息子を装い高齢女性から700万円詐取 稲川会系「七熊一家」幹部を逮捕
京都府警組対2課と東山署は7日、高齢女性にウソの電話をかけ、現金およそ700万円をだまし取った疑いで、指定暴力団・稲川会系「七代目七熊一家」幹部・福田正近容疑者(44)=千葉県習志野市=を詐欺の疑いで逮捕した。調べに対し、福田容疑者は「特殊詐欺に関わっていない」と否認している。

福田正近容疑者(44)
福田容疑者は仲間と共謀して2022年10月5日、札幌市で一人暮らしの無職女性(当時89)の自宅に、息子やその上司などを装って電話をかけ「のどが痛くて病院に来ている。財布と携帯電話をなくし、キャッシュカードが使えなくなった。今日までの会社の支払いに間に合わない」などとウソを言い、女性から現金およそ700万円をだまし取った疑いが持たれている。
福田容疑者は特殊詐欺グループのリーダー格とみられていて、グループは被害者から現金を受け取る「受け子」と、受け子から福田容疑者に現金を受け渡す「回収役」などから構成され、匿名性の高い通信アプリなどでやり取りをしていた。受け子は交流サイト(SNS)で募集していたとみられ、この事件では「受け子」や「回収役」の男らがすでに逮捕されている。
これまでに全国各地で、複数の稲川会傘下組員が特殊詐欺の疑いで逮捕されていて、これらの被害は20都道府県で77人におよび、被害総額3億9000万円に上る。
府警は、特殊詐欺などでだまし取った金が暴力団の資金になっていたとみて、引き続き捜査を続け全容解明を進めている。

福田正近容疑者(44)
福田容疑者は仲間と共謀して2022年10月5日、札幌市で一人暮らしの無職女性(当時89)の自宅に、息子やその上司などを装って電話をかけ「のどが痛くて病院に来ている。財布と携帯電話をなくし、キャッシュカードが使えなくなった。今日までの会社の支払いに間に合わない」などとウソを言い、女性から現金およそ700万円をだまし取った疑いが持たれている。
福田容疑者は特殊詐欺グループのリーダー格とみられていて、グループは被害者から現金を受け取る「受け子」と、受け子から福田容疑者に現金を受け渡す「回収役」などから構成され、匿名性の高い通信アプリなどでやり取りをしていた。受け子は交流サイト(SNS)で募集していたとみられ、この事件では「受け子」や「回収役」の男らがすでに逮捕されている。
これまでに全国各地で、複数の稲川会傘下組員が特殊詐欺の疑いで逮捕されていて、これらの被害は20都道府県で77人におよび、被害総額3億9000万円に上る。
府警は、特殊詐欺などでだまし取った金が暴力団の資金になっていたとみて、引き続き捜査を続け全容解明を進めている。