暴力団員であることを隠しマンションに不正入居 住吉会傘下幹ら2人を逮捕
宮城県警仙台中央署は、宮城県仙台市内にあるマンションの賃貸借契約を結ぶ際に、暴力団員であることを隠して契約し、入居していたとして、指定暴力団・住吉会傘下幹部(44)=仙台市青葉区高松2丁目=と、妻の飲食店従業員(40)を詐欺疑いで逮捕した。 同署は2人の認否を明らかにしていない。

仙台中央警察署
2人は2021年5月、仙台市青葉区の不動産会社との間でマンションの賃貸借契約を結ぶ際、夫が暴力団員であることを隠して契約し、不正入居していた疑いが持たれている。賃貸借契約書には、暴力団員の入居を拒否する条項が明記されていて、2人は契約時にその説明を受けていた。

仙台中央警察署
2人は2021年5月、仙台市青葉区の不動産会社との間でマンションの賃貸借契約を結ぶ際、夫が暴力団員であることを隠して契約し、不正入居していた疑いが持たれている。賃貸借契約書には、暴力団員の入居を拒否する条項が明記されていて、2人は契約時にその説明を受けていた。
恐喝未遂などで組員逮捕受け工藤会系「長谷川組」を家宅捜索
福岡県警は28日、知人男性から金を脅し取ろうとしたなどとして特定危険指定暴力団・工藤會系「長谷川組」組員・山代寛正容疑者(57)が恐喝未遂や建造物損壊などの疑いで27日に逮捕された事件で、午前10時ごろから関係先として「長谷川組」の本部事務所を家宅捜索した。

長谷川組を家宅捜索

山代容疑者は今年8月下旬から9月上旬にかけ、、知人男性(55)の自宅へ行き、ドアをたたいたり蹴ったりして「玄関を開けろ」「殺すぞ。金を出せ」と言って、現金を脅し取ろうとしたなどの疑いが持たれている。調べに対し、「アパートに行ったが脅すようなことは言っていない」と容疑を否認している。
県警は 事件の経緯や、長谷川組の組織的な関与などを調べている。

長谷川組を家宅捜索

山代容疑者は今年8月下旬から9月上旬にかけ、、知人男性(55)の自宅へ行き、ドアをたたいたり蹴ったりして「玄関を開けろ」「殺すぞ。金を出せ」と言って、現金を脅し取ろうとしたなどの疑いが持たれている。調べに対し、「アパートに行ったが脅すようなことは言っていない」と容疑を否認している。
県警は 事件の経緯や、長谷川組の組織的な関与などを調べている。
「給付金」不正受給関与の組員に1万円渡し逃走指示 松葉会系「大久保一家」傘下組長らを逮捕
警視庁青梅署は27日、新型コロナ対策の「持続化給付金」不正受給事件に関与したとされる組員に、現金1万円を渡して逃走させたとして、指定暴力団・松葉会系大久保一家十二代目幹部で「嬬恋三代目」組長・武井美喜也容疑者(60)ら2人を逮捕した。

武井美喜也容疑者(60)
武井容疑者ら2人は今年2月、国の持続化給付金およそ100万円をだまし取った疑いが持たれた組員の関係先として、組事務所に家宅捜索が入ったことを受け、関与したとされる組員に対し「群馬県内から逃げろ」と指示を出し、現金1万円を渡して逃走させた疑いが持たれている。逃走した組員は翌月、千葉県内で逮捕され、すでに起訴されている。
警視庁は、2人の認否を明らかにしていないが、当時の詳しい経緯や犯行の動機、組織的関与について捜査している。

武井美喜也容疑者(60)
武井容疑者ら2人は今年2月、国の持続化給付金およそ100万円をだまし取った疑いが持たれた組員の関係先として、組事務所に家宅捜索が入ったことを受け、関与したとされる組員に対し「群馬県内から逃げろ」と指示を出し、現金1万円を渡して逃走させた疑いが持たれている。逃走した組員は翌月、千葉県内で逮捕され、すでに起訴されている。
警視庁は、2人の認否を明らかにしていないが、当時の詳しい経緯や犯行の動機、組織的関与について捜査している。
池田組組長使用の車に発砲 山口組系山健組傘下「妹尾組」幹部に懲役7年の実刑判決
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岡山地裁で28日、2022年10月に岡山市で対立抗争中の特定抗争指定暴力団・池田組の組長が使用する車に銃弾を撃ち込んだとして、器物損壊と銃刀法違反の罪に問われている特定抗争指定暴力団・六代目山口組系五代目山健組傘下「三代目妹尾組」本部長・福岡一彦被告(58)の裁判が開かれ、宇田美穂裁判長は懲役7年(求刑・懲役8年)の実刑判決を言い渡した。

事件当時の様子

福岡被告は2022年10月6日午後9時20分頃、池田組の池田孝志組長が住む岡山市北区のマンション駐車場に止まっていた池田組関係者所有の車に向け、拳銃で弾丸5発を発射して車のフロント部分を壊したとされる。
宇田裁判長は判決で、「周辺は学校などが立ち並ぶ地域で、立て続けに5発発砲しており、一般市民に危害を及ぼしかねない危険な犯行であることは明らかで、社会に多大な恐怖と不安を与えた」とした一方で、「犯行後直ちに自首し反省の弁を述べている」などとして、福岡被告に対し懲役8年の求刑に対して懲役7年の判決を言い渡した。
岡山地裁で28日、2022年10月に岡山市で対立抗争中の特定抗争指定暴力団・池田組の組長が使用する車に銃弾を撃ち込んだとして、器物損壊と銃刀法違反の罪に問われている特定抗争指定暴力団・六代目山口組系五代目山健組傘下「三代目妹尾組」本部長・福岡一彦被告(58)の裁判が開かれ、宇田美穂裁判長は懲役7年(求刑・懲役8年)の実刑判決を言い渡した。

事件当時の様子

福岡被告は2022年10月6日午後9時20分頃、池田組の池田孝志組長が住む岡山市北区のマンション駐車場に止まっていた池田組関係者所有の車に向け、拳銃で弾丸5発を発射して車のフロント部分を壊したとされる。
宇田裁判長は判決で、「周辺は学校などが立ち並ぶ地域で、立て続けに5発発砲しており、一般市民に危害を及ぼしかねない危険な犯行であることは明らかで、社会に多大な恐怖と不安を与えた」とした一方で、「犯行後直ちに自首し反省の弁を述べている」などとして、福岡被告に対し懲役8年の求刑に対して懲役7年の判決を言い渡した。
LAから覚醒剤2.3キロを営利目的で密輸 稲川会傘下組員を再逮捕
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警視庁は、アメリカ・ロサンゼルスから覚醒剤2.3キロを営利目的で密輸させたとして、指定暴力団・稲川会傘下組員・一柳敏春容疑者(51)を覚醒剤取締法違反の疑いで再逮捕した。

一柳敏春容疑者(今年5月)
一柳容疑者は仲間と共謀して2022年2月、覚醒剤2.3キロ(末端価格およそ1億4600万円相当)を、航空貨物でアメリカ・ロサンゼルスから成田空港に密輸させた疑いが持たれている。一柳容疑者は、今年5月にも覚醒剤取締法違反事件で逮捕・起訴されていて、中国人犯罪組織グループと共謀していたとみられている。

押収品

成田空港で東京税関の職員が荷物を調べたところ、黒い紙で覆われたマフラーが入った4つの段ボール箱のうち、3つの箱のフタと底が青色の板で加工されていて、隙間に覚醒剤が隠されていた。
警視庁は、手口などから今回の事件でも、背後に同じ中国人の犯罪組織が関与しているとみて調べている。
警視庁は、アメリカ・ロサンゼルスから覚醒剤2.3キロを営利目的で密輸させたとして、指定暴力団・稲川会傘下組員・一柳敏春容疑者(51)を覚醒剤取締法違反の疑いで再逮捕した。

一柳敏春容疑者(今年5月)
一柳容疑者は仲間と共謀して2022年2月、覚醒剤2.3キロ(末端価格およそ1億4600万円相当)を、航空貨物でアメリカ・ロサンゼルスから成田空港に密輸させた疑いが持たれている。一柳容疑者は、今年5月にも覚醒剤取締法違反事件で逮捕・起訴されていて、中国人犯罪組織グループと共謀していたとみられている。

押収品

成田空港で東京税関の職員が荷物を調べたところ、黒い紙で覆われたマフラーが入った4つの段ボール箱のうち、3つの箱のフタと底が青色の板で加工されていて、隙間に覚醒剤が隠されていた。
警視庁は、手口などから今回の事件でも、背後に同じ中国人の犯罪組織が関与しているとみて調べている。
相場8千円の熊手を3万円で売買 建設会社と住吉会傘下幹部に勧告
埼玉県公安委員会は26日、相場約8千円の熊手を3万円で購入して暴力団に利益を受供与したとして、埼玉県さいたま市内の建設会社を経営する事業者と、指定暴力団・住吉会傘下幹部に対し、埼玉県暴力団排除条例に基づき利益の受供与をしないよう勧告した。

埼玉県公安委員会
建設会社を経営する事業者は、暴力団の活動や運営に協力する目的で2022年12月、、組幹部から一般相場で約8千円の熊手1基を3万円で購入して利益を供与。組幹部は利益供与を受けたとされる。両者は約10年前に知り合ったという。
勧告を受け、事業者は「暴力団に協力するために高値と分かっていたけど購入した」、組幹部は「知り合いだったので働きかけた」と内容を認め、いずれも「もうしません」と話している。
勧告に従わなかった場合、条例に基づき事業者名などが公表される。

埼玉県公安委員会
建設会社を経営する事業者は、暴力団の活動や運営に協力する目的で2022年12月、、組幹部から一般相場で約8千円の熊手1基を3万円で購入して利益を供与。組幹部は利益供与を受けたとされる。両者は約10年前に知り合ったという。
勧告を受け、事業者は「暴力団に協力するために高値と分かっていたけど購入した」、組幹部は「知り合いだったので働きかけた」と内容を認め、いずれも「もうしません」と話している。
勧告に従わなかった場合、条例に基づき事業者名などが公表される。
アパートの不正賃貸契約 組員逮捕受け住吉会系組事務所を家宅捜索
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北海道警は27日、北海道釧路市で暴力団員であることを隠してアパートの賃貸契約を結んだとして、指定暴力団・住吉会傘下幹部・鈴木智保容疑者(51)=釧路市文苑3丁目=ら2人が詐欺の疑いで逮捕された事件で、2人を送検するとともに、鈴木容疑者が所属する釧路市城山1丁目の住吉会系組事務所を捜査員9人体制で家宅捜索した。

鈴木智保容疑者(51)

住吉会系組事務所を捜索
鈴木容疑者ら2人は共謀して2022年6月中旬、鈴木容疑者が暴力団幹部であることを隠し、釧路市内のアパートの賃貸契約を結んだとして25日に逮捕されていた。鈴木容疑者は逮捕されるまでの約1年3か月間、アパートに1人で住んでいた。
道警は、家宅捜索で組織の実態把握や組織関与などの調べを進めている。
北海道警は27日、北海道釧路市で暴力団員であることを隠してアパートの賃貸契約を結んだとして、指定暴力団・住吉会傘下幹部・鈴木智保容疑者(51)=釧路市文苑3丁目=ら2人が詐欺の疑いで逮捕された事件で、2人を送検するとともに、鈴木容疑者が所属する釧路市城山1丁目の住吉会系組事務所を捜査員9人体制で家宅捜索した。

鈴木智保容疑者(51)

住吉会系組事務所を捜索
鈴木容疑者ら2人は共謀して2022年6月中旬、鈴木容疑者が暴力団幹部であることを隠し、釧路市内のアパートの賃貸契約を結んだとして25日に逮捕されていた。鈴木容疑者は逮捕されるまでの約1年3か月間、アパートに1人で住んでいた。
道警は、家宅捜索で組織の実態把握や組織関与などの調べを進めている。
工藤会控訴審の被告人質問 田上被告は2つの事件「指示」野村被告は全て否定
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福岡高裁で27日、市民を標的とした4件の市民襲撃事件に関与したとして、殺人や組織犯罪処罰法違反(組織的殺人未遂)などに問われている特定危険指定暴力団・工藤會トップらの控訴審で、午前10時から一審で無期懲役の判決を受けたナンバー2の会長・田上不美夫被告(67)、午後2時からは一審で死刑判決を受けた工藤會トップの総裁・野村悟被告(76)の被告人質問が行われた。

田上不美夫被告
午前10時から行われた田上被告の被告人質問では、弁護側から「4件について関与はありますか」と聞かれた田上被告は、「はい、あります。看護師事件と歯科医師事件です」「傷つけるように指示しました」と答えたが、ほかの2事件については「関与しておりません」と述べた。
一審の福岡地裁で田上被告は、全面的に無罪を主張して無期懲役の判決が言い渡されたが、控訴審では4つのうち2つの事件について犯行を指示したことを認めると主張を一転させ、同じ罪に問われ1審で死刑判決を受けた工藤會のトップ、総裁・野村悟被告(76)の関与を改めて否定した。
弁護人からの質問の終盤、「自身の最期はどうなると思うか」と問われると、田上被告は「獄中死と思います」と回答し、工藤會の今後については、「私が作った会ではないので、しかるべき人に譲り、私も何らかの形で残りたい。工藤會をなくすつもりはありません」と話し、その意図については「普通の人には分からないだろうが、私のようにこの世界でしか生きていけない人間もいる」と説明した。

野村悟被告
一方、同日午後2時から、総裁・野村悟被告の被告人質問が行われ、弁護側の質問で「会長・田上不美夫被告が指示をしたと聞いてどう思いましたか?」という問いに対し、野村被告は「田上も私のことを思いすぎてくれるくらいの人間やから、すまんなと」話し、襲撃を指示したかとの問いには「そんなことはしていない、聞いたこともありません」と改めて4つの事件への指示を否定し、1998年の元漁協組合長射殺事件を巡り、被害者親族とトラブルがあったと認定した一審判決に関し、「作り事だ」と批判。総裁になってから起きた残る3事件についても「隠居」の立場だと主張し、指示を認めなかった。
さらに野村被告は今後、総裁という立場を工藤會からなくし、工藤會との関係を断ち切ると話し、検察側に対し「むちゃくちゃむごいことをしよるんですよ」などとと述べた。裁判長に言っておきたいことを尋ねられると「公正な判断をお願いしたいと思います」と述べ、1審でも主張した「公正な判断」を強調した。
市川太志裁判長は、初公判で弁護側が請求していた証人尋問などの証拠調べをいずれも退け、次回公判を11月29日に指定した。
福岡高裁で27日、市民を標的とした4件の市民襲撃事件に関与したとして、殺人や組織犯罪処罰法違反(組織的殺人未遂)などに問われている特定危険指定暴力団・工藤會トップらの控訴審で、午前10時から一審で無期懲役の判決を受けたナンバー2の会長・田上不美夫被告(67)、午後2時からは一審で死刑判決を受けた工藤會トップの総裁・野村悟被告(76)の被告人質問が行われた。

田上不美夫被告
午前10時から行われた田上被告の被告人質問では、弁護側から「4件について関与はありますか」と聞かれた田上被告は、「はい、あります。看護師事件と歯科医師事件です」「傷つけるように指示しました」と答えたが、ほかの2事件については「関与しておりません」と述べた。
一審の福岡地裁で田上被告は、全面的に無罪を主張して無期懲役の判決が言い渡されたが、控訴審では4つのうち2つの事件について犯行を指示したことを認めると主張を一転させ、同じ罪に問われ1審で死刑判決を受けた工藤會のトップ、総裁・野村悟被告(76)の関与を改めて否定した。
弁護人からの質問の終盤、「自身の最期はどうなると思うか」と問われると、田上被告は「獄中死と思います」と回答し、工藤會の今後については、「私が作った会ではないので、しかるべき人に譲り、私も何らかの形で残りたい。工藤會をなくすつもりはありません」と話し、その意図については「普通の人には分からないだろうが、私のようにこの世界でしか生きていけない人間もいる」と説明した。

野村悟被告
一方、同日午後2時から、総裁・野村悟被告の被告人質問が行われ、弁護側の質問で「会長・田上不美夫被告が指示をしたと聞いてどう思いましたか?」という問いに対し、野村被告は「田上も私のことを思いすぎてくれるくらいの人間やから、すまんなと」話し、襲撃を指示したかとの問いには「そんなことはしていない、聞いたこともありません」と改めて4つの事件への指示を否定し、1998年の元漁協組合長射殺事件を巡り、被害者親族とトラブルがあったと認定した一審判決に関し、「作り事だ」と批判。総裁になってから起きた残る3事件についても「隠居」の立場だと主張し、指示を認めなかった。
さらに野村被告は今後、総裁という立場を工藤會からなくし、工藤會との関係を断ち切ると話し、検察側に対し「むちゃくちゃむごいことをしよるんですよ」などとと述べた。裁判長に言っておきたいことを尋ねられると「公正な判断をお願いしたいと思います」と述べ、1審でも主張した「公正な判断」を強調した。
市川太志裁判長は、初公判で弁護側が請求していた証人尋問などの証拠調べをいずれも退け、次回公判を11月29日に指定した。
特殊詐欺グループ管理役の組員逮捕 稲川会本部を家宅捜索
警視庁は27日午前、高齢者らから1億2千万円をだまし取ったとして特殊詐欺グループのメンバーで、指定暴力団・稲川会傘下幹部・中重玲介容疑者(27)と、無職・中川虎之輔容疑者(26)の2人を詐欺の疑いで逮捕し、稲川会総本部を家宅捜索した。

左・中重玲介容疑者(27)
右・中川虎之輔容疑者(26)

稲川会本部を家宅捜索
中重容疑者と中川輔容疑者は仲間と共謀して2022年10月、東京都練馬区に住む女性(87)に息子を装って「俺だけど」などと電話をかけ、現金1千万円をだまし取った疑いが持たれている。だまし取られた金は、女性の亡くなった夫が残したものだという。
2人は車で高速道路を走りながら電話をかける移動型の特殊詐欺グループのメンバーで、中重容疑者は受け子に経費などを支払う「受け子」の「管理役」、中川容疑者はその上の「統括役」で、既に特殊詐欺グループのメンバー20人が逮捕されている。
特殊詐欺グループの被害は少なくとも60件、今年5月までの1年9か月の間で被害総額およそ1億2千万円にのぼるとみられ、警視庁は余罪を追及するとともに全容解明を進めている。

左・中重玲介容疑者(27)
右・中川虎之輔容疑者(26)

稲川会本部を家宅捜索
中重容疑者と中川輔容疑者は仲間と共謀して2022年10月、東京都練馬区に住む女性(87)に息子を装って「俺だけど」などと電話をかけ、現金1千万円をだまし取った疑いが持たれている。だまし取られた金は、女性の亡くなった夫が残したものだという。
2人は車で高速道路を走りながら電話をかける移動型の特殊詐欺グループのメンバーで、中重容疑者は受け子に経費などを支払う「受け子」の「管理役」、中川容疑者はその上の「統括役」で、既に特殊詐欺グループのメンバー20人が逮捕されている。
特殊詐欺グループの被害は少なくとも60件、今年5月までの1年9か月の間で被害総額およそ1億2千万円にのぼるとみられ、警視庁は余罪を追及するとともに全容解明を進めている。
運送会社の社員寮発砲事件 実行役2人が指示役との共謀を黙秘や否定
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神戸地裁(入子光臣裁判長)で26日、2021年3月に兵庫県西宮市で、かつて暴力団の組事務所として使われていた運送会社の社員寮に銃弾が撃ち込まれた事件で、銃刀法違反(加重所持、発射)と建造物損壊などの罪で起訴された特定抗争指定暴力団・六代目山口組系「二代目兼一会」幹部・儀保幸徳被告(54)=大阪市東淀川区=と、無職・山本勝己被告(54)=東淀川区井高野=に対する裁判員裁判の初公判が開かれた。

神戸地方裁判所
2人は事件の実行役とされ、山本被告は発砲などについては認めたものの、犯行の指示役とされる兼一会幹部で「名倉組」組長・名倉教文被告(一審で実刑判決)とは「面識がない」などと主張。儀保被告も、山本被告との共謀は認めたが、指示役との接触など「それ以外は黙秘します」と述べた。
2人は指示役の名倉被告と共謀して2021年3月3日午前2時前、西宮市にある運送会社の社員寮に銃弾4発を発砲し、シャッターを損壊したとされる。また儀保被告は、事件で使用された軽自動車のレンタカーに付けていた、偽装用のナンバープレートを盗んだとされる。発砲された運送会社の社員寮は、10年以上前にかつては山口組の二次団体だった侠友会の傘下組織が組事務所として使用していた。
検察側は冒頭陳述で「犯行直前に両被告が指示役の車に先導され、犯行現場の状況や逃走経路を下見していた」などと指摘し、「強固な犯意に基づく危険な犯行」と主張した。
一方、弁護側は裁判員らに対し、起訴内容の一部を黙秘する儀保被告について「黙秘権の行使を不利益に扱ってはならない」などと訴えた。
神戸地裁(入子光臣裁判長)で26日、2021年3月に兵庫県西宮市で、かつて暴力団の組事務所として使われていた運送会社の社員寮に銃弾が撃ち込まれた事件で、銃刀法違反(加重所持、発射)と建造物損壊などの罪で起訴された特定抗争指定暴力団・六代目山口組系「二代目兼一会」幹部・儀保幸徳被告(54)=大阪市東淀川区=と、無職・山本勝己被告(54)=東淀川区井高野=に対する裁判員裁判の初公判が開かれた。

神戸地方裁判所
2人は事件の実行役とされ、山本被告は発砲などについては認めたものの、犯行の指示役とされる兼一会幹部で「名倉組」組長・名倉教文被告(一審で実刑判決)とは「面識がない」などと主張。儀保被告も、山本被告との共謀は認めたが、指示役との接触など「それ以外は黙秘します」と述べた。
2人は指示役の名倉被告と共謀して2021年3月3日午前2時前、西宮市にある運送会社の社員寮に銃弾4発を発砲し、シャッターを損壊したとされる。また儀保被告は、事件で使用された軽自動車のレンタカーに付けていた、偽装用のナンバープレートを盗んだとされる。発砲された運送会社の社員寮は、10年以上前にかつては山口組の二次団体だった侠友会の傘下組織が組事務所として使用していた。
検察側は冒頭陳述で「犯行直前に両被告が指示役の車に先導され、犯行現場の状況や逃走経路を下見していた」などと指摘し、「強固な犯意に基づく危険な犯行」と主張した。
一方、弁護側は裁判員らに対し、起訴内容の一部を黙秘する儀保被告について「黙秘権の行使を不利益に扱ってはならない」などと訴えた。
暴力団員の身分隠してアパート賃貸契約 住吉会傘下幹部ら2人を逮捕
北海道警釧路厚岸署は25日、北海道釧路市のアパートを暴力団員であることを隠して賃貸契約を結んだとして、指定暴力団・住吉会傘下幹部・鈴木智保容疑者(51)=釧路市文苑3丁目=と、自称荷物取扱業の男(73)=釧路市鳥取南7丁目=を詐欺の疑いで逮捕した。

厚岸警察署
鈴木容疑者ら2人は共謀して2022年6月中旬、自称荷物取扱業の男がアパートの所有者に鈴木容疑者を紹介し、鈴木容疑者は暴力団幹部であることを隠して、釧路市内のアパートの賃貸契約を結んだ疑いが持たれている。鈴木容疑者は逮捕されるまでの約1年3か月間、1人でアパートに住んでいた。同署が、暴力団員の動向を捜査する過程で発覚し逮捕した。
調べに対し、鈴木容疑者は「ヤクザがアパートを契約できないことを知っていた」、自称荷物取扱業の男は「ヤクザと分かっていて仲介した」とそれぞれ供述していて容疑をおおむね認めている。
同署は、2人の関係性やアパート契約の詳しい経緯などを捜査している。

厚岸警察署
鈴木容疑者ら2人は共謀して2022年6月中旬、自称荷物取扱業の男がアパートの所有者に鈴木容疑者を紹介し、鈴木容疑者は暴力団幹部であることを隠して、釧路市内のアパートの賃貸契約を結んだ疑いが持たれている。鈴木容疑者は逮捕されるまでの約1年3か月間、1人でアパートに住んでいた。同署が、暴力団員の動向を捜査する過程で発覚し逮捕した。
調べに対し、鈴木容疑者は「ヤクザがアパートを契約できないことを知っていた」、自称荷物取扱業の男は「ヤクザと分かっていて仲介した」とそれぞれ供述していて容疑をおおむね認めている。
同署は、2人の関係性やアパート契約の詳しい経緯などを捜査している。
大麻所持で逮捕のレゲエ歌手「CHEHON(チェホン)」日常的に大麻使用か
愛知県警は、東京都内で乾燥大麻を所持したとして、「CHEHON(チェホン)」の名前で活動するレゲエミュージシャン・米田洪二容疑者(39)が大麻取締法違反の疑いで逮捕された事件で、新たに関係先から「大麻リキッド」とみられる液体や植物片を押収していたことが分かった。

米田洪二容疑者(39)

関係先からの押収品
県警が米田容疑者が大麻を持っているという情報を得て、今年4月から内偵捜査を進めていて、今月11日に東京都品川区の集合住宅の敷地内で、米田容疑者の所持品を調べたところ、ポーチからタバコ状の乾燥大麻2本(0.977グラム・末端価格およそ5000円相当)が見つかった。他にも関係先から液体に加工した「大麻リキッド」とみられるものや、植物片、吸引器具などが押収されていた。
県警は、24日に名古屋市港区で開催された音楽フェスに出演した後、米田容疑者を逮捕した。米田容疑者が日常的に大麻を使用していたとみている。
米田容疑者は「CHEHON」として活動していて、「YouTube(ユーチューブ)」で米田容疑者が出演した再生回数は3000万回を超え、代表曲の「韻波句徒(インパクト)」は1200万回以上再生されるなど、若者から人気を集めているレゲエミュージシャン。
県警は、米田容疑者の認否を明らかにしていないが、押収品の成分鑑定を進めるするとともに、入手経路や余罪について捜査している。

米田洪二容疑者(39)

関係先からの押収品
県警が米田容疑者が大麻を持っているという情報を得て、今年4月から内偵捜査を進めていて、今月11日に東京都品川区の集合住宅の敷地内で、米田容疑者の所持品を調べたところ、ポーチからタバコ状の乾燥大麻2本(0.977グラム・末端価格およそ5000円相当)が見つかった。他にも関係先から液体に加工した「大麻リキッド」とみられるものや、植物片、吸引器具などが押収されていた。
県警は、24日に名古屋市港区で開催された音楽フェスに出演した後、米田容疑者を逮捕した。米田容疑者が日常的に大麻を使用していたとみている。
米田容疑者は「CHEHON」として活動していて、「YouTube(ユーチューブ)」で米田容疑者が出演した再生回数は3000万回を超え、代表曲の「韻波句徒(インパクト)」は1200万回以上再生されるなど、若者から人気を集めているレゲエミュージシャン。
県警は、米田容疑者の認否を明らかにしていないが、押収品の成分鑑定を進めるするとともに、入手経路や余罪について捜査している。
藤枝駅前の乱闘事件 新たに指示役の山口組系「良知組」幹部を逮捕
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静岡県警藤枝署と焼津署、捜査4課、組織犯罪対策課は25日、JR藤枝駅前の繁華街で暴力団員ら約20人が起こした乱闘事件で、特定抗争指定暴力団・六代目山口組系「二代目良知組」幹部(48)=焼津市西島=を傷害の疑いで逮捕した。男は乱闘現場にはいなかったが、乱闘の実行指示などを主導したとみられていて、この事件での逮捕者は7人目。

静岡県警察本部
男は他の良知組組員らと共謀して8月14日午前2時ごろ、静岡県藤枝市にあるJR藤枝駅前の繁華街で、指定暴力団・稲川会系元幹部で漁師の男(61)=傷害容疑で逮捕=のグループと、良知組組員(当時41)=傷害容疑で逮捕=のグループの間で口論になった際、漁師の男や稲川会系「四代目森田一家」幹部(当時45)=傷害容疑で逮捕=らの頭などを複数回殴る暴行を加え、ケガを負わせた疑いが持たれている。
漁師の男はSNSなどで特殊詐欺や「闇バイト」の募集を行う準暴力団などの「匿名・流動型犯罪グループ」の一員で、漁師の男のグループと、良知組組員のグループは以前から繁華街での利権や縄張りを巡って遺恨が存在していて、犯行前日にも小競り合いがあり、乱闘当日はそれぞれが約10人ほどで、路上にあるのぼり旗やレンガなどを凶器として乱闘したとみられる。
藤枝市内の繁華街は2019年8月施行の改正県暴力団排除条例で「暴力団排除特別強化地域」には指定されていない。近年、活性化している藤枝駅前での利権獲得を暴力団関係者が狙っている可能性が高いとして、県警が警戒と対策を強化してきた。
県警は、繁華街でのグループの利権争いに加え、暴力団同士の縄張りを巡った抗争の可能性があるとして、良知組と森田一家の組織的な関与を追及するとともに、事件の詳しい経緯や他の共犯者など、全容解明を進めている。
静岡県警藤枝署と焼津署、捜査4課、組織犯罪対策課は25日、JR藤枝駅前の繁華街で暴力団員ら約20人が起こした乱闘事件で、特定抗争指定暴力団・六代目山口組系「二代目良知組」幹部(48)=焼津市西島=を傷害の疑いで逮捕した。男は乱闘現場にはいなかったが、乱闘の実行指示などを主導したとみられていて、この事件での逮捕者は7人目。

静岡県警察本部
男は他の良知組組員らと共謀して8月14日午前2時ごろ、静岡県藤枝市にあるJR藤枝駅前の繁華街で、指定暴力団・稲川会系元幹部で漁師の男(61)=傷害容疑で逮捕=のグループと、良知組組員(当時41)=傷害容疑で逮捕=のグループの間で口論になった際、漁師の男や稲川会系「四代目森田一家」幹部(当時45)=傷害容疑で逮捕=らの頭などを複数回殴る暴行を加え、ケガを負わせた疑いが持たれている。
漁師の男はSNSなどで特殊詐欺や「闇バイト」の募集を行う準暴力団などの「匿名・流動型犯罪グループ」の一員で、漁師の男のグループと、良知組組員のグループは以前から繁華街での利権や縄張りを巡って遺恨が存在していて、犯行前日にも小競り合いがあり、乱闘当日はそれぞれが約10人ほどで、路上にあるのぼり旗やレンガなどを凶器として乱闘したとみられる。
藤枝市内の繁華街は2019年8月施行の改正県暴力団排除条例で「暴力団排除特別強化地域」には指定されていない。近年、活性化している藤枝駅前での利権獲得を暴力団関係者が狙っている可能性が高いとして、県警が警戒と対策を強化してきた。
県警は、繁華街でのグループの利権争いに加え、暴力団同士の縄張りを巡った抗争の可能性があるとして、良知組と森田一家の組織的な関与を追及するとともに、事件の詳しい経緯や他の共犯者など、全容解明を進めている。
母親名義で銀行口座を不正開設 池田組系組員を逮捕
岡山県警岡山西署は26日、母親名義で銀行口座を開設してキャッシュカードをだまし取ったとして、特定抗争指定暴力団・池田組系組員(36)=岡山市南区豊成=を詐欺の疑いで逮捕した。調べに対し「母親名義で銀行口座を不正に開設したことに間違いありません」と容疑を認めている。

岡山西警察署
男は2021年6月ごろに母親と共謀し、暴排条項を規定している銀行で母親が使用すると装って母親の免許証を使用して口座を開設し、キャッシュカード1枚を郵送させてだまし取った疑いが持たれている。
同署が2021年11月ごろ、男が母親名義のキャッシュカードを使っている情報を入手し、その後のATMの防犯カメラの画像などから犯行を特定して逮捕した。

岡山西警察署
男は2021年6月ごろに母親と共謀し、暴排条項を規定している銀行で母親が使用すると装って母親の免許証を使用して口座を開設し、キャッシュカード1枚を郵送させてだまし取った疑いが持たれている。
同署が2021年11月ごろ、男が母親名義のキャッシュカードを使っている情報を入手し、その後のATMの防犯カメラの画像などから犯行を特定して逮捕した。
知人男性に暴行 肋骨骨折全治1カ月の重傷 住吉会傘下組員を逮捕
新潟県警新潟東署と組織犯罪対策課は26日、今年6月に東京都新宿区の路上で30代の知人男性に対し、体を足で踏みつけたり顔を殴るなどの暴行を加えたとして、指定暴力団・住吉会傘下組員(33)=東京都新宿区=を傷害の疑いで逮捕した。男は調べに対し「一切身に覚えがありません」と容疑を否認している。

新潟東警察署
男は6月16日午前2時ごろ、東京都新宿区歌舞伎町2丁目地内の路上で30代の知人男性の体を足で踏みつけたり、顔面を拳で殴ったりしたほか、同日午前6時半ごろに新宿区富久町のマンション室内においても同様の暴行を加え、肋骨骨折の全治1カ月の重傷を負わせた疑いが持たれている。
警察は、犯行の動機や余罪、事件の詳しい経緯など調べている。

新潟東警察署
男は6月16日午前2時ごろ、東京都新宿区歌舞伎町2丁目地内の路上で30代の知人男性の体を足で踏みつけたり、顔面を拳で殴ったりしたほか、同日午前6時半ごろに新宿区富久町のマンション室内においても同様の暴行を加え、肋骨骨折の全治1カ月の重傷を負わせた疑いが持たれている。
警察は、犯行の動機や余罪、事件の詳しい経緯など調べている。
組長使用の目的隠し妻名義で車購入 妻名義で口座詐取の絆会系組長と妻を再逮捕
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兵庫県警尼崎北署と尼崎南署は25日、夫である暴力団組長が使用する目的を隠して妻名義で車の購入契約をしたとして、指定暴力団・絆會系組長(59)=兵庫県尼崎市=と、妻(52)=同=を詐欺の疑いで再逮捕した。調べに対し、2人は「だましていません」といずれも容疑を否認している。

尼崎北警察署
2人は共謀して2022年4月、暴力団員らとの取引を拒否している自動車販売店で、夫の絆會系組長が使用する目的を隠し、妻の名義で車の購入契約をして、不正に乗用車を購入した疑いが持たれている。
2人は今月5日、夫の絆會系組長が使用する目的を隠して、金融機関で普通預金口座を妻名義で開設し、通帳とキャッシュカードをだまし取ったとして詐欺容疑で逮捕されていた。
兵庫県警尼崎北署と尼崎南署は25日、夫である暴力団組長が使用する目的を隠して妻名義で車の購入契約をしたとして、指定暴力団・絆會系組長(59)=兵庫県尼崎市=と、妻(52)=同=を詐欺の疑いで再逮捕した。調べに対し、2人は「だましていません」といずれも容疑を否認している。

尼崎北警察署
2人は共謀して2022年4月、暴力団員らとの取引を拒否している自動車販売店で、夫の絆會系組長が使用する目的を隠し、妻の名義で車の購入契約をして、不正に乗用車を購入した疑いが持たれている。
2人は今月5日、夫の絆會系組長が使用する目的を隠して、金融機関で普通預金口座を妻名義で開設し、通帳とキャッシュカードをだまし取ったとして詐欺容疑で逮捕されていた。
沖縄署襲撃事件の指示役とされる旭琉会系「沖島一家」組員 事件への関与を否定
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那覇地裁で25日、2022年1月、沖縄警察署に詰めかけた数百人の若者の一部が、石や瓶を投げつけ車などを損壊させた事件で、少年らに指示を与えるなど襲撃事件を主導したとして、暴力行為等処罰法違反などの罪に問われている指定暴力団・旭琉會系「二代目沖島一家」組員・岩下侑夢被告(22)の裁判が開かれ、岩下被告は「沖縄署襲撃はやっていないです」と述べ、事件への関与を否定した。

事件当時の沖縄警察署

事件後の様子

岩下被告は少年らと共謀のうえ、2022年1月27日午後11時ごろから約5時間にわたり、沖縄署の敷地内やその周辺で護送車や車両、掲示板などを棒状のもので叩いたり、石や空き瓶、生卵などを投げつけて損壊させたとされ、沖縄署を襲撃するために少年らに人を集めるよう指示して襲撃を主導したなどの罪に問われている。沖縄署の周辺にはおよそ400人の若者たちが集まっていた。
検察側は冒頭陳述で、事件当日、男はバイクに乗った高校生と警察官が接触した現場に行き、現場に居合わせた警察官ともみ合いになった後、沖縄署を襲撃するために人を集めるようほかの少年らに指示したなどと指摘した。
一方、弁護側は事件発生当時、男がバイクの高校生と警察官が接触した現場の近くにいたことは認めたものの、「現場近くにはいたが、共謀や損壊には関わっていない」として、襲撃事件への関与は否定した。
この襲撃事件のきっかけとなった、バイクを運転していた高校生が失明した事件では、職務質問しようとして差し出した警棒で高校生の右目を失明させたなどとして、警察官が業務上過失傷害の罪で在宅起訴されている。
那覇地裁で25日、2022年1月、沖縄警察署に詰めかけた数百人の若者の一部が、石や瓶を投げつけ車などを損壊させた事件で、少年らに指示を与えるなど襲撃事件を主導したとして、暴力行為等処罰法違反などの罪に問われている指定暴力団・旭琉會系「二代目沖島一家」組員・岩下侑夢被告(22)の裁判が開かれ、岩下被告は「沖縄署襲撃はやっていないです」と述べ、事件への関与を否定した。

事件当時の沖縄警察署

事件後の様子

岩下被告は少年らと共謀のうえ、2022年1月27日午後11時ごろから約5時間にわたり、沖縄署の敷地内やその周辺で護送車や車両、掲示板などを棒状のもので叩いたり、石や空き瓶、生卵などを投げつけて損壊させたとされ、沖縄署を襲撃するために少年らに人を集めるよう指示して襲撃を主導したなどの罪に問われている。沖縄署の周辺にはおよそ400人の若者たちが集まっていた。
検察側は冒頭陳述で、事件当日、男はバイクに乗った高校生と警察官が接触した現場に行き、現場に居合わせた警察官ともみ合いになった後、沖縄署を襲撃するために人を集めるようほかの少年らに指示したなどと指摘した。
一方、弁護側は事件発生当時、男がバイクの高校生と警察官が接触した現場の近くにいたことは認めたものの、「現場近くにはいたが、共謀や損壊には関わっていない」として、襲撃事件への関与は否定した。
この襲撃事件のきっかけとなった、バイクを運転していた高校生が失明した事件では、職務質問しようとして差し出した警棒で高校生の右目を失明させたなどとして、警察官が業務上過失傷害の罪で在宅起訴されている。