山口組分裂 「絶縁」組長ら復帰相次ぐ 多数派工作か
山口組と神戸山口組の双方が、過去に暴力団からの永久追放を意味する「絶縁」などの処分を受けて引退した元傘下組長らを復帰させていることが、捜査関係者への取材で分かった。勢力争いが激化する中での多数派工作の可能性もある。
捜査関係者によると、神戸山口組は8月下旬に山口組から離脱した直系団体など14団体で発足。10月中旬には、数年前に山口組を絶縁や除籍となった元組長2人が加わり、直系団体が16に増えたとみられる。ほかにも複数の元組長が同調する可能性があるという。
さらに「幹事」という役職を新設し、直系団体の幹部21人を充てたとされる。兵庫県警のベテラン捜査員は「規模を少しでも大きく見せ、組織引き締めを図るポスト」との見方を示す。
一方、分裂前に72だった山口組の直系団体は57にまで減ったとみられるが、神戸山口組と同様に「過去の処分者を傘下組織に復帰させた」(捜査関係者)とされる。
姫路市の直系団体が4代目山口組組長の名字を冠した「竹中組」に名称変更するなど、組織の正統性を強調する動きも出ている。
山口組歴代組長

捜査関係者によると、神戸山口組は8月下旬に山口組から離脱した直系団体など14団体で発足。10月中旬には、数年前に山口組を絶縁や除籍となった元組長2人が加わり、直系団体が16に増えたとみられる。ほかにも複数の元組長が同調する可能性があるという。
さらに「幹事」という役職を新設し、直系団体の幹部21人を充てたとされる。兵庫県警のベテラン捜査員は「規模を少しでも大きく見せ、組織引き締めを図るポスト」との見方を示す。
一方、分裂前に72だった山口組の直系団体は57にまで減ったとみられるが、神戸山口組と同様に「過去の処分者を傘下組織に復帰させた」(捜査関係者)とされる。
姫路市の直系団体が4代目山口組組長の名字を冠した「竹中組」に名称変更するなど、組織の正統性を強調する動きも出ている。
山口組歴代組長
