕り、川内町漁協の漁業権を侵害などした疑い。実行役は函館市の買い受け業者の男(68)=起訴済み=への売却を始めた15年3月以降、密漁品の「売り上げ」を紙谷容疑者の口座に入金していたもようだ。同月以前の密漁ナマコは、別の売却先があったとみられる。
15年3月以降、紙谷容疑者に渡ったとみられる2億円は、1キロ当たり2千円前後で取引された密漁ナマコの売り上げ。一方、同課は当初、密漁が始まった14年9月以降の被害総額を、通常の卸相場である同3千円で換算して「2億円以上」とみていた。このため、卸相場での被害総額は、さらに数億円規模で膨らむ可能性があるという。

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同課は、既に摘発した実行犯グループは14年9月から川内町沖でナマコを密漁していたことを解明しており、組長の男には、さらに多額の現金が渡っていた可能性があるとみて捜査を進める。
漁業法違反、水産資源保護法違反容疑で逮捕されたのは、指定暴力団6代目山口組系暴力団(4次団体)組長で無職、紙谷亘容疑者(43)=北海道函館市。一連の事件で14人目の逮捕者で、実行犯グループを主導したとされる男(44)=6日に実刑判決=の弟。
逮捕容疑は15年10月、実行犯グループ8人と共謀し、許可なくナマコ約960キロを捕り、川内町漁協の漁業権を侵害などした疑い。実行役は函館市の買い受け業者の男(68)=起訴済み=への売却を始めた15年3月以降、密漁品の「売り上げ」を紙谷容疑者の口座に入金していたもようだ。同月以前の密漁ナマコは、別の売却先があったとみられる。
15年3月以降、紙谷容疑者に渡ったとみられる2億円は、1キロ当たり2千円前後で取引された密漁ナマコの売り上げ。一方、同課は当初、密漁が始まった14年9月以降の被害総額を、通常の卸相場である同3千円で換算して「2億円以上」とみていた。このため、卸相場での被害総額は、さらに数億円規模で膨らむ可能性があるという。

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