暴力団ニュース～ヤクザﾞ事件簿

　警視庁組織犯罪対策第二課、小岩署などは１１日、複数の少年を使って大麻を密売していた準暴力団・「チャイニーズドラゴン」メンバー・田中龍生こと張龍容疑者（３３）＝東京都江東区・中国籍＝を大麻取締法違反の疑いで現行犯逮捕した。


田中龍生こと張龍容疑者



押収された大麻など

　張容疑者は１１日、千葉県大網白里市の知人女性の自宅で、営利目的で乾燥大麻約６９グラム（末端価格およそ４０万円相当）を所持した疑いが持たれている。

　張容疑者は大麻密売グループの指示役で、複数の少年らを使って大麻を密売していたとみられ、３月にこの少年らが相次いで逮捕され、張容疑者の関与が浮上した。

　調べに対し「大麻と知っていたが、知人から預かったものだ」と容疑を否認している。

　広島南署と広島県警捜査４課は１２日までに、暴力団組員の身分を隠して新型コロナウイルス対策の国の持続化給付金を不正に詐取したとして、指定暴力団・六代目共政会系「三代目沖本組」組員・小島隆次容疑者（４２）＝広島市中区十日市町２丁目・覚醒剤取締法違反（使用）などの罪で起訴＝を詐欺の疑いで再逮捕した。また同日、共謀したとして自営業・黒松順容疑者（４２）＝東区中山新町１丁目＝も同容疑で逮捕した。県警は１２日午後、沖本組事務所を捜査員１５人態勢で家宅捜索し、関係品を押収した。

　逮捕容疑は、共謀して２０２０年１１月４日ごろから同１２月１１日までの間、小島容疑者が受給資格がある個人事業主を装い、暴力団に該当しないとする虚偽の宣誓をした上で中小企業庁のサイトから持続化給付金を申請し１００万円を詐取した疑い。

　２人は知人で、小島容疑者は「今は話ができない」、黒松容疑者は「だいたい間違いない」と供述している。持続化給付金を巡る暴力団組員の摘発は広島県内で初。

　警視庁は、男女関係のトラブルを巡って知人男性から現金約１５００万円などを脅し取ったとして、特定抗争指定暴力団・六代目山口組系組員・大岡正志容疑者（４１）ら男女４人を逮捕した。


大岡正志容疑者

　大岡容疑者ら４人は去年、東京都八王子市の喫茶店などで知人の男性（当時３９歳）から現金１５００万円などを脅し取った疑いが持たれている。

　大岡容疑者は仲間の男から「刑務所に入っている間に男性と元妻が男女関係になった」と相談を受け、１１回にわたり男性を恐喝し、現金の他に車や腕時計も脅し取っていた。大岡容疑者ら２人は容疑を否認している。