殺人未遂事件 元山口組傘下組員に懲役17年の判決
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山口地方裁判所(小松本卓裁判長)は9日、殺人未遂などの罪に問われていた元・特定抗争指定暴力団・六代目山口組・二代目竹中組・二代目篠原会幹部・高杉龍こと上田高裕被告(34)の裁判員裁判で、上田被告に対し懲役17年の判決を言い渡した。検察側の求刑は懲役18年だった。

上田高裕被告
(2020年10月)
判決内容などによると、上田被告は去年8月、岩国市内の路上で当時、特定抗争指定暴力団・神戸山口組系二代目木村會幹部だった「二代目喜竜會」の前原順一會長を殺害しようと拳銃で撃ち、動脈損傷や骨折などの大ケガを負わせた。
これまでの公判で被告側は起訴内容を認めた上で、犯行当時、上田被告は組員ではなく「男をあげたい」という思いから単独で犯行に及んだと主張していた。
判決言い渡しで小松本裁判長は、上田被告が愛知県から何度も岩国市に赴き、相手の車にGPS発信器を取り付けるなど違法性は相当に高いと指摘。また、今回の犯行は暴力団組織の抗争を契機としたもので、上田被告は当時、組員ではなかったものの、犯行を決意する過程は暴力団組織特有の論理に基づいていると認定。銃器類を用いた殺人未遂の中でも相当に重い部類に位置づけられるとして、懲役17年の判決を言い渡した。
山口地方裁判所(小松本卓裁判長)は9日、殺人未遂などの罪に問われていた元・特定抗争指定暴力団・六代目山口組・二代目竹中組・二代目篠原会幹部・高杉龍こと上田高裕被告(34)の裁判員裁判で、上田被告に対し懲役17年の判決を言い渡した。検察側の求刑は懲役18年だった。

上田高裕被告
(2020年10月)
判決内容などによると、上田被告は去年8月、岩国市内の路上で当時、特定抗争指定暴力団・神戸山口組系二代目木村會幹部だった「二代目喜竜會」の前原順一會長を殺害しようと拳銃で撃ち、動脈損傷や骨折などの大ケガを負わせた。
これまでの公判で被告側は起訴内容を認めた上で、犯行当時、上田被告は組員ではなく「男をあげたい」という思いから単独で犯行に及んだと主張していた。
判決言い渡しで小松本裁判長は、上田被告が愛知県から何度も岩国市に赴き、相手の車にGPS発信器を取り付けるなど違法性は相当に高いと指摘。また、今回の犯行は暴力団組織の抗争を契機としたもので、上田被告は当時、組員ではなかったものの、犯行を決意する過程は暴力団組織特有の論理に基づいていると認定。銃器類を用いた殺人未遂の中でも相当に重い部類に位置づけられるとして、懲役17年の判決を言い渡した。