詐欺事件関係者の女性を脅迫 住吉会系「幸平一家」傘下組員と弁護士を逮捕
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警視庁暴力団対策課は3日、特殊詐欺事件関係者の女性に対し、有利になる供述をするよう迫ったとして、指定暴力団・住吉会系「十三代目幸平一家」傘下組員・佐々木裕平容疑者(32)=東京都新宿区新小川町=と、東京弁護士会所属の弁護士の男(59)=港区六本木=を証人威迫の疑いで逮捕した。調べに対し、佐々木容疑者は「関係ない」と否認、弁護士の男は黙秘している。

(2021年6月)
佐々木容疑者は、複数の特殊詐欺事件に指示役として関与したとして詐欺罪などで公判中で、弁護士の男は検察官を経て2003年に弁護士登録し、2020年5月から佐々木容疑者の私選弁護人を務めていた。
佐々木容疑者ら2人は共謀して2020年4月9日、弁護士の男のスマートフォンから、特殊詐欺事件の関係者として聴取されていた20代女性のスマートフォンに、「調書のサイン絶対まんまとしたでしょ。きっとこれで3件はかわるな」などと書かれた書面を持った佐々木容疑者の画像を送信し、同年6月8日には、佐々木容疑者が弁護士の男のスマートフォンから女性に電話し、「これ以上聞かれても何も答えないで」などと迫り、脅迫した疑いがもたれている。
通常、弁護士と容疑者の接見に警察官は立ち会わず、アクリル板越しに行われるが、弁護士の男は禁止されているスマートフォンを接見室に持ち込み、女性に電話をかけるなどしていた。
警視庁暴力団対策課は3日、特殊詐欺事件関係者の女性に対し、有利になる供述をするよう迫ったとして、指定暴力団・住吉会系「十三代目幸平一家」傘下組員・佐々木裕平容疑者(32)=東京都新宿区新小川町=と、東京弁護士会所属の弁護士の男(59)=港区六本木=を証人威迫の疑いで逮捕した。調べに対し、佐々木容疑者は「関係ない」と否認、弁護士の男は黙秘している。

(2021年6月)
佐々木容疑者は、複数の特殊詐欺事件に指示役として関与したとして詐欺罪などで公判中で、弁護士の男は検察官を経て2003年に弁護士登録し、2020年5月から佐々木容疑者の私選弁護人を務めていた。
佐々木容疑者ら2人は共謀して2020年4月9日、弁護士の男のスマートフォンから、特殊詐欺事件の関係者として聴取されていた20代女性のスマートフォンに、「調書のサイン絶対まんまとしたでしょ。きっとこれで3件はかわるな」などと書かれた書面を持った佐々木容疑者の画像を送信し、同年6月8日には、佐々木容疑者が弁護士の男のスマートフォンから女性に電話し、「これ以上聞かれても何も答えないで」などと迫り、脅迫した疑いがもたれている。
通常、弁護士と容疑者の接見に警察官は立ち会わず、アクリル板越しに行われるが、弁護士の男は禁止されているスマートフォンを接見室に持ち込み、女性に電話をかけるなどしていた。
熱海市の「神社奉賛会」会員への恐喝 稲川会傘下幹部らを再逮捕
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静岡県警熱海署と捜査4課は2日、熱海市内の「神社奉賛会」会員への恐喝事件で、同様の手口で男性会員から現金を脅し取ったとして、指定暴力団・稲川会下幹部・薄井誠容疑者(48)=神奈川県湯河原町土肥4丁目=と、造園業・小野隆二容疑者(51)=熱海市紅葉ガ丘町=を恐喝の疑いで再逮捕した。

静岡県警熱海警察署
薄井容疑者と小野容疑者は2022年10月上旬、市内の神社奉賛会員の40代男性の対応に因縁を付けて「お前ら下手こいたな」「なめるなよ」などと脅し、現金約12万円を脅し取った疑いがもたれている。
薄井容疑者は、数年前から暴力団員の立場などを悪用し、熱海市内の複数の神社奉賛会に「奉賛会のしつけ役」を自称して介入していたとみられ、春先に奉賛会の役員が交代するたびに前任者に新任者を紹介させ、代々関係性を保ってきたとされている。薄井容疑者らと関係性の深い市内の飲食店に通わせ、高額な酒を飲ませるなどしていた。
県警は、他にも同様の手口で恐喝行為を繰り返していたとみて、全容解明を進めている。
静岡県警熱海署と捜査4課は2日、熱海市内の「神社奉賛会」会員への恐喝事件で、同様の手口で男性会員から現金を脅し取ったとして、指定暴力団・稲川会下幹部・薄井誠容疑者(48)=神奈川県湯河原町土肥4丁目=と、造園業・小野隆二容疑者(51)=熱海市紅葉ガ丘町=を恐喝の疑いで再逮捕した。

静岡県警熱海警察署
薄井容疑者と小野容疑者は2022年10月上旬、市内の神社奉賛会員の40代男性の対応に因縁を付けて「お前ら下手こいたな」「なめるなよ」などと脅し、現金約12万円を脅し取った疑いがもたれている。
薄井容疑者は、数年前から暴力団員の立場などを悪用し、熱海市内の複数の神社奉賛会に「奉賛会のしつけ役」を自称して介入していたとみられ、春先に奉賛会の役員が交代するたびに前任者に新任者を紹介させ、代々関係性を保ってきたとされている。薄井容疑者らと関係性の深い市内の飲食店に通わせ、高額な酒を飲ませるなどしていた。
県警は、他にも同様の手口で恐喝行為を繰り返していたとみて、全容解明を進めている。
強盗致傷事件のやり直し裁判 指示役の山口組傘下元幹部に懲役9年の判決
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大阪地裁は3日、2017年に大阪市内で起きた強盗致傷事件をめぐり、指示役として起訴された特定抗争指定暴力団・六代目山口組傘下の元幹部・伊藤仁被告(51)のやり直し裁判で、伊藤被告に懲役9年(求刑・懲役15年)の判決を言い渡した。

大阪地方裁判所
伊藤被告は2017年4月28日、山口組系三代目弘道会傘下組員らと共謀し、大阪市中央区南船場の路上で、密輸した金塊を換金して得た現金約7000万円を運んでいた男2人組を襲撃し、重軽傷を負わせた強盗致傷の罪に問われている。
これまでの裁判で、伊藤被告は「自分は一つも関与していない」と述べ、無罪を主張。一方、検察側は「関係者が、伊藤被告が事件に使用された催涙スプレーを送ってくれると話したり、犯行当日に実行役らと電話で話していたりなど、関与は明らかである」と主張し、懲役15年を求刑していた。
判決で大阪地裁は、「催涙スプレーを実行役に送ったのは伊藤被告か、被告の意を受けた者であると認められ、犯行当日も偶然に別件で実行役らと連絡を取っていたとは考えられない」として、伊藤被告の事件への関与を認定。その上で、「犯行は、被害者が被害届を出しにくいという弱みに付け込んだ悪質な犯行で、被告の存在なしでは犯行は成立しなかった」として懲役9年を言い渡した。
この裁判をめぐっては、一審の大阪地裁が伊藤被告の関与について、「合理的な疑いが残り、犯罪の証明が出来ていない」などとして、無罪判決を言い渡していたが、二審の大阪高裁では、「証拠採用の手続きに法令違反がある」としてとして、一審の無罪判決を破棄し、審理を大阪地裁に差し戻していた。
大阪地裁は3日、2017年に大阪市内で起きた強盗致傷事件をめぐり、指示役として起訴された特定抗争指定暴力団・六代目山口組傘下の元幹部・伊藤仁被告(51)のやり直し裁判で、伊藤被告に懲役9年(求刑・懲役15年)の判決を言い渡した。

大阪地方裁判所
伊藤被告は2017年4月28日、山口組系三代目弘道会傘下組員らと共謀し、大阪市中央区南船場の路上で、密輸した金塊を換金して得た現金約7000万円を運んでいた男2人組を襲撃し、重軽傷を負わせた強盗致傷の罪に問われている。
これまでの裁判で、伊藤被告は「自分は一つも関与していない」と述べ、無罪を主張。一方、検察側は「関係者が、伊藤被告が事件に使用された催涙スプレーを送ってくれると話したり、犯行当日に実行役らと電話で話していたりなど、関与は明らかである」と主張し、懲役15年を求刑していた。
判決で大阪地裁は、「催涙スプレーを実行役に送ったのは伊藤被告か、被告の意を受けた者であると認められ、犯行当日も偶然に別件で実行役らと連絡を取っていたとは考えられない」として、伊藤被告の事件への関与を認定。その上で、「犯行は、被害者が被害届を出しにくいという弱みに付け込んだ悪質な犯行で、被告の存在なしでは犯行は成立しなかった」として懲役9年を言い渡した。
この裁判をめぐっては、一審の大阪地裁が伊藤被告の関与について、「合理的な疑いが残り、犯罪の証明が出来ていない」などとして、無罪判決を言い渡していたが、二審の大阪高裁では、「証拠採用の手続きに法令違反がある」としてとして、一審の無罪判決を破棄し、審理を大阪地裁に差し戻していた。