特殊詐欺 弘道会施設で受領 弘道会組員ら逮捕
警視庁組織犯罪対策4課は17日、特殊詐欺で得た金を特定抗争指定暴力団・六代目山口組系三代目弘道会の施設で受け取ったとして、弘道会系「四代目山本組」幹部・林左門容疑者(43)=韓国籍、三重県四日市市西浦=と、弘道会組員・三木一郎容疑者(59)=神戸市中央区神仙寺通=両容疑者ら男6人を、組織犯罪処罰法違反(犯罪収益収受)容疑で逮捕した。林容疑者は認否を留保し、5人は否認している。
左・三木一郎容疑者
右・林左門容疑者
逮捕容疑は2018年7~12月、神戸市中央区の弘道会の拠点施設で9回にわたり、特殊詐欺で得た金と知りながら、計約240万円を受け取った疑い。
同課はこれまでに特殊詐欺に関与した疑いで弘道会傘下組員ら18人を検挙。供述などからこの施設に現金書留で詐取金が送られたことが判明した。
同課によると、被害額は2018年以降、計約2800万円に上る。施設に送られた金はその一部とみられ、同課は山口組総本部や弘道会本部を捜索するなどして、金の流れを詳しく調べる。
左・三木一郎容疑者
右・林左門容疑者
逮捕容疑は2018年7~12月、神戸市中央区の弘道会の拠点施設で9回にわたり、特殊詐欺で得た金と知りながら、計約240万円を受け取った疑い。
同課はこれまでに特殊詐欺に関与した疑いで弘道会傘下組員ら18人を検挙。供述などからこの施設に現金書留で詐取金が送られたことが判明した。
同課によると、被害額は2018年以降、計約2800万円に上る。施設に送られた金はその一部とみられ、同課は山口組総本部や弘道会本部を捜索するなどして、金の流れを詳しく調べる。
「兵庫最大級の密売組織」捜査を終結 600人から収益2億円
兵庫県警と近畿厚生局・麻薬取締部は16日までに、神戸を拠点に全国の客に覚醒剤や大麻を密売したとして、住所不定、無職の男(45)を覚醒剤取締法違反などの疑いで逮捕、送検した。
兵庫県警は2017年に男の客とみられる1人を逮捕し、捜査を開始した。男に薬物を譲り渡したとみられる指定暴力団・住吉会系組員(69)を麻薬特例法違反容疑で10月28日に逮捕するまでに、密売グループや顧客ら31人(逮捕・29人、書類送検2人)も立件、約3年にわたる捜査を終えた。
捜査関係者によると、携帯電話の通話履歴や銀行口座の記録などから、密売グループが主にインターネットの匿名掲示板で集客する手口で、延べ約600人と違法薬物を取引し、少なくとも約2億円もの違法収益があったという。このうち約400人が兵庫県在住の客だった。特徴として1回あたりの密売量を小口にしていたとみられる。
男は2020年1月、神戸市内で職務質問され、覚醒剤を隠し持っていたとして覚醒剤取締法違反容疑で逮捕。このほか大麻や規制麻薬のモルヒネも所持しており、神戸地検は男が違法薬物の密売で生計を立てていたなどとして、より罰則の重い麻薬特例法違反罪を適用、2020年9月に起訴した。
逮捕容疑は、2017年7月から2020年1月、兵庫県や岡山県を中心に多数の客に覚醒剤や大麻を販売したり、札幌市の客に覚醒剤を郵送したりした疑い。容疑を否認している。
兵庫県警は5年前、尼崎市のホテルが現場となった違法薬物の大量密売事件を摘発したが、逮捕されたイラン人を含む密売グループの男女12人は、ビジネスホテルをアジト(拠点)として組織の実態を隠して売買を繰り返し、売上金は約4億円にのぼった。今回の事件は逮捕者の数でこれを大きく上回った。
兵庫県警は2017年に男の客とみられる1人を逮捕し、捜査を開始した。男に薬物を譲り渡したとみられる指定暴力団・住吉会系組員(69)を麻薬特例法違反容疑で10月28日に逮捕するまでに、密売グループや顧客ら31人(逮捕・29人、書類送検2人)も立件、約3年にわたる捜査を終えた。
捜査関係者によると、携帯電話の通話履歴や銀行口座の記録などから、密売グループが主にインターネットの匿名掲示板で集客する手口で、延べ約600人と違法薬物を取引し、少なくとも約2億円もの違法収益があったという。このうち約400人が兵庫県在住の客だった。特徴として1回あたりの密売量を小口にしていたとみられる。
男は2020年1月、神戸市内で職務質問され、覚醒剤を隠し持っていたとして覚醒剤取締法違反容疑で逮捕。このほか大麻や規制麻薬のモルヒネも所持しており、神戸地検は男が違法薬物の密売で生計を立てていたなどとして、より罰則の重い麻薬特例法違反罪を適用、2020年9月に起訴した。
逮捕容疑は、2017年7月から2020年1月、兵庫県や岡山県を中心に多数の客に覚醒剤や大麻を販売したり、札幌市の客に覚醒剤を郵送したりした疑い。容疑を否認している。
兵庫県警は5年前、尼崎市のホテルが現場となった違法薬物の大量密売事件を摘発したが、逮捕されたイラン人を含む密売グループの男女12人は、ビジネスホテルをアジト(拠点)として組織の実態を隠して売買を繰り返し、売上金は約4億円にのぼった。今回の事件は逮捕者の数でこれを大きく上回った。