「工藤会」総裁と会長 一審判決を不服とする控訴趣意書を提出
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一審判決後に控訴して12月20日が控訴趣意書の提出期限だった、4件の市民襲撃事件で殺人罪などに問われ、一審の福岡地裁で死刑判決を受けた特定危険指定暴力団・工藤會総裁・野村悟被告(76)と、無期懲役を言い渡された工藤會会長・田上不美夫被告(66)の弁護側が、判決を不服とする内容の控訴理由を記した控訴趣意書を福岡高裁に提出した。

左:野村悟被告
右:田上不美夫被告
野村被告と田上被告は2021年8月の判決後に福岡高裁に控訴していたが、今年7月の控訴趣意書の提出期限を前に、一審で両被告の弁護を担当した計約10人の弁護人が解任され、控訴趣意書の提出期限は12月になり、新しく選任された弁護人が趣意書を出した。
一審判決後に控訴して12月20日が控訴趣意書の提出期限だった、4件の市民襲撃事件で殺人罪などに問われ、一審の福岡地裁で死刑判決を受けた特定危険指定暴力団・工藤會総裁・野村悟被告(76)と、無期懲役を言い渡された工藤會会長・田上不美夫被告(66)の弁護側が、判決を不服とする内容の控訴理由を記した控訴趣意書を福岡高裁に提出した。

左:野村悟被告
右:田上不美夫被告
野村被告と田上被告は2021年8月の判決後に福岡高裁に控訴していたが、今年7月の控訴趣意書の提出期限を前に、一審で両被告の弁護を担当した計約10人の弁護人が解任され、控訴趣意書の提出期限は12月になり、新しく選任された弁護人が趣意書を出した。
遺体無き殺人事件 山口組系元組員に懲役20年の判決
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さいたま地裁は20日、2016年に埼玉県川口市のバーで従業員の男性を殺害したとして、殺人の罪に問われた特定抗争指定暴力団・六代目山口組傘下の元組員・島田一治被告(55)=上尾市柏座=の裁判で、求刑通りの懲役20年の判決を言い渡した。

さいたま地方裁判所
島田被告は2016年3月18日未明から明け方にかけて、川口市西川口1丁目の「ハワイアンバーLapule」の男性経営者(52)と共謀の上、同店従業員の伊藤竜成さん(当時24)に殴る蹴るの暴行を加えた上、首を絞めたり踏みつけたりして殺害し、遺体を解体して焼却したとされる。
これまでの裁判で島田被告は「いきすぎた暴行は認めるが殺人の部分は行っていない」などと起訴内容を否認し、検察側は「島田被告は伊藤さんを殺害後、超低温冷凍庫に搬入し解体して 焼却施設で焼却した」などと指摘していた。
さいたま地裁は判決で、「島田被告の犯行に関する関係者の供述は具体的で信用できる」としたうえで、「殺害に至るような事情もない被害者を抵抗なく殺害していて厳しい非難に値する」、「徹底した証拠隠滅により遺族は遺骨を前に冥福を祈ることさえできず、処罰感情は苛烈」などとして、検察側の求刑通り懲役20年の判決を言い渡した。
さいたま地裁は20日、2016年に埼玉県川口市のバーで従業員の男性を殺害したとして、殺人の罪に問われた特定抗争指定暴力団・六代目山口組傘下の元組員・島田一治被告(55)=上尾市柏座=の裁判で、求刑通りの懲役20年の判決を言い渡した。

さいたま地方裁判所
島田被告は2016年3月18日未明から明け方にかけて、川口市西川口1丁目の「ハワイアンバーLapule」の男性経営者(52)と共謀の上、同店従業員の伊藤竜成さん(当時24)に殴る蹴るの暴行を加えた上、首を絞めたり踏みつけたりして殺害し、遺体を解体して焼却したとされる。
これまでの裁判で島田被告は「いきすぎた暴行は認めるが殺人の部分は行っていない」などと起訴内容を否認し、検察側は「島田被告は伊藤さんを殺害後、超低温冷凍庫に搬入し解体して 焼却施設で焼却した」などと指摘していた。
さいたま地裁は判決で、「島田被告の犯行に関する関係者の供述は具体的で信用できる」としたうえで、「殺害に至るような事情もない被害者を抵抗なく殺害していて厳しい非難に値する」、「徹底した証拠隠滅により遺族は遺骨を前に冥福を祈ることさえできず、処罰感情は苛烈」などとして、検察側の求刑通り懲役20年の判決を言い渡した。
京都地検:「王将」創業者の次男を任意聴取 発生9年に夜明け前から献花
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京都地検は、2013年に「餃子の王将」を全国展開する「王将フードサービス」本社前で、当時社長・大東隆行さん=当時72=が射殺された事件で、創業家出身の元役員(69)に任意で事情聴取した。創業家出身の元役員は、田中被告の逮捕後、捜査本部が求めた任意での事情聴取を拒否した。その後、京都地検が求めた任意の事情聴取には応じたが、有力な供述は得られなかった。

夜明け前から献花が相次いだ
この事件は、2013年12月19日午前5時45分ごろ、同本社前駐車場で大東さんが拳銃で胸などを4発撃たれ殺害されたもの。発生9年を迎え、19日の同本社前では事件発生時刻に合わせて男性ら4人が花束を手向け、夜明け前から献花が相次いだ。
京都府警と福岡県警の合同捜査本部は今年10月28日、特定危険指定暴力団・工藤會系「石田組」幹部・田中幸雄被告(56)=殺人罪などで起訴=を事件の実行犯として逮捕。背後に指示役や共犯者らがいる組織的犯行とみて捜査を続けている。
王将の不透明な資金流出は、創業家と関係が深い企業グループと不適切取引が繰り返されていて、射殺事件を受けて同社が設置した第三者委員会の調査で、創業家出身の元役員が一連の取引を主導したと指摘された。大東さんが社長に就任する前、福岡県の企業経営者やその企業グループとの間で計260億円の不透明な貸し付けや不動産取引などを繰り返し、うち約170億円が回収不能になったとされる。京都府警と福岡県警の合同捜査本部は、海外にいたこの元役員からも任意で事情を聴いたが、事件への関与を否定したという。
王将の不透明な資金流出は、射殺事件を受けて同社が設置した第三者委員会の調査で明らかになった。同社は大東さんが社長に就任する前、福岡県の企業経営者やその企業グループとの間で計260億円の不動産取引などを繰り返し、うち約170億円が回収不能になったとされる。当時、経理担当役員だった創業者の次男が主導したとされ、大東さんはこの不適切な取引を清算し、企業経営者との関係を絶とうとしていた時に、事件に巻き込まれた。
田中被告は取り調べの中で、過去に京都市を旅行で訪れたといった雑談には応じたが、事件に関係する質問には黙秘していて、背後関係の捜査は難航している。
京都地検は、2013年に「餃子の王将」を全国展開する「王将フードサービス」本社前で、当時社長・大東隆行さん=当時72=が射殺された事件で、創業家出身の元役員(69)に任意で事情聴取した。創業家出身の元役員は、田中被告の逮捕後、捜査本部が求めた任意での事情聴取を拒否した。その後、京都地検が求めた任意の事情聴取には応じたが、有力な供述は得られなかった。

夜明け前から献花が相次いだ
この事件は、2013年12月19日午前5時45分ごろ、同本社前駐車場で大東さんが拳銃で胸などを4発撃たれ殺害されたもの。発生9年を迎え、19日の同本社前では事件発生時刻に合わせて男性ら4人が花束を手向け、夜明け前から献花が相次いだ。
京都府警と福岡県警の合同捜査本部は今年10月28日、特定危険指定暴力団・工藤會系「石田組」幹部・田中幸雄被告(56)=殺人罪などで起訴=を事件の実行犯として逮捕。背後に指示役や共犯者らがいる組織的犯行とみて捜査を続けている。
王将の不透明な資金流出は、創業家と関係が深い企業グループと不適切取引が繰り返されていて、射殺事件を受けて同社が設置した第三者委員会の調査で、創業家出身の元役員が一連の取引を主導したと指摘された。大東さんが社長に就任する前、福岡県の企業経営者やその企業グループとの間で計260億円の不透明な貸し付けや不動産取引などを繰り返し、うち約170億円が回収不能になったとされる。京都府警と福岡県警の合同捜査本部は、海外にいたこの元役員からも任意で事情を聴いたが、事件への関与を否定したという。
王将の不透明な資金流出は、射殺事件を受けて同社が設置した第三者委員会の調査で明らかになった。同社は大東さんが社長に就任する前、福岡県の企業経営者やその企業グループとの間で計260億円の不動産取引などを繰り返し、うち約170億円が回収不能になったとされる。当時、経理担当役員だった創業者の次男が主導したとされ、大東さんはこの不適切な取引を清算し、企業経営者との関係を絶とうとしていた時に、事件に巻き込まれた。
田中被告は取り調べの中で、過去に京都市を旅行で訪れたといった雑談には応じたが、事件に関係する質問には黙秘していて、背後関係の捜査は難航している。