杉並区役所職員が住基台帳の情報漏洩 男2人逮捕 背後に暴力団組織か
警視庁捜査二課は5日、知人から依頼を受けて自治体が管理する住民基本台帳の個人情報を漏洩した疑いで、杉並区役所の職員・市川直央容疑者(32)=杉並区井草1=を住民基本台帳法違反の疑いで逮捕し、個人情報漏洩を依頼したとして知人の職業不詳・佐々木洋樹容疑者(34)=住所不定=を共犯容疑で逮捕した。

東京・杉並区役所
市川容疑者は2021年4月と今年2月、佐々木容疑者の依頼を受け、区役所内の端末で住民基本台帳ネットワークにログインして、都外に住む2人分の住所など個人情報を閲覧し、佐々木容疑者らにその内容を漏洩した疑いがもたれている。これまでに二十数人の個人情報が漏洩した可能性があるという。
佐々木容疑者は暴力団関係者からの依頼に応じ、指定された人物の氏名や生年月日を市川容疑者に伝え、住基ネットで住所などの検索を頼んでいたとみられる。
市川容疑者は当時、区民課主事として住民基本台帳ネットワークシステムにアクセスできる権限を保有していて、佐々木容疑者から人物の名前を示され、その人物の情報を閲覧していた。
住民基本台帳法は、個人情報を取り扱う自治体職員らの秘密保持義務を定めており、違反すると2年以下の懲役または100万円以下の罰金が科される。
杉並区によると、今年2月に同区役所宛てに「区職員が住基ネットを不正に検索して得た個人情報を漏洩している」と指摘する投書があった。区の内部調査に対し、市川容疑者は不正行為を否定。同区は3月に警視庁に相談していた。
警視庁は、両容疑者の間に金銭のやり取りがなかったかなど詳しく調べるとともに、背後の暴力団組織との関係を捜査している。

東京・杉並区役所
市川容疑者は2021年4月と今年2月、佐々木容疑者の依頼を受け、区役所内の端末で住民基本台帳ネットワークにログインして、都外に住む2人分の住所など個人情報を閲覧し、佐々木容疑者らにその内容を漏洩した疑いがもたれている。これまでに二十数人の個人情報が漏洩した可能性があるという。
佐々木容疑者は暴力団関係者からの依頼に応じ、指定された人物の氏名や生年月日を市川容疑者に伝え、住基ネットで住所などの検索を頼んでいたとみられる。
市川容疑者は当時、区民課主事として住民基本台帳ネットワークシステムにアクセスできる権限を保有していて、佐々木容疑者から人物の名前を示され、その人物の情報を閲覧していた。
住民基本台帳法は、個人情報を取り扱う自治体職員らの秘密保持義務を定めており、違反すると2年以下の懲役または100万円以下の罰金が科される。
杉並区によると、今年2月に同区役所宛てに「区職員が住基ネットを不正に検索して得た個人情報を漏洩している」と指摘する投書があった。区の内部調査に対し、市川容疑者は不正行為を否定。同区は3月に警視庁に相談していた。
警視庁は、両容疑者の間に金銭のやり取りがなかったかなど詳しく調べるとともに、背後の暴力団組織との関係を捜査している。
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