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連続保険金詐欺:弘道会関係者を再逮捕 不正請求8億円

 交通事故を装った指定暴力団山口組(本部・神戸市)弘道会関係者による連続保険金詐欺事件で、福岡県警暴力団犯罪捜査課などは7日、犯罪で得た収益を隠したとして、愛知県一宮市、弘道会関係者で医薬品販売業の佐津川(さつかわ)敏彦容疑者(65)を組織犯罪処罰法違反容疑で再逮捕し、妻の熊本県天草市、無職、絹枝容疑者(53)を同容疑で逮捕したと発表した。両容疑者は容疑を否認している。

 県警によると、一連の事件の詐欺総額は県警の指摘で保険会社が支払いを止めるなどした未遂分を含めると計約8億円に上り、保険金詐欺としては過去最大規模となった。

 県警はこれまでに福岡、愛知両県で交通事故7件を装って保険金を不正請求した詐欺容疑などで佐津川容疑者らを逮捕、送検している。今回の逮捕容疑は、佐津川容疑者が10年2〜3月、保険会社からだまし取った計1600万円を絹枝容疑者が管理する銀行の2口座に預け入れるなどして、犯罪で得た事実を隠したとしている。

 県警によると、佐津川容疑者らは約5億円を不正に得たほか、後遺症名目で請求していた約3億円もさらに受け取る予定だった。

 今回の逮捕容疑以外にだまし取った5億円近くの金の大半は行き先が不明で、県警は金が弘道会側に流れたとみている。佐津川容疑者は「ギャンブルに使った」などと否定しているという。

 ◇一般人が事件加担
 被害額が過去最大規模となった山口組弘道会関係者による連続保険金詐欺は、暴力団と関わりがなかった一般人が事件に加担し、ハンマーで故意にけがをするなど事故の「被害者役」を務めていた。福岡県警幹部は「事故当事者が一般人だったため、保険会社は警戒せずに保険金を出したのではないか」と分析している。

 県警によると、一連の事件の逮捕者は20人に上ったが、暴力団関係者は事件を主導したとされる佐津川敏彦容疑者(65)だけだった。大半は、街頭に置かれた求人誌に掲載された佐津川容疑者が経営する薬局の求人広告を見て応募し、犯罪に取り込まれたという。

  
 

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