工藤会の資金源「ヤミ金融」摘発 十数か所を一斉捜索
福岡県警は20日午前、違法な金利で貸し付ける「ヤミ金融」グループを摘発し、無職・渡辺直浩容疑者(49)=福岡県筑紫野市=や、神守泰雄容疑者(49)=福岡市南区=ら5人を出資法違反の疑いで逮捕し、関係先として特定危険指定暴力団・工藤会幹部の自宅など福岡県内の十数か所を一斉に家宅捜索した。
左・神守泰雄容疑者
右・渡辺直浩容疑者
渡辺容疑者や神守容疑者ら5人は、2019年12月から2020年1月にかけて、佐賀県在住の男性会社員など2人に現金を貸し付け、利息として法定のほぼ10倍となる5万5000円を受け取った疑いが持たれている。5人は全国の約1000人に電話をかけて現金を貸し付けていて、管理する口座にあわせて2億円近くの入金が確認されているという。
このヤミ金融グループが得たとみられる金の一部が、工藤会の資金源になっていたとみて実態解明を進めている。
左・神守泰雄容疑者
右・渡辺直浩容疑者
渡辺容疑者や神守容疑者ら5人は、2019年12月から2020年1月にかけて、佐賀県在住の男性会社員など2人に現金を貸し付け、利息として法定のほぼ10倍となる5万5000円を受け取った疑いが持たれている。5人は全国の約1000人に電話をかけて現金を貸し付けていて、管理する口座にあわせて2億円近くの入金が確認されているという。
このヤミ金融グループが得たとみられる金の一部が、工藤会の資金源になっていたとみて実態解明を進めている。
稲川会系大場一家総長を逮捕 脱税目的で事務所を虚偽登記
静岡県警は、不動産取得税や贈与税などを逃れる目的で虚偽の登記をしたとして、指定暴力団・稲川会系「八代目大場一家」総長・田中安良容疑者(57)を電磁的公正証書原本不実記録などの容疑で逮捕した。
静岡県警沼津警察署
田中容疑者は2019年5月、七代目大場一家の前総長から譲り受けた大場一家本部事務所の所有権を、実際は「贈与」であることを隠し、田中容疑者が代表を務める会社への「信託」と偽り、司法書士を介して虚偽の登記申請書を法務局に提出し登記をした疑い。
大場一家の前総長は2019年7月に死去し、県警が組の実態捜査をしていく中で発覚。田中容疑者が贈与税や不動産取得税などを逃れる脱税目的で虚偽の登記をしたとみられ、本来支払う税金は総額1000万円にのぼるとみられている。
静岡県警沼津警察署
田中容疑者は2019年5月、七代目大場一家の前総長から譲り受けた大場一家本部事務所の所有権を、実際は「贈与」であることを隠し、田中容疑者が代表を務める会社への「信託」と偽り、司法書士を介して虚偽の登記申請書を法務局に提出し登記をした疑い。
大場一家の前総長は2019年7月に死去し、県警が組の実態捜査をしていく中で発覚。田中容疑者が贈与税や不動産取得税などを逃れる脱税目的で虚偽の登記をしたとみられ、本来支払う税金は総額1000万円にのぼるとみられている。
石井一家総長ら処分保留で釈放 池田組傘下組長の殺人未遂事件
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宮崎地方検察庁は19日までに、去年9月に宮崎市橘通西1丁目のマンション駐車場で、神戸山口組から離脱した独立組織・池田組系「志龍会」傘下組長の頭や腰などを包丁で刺し殺害しようとした事件で、今年9月28日に組織犯罪処罰法違反(組織的な殺人未遂)の疑いで逮捕された特定抗争指定暴力団・六代目山口組系「四代目石井一家」総長ら8人のうち、石井一家総長ら7人を処分保留で釈放した。
また、すでに逮捕・起訴されている石井一家幹部で「四代目江口組」組長・下藤勝一郎被告(54)ら3人と共謀したとして、石井一家本部長で「川近総業」会長・原義一被告を殺人未遂の罪で起訴した。
宮崎地方検察庁
宮崎地検は処分保留の理由を明らかにしていない。
宮崎地方検察庁は19日までに、去年9月に宮崎市橘通西1丁目のマンション駐車場で、神戸山口組から離脱した独立組織・池田組系「志龍会」傘下組長の頭や腰などを包丁で刺し殺害しようとした事件で、今年9月28日に組織犯罪処罰法違反(組織的な殺人未遂)の疑いで逮捕された特定抗争指定暴力団・六代目山口組系「四代目石井一家」総長ら8人のうち、石井一家総長ら7人を処分保留で釈放した。
また、すでに逮捕・起訴されている石井一家幹部で「四代目江口組」組長・下藤勝一郎被告(54)ら3人と共謀したとして、石井一家本部長で「川近総業」会長・原義一被告を殺人未遂の罪で起訴した。
宮崎地方検察庁
宮崎地検は処分保留の理由を明らかにしていない。