住吉会系幸平一家傘下会長に190万円の利益供与 不動産会社に勧告
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東京都公安委員会は20日、指定暴力団・住吉会の三次団体会長に金品を提供したとして、東証プライム上場の不動産販売会社=東京都=に対し、都暴力団排除条例に基づき利益供与をしないよう勧告した。会長も同社と共に勧告を受けた。

東京都公安委員会
同社は2021年3月25日、子会社発注の建物解体工事を、住吉会系十三代目幸平一家幹部で「貴幸会」会長(64)=埼玉県戸田市=が指定した企業に受注させたとされる。その際に工事費用を通常よりも約200万円水増しして支払い、水増し分を会長に供与したとみられている。
同月25日、同社の前社長(55)が会長に対し、別の人物を介して同社側が発注した解体工事の仲介手数料名目で約190万円の小切手を渡したという。前社長と会長は20年以上の知人関係で、会長の自宅や組事務所の工事も同社側が請け負っていた。前社長は警視庁の任意聴取に「暴力団員だという認識はなかった」などとして利益供与を否定した。
貴幸会会長は、工事を受注した東京都世田谷区の建築会社の元社員に「工事を早くしろよ。ぶっ殺してそこの庭に穴掘って埋めちまうぞ」などと脅迫したとして、今年5月30日に暴力行為等処罰法違反容疑で警視庁に逮捕され、20日に処分保留で釈放された。
警視庁は近く、工事費水増しにより同社に損害を与えたとする特別背任容疑で前社長を書類送検する方針。前社長は2022年11月に「一身上の都合」として社長を辞任していた。
東証プライム上場企業が暴力団への利益提供で暴排勧告を受けるのは異例で、同社は20日、「今後、第三者委員会を設置して徹底した事実関係の調査及び原因究明を行い、再発防止に向け、全力をあげて取り組んでまいります」とするコメントを出した。
東京都公安委員会は20日、指定暴力団・住吉会の三次団体会長に金品を提供したとして、東証プライム上場の不動産販売会社=東京都=に対し、都暴力団排除条例に基づき利益供与をしないよう勧告した。会長も同社と共に勧告を受けた。

東京都公安委員会
同社は2021年3月25日、子会社発注の建物解体工事を、住吉会系十三代目幸平一家幹部で「貴幸会」会長(64)=埼玉県戸田市=が指定した企業に受注させたとされる。その際に工事費用を通常よりも約200万円水増しして支払い、水増し分を会長に供与したとみられている。
同月25日、同社の前社長(55)が会長に対し、別の人物を介して同社側が発注した解体工事の仲介手数料名目で約190万円の小切手を渡したという。前社長と会長は20年以上の知人関係で、会長の自宅や組事務所の工事も同社側が請け負っていた。前社長は警視庁の任意聴取に「暴力団員だという認識はなかった」などとして利益供与を否定した。
貴幸会会長は、工事を受注した東京都世田谷区の建築会社の元社員に「工事を早くしろよ。ぶっ殺してそこの庭に穴掘って埋めちまうぞ」などと脅迫したとして、今年5月30日に暴力行為等処罰法違反容疑で警視庁に逮捕され、20日に処分保留で釈放された。
警視庁は近く、工事費水増しにより同社に損害を与えたとする特別背任容疑で前社長を書類送検する方針。前社長は2022年11月に「一身上の都合」として社長を辞任していた。
東証プライム上場企業が暴力団への利益提供で暴排勧告を受けるのは異例で、同社は20日、「今後、第三者委員会を設置して徹底した事実関係の調査及び原因究明を行い、再発防止に向け、全力をあげて取り組んでまいります」とするコメントを出した。