詐取したコロナ給付金を元手に覚醒剤密売 住吉会系元組員ら30人検挙で捜査終結
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京都府警組対3課と西京署は19日、覚醒剤取締法違反や麻薬特例法違反などの疑いで、覚醒剤の密売人や客の男ら計30人を逮捕・追送検して、捜査を終結したと発表した。

押収された覚醒剤など

捜査は2017年7月に逮捕した薬物乱用者への捜査をきっかけに入手ルート解明に着手し、これまでに錠剤や粉末状の覚醒剤計約442グラム(2600万円相当)のほか、大麻約1.1グラムや注射器141本を押収。指定暴力団・住吉会系元組員・木間英則被告(56)=覚醒剤取締法違反罪などで公判中=ら9人を密売人として逮捕した。うち3人は国の持続化給付金を詐取して計300万円を元手に覚醒剤を仕入れていたことが判明した。
密売グループは暴力団関係者を中心に京都や富山、東京の密売人で構成され、押収した覚醒剤の多くは粉末ではなく、服用しやすい錠剤に加工されていた。木間被告は別の元組員と共謀するなどして2020年8月から2021年4月、覚醒剤を密売したり所持したりしたとされ、この密売グループに覚醒剤を卸していたという。
京都府警組対3課と西京署は19日、覚醒剤取締法違反や麻薬特例法違反などの疑いで、覚醒剤の密売人や客の男ら計30人を逮捕・追送検して、捜査を終結したと発表した。

押収された覚醒剤など

捜査は2017年7月に逮捕した薬物乱用者への捜査をきっかけに入手ルート解明に着手し、これまでに錠剤や粉末状の覚醒剤計約442グラム(2600万円相当)のほか、大麻約1.1グラムや注射器141本を押収。指定暴力団・住吉会系元組員・木間英則被告(56)=覚醒剤取締法違反罪などで公判中=ら9人を密売人として逮捕した。うち3人は国の持続化給付金を詐取して計300万円を元手に覚醒剤を仕入れていたことが判明した。
密売グループは暴力団関係者を中心に京都や富山、東京の密売人で構成され、押収した覚醒剤の多くは粉末ではなく、服用しやすい錠剤に加工されていた。木間被告は別の元組員と共謀するなどして2020年8月から2021年4月、覚醒剤を密売したり所持したりしたとされ、この密売グループに覚醒剤を卸していたという。
古川組組長ら銃撃事件 司興業幹部ら2人に懲役18年の判決
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神戸地裁で19日、兵庫県尼崎市で2020年11月に特定抗争指定暴力団・神戸山口組系「三代目古川組」組長らを銃撃したとして、殺人未遂・銃刀法違反の罪に問われた特定抗争指定暴力団・六代目山口組系「三代目司興業」幹部ら2人の判決公判が開かれ、いずれも懲役18年(いずれも求刑20年)を言い渡した。

神戸地方裁判所
司興業幹部・藤村卓也被告(53)と、司興業傘下「川崎組」幹部・加藤伸治被告(55)は、2020年11月3日午前11時半すぎ、尼崎市内の路上で、古川組の仲村良松組長(65)と、古川組の親泊吉広組員に対し、拳銃で3発発射して命中させ、それぞれ太ももと左手に重傷を負わせたとされる。
前公判で2人は、いずれも殺人未遂罪について「殺意は全くなかった。発砲は威嚇に過ぎない」などと否認。弁護側は、殺人未遂ではなく傷害罪にとどまるなどと主張していた。
検察側は「抗争状態にある中、2人は警察の捜査員を装って組長を呼び出すなど周到に準備された計画性の高い犯行で、住宅街での犯行だったため、一般人を巻き込む危険性もあった」と悪質性を指摘、懲役20年を求刑していた。
神戸地裁で19日、兵庫県尼崎市で2020年11月に特定抗争指定暴力団・神戸山口組系「三代目古川組」組長らを銃撃したとして、殺人未遂・銃刀法違反の罪に問われた特定抗争指定暴力団・六代目山口組系「三代目司興業」幹部ら2人の判決公判が開かれ、いずれも懲役18年(いずれも求刑20年)を言い渡した。

神戸地方裁判所
司興業幹部・藤村卓也被告(53)と、司興業傘下「川崎組」幹部・加藤伸治被告(55)は、2020年11月3日午前11時半すぎ、尼崎市内の路上で、古川組の仲村良松組長(65)と、古川組の親泊吉広組員に対し、拳銃で3発発射して命中させ、それぞれ太ももと左手に重傷を負わせたとされる。
前公判で2人は、いずれも殺人未遂罪について「殺意は全くなかった。発砲は威嚇に過ぎない」などと否認。弁護側は、殺人未遂ではなく傷害罪にとどまるなどと主張していた。
検察側は「抗争状態にある中、2人は警察の捜査員を装って組長を呼び出すなど周到に準備された計画性の高い犯行で、住宅街での犯行だったため、一般人を巻き込む危険性もあった」と悪質性を指摘、懲役20年を求刑していた。
コロナ対策「貸付金」詐取未遂 山口組傘下組員を逮捕
埼玉県警熊谷署は19日、新型コロナウイルス感染拡大の影響で収入が減少した世帯に貸し付ける「緊急小口資金」と「総合支援資金」あわせて65万円を、暴力団員であることを隠して受け取ろうとしたとして、特定抗争指定暴力団・六代目山口組傘下組員で会社員・羽田竜二容疑者(52)=住居不詳=を詐欺未遂の疑いで逮捕した。調べに対し、羽田容疑者は「申請はしたが私は暴力団員ではない」と供述し容疑を否認している。

埼玉県警熊谷警察署
羽田容疑者は2021年10月13日、埼玉県社会福祉協議会に暴力団員であることを隠して虚偽の申請をして、暴力団員への貸し付けが認められていない緊急小口資金20万円と総合支援資金45万円をだまし取ろうとした疑い。

埼玉県警熊谷警察署
羽田容疑者は2021年10月13日、埼玉県社会福祉協議会に暴力団員であることを隠して虚偽の申請をして、暴力団員への貸し付けが認められていない緊急小口資金20万円と総合支援資金45万円をだまし取ろうとした疑い。
カジノバー出店名目で約4億2000万円詐取 道仁会会長補佐を逮捕
警視庁組織犯罪対策3課は18日、カジノバーの開業資金名目で現金約1120万円や高級腕時計などをだまし取ったとして、指定暴力団・道仁会の会長補佐・坂本康弘容疑者(66)=熊本市北区硯川町=を詐欺容疑で逮捕した。調べに対し坂本容疑者は「詐欺をやったことはない」と容疑を否認している。

坂本康弘容疑者(66)
坂本容疑者は、知人の男性被告6人=詐欺罪で起訴=らと共謀して2018年3月21日~6月9日、男性会社員(36)に「赤坂でカジノバーを開く。出資すれば配当利益を得られる」などとウソの出店計画を持ち掛け、現金約1120万円やロレックスなどの高級腕時計5個(約1080万円相当)、41万円分の新幹線の回数券をだまし取った疑いが持たれている。
組対3課は、坂本容疑者らが同様の出店計画を約40人に持ちかけ、現金や金品など計約4億2000万円分を詐取したとみていて、約4億2000万円分のうち4分の1程度を坂本容疑者が受け取ったとみて調べている。

坂本康弘容疑者(66)
坂本容疑者は、知人の男性被告6人=詐欺罪で起訴=らと共謀して2018年3月21日~6月9日、男性会社員(36)に「赤坂でカジノバーを開く。出資すれば配当利益を得られる」などとウソの出店計画を持ち掛け、現金約1120万円やロレックスなどの高級腕時計5個(約1080万円相当)、41万円分の新幹線の回数券をだまし取った疑いが持たれている。
組対3課は、坂本容疑者らが同様の出店計画を約40人に持ちかけ、現金や金品など計約4億2000万円分を詐取したとみていて、約4億2000万円分のうち4分の1程度を坂本容疑者が受け取ったとみて調べている。
ネットバンキング不正アクセス 旭琉會系沖島一家幹部ら3人を再逮捕
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沖縄県警サイバー犯罪対策課は18日、インターネットバンキングへの不正アクセスにより、17都府県の約130人が現金総額約9300万円をだまし取られた事件で、指定暴力団・住吉会系元組員で会社役員・宮本勝美容疑者(49)=東京都府中市=と、デザイナー(41)=東京都葛飾区=(ともに電子計算機使用詐欺、窃盗罪で起訴)、指定暴力団・旭琉會系「二代目沖島一家」幹部・山城偉樹容疑者(53)=沖縄県・窃盗罪で起訴=の3被告を不正アクセス禁止法違反、電子計算機使用詐欺、窃盗の容疑で再逮捕した。今回で3度目の再逮捕。県警は「捜査に支障がある」として各被告の認否を明らかにしていない。

沖縄県警察本部
沖縄県内では2年ほど前からメガバンクのインターネットバンキングから不正に送金された金がATMから引き出されているのが確認されていて、これまでに「指示役」や現金を引き出す「出し子」、口座を提供する者などの役割を担った容疑者20人以上を摘発していた。被害者のスマートフォンなどに在京メガバンクを装ったショートメッセージサービス(SMS)を送り、銀行口座番号やパスワードを盗み取る「スミッシング」と呼ばれる手法が犯行に用いられた。
沖縄県警サイバー犯罪対策課は18日、インターネットバンキングへの不正アクセスにより、17都府県の約130人が現金総額約9300万円をだまし取られた事件で、指定暴力団・住吉会系元組員で会社役員・宮本勝美容疑者(49)=東京都府中市=と、デザイナー(41)=東京都葛飾区=(ともに電子計算機使用詐欺、窃盗罪で起訴)、指定暴力団・旭琉會系「二代目沖島一家」幹部・山城偉樹容疑者(53)=沖縄県・窃盗罪で起訴=の3被告を不正アクセス禁止法違反、電子計算機使用詐欺、窃盗の容疑で再逮捕した。今回で3度目の再逮捕。県警は「捜査に支障がある」として各被告の認否を明らかにしていない。

沖縄県警察本部
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