「市民襲撃4事件」無罪主張の工藤会総裁と会長 24日に判決
>>関連記事
福岡地裁で明日24日、市民襲撃4事件で殺人や組織犯罪処罰法違反(組織的殺人未遂)の罪に問われている特定危険指定暴力団・工藤會総裁・野村悟被告(74)と、工藤會ナンバー2で会長・田上不美夫被告(65)の判決が言い渡される。

左:野村悟被告
右:田上不美夫被告
公判は2019年10月に始まり2021年3月まで計62回開かれた。最大の焦点は野村被告らが配下の組員たちに事件を指示したかどうか。今回の判決は、全国唯一の「特定危険指定暴力団」に対して、福岡県警が進めてきた「壊滅作戦」の行方を左右するだけでなく、今後の暴力団捜査に影響を与える可能性がある。
野村被告らの指示を直接示す証言や証拠はなく、検察側は88人に上る証人尋問で間接証拠を積み重ねてきた。野村被告を頂点とする組織の実態や両被告に事件を指示する動機があったことを浮き彫りにして、工藤會が上意下達が厳格な「鉄の結束」を誇る組織だと強調、「組織的に行われた犯行で、上位者の意思決定が必要不可欠」などと指摘。総裁・野村被告に死刑を求刑、会長・田上被告に無期懲役と罰金2000万円を求刑した。
一方、弁護側は各事件の主要な証人の証言を「歪曲された可能性が大きい」「極めて不自然かつ不合理で虚構にすぎない」などと全否定。野村被告は「隠居の身」として、組織運営には関わっていないと反論。全面対決の姿勢を貫いており、野村被告らも一貫して起訴内容を否認し「総裁に権限はない、飾り」などと無罪を主張していた。
判決は、明日24日午前10時から福岡地裁で言い渡される予定で、司法の判断が注目される。
福岡地裁で明日24日、市民襲撃4事件で殺人や組織犯罪処罰法違反(組織的殺人未遂)の罪に問われている特定危険指定暴力団・工藤會総裁・野村悟被告(74)と、工藤會ナンバー2で会長・田上不美夫被告(65)の判決が言い渡される。

左:野村悟被告
右:田上不美夫被告
公判は2019年10月に始まり2021年3月まで計62回開かれた。最大の焦点は野村被告らが配下の組員たちに事件を指示したかどうか。今回の判決は、全国唯一の「特定危険指定暴力団」に対して、福岡県警が進めてきた「壊滅作戦」の行方を左右するだけでなく、今後の暴力団捜査に影響を与える可能性がある。
野村被告らの指示を直接示す証言や証拠はなく、検察側は88人に上る証人尋問で間接証拠を積み重ねてきた。野村被告を頂点とする組織の実態や両被告に事件を指示する動機があったことを浮き彫りにして、工藤會が上意下達が厳格な「鉄の結束」を誇る組織だと強調、「組織的に行われた犯行で、上位者の意思決定が必要不可欠」などと指摘。総裁・野村被告に死刑を求刑、会長・田上被告に無期懲役と罰金2000万円を求刑した。
一方、弁護側は各事件の主要な証人の証言を「歪曲された可能性が大きい」「極めて不自然かつ不合理で虚構にすぎない」などと全否定。野村被告は「隠居の身」として、組織運営には関わっていないと反論。全面対決の姿勢を貫いており、野村被告らも一貫して起訴内容を否認し「総裁に権限はない、飾り」などと無罪を主張していた。
判決は、明日24日午前10時から福岡地裁で言い渡される予定で、司法の判断が注目される。