工藤会傘下最大組織「田中組」本部事務所の解体工事始まる
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福岡県警は8日朝、特定危険指定暴力団・工藤会と契約した業者が、北九州市小倉北区三萩野の住宅街にある「田中組」本部事務所の土地・建物を民間業者に売却する方針を固め、解体工事を始めたことを確認した。

工藤會傘下「田中組」

事務所の解体工事始まる

田中組は総裁・野村悟被告(74)の出身母体で、会長・田上不美夫被告(65)らも組長を務めた工藤会傘下最大の二次団体。昨年2月に撤去された工藤会の象徴とされた北九州市小倉北区神岳1の工藤会旧本部事務所「工藤会館」に続き、主要拠点が北九州の中心地から姿を消す。工藤会系の組事務所を巡っては、工藤会壊滅作戦が始まった2014年9月から今年9月末までに、福岡県内では計22カ所の事務所が撤去された。
「田中組」本部事務所は登記簿上では、少なくとも築38年が経過した3階建てのビルで延べ床面積約180平方メートル、1997年から土地、建物ともに工藤会系組幹部が代表を務める有限会社が所有している。
福岡県公安委員会が、2014年11月に暴力団対策法に基づく「使用制限命令」を出して以降、一度も途切れずに現在まで延長されていて原則、組員の出入りが禁じられていた。事務所の使用制限命令の解除が見通せず、施設の維持管理費などが負担になることもあり、撤去を決めたとみられている。
野村、田上両被告らが殺人罪などに問われた市民襲撃4事件では実行役や見張り役などとして田中組幹部らが相次いで摘発され、一部は実刑判決が確定している。4事件を巡る8月24日の福岡地裁判決は、野村被告を死刑、田上被告を無期懲役とし、両被告とも控訴している。
福岡県警は8日朝、特定危険指定暴力団・工藤会と契約した業者が、北九州市小倉北区三萩野の住宅街にある「田中組」本部事務所の土地・建物を民間業者に売却する方針を固め、解体工事を始めたことを確認した。

工藤會傘下「田中組」

事務所の解体工事始まる

田中組は総裁・野村悟被告(74)の出身母体で、会長・田上不美夫被告(65)らも組長を務めた工藤会傘下最大の二次団体。昨年2月に撤去された工藤会の象徴とされた北九州市小倉北区神岳1の工藤会旧本部事務所「工藤会館」に続き、主要拠点が北九州の中心地から姿を消す。工藤会系の組事務所を巡っては、工藤会壊滅作戦が始まった2014年9月から今年9月末までに、福岡県内では計22カ所の事務所が撤去された。
「田中組」本部事務所は登記簿上では、少なくとも築38年が経過した3階建てのビルで延べ床面積約180平方メートル、1997年から土地、建物ともに工藤会系組幹部が代表を務める有限会社が所有している。
福岡県公安委員会が、2014年11月に暴力団対策法に基づく「使用制限命令」を出して以降、一度も途切れずに現在まで延長されていて原則、組員の出入りが禁じられていた。事務所の使用制限命令の解除が見通せず、施設の維持管理費などが負担になることもあり、撤去を決めたとみられている。
野村、田上両被告らが殺人罪などに問われた市民襲撃4事件では実行役や見張り役などとして田中組幹部らが相次いで摘発され、一部は実刑判決が確定している。4事件を巡る8月24日の福岡地裁判決は、野村被告を死刑、田上被告を無期懲役とし、両被告とも控訴している。