ホテルで10代の少女2人に大麻密売 山口組傘下組員を逮捕 少女の逮捕で容疑が浮上
福岡県警中央署は7日、熊本県内のホテルで10代の少女2人に大麻を売ったとして、特定抗争指定暴力団・六代目山口組傘下組員・井藤こと井上一熙容疑者(27)=福岡県柳川市三橋町=を大麻取締法違反の疑いで逮捕した。調べに対し、井上容疑者は「知りませんとしか言えませんし、身に覚えがありません」などと容疑を否認している。

中央警察署
井上容疑者は今年7月5日、熊本県芦北町のビジネスホテルの一室で、10代の少女2人に大麻が含まれた紙巻きの植物片3本を6000円で売った疑いが持たれている。翌6日の午前4時ごろ、福岡市中央区の繁華街・天神でこの少女2人を含む男女4人が乗った軽乗用車を、パトロール中の警察官が職務質問し、その際、車内の後部座席の下から乾燥大麻が発見され、4人を大麻取締法違反の疑いで逮捕。取り調べでの供述などから井上容疑者が浮上した。
少女のうち1人は井上容疑者と数年前にSNSを通じて知り合い、井上容疑者から繰り返し大麻を買ったと供述している。

中央警察署
井上容疑者は今年7月5日、熊本県芦北町のビジネスホテルの一室で、10代の少女2人に大麻が含まれた紙巻きの植物片3本を6000円で売った疑いが持たれている。翌6日の午前4時ごろ、福岡市中央区の繁華街・天神でこの少女2人を含む男女4人が乗った軽乗用車を、パトロール中の警察官が職務質問し、その際、車内の後部座席の下から乾燥大麻が発見され、4人を大麻取締法違反の疑いで逮捕。取り調べでの供述などから井上容疑者が浮上した。
少女のうち1人は井上容疑者と数年前にSNSを通じて知り合い、井上容疑者から繰り返し大麻を買ったと供述している。
3千万円恐喝事件 道仁会の二代目会長を起訴 男性2人は不起訴処分
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福岡地検は、医療法人の男性理事長から現金3千万円を脅し取ったとして恐喝の疑いで逮捕された3人のうち、今月2日付で指定暴力団・道仁会の二代目会長・松尾誠次郎被告(77)を恐喝の罪で起訴し、会社役員の男性(77)と会社員の男性(74)の2人については「起訴するに足りる証拠がない」として同日付で不起訴処分とした。

福岡地方検察庁
この事件は、松尾被告らが共謀して今年5月16日、医療法人の男性理事長(70)に電話で「不動産売買の話がある」などと言って、大分県にある松尾容疑者の別荘に呼び出し、過去の事業を引き合いに出して「あんたのせいで10億円もらい損ねた」などと言いがかりをつけ、理事長の背後からひも状のもので首を絞めて脅し、4日後の20日に現金3000万円を脅し取ったとして10月12日に逮捕されていた。理事長が6月、県警に被害届を出していた。
理事長は20代の頃にマージャン店で松尾容疑者と知り合い50年来の付き合いで、ここ10年程は連絡を取ってなかったが、過去に松尾容疑者と共同で取り組んだ事業を巡って、突然、金を要求されたという。
福岡地検は、医療法人の男性理事長から現金3千万円を脅し取ったとして恐喝の疑いで逮捕された3人のうち、今月2日付で指定暴力団・道仁会の二代目会長・松尾誠次郎被告(77)を恐喝の罪で起訴し、会社役員の男性(77)と会社員の男性(74)の2人については「起訴するに足りる証拠がない」として同日付で不起訴処分とした。

福岡地方検察庁
この事件は、松尾被告らが共謀して今年5月16日、医療法人の男性理事長(70)に電話で「不動産売買の話がある」などと言って、大分県にある松尾容疑者の別荘に呼び出し、過去の事業を引き合いに出して「あんたのせいで10億円もらい損ねた」などと言いがかりをつけ、理事長の背後からひも状のもので首を絞めて脅し、4日後の20日に現金3000万円を脅し取ったとして10月12日に逮捕されていた。理事長が6月、県警に被害届を出していた。
理事長は20代の頃にマージャン店で松尾容疑者と知り合い50年来の付き合いで、ここ10年程は連絡を取ってなかったが、過去に松尾容疑者と共同で取り組んだ事業を巡って、突然、金を要求されたという。
住宅に侵入し現金など窃盗 山口組系秋良連合会傘下「柳川興業」幹部ら2人を再逮捕
熊本県警は7日、2022年9月に大阪府大阪市の住宅から現金などが盗まれた事件で、特定抗争指定暴力団・六代目山口組系秋良連合会組員で、「柳川興業」幹部・小田裕也容疑者(40)=愛媛県松山市=と、無職・秋慎太郎容疑者(28)=住所不定=を住居侵入と窃盗の疑いで逮捕した。県警は「捜査に支障が出る」として2人の認否を明らかにしていない

熊本県警察本部
小田容疑者と秋容疑者は今年5月に逮捕された3人と共謀して、大阪市の住宅から現金約550万円と金庫や通帳など約40万円相当を盗んだ疑いが持たれている。小田容疑者は、秘匿性の高いアプリを使用して実行犯らに住宅の情報を提供し、秋容疑者は実行犯が盗んだ金品を回収する役割だったとみられている。
2人は2022年に奈良県内で約1億9千万円が盗まれた事件にも関わったとして、今年10月に逮捕・送検されたが、7日に処分保留で釈放され、同日、大阪市の住宅から現金などが盗まれた事件に関わったとして再逮捕された。
県警は、2人が愛媛県内で起きた窃盗事件にも関与した可能性があるとして調べを進めている。

熊本県警察本部
小田容疑者と秋容疑者は今年5月に逮捕された3人と共謀して、大阪市の住宅から現金約550万円と金庫や通帳など約40万円相当を盗んだ疑いが持たれている。小田容疑者は、秘匿性の高いアプリを使用して実行犯らに住宅の情報を提供し、秋容疑者は実行犯が盗んだ金品を回収する役割だったとみられている。
2人は2022年に奈良県内で約1億9千万円が盗まれた事件にも関わったとして、今年10月に逮捕・送検されたが、7日に処分保留で釈放され、同日、大阪市の住宅から現金などが盗まれた事件に関わったとして再逮捕された。
県警は、2人が愛媛県内で起きた窃盗事件にも関与した可能性があるとして調べを進めている。
息子を装い高齢女性から700万円詐取 稲川会系「七熊一家」幹部を逮捕
京都府警組対2課と東山署は7日、高齢女性にウソの電話をかけ、現金およそ700万円をだまし取った疑いで、指定暴力団・稲川会系「七代目七熊一家」幹部・福田正近容疑者(44)=千葉県習志野市=を詐欺の疑いで逮捕した。調べに対し、福田容疑者は「特殊詐欺に関わっていない」と否認している。

福田正近容疑者(44)
福田容疑者は仲間と共謀して2022年10月5日、札幌市で一人暮らしの無職女性(当時89)の自宅に、息子やその上司などを装って電話をかけ「のどが痛くて病院に来ている。財布と携帯電話をなくし、キャッシュカードが使えなくなった。今日までの会社の支払いに間に合わない」などとウソを言い、女性から現金およそ700万円をだまし取った疑いが持たれている。
福田容疑者は特殊詐欺グループのリーダー格とみられていて、グループは被害者から現金を受け取る「受け子」と、受け子から福田容疑者に現金を受け渡す「回収役」などから構成され、匿名性の高い通信アプリなどでやり取りをしていた。受け子は交流サイト(SNS)で募集していたとみられ、この事件では「受け子」や「回収役」の男らがすでに逮捕されている。
これまでに全国各地で、複数の稲川会傘下組員が特殊詐欺の疑いで逮捕されていて、これらの被害は20都道府県で77人におよび、被害総額3億9000万円に上る。
府警は、特殊詐欺などでだまし取った金が暴力団の資金になっていたとみて、引き続き捜査を続け全容解明を進めている。

福田正近容疑者(44)
福田容疑者は仲間と共謀して2022年10月5日、札幌市で一人暮らしの無職女性(当時89)の自宅に、息子やその上司などを装って電話をかけ「のどが痛くて病院に来ている。財布と携帯電話をなくし、キャッシュカードが使えなくなった。今日までの会社の支払いに間に合わない」などとウソを言い、女性から現金およそ700万円をだまし取った疑いが持たれている。
福田容疑者は特殊詐欺グループのリーダー格とみられていて、グループは被害者から現金を受け取る「受け子」と、受け子から福田容疑者に現金を受け渡す「回収役」などから構成され、匿名性の高い通信アプリなどでやり取りをしていた。受け子は交流サイト(SNS)で募集していたとみられ、この事件では「受け子」や「回収役」の男らがすでに逮捕されている。
これまでに全国各地で、複数の稲川会傘下組員が特殊詐欺の疑いで逮捕されていて、これらの被害は20都道府県で77人におよび、被害総額3億9000万円に上る。
府警は、特殊詐欺などでだまし取った金が暴力団の資金になっていたとみて、引き続き捜査を続け全容解明を進めている。
知人男性にメールで「殺るからな」などと脅迫 小桜一家傘下組員を逮捕
鹿児島県警出水署と県警組織犯罪対策課は7日、知人男性に対し携帯電話のショートメールで「殺るからな」などと脅したとして、指定暴力団・四代目小桜一家傘下組員・鍬野義英容疑者(67)=鹿児島県出水市上大川内=を脅迫の疑いで逮捕した。調べに対し、鍬野容疑者は「間違いありません」と容疑を認めている。

鹿児島県警
鍬野容疑者は今年9月12日、鹿児島県内在住の知人男性(50代)に対し、携帯電話のショートメールで「殺るからな」などのメッセージを複数回送り、脅迫した疑いが持たれている。
同署は、2人の間に何らかのトラブルがあったとみて、犯行の動機や経緯などを捜査している。

鹿児島県警
鍬野容疑者は今年9月12日、鹿児島県内在住の知人男性(50代)に対し、携帯電話のショートメールで「殺るからな」などのメッセージを複数回送り、脅迫した疑いが持たれている。
同署は、2人の間に何らかのトラブルがあったとみて、犯行の動機や経緯などを捜査している。
2008年の九州誠道会(現・浪川会)系幹部射殺事件 道仁会系元組員が起訴事実認める
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福岡地裁で7日、2008年9月に福岡県大牟田市で、当時抗争相手だった指定暴力団・九州誠道会(現・浪川会)系幹部を射殺したとして、殺人罪などに問われた指定暴力団・道仁会系元組員・浅井一臣被告(47)の裁判員裁判の初公判が開かれ、浅井被告は「間違いありません」と述べ、起訴事実を認めた。

福岡地方裁判所
浅井被告は2008年9月、当時、道仁会系「三代目平野組」組長だった坂本康弘被告(68)=殺人罪などで起訴=ら3人と共謀し、大牟田市の路上で九州誠道会系幹部(当時50)を射殺したとされる。
冒頭陳述で検察側は、浅井被告が幹部の行動を実行役の男=殺人罪などで服役中=に電話で報告する見張り役を担ったと主張。襲撃対象の調査や実行犯への連絡役を務めたとした上で、量刑が争点であると指摘した。
一方、弁護側は浅井被告が実行役に頼まれて見張りをしており、従属的な立場にとどまると訴え、「逮捕までの14年間で更生もしている」などと主張した。
この事件をめぐっては、2009年に実行役の道仁会系幹部(当時47)が逮捕され、すでに殺人罪などで服役している。実行役の男は「単独犯」と主張していたものの、警察は組織的犯行だったとみて捜査を続け、新たな証拠が得られたとして2022年10月、新たに浅井被告や坂本被告ら4人を殺人などの容疑で逮捕し、そのうち3人が起訴された。
この裁判は、検察側が当初「裁判員に危害が及ぶ可能性がある」と裁判員裁判の対象から除外するよう求め、福岡地裁が裁判員裁判からの除外を決定していたが弁護側が抗告。福岡高裁が今年6月、2011年頃に元組員が暴力団を離脱していることなどから除外決定を取り消した。
福岡地裁で7日、2008年9月に福岡県大牟田市で、当時抗争相手だった指定暴力団・九州誠道会(現・浪川会)系幹部を射殺したとして、殺人罪などに問われた指定暴力団・道仁会系元組員・浅井一臣被告(47)の裁判員裁判の初公判が開かれ、浅井被告は「間違いありません」と述べ、起訴事実を認めた。

福岡地方裁判所
浅井被告は2008年9月、当時、道仁会系「三代目平野組」組長だった坂本康弘被告(68)=殺人罪などで起訴=ら3人と共謀し、大牟田市の路上で九州誠道会系幹部(当時50)を射殺したとされる。
冒頭陳述で検察側は、浅井被告が幹部の行動を実行役の男=殺人罪などで服役中=に電話で報告する見張り役を担ったと主張。襲撃対象の調査や実行犯への連絡役を務めたとした上で、量刑が争点であると指摘した。
一方、弁護側は浅井被告が実行役に頼まれて見張りをしており、従属的な立場にとどまると訴え、「逮捕までの14年間で更生もしている」などと主張した。
この事件をめぐっては、2009年に実行役の道仁会系幹部(当時47)が逮捕され、すでに殺人罪などで服役している。実行役の男は「単独犯」と主張していたものの、警察は組織的犯行だったとみて捜査を続け、新たな証拠が得られたとして2022年10月、新たに浅井被告や坂本被告ら4人を殺人などの容疑で逮捕し、そのうち3人が起訴された。
この裁判は、検察側が当初「裁判員に危害が及ぶ可能性がある」と裁判員裁判の対象から除外するよう求め、福岡地裁が裁判員裁判からの除外を決定していたが弁護側が抗告。福岡高裁が今年6月、2011年頃に元組員が暴力団を離脱していることなどから除外決定を取り消した。