覚醒剤100キロ密輸 神戸山口組系幹部否認
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2016年2月、鹿児島県沖で覚せい剤およそ100キロ(末端価格約70億円相当)を輸入したとされる、指定暴力団・神戸山口組系幹部の裁判が開かれ、男は起訴内容を否認した。
覚せい剤密輸などの罪に問われているのは神戸山口組系山健組傘下「三代目邦道連合」幹部(当時)、一戸清政被告。
起訴状などによると一戸被告は2016年2月、ほかの組員の男らと共謀して、鹿児島沖の東シナ海で、国籍不明の船から覚醒剤およそ100キロを受け取り、奄美群島の徳之島に陸揚げして密輸したとされている。
福岡地裁で開かれた初公判で、一戸被告は「共謀などしていません。私は無実です」と起訴内容を否認、弁護人も「直接的な証拠がない」と無罪を主張した。
この裁判を巡っては、共謀したとされる別の組員の男らが有罪判決を受けていて、検察は「一戸被告が覚せい剤について、中国側との交渉役を担った」と指摘している。
2016年2月、鹿児島県沖で覚せい剤およそ100キロ(末端価格約70億円相当)を輸入したとされる、指定暴力団・神戸山口組系幹部の裁判が開かれ、男は起訴内容を否認した。
覚せい剤密輸などの罪に問われているのは神戸山口組系山健組傘下「三代目邦道連合」幹部(当時)、一戸清政被告。
起訴状などによると一戸被告は2016年2月、ほかの組員の男らと共謀して、鹿児島沖の東シナ海で、国籍不明の船から覚醒剤およそ100キロを受け取り、奄美群島の徳之島に陸揚げして密輸したとされている。
福岡地裁で開かれた初公判で、一戸被告は「共謀などしていません。私は無実です」と起訴内容を否認、弁護人も「直接的な証拠がない」と無罪を主張した。
この裁判を巡っては、共謀したとされる別の組員の男らが有罪判決を受けていて、検察は「一戸被告が覚せい剤について、中国側との交渉役を担った」と指摘している。
祇園と木屋町地域で「みかじめ料」恐喝 会津小鉄会会長ら男女12人を逮捕
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京都府警組織犯罪対策2課などは17日、京都市内の繁華街にある飲食店などから「みかじめ料」を脅し取ったとして、指定暴力団・会津小鉄会会長、金子利典こと金元容疑者(75)=京都市左京区一乗寺南大丸町=や、会津小鉄会幹部・新原徹容疑者(66)=山科区日ノ岡朝田町=ら男女12人を恐喝容疑で逮捕した。同課はいずれの認否も明らかにしていない。
京都府警察本部
金子容疑者らは店側と直接のやりとりを避け、両地域で活動し飲食店側と日常的に接している客引きグループを介してみかじめ料を徴収していたとみられ、2017年3月~今年8月、祇園と木屋町地域の飲食店2店舗に対し「店をやめるか、うちらのルールに従うか」などと脅し、みかじめ料として現金計105万円を脅し取るなどした疑いが持たれている。
金子容疑者らは摘発を免れるため、みかじめ料に相当する金額を「組合費」などの名目で客引きグループに徴収させ、会津小鉄会の資金源にしていたとみて実態解明を進める。
京都府警組織犯罪対策2課などは17日、京都市内の繁華街にある飲食店などから「みかじめ料」を脅し取ったとして、指定暴力団・会津小鉄会会長、金子利典こと金元容疑者(75)=京都市左京区一乗寺南大丸町=や、会津小鉄会幹部・新原徹容疑者(66)=山科区日ノ岡朝田町=ら男女12人を恐喝容疑で逮捕した。同課はいずれの認否も明らかにしていない。
京都府警察本部
金子容疑者らは店側と直接のやりとりを避け、両地域で活動し飲食店側と日常的に接している客引きグループを介してみかじめ料を徴収していたとみられ、2017年3月~今年8月、祇園と木屋町地域の飲食店2店舗に対し「店をやめるか、うちらのルールに従うか」などと脅し、みかじめ料として現金計105万円を脅し取るなどした疑いが持たれている。
金子容疑者らは摘発を免れるため、みかじめ料に相当する金額を「組合費」などの名目で客引きグループに徴収させ、会津小鉄会の資金源にしていたとみて実態解明を進める。
渋谷の高級住宅街に金塊工場 5カ月で利益4億円か
警視庁は11日、金塊を密輸しようとしたとして、住所、職業不詳の井上順容疑者(35)を関税法違反などの疑いで逮捕した。警視庁はこれまで、暴力団関係者や「半グレ」と呼ばれる準暴力団の関係者ら計8人を逮捕しており、井上容疑者は行方を追っていた最後の一人だった。井上容疑者は容疑を認めている。
警視庁は、9人が昨年8~12月、香港や中国から約48億円相当の金塊を密輸して販売し、約3億9千万円の利益を得たとみている。
捜査関係者によると、逮捕容疑は仲間と共謀して昨年12月6~7日、中国・広州白雲空港から金塊約28キロ(計約1億2700万円相当)を成田空港に密輸しようとしたというもの。東京税関の職員に発見され、未遂に終わった。
大使館が点在する東京都渋谷区の高級住宅街。捜査関係者によると、この一角にある家賃30万円を超える低層マンションの一室が、密輸した金塊の精錬工場となっていたとされる。
捜査関係者によると、9人は香港で仕入れた板状の金に銀色のコーティングを施して置物の底に隠して「ガラス製品」などと偽って都内のペーパー会社へ空輸し、この部屋に持ち込んで硝酸で溶かして金を抽出。買い取り業者に販売し、昨年8~12月の約5カ月で4億円近い利益を上げていたという。
警視庁は、9人が昨年8~12月、香港や中国から約48億円相当の金塊を密輸して販売し、約3億9千万円の利益を得たとみている。
捜査関係者によると、逮捕容疑は仲間と共謀して昨年12月6~7日、中国・広州白雲空港から金塊約28キロ(計約1億2700万円相当)を成田空港に密輸しようとしたというもの。東京税関の職員に発見され、未遂に終わった。
大使館が点在する東京都渋谷区の高級住宅街。捜査関係者によると、この一角にある家賃30万円を超える低層マンションの一室が、密輸した金塊の精錬工場となっていたとされる。
捜査関係者によると、9人は香港で仕入れた板状の金に銀色のコーティングを施して置物の底に隠して「ガラス製品」などと偽って都内のペーパー会社へ空輸し、この部屋に持ち込んで硝酸で溶かして金を抽出。買い取り業者に販売し、昨年8~12月の約5カ月で4億円近い利益を上げていたという。
組員射殺から1年 任侠山口組が定例会で追悼
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神戸市長田区の路上で昨年9月、指定暴力団・任侠山口組系組員が射殺された事件から1年となる12日、同組が兵庫県尼崎市内の事務所で定例会を開いた。死亡した組員の追悼のためとみられる。事件現場にも同組の組員が献花に訪れ、兵庫県警が双方でトラブル警戒に当たった。
尼崎市戸ノ内町3にある任侠山口組の本拠地事務所を巡っては、神戸地裁が4日、使用禁止の仮処分を決定した。決定後初となるこの日の会合は、同市東難波町4の別の事務所で開かれ、午前9時ごろから直系組長らが次々と集まった。
事件は昨年9月12日午前10時ごろに発生。神戸市長田区五番町3の路上で、任侠山口組の織田絆誠代表(51)らが乗った車が襲われ、組員の男性=当時(44)=が銃で撃たれ死亡した。県警は殺人容疑で、対立する神戸山口組系「四代目山健組」傘下組員・黒木龍己こと菱川龍己容疑者(42)を指名手配しているが、現在も行方が分かっていない。
神戸市長田区の路上で昨年9月、指定暴力団・任侠山口組系組員が射殺された事件から1年となる12日、同組が兵庫県尼崎市内の事務所で定例会を開いた。死亡した組員の追悼のためとみられる。事件現場にも同組の組員が献花に訪れ、兵庫県警が双方でトラブル警戒に当たった。
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元K-1格闘家「拳月」ら逮捕 他人の保険証で治療
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大阪府警捜査4課は11日までに、他人の国民健康保険証を使い治療費の支払いを免れたとして詐欺などの疑いで、元K-1格闘家の無職、相良正幸容疑者(34=住所不定)と、無職林亮佑容疑者(25=東京都足立区古千谷本町)を逮捕した。
相良容疑者は過去にアマチュア格闘技団体「強者」の元メンバーで、「拳月」のリングネームで「K-1」などの格闘技大会に出場。大阪市の繁華街・ミナミを中心に活動する、暴力団に属さない半グレ集団・「O7(アウトセブン)」のリーダー格。
逮捕容疑は2人は共謀し2014年8月下旬、林容疑者が沖縄県内の病院で尻のできものの治療をした際、相良容疑者の保険証を使用。医療費1万6300円のうち、自己負担分を除く金額の支払いを免れた疑い。
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相良容疑者は過去にアマチュア格闘技団体「強者」の元メンバーで、「拳月」のリングネームで「K-1」などの格闘技大会に出場。大阪市の繁華街・ミナミを中心に活動する、暴力団に属さない半グレ集団・「O7(アウトセブン)」のリーダー格。
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奄美大島で大麻草栽培 男ら4人を逮捕
鹿児島県警は、奄美大島などで大麻を栽培したなどとして、奄美市や神奈川県の男、合わせて4人を大麻取締法違反の疑いで逮捕したと発表した。
大麻取締法違反の罪で逮捕・起訴されたのは、奄美市の会社員・中島庸介被告(40)と、安山博文被告(43)、それに神奈川県横須賀市の男2人。
県警によると、中島被告と安山被告は、今年1月から4月までの間、営利目的で龍郷町内の知人に借りていた畑やコンテナの中で大麻草870本を栽培し、乾燥大麻2キロを所持したとされている。
大麻草は1株ごとにプラスチック容器に入れて育てていたとみられ、大きいものでおよそ1.5メートルまで成長していた。今年2月に栽培現場近くの住民から「大麻のような植物が栽培されている」と警察に通報があったという。押収された大麻を乾燥大麻に換算するとおよそ18キロになり、所持していた乾燥大麻およそ2キロとあわせると末端価格は1億2000万円にのぼる。
また、横須賀市の男2人は、中島被告と安山被告から乾燥大麻を譲り受けたり、横須賀市内のアパートで栽培したりしたとされている。4人は、いずれも、大麻取締法違反の罪で先月までに起訴されており、起訴内容を認めている。
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大麻草は1株ごとにプラスチック容器に入れて育てていたとみられ、大きいものでおよそ1.5メートルまで成長していた。今年2月に栽培現場近くの住民から「大麻のような植物が栽培されている」と警察に通報があったという。押収された大麻を乾燥大麻に換算するとおよそ18キロになり、所持していた乾燥大麻およそ2キロとあわせると末端価格は1億2000万円にのぼる。
また、横須賀市の男2人は、中島被告と安山被告から乾燥大麻を譲り受けたり、横須賀市内のアパートで栽培したりしたとされている。4人は、いずれも、大麻取締法違反の罪で先月までに起訴されており、起訴内容を認めている。
覚醒剤の密売で「酒梅組」傘下組員ら2人逮捕 客26人も摘発
兵庫、奈良、宮崎3県警の合同捜査本部は3日、覚醒剤を営利目的で所持して譲り渡したとして覚せい剤取締法違反(営利目的譲り渡し)などの疑いで、指定暴力団・九代目酒梅組傘下組員、花木祐紀容疑者(38)=奈良市西大寺赤田町=と、無職、前田浩之容疑者(35)=同市二名平野=を逮捕した。
容疑者らから客として薬物を譲り受けるなどしたとして大阪、奈良、兵庫、宮崎の1府3県の計26人を摘発した。
捜査本部によると、覚醒剤約121グラムや大麻約214グラムを押収した。平成28年9月から今年3月までの間に少なくとも約1800万円を売り上げたとみている。
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捜査本部によると、覚醒剤約121グラムや大麻約214グラムを押収した。平成28年9月から今年3月までの間に少なくとも約1800万円を売り上げたとみている。
「任侠山口組」本拠事務所 使用禁止の仮処分決定
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兵庫県尼崎市にある指定暴力団・任侠山口組の本拠地事務所を巡り、暴力団追放兵庫県民センター(神戸市中央区)が組員らの使用禁止を求めた仮処分申請で、神戸地裁は4日、訴えを認める決定を出した。指定暴力団の本拠地を巡る同様の決定は、昨年10月に出た指定暴力団・神戸山口組に続き全国2例目。
同センターが今年6月28日に申請していた。決定は、定例会などで組員らが集合することや、組員らの常駐を禁止。事務所内外に組の紋章「代紋」などを掲示することも禁じた。
任侠山口組は昨年4月に神戸山口組から離脱。今年3月に兵庫県公安委員会が指定暴力団として公示し、傘下組織「四代目真鍋組」事務所(尼崎市戸ノ内町3)を本拠地と認定した。
昨年9月には、神戸市長田区で任侠山口組の代表らが神戸山口組側に襲われ、組員1人が射殺される事件が発生。任侠山口組が指定暴力団・六代目山口組に合流するとの情報もあり、県警が警戒を強めている。
全国の暴追センターによる暴力団事務所使用禁止の仮処分申請で、和解を含めて認められたのは兵庫で3件目。全国8府県で11件目となる。
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暴力団の預貯金口座 59行が解約
全国の銀行計120行のうち少なくとも59行が、暴力団など反社会的勢力の預貯金口座について、暴力団排除条項を遡って適用(遡及(そきゅう)適用)し、解約を進めていることが読売新聞の調査でわかった。解約件数は5月末までに計約1300件に上る。昨年7月、暴排条項に基づく口座解約を有効とした福岡高裁判決が最高裁で確定したことが追い風になっているとみられる。
調査は全国銀行協会の正会員119行と特例会員のゆうちょ銀行の計120行を対象に6~7月に実施した。回答した84行はいずれも2015年8月までに暴排条項を制定し、暴力団関係者の新規口座の開設には原則、応じていない。
84行のうち約7割の59行は、条項を制定する前に開設された口座にも遡及適用して解約を進めていた。59行は、理由について「社会的要請」(大手都銀など)や「反社会的勢力と関係があった場合、不当要求を受けたり、条例違反になったりする恐れがある」(四国の地銀)などを挙げた。
調査は全国銀行協会の正会員119行と特例会員のゆうちょ銀行の計120行を対象に6~7月に実施した。回答した84行はいずれも2015年8月までに暴排条項を制定し、暴力団関係者の新規口座の開設には原則、応じていない。
84行のうち約7割の59行は、条項を制定する前に開設された口座にも遡及適用して解約を進めていた。59行は、理由について「社会的要請」(大手都銀など)や「反社会的勢力と関係があった場合、不当要求を受けたり、条例違反になったりする恐れがある」(四国の地銀)などを挙げた。