社員寮発砲事件 山口組系「兼一会」幹部に懲役8年の判決「実行の見届け役」を認定
>>関連記事
神戸地裁(松田道別裁判長)で29日、兵庫県西宮市で2021年3月、運送会社の社員寮に銃弾が撃ち込まれた事件で、建造物損壊などの罪に問われた特定抗争指定暴力団・六代目山口組系「二代目兼一会」幹部で、「名倉組」組長・名倉教文被告(56)に対する裁判員裁判の判決公判が開かれ、松別裁判長は「犯行の確実な遂行に重要な役割を果たした」と共謀を認め、懲役8年(求刑懲役12年)を言い渡した。

神戸地方裁判所
名倉被告は別の男(54)らと共謀し、2021年3月3日午前2時ごろ、西宮市にある社員寮に銃弾4発を発砲。玄関のシャッターを損壊させるなどしたとされる。裁判で名倉被告は共謀を否定し、発砲することを「知らなかった」と主張していた。
松田裁判長は判決で、事件前に名倉被告の乗る車が社員寮付近を走行し、その後、別の男らの軽乗用車を先行する形で周辺を走っていた点などを指摘。「犯行現場の状況や逃走経路の下見・教示、犯行の見届け役を担っていた」とし、2人の男の関係について「ほぼ同等の立場と認めるのが相当」として共謀を認定し、「暴力団同士の抗争を背景とし、社会にも影響を与えた点で結果は重大」と述べた。
神戸地裁(松田道別裁判長)で29日、兵庫県西宮市で2021年3月、運送会社の社員寮に銃弾が撃ち込まれた事件で、建造物損壊などの罪に問われた特定抗争指定暴力団・六代目山口組系「二代目兼一会」幹部で、「名倉組」組長・名倉教文被告(56)に対する裁判員裁判の判決公判が開かれ、松別裁判長は「犯行の確実な遂行に重要な役割を果たした」と共謀を認め、懲役8年(求刑懲役12年)を言い渡した。

神戸地方裁判所
名倉被告は別の男(54)らと共謀し、2021年3月3日午前2時ごろ、西宮市にある社員寮に銃弾4発を発砲。玄関のシャッターを損壊させるなどしたとされる。裁判で名倉被告は共謀を否定し、発砲することを「知らなかった」と主張していた。
松田裁判長は判決で、事件前に名倉被告の乗る車が社員寮付近を走行し、その後、別の男らの軽乗用車を先行する形で周辺を走っていた点などを指摘。「犯行現場の状況や逃走経路の下見・教示、犯行の見届け役を担っていた」とし、2人の男の関係について「ほぼ同等の立場と認めるのが相当」として共謀を認定し、「暴力団同士の抗争を背景とし、社会にも影響を与えた点で結果は重大」と述べた。