破産法違反 稲川会系「東一家」総長を逮捕
静岡県警沼津署と県警捜査4課、組織犯罪対策課は18日、破産申し立てで選任された破産管財人に対し生命保険を解約して得られる資産を隠したとして、指定暴力団・稲川会系「二代目東一家」総長・東裕次郎こと東重欽容疑者(69)=韓国籍、静岡市清水区馬走=ら2人を破産法違反の疑いで逮捕した。2人の認否は明らかにしていない。

東一家組事務所を捜索
県警は東容疑者が県内の男性に無登録で法定金利を上回る高金利で現金を貸し付け、過払い金の返還を免れる目的で資産を隠匿したとみて調べている。
他に逮捕されたのは静岡市清水区巴町、無職の男(79)。2人の逮捕容疑は共謀して2018年、男性から容疑者に関する破産申し立てを受けて静岡地裁が選任した破産管財人に対し、生命保険の解約で約1千万円が戻るとの見込みを隠して免責の許可を申し立て、19年に解約で得た現金約1千万円を隠匿した疑い。
捜査関係者によると、容疑者は十数年前、無登録で男性に数百万円を貸し付けたとみられる。法定金利を大きく超える利息が上乗せされ、男性は数年かけて2千万円近くを返済したとみられる。その後、男性は過払い金返還請求訴訟を起こし、12年、容疑者に1800万円の返還命令が出た。
東容疑者が返還能力が無いとして免責を求めたため、男性は容疑者の資産状況を明らかにする目的で破産申し立てを行ったが、容疑者が資産を隠していたため、破産管財人による調査では正確な状況が分からないまま破産が決定。2019年2月に免責が確定した。容疑者は同年6月に生命保険の解約返戻金約1千万円を現金化して隠匿したとみられる。
東容疑者は16日に稲川会関係先で東一家総長の襲名披露を行ったばかりで、富士市の東一家組事務所を家宅捜索するなど、他にも資産隠しがあったとみて捜査している。

東一家組事務所を捜索
県警は東容疑者が県内の男性に無登録で法定金利を上回る高金利で現金を貸し付け、過払い金の返還を免れる目的で資産を隠匿したとみて調べている。
他に逮捕されたのは静岡市清水区巴町、無職の男(79)。2人の逮捕容疑は共謀して2018年、男性から容疑者に関する破産申し立てを受けて静岡地裁が選任した破産管財人に対し、生命保険の解約で約1千万円が戻るとの見込みを隠して免責の許可を申し立て、19年に解約で得た現金約1千万円を隠匿した疑い。
捜査関係者によると、容疑者は十数年前、無登録で男性に数百万円を貸し付けたとみられる。法定金利を大きく超える利息が上乗せされ、男性は数年かけて2千万円近くを返済したとみられる。その後、男性は過払い金返還請求訴訟を起こし、12年、容疑者に1800万円の返還命令が出た。
東容疑者が返還能力が無いとして免責を求めたため、男性は容疑者の資産状況を明らかにする目的で破産申し立てを行ったが、容疑者が資産を隠していたため、破産管財人による調査では正確な状況が分からないまま破産が決定。2019年2月に免責が確定した。容疑者は同年6月に生命保険の解約返戻金約1千万円を現金化して隠匿したとみられる。
東容疑者は16日に稲川会関係先で東一家総長の襲名披露を行ったばかりで、富士市の東一家組事務所を家宅捜索するなど、他にも資産隠しがあったとみて捜査している。