神戸山口組系組員に中止命令 建設会社に金品要求
秋田県警男鹿署は29日、男鹿市船越、指定暴力団・神戸山口組系幹部、和田兼美組員(74)に、暴力団対策法に基づく不当贈与要求行為と暴力的要求行為の中止命令を出した。
同署によると、和田組員は今月5日、土木工事に伴うあいさつ回りで訪ねて来た建設会社の男性従業員2人に対し、「あいさつの仕方があるだろう」などと言って金品を要求したとされる。

同署によると、和田組員は今月5日、土木工事に伴うあいさつ回りで訪ねて来た建設会社の男性従業員2人に対し、「あいさつの仕方があるだろう」などと言って金品を要求したとされる。

清水建設社員銃撃 工藤会幹部ら6人を起訴
>>関連記事
北九州市で平成23年2月、大手ゼネコン「清水建設」の男性社員が拳銃で撃たれ負傷した事件で、福岡地検は29日、殺人未遂などの罪で特定危険指定暴力団・「工藤会」理事長補佐で「瓜田組」組長、瓜田太容疑者(54)ら6人を起訴した。認否は明らかにしていない。捜査当局は工藤会上層部の関与も視野に捜査を続ける。
捜査関係者によると、瓜田被告が指示役で、他に起訴された同会「五代目田中組」若頭、、田口義高被告(52)を襲撃の実行犯、同会系組幹部、金光一被告(54)を田口被告の送迎役と認定した。残る3人は犯行に使用した車両の準備などに関与したとしている。
起訴状などによると、11年2月9日午後7時ごろ、共謀の上、北九州市小倉北区大手町の工事現場事務所2階に押し入り、50代の男性社員に向け拳銃を3発発砲、うち1発を腹部に命中させ負傷させたとしている。
瓜田被告は23年11月に建設会社「博新建設」会長、内納敏博さん=当時(72)=を小倉北区の自宅前で射殺したとして今年2月に他の7人と共に殺人などの罪で起訴されている。

北九州市で平成23年2月、大手ゼネコン「清水建設」の男性社員が拳銃で撃たれ負傷した事件で、福岡地検は29日、殺人未遂などの罪で特定危険指定暴力団・「工藤会」理事長補佐で「瓜田組」組長、瓜田太容疑者(54)ら6人を起訴した。認否は明らかにしていない。捜査当局は工藤会上層部の関与も視野に捜査を続ける。
捜査関係者によると、瓜田被告が指示役で、他に起訴された同会「五代目田中組」若頭、、田口義高被告(52)を襲撃の実行犯、同会系組幹部、金光一被告(54)を田口被告の送迎役と認定した。残る3人は犯行に使用した車両の準備などに関与したとしている。
起訴状などによると、11年2月9日午後7時ごろ、共謀の上、北九州市小倉北区大手町の工事現場事務所2階に押し入り、50代の男性社員に向け拳銃を3発発砲、うち1発を腹部に命中させ負傷させたとしている。
瓜田被告は23年11月に建設会社「博新建設」会長、内納敏博さん=当時(72)=を小倉北区の自宅前で射殺したとして今年2月に他の7人と共に殺人などの罪で起訴されている。

''怒羅権''の「姐御」ら6人逮捕 投資家女性を監禁、暴行
警視庁組織犯罪対策2課は、投資家の女性を監禁し、暴行を加えるなどして現金を脅しとろうとしたとして、監禁と傷害、恐喝未遂の疑いで、中国籍で東京都豊島区池袋の無職、馮雪華容疑者(57)ら男女6人を逮捕した。同課は認否を明らかにしていない。
逮捕容疑は7月23日午後、豊島区西池袋のカラオケ店に埼玉県川口市の投資家女性(53)を呼び出して現金を要求、「カネを払うまでこの場から出さない」などと脅してビール瓶を投げつけるなどの暴行を加え、女性宅へ向かう車中など約3時間に渡り監禁したとしている。女性は頭部打撲などで軽傷を負った。
馮容疑者は中国残留孤児の2、3世で構成される不良グループ「怒羅権(チャイニーズドラゴン」のメンバーから「姐御」と呼ばれていて、池袋周辺を仕切っていた。、投資話を通じて女性と知り合い、トラブルになったとみられる。
逮捕容疑は7月23日午後、豊島区西池袋のカラオケ店に埼玉県川口市の投資家女性(53)を呼び出して現金を要求、「カネを払うまでこの場から出さない」などと脅してビール瓶を投げつけるなどの暴行を加え、女性宅へ向かう車中など約3時間に渡り監禁したとしている。女性は頭部打撲などで軽傷を負った。
馮容疑者は中国残留孤児の2、3世で構成される不良グループ「怒羅権(チャイニーズドラゴン」のメンバーから「姐御」と呼ばれていて、池袋周辺を仕切っていた。、投資話を通じて女性と知り合い、トラブルになったとみられる。
飯田の射殺 山口組系傘下組長に無期懲役を求刑
>>関連記事
2015年10月、長野県飯田市上殿岡の温泉宿泊施設玄関前で暴力団関係者だった長谷川陽一さん(当時43)が射殺された事件で28日、地裁松本支部で裁判員裁判の論告求刑公判が開かれた。殺人と銃刀法違反の罪に問われた指定暴力団・六代目山口組系傘下幹部、牧内健一郎こと有賀健一郎被告(50)=同市=に対し、検察側は無期懲役を求刑。
有賀被告は最終陳述で「結果的に大変申し訳ないことをしたと反省している。ただ、意図的にやったわけではありません」と話し、結審した。判決は10月5日。
有賀被告は、元飯田市在住で住所不定、無職長谷川陽一さん=当時(43)=の頭を拳銃で撃ち、殺害したなどとされる。
検察側は論告で「18秒というわずかな時間に被害者に詰め寄り、頭を下げた被害者に0.6メートルの距離から発射した」、拳銃の発射には「相当な力が必要」などとし、「始めから被害者を殺すつもりがあり、わざと引き金を引いたことは明らか」と指摘した。
これに対し弁護側は、被害者に近づいたのは借金返済などを尋ねるためだったとした上で「長谷川さんを殺害してしまえば借金も返ってこない」とし、殺人の罪については無罪を主張した。

2015年10月、長野県飯田市上殿岡の温泉宿泊施設玄関前で暴力団関係者だった長谷川陽一さん(当時43)が射殺された事件で28日、地裁松本支部で裁判員裁判の論告求刑公判が開かれた。殺人と銃刀法違反の罪に問われた指定暴力団・六代目山口組系傘下幹部、牧内健一郎こと有賀健一郎被告(50)=同市=に対し、検察側は無期懲役を求刑。
有賀被告は最終陳述で「結果的に大変申し訳ないことをしたと反省している。ただ、意図的にやったわけではありません」と話し、結審した。判決は10月5日。
有賀被告は、元飯田市在住で住所不定、無職長谷川陽一さん=当時(43)=の頭を拳銃で撃ち、殺害したなどとされる。
検察側は論告で「18秒というわずかな時間に被害者に詰め寄り、頭を下げた被害者に0.6メートルの距離から発射した」、拳銃の発射には「相当な力が必要」などとし、「始めから被害者を殺すつもりがあり、わざと引き金を引いたことは明らか」と指摘した。
これに対し弁護側は、被害者に近づいたのは借金返済などを尋ねるためだったとした上で「長谷川さんを殺害してしまえば借金も返ってこない」とし、殺人の罪については無罪を主張した。

神戸射殺事件後初 任侠山口組が定例会
28日午後、「任侠山口組」は、兵庫県尼崎市内の事務所に組員らを集め「定例会」を開いた。神戸市長田区で同組の男性組員が射殺された事件の発生後、初めての開催。同日午前から組員らが続々と現れ、兵庫県警が捜査員約30人態勢で警戒した。
任侠山口組は同日昼過ぎから最高幹部らで会議を行い、その後に定例会を開くとみられる。
事件は12日午前10時ごろ、神戸市長田区五番町3の路上で発生。任侠山口組の織田絆誠代表(50)らが乗った車を、指定暴力団・神戸山口組系の男が襲撃し、織田絆誠代表の警護役だった楠本勇浩組員(44)が射殺された。
県警長田署捜査本部は、実行犯として神戸山口組系四代目山健組傘下「二代目一勢会」組員・菱川龍己容疑者(41)を殺人容疑で指名手配するとともに、複数の男が事件に関与したとみて行方を追っている。
任侠山口組は同日昼過ぎから最高幹部らで会議を行い、その後に定例会を開くとみられる。
事件は12日午前10時ごろ、神戸市長田区五番町3の路上で発生。任侠山口組の織田絆誠代表(50)らが乗った車を、指定暴力団・神戸山口組系の男が襲撃し、織田絆誠代表の警護役だった楠本勇浩組員(44)が射殺された。
県警長田署捜査本部は、実行犯として神戸山口組系四代目山健組傘下「二代目一勢会」組員・菱川龍己容疑者(41)を殺人容疑で指名手配するとともに、複数の男が事件に関与したとみて行方を追っている。
無許可で除染作業員を派遣 山口組系幹部ら逮捕
警視庁組織犯罪対策4課は27日、東京電力福島第一原発事故に伴う除染作業現場へ無許可で作業員を派遣したとして、指定暴力団・六代目山口組系傘下組長の丸田英伸容疑者(48)=東京都葛飾区高砂=ら3人を、職業安定法違反(無許可有料職業紹介事業)などの疑いで逮捕した。丸田容疑者は「覚えていない」と容疑を否認している。
ほかに逮捕されたのは福島県郡山市大槻町、建設会社役員、山村茂樹容疑者(59)とさいたま市桜区白鍬、無職、北野明雄容疑者(51)。
逮捕容疑は2015年1月~16年3月、環境省発注の福島県富岡町の除染工事に男性労働者2人を無許可で派遣し、紹介手数料として2次下請け業者から約16万円、労働者らから約92万円をそれぞれ受け取った疑い。
丸田容疑者らの所属する組が実質的に経営していた経営コンサルティング会社(東京都練馬区)が労働者を集め、紹介を受けた業者を通じて現場に派遣。作業員は福島県内で除染作業をしていたという。
同課によると、紹介料は1人1日当たり3000円で、労働者も手取りの日当1万6000円から2000~3000円を支払っていた。下請け業者からの紹介料は複数の口座を介して同容疑者に渡っており、同課は偽装の意図があったとみて実態解明を進める。

ほかに逮捕されたのは福島県郡山市大槻町、建設会社役員、山村茂樹容疑者(59)とさいたま市桜区白鍬、無職、北野明雄容疑者(51)。
逮捕容疑は2015年1月~16年3月、環境省発注の福島県富岡町の除染工事に男性労働者2人を無許可で派遣し、紹介手数料として2次下請け業者から約16万円、労働者らから約92万円をそれぞれ受け取った疑い。
丸田容疑者らの所属する組が実質的に経営していた経営コンサルティング会社(東京都練馬区)が労働者を集め、紹介を受けた業者を通じて現場に派遣。作業員は福島県内で除染作業をしていたという。
同課によると、紹介料は1人1日当たり3000円で、労働者も手取りの日当1万6000円から2000~3000円を支払っていた。下請け業者からの紹介料は複数の口座を介して同容疑者に渡っており、同課は偽装の意図があったとみて実態解明を進める。

ひき逃げで「福博会」系組員を逮捕、身代わりの男ら2人も
福岡西署は26日、福岡市西区横浜1丁目、指定暴力団・「三代目福博会」傘下組員の男(26)を自動車運転死傷処罰法違反および道交法違反容疑で逮捕、また組員の身代わりになろうとした男ら2人を容疑者の隠避容疑で逮捕した。
逮捕容疑は、組員は運転免許を持たないのに、昨年12月31日午後2時57分ごろ、同区今宿東1丁目の道路交差点で、赤信号を無視して進入。青信号に従って横断歩道を渡っていた自転車の女性(41)をはね、加療2週間を要するけがを負わせたのに、救護せずにそのまま逃走した容疑。
また、同区内に住む自称防水工の男(19)は、組員の処罰を免れさせるため、同日、福岡西署で、署員に対し、自分が運転していて事故を起こしたという虚偽の申告をし、もう1人の男も、同じ証言をして、容疑者を隠避した疑い。

逮捕容疑は、組員は運転免許を持たないのに、昨年12月31日午後2時57分ごろ、同区今宿東1丁目の道路交差点で、赤信号を無視して進入。青信号に従って横断歩道を渡っていた自転車の女性(41)をはね、加療2週間を要するけがを負わせたのに、救護せずにそのまま逃走した容疑。
また、同区内に住む自称防水工の男(19)は、組員の処罰を免れさせるため、同日、福岡西署で、署員に対し、自分が運転していて事故を起こしたという虚偽の申告をし、もう1人の男も、同じ証言をして、容疑者を隠避した疑い。

洗車代などを優遇料金 神戸山口組系組員とGSに勧告
安中市のガソリンスタンドの洗車代などを優遇料金で供与したとして、県警組織犯罪対策1課などは20日から25日にかけ、ガソリンスタンド運営会社と、いずれも同市の指定暴力団・神戸山口組系組幹部の男(51)、同組員の男(47)に対し、県暴力団排除条例に基づき利益供与をやめるよう勧告した。いずれも勧告に従うとしている。
同課によると、同店は男らに「何かあったら守ってやる」と言われ、数年前から洗車代を割り引くなどしていた。割り引いた料金は6月だけで約7万3千円。同店が安中署に相談し、発覚した。

同課によると、同店は男らに「何かあったら守ってやる」と言われ、数年前から洗車代を割り引くなどしていた。割り引いた料金は6月だけで約7万3千円。同店が安中署に相談し、発覚した。

隅田川花火大会で露店からみかじめ料要求 「住吉会」系幹部ら3人を逮捕
警視庁浅草署は25日、隅田川花火大会(東京都台東区、墨田区)で露店店主らからみかじめ料を脅し取ろうとしたとして、指定暴力団・住吉会系「家根弥一家」幹部の徳田豊容疑者(52)=東京都台東区三ノ輪=ら男3人を恐喝未遂容疑で逮捕した。

浅草署によると、3人は隅田川花火大会が行われた7月29日、台東区花川戸の路上などにやきそばの屋台を営業していた男性(当時18)やインド国籍の男性ら3人に「この場所で商売するなら分かってんだろうな」「金を払え」などと言い、現金を脅し取ろうとした恐喝未遂の疑い。
警視庁によると、徳田容疑者は取り調べに対して「屋台は回ったが、金は要求していない」などと供述し容疑を否認している。
警視庁は、徳田容疑者らがみかじめ料目当てに屋台を回っていたとみて余罪などを調べている。


浅草署によると、3人は隅田川花火大会が行われた7月29日、台東区花川戸の路上などにやきそばの屋台を営業していた男性(当時18)やインド国籍の男性ら3人に「この場所で商売するなら分かってんだろうな」「金を払え」などと言い、現金を脅し取ろうとした恐喝未遂の疑い。
警視庁によると、徳田容疑者は取り調べに対して「屋台は回ったが、金は要求していない」などと供述し容疑を否認している。
警視庁は、徳田容疑者らがみかじめ料目当てに屋台を回っていたとみて余罪などを調べている。

遺体切断、薬品で溶解 「会社を取られる」社長失踪の怪
>>関連記事
今年5月、神奈川県で凄惨な事件が発覚した。神奈川県警暴力団対策課が同月1日から2日にかけて、死体損壊と死体遺棄容疑で指定暴力団・六代目山口組関係者で住所不定、無職の松尾亮介被告(41)ら3人=別の詐欺罪で服役中=を逮捕したのだ。
県警は松尾被告らの供述をもとに同県秦野市千村の「正昇建設」従業員寮の敷地内から、従業員だった岩本一正さん=当時(47)=のものとみられる肉骨片300個以上を発見。松尾被告らは8月、横浜地裁で死体遺棄、死体損壊、暴行の罪で懲役3年を求刑された。
だが、岩本さんが遺体で見つかった正昇建設では、この会社の上野正志社長(58)が「会社を乗っ取られる」と言い残して失踪し、未だに見つかっていない。

失踪した上野正志社長
■「社長は入院しました」 以後、誰も見ていない社長
今年5月、神奈川県で凄惨な事件が発覚した。神奈川県警暴力団対策課が同月1日から2日にかけて、死体損壊と死体遺棄容疑で指定暴力団・六代目山口組関係者で住所不定、無職の松尾亮介被告(41)ら3人=別の詐欺罪で服役中=を逮捕したのだ。
県警は松尾被告らの供述をもとに同県秦野市千村の「正昇建設」従業員寮の敷地内から、従業員だった岩本一正さん=当時(47)=のものとみられる肉骨片300個以上を発見。松尾被告らは8月、横浜地裁で死体遺棄、死体損壊、暴行の罪で懲役3年を求刑された。
だが、岩本さんが遺体で見つかった正昇建設では、この会社の上野正志社長(58)が「会社を乗っ取られる」と言い残して失踪し、未だに見つかっていない。

失踪した上野正志社長
■「社長は入院しました」 以後、誰も見ていない社長
「紀州連合会」会長暴行死の初公判 「倉本組」4人が共謀否定
>>関連記事
和歌山市で昨年10月、指定暴力団・神戸山口組系四代目山健組傘下の会長に暴行を加えて死亡させたとして、傷害致死などの罪に問われた指定暴力団・六代目山口組系「四代目倉本組」の事務局長、鈴木義大こと鈴木充被告(55)=同市=ら4人に対する裁判員裁判の初公判が25日、和歌山地裁(武田正裁判長)で開かれた。

事件では他にも同組の幹部を含む4人が同罪などで起訴されている。25日に初公判の4人はいずれも共謀を否定。うち鈴木被告ら2人は暴行を認めたが、死亡につながったかどうかについて争う姿勢を示した。
冒頭陳述で検察側は、「鈴木被告らの組が挑発されたことを原因としている」と8人に暴行を共謀する動機があったと主張。弁護側は「制止しようとした者もおり、事件は偶発的だ。共謀関係があったというのは無理がある」と反論した。
起訴状によると、8人は共謀し、昨年10月9日午前1時ごろ、和歌山市の路上で当時の神戸山口組系山健組傘下「紀州連合会」の松下功会長(50)に対し、頭部付近を複数回蹴るなどして死亡させたほか、男性の知人にも暴行を加えたとしている。
和歌山市で昨年10月、指定暴力団・神戸山口組系四代目山健組傘下の会長に暴行を加えて死亡させたとして、傷害致死などの罪に問われた指定暴力団・六代目山口組系「四代目倉本組」の事務局長、鈴木義大こと鈴木充被告(55)=同市=ら4人に対する裁判員裁判の初公判が25日、和歌山地裁(武田正裁判長)で開かれた。

事件では他にも同組の幹部を含む4人が同罪などで起訴されている。25日に初公判の4人はいずれも共謀を否定。うち鈴木被告ら2人は暴行を認めたが、死亡につながったかどうかについて争う姿勢を示した。
冒頭陳述で検察側は、「鈴木被告らの組が挑発されたことを原因としている」と8人に暴行を共謀する動機があったと主張。弁護側は「制止しようとした者もおり、事件は偶発的だ。共謀関係があったというのは無理がある」と反論した。
起訴状によると、8人は共謀し、昨年10月9日午前1時ごろ、和歌山市の路上で当時の神戸山口組系山健組傘下「紀州連合会」の松下功会長(50)に対し、頭部付近を複数回蹴るなどして死亡させたほか、男性の知人にも暴行を加えたとしている。
暴力団損賠訴訟 26件中14件終結 「使用者責任」敗訴なし
指定暴力団組員の犯罪行為による被害者らが暴力団トップの使用者責任を問う損害賠償請求訴訟が2009年から少なくとも26件起こされ、このうち14件の訴訟が原告勝訴か和解などで終結していることが警察庁への取材で分かった。原告敗訴のケースはなく、和解金はほぼ支払われたとみられる。専門家は「暴力団にとっては大きな経済的打撃だ。被害者救済と資金源剥奪への流れができつつある」と評価している。
◇「資金源剥奪に流れ」専門家評価
警察庁によると、改正暴力団対策法で指定暴力団トップの使用者責任が規定された翌年の09年以降、組員の犯罪行為についてトップに損害賠償を求めた訴訟が少なくとも東京、名古屋、神戸、福岡地裁などに26件起こされた。このうち終結した14件の内訳は▽原告勝訴2件▽和解11件▽取り下げ1件。賠償金や和解金の総額は公表された6件で計1億6878万円に上り、最高額は放火殺人の被害者遺族と山口組組長との和解金1億円だった。
◇「資金源剥奪に流れ」専門家評価
警察庁によると、改正暴力団対策法で指定暴力団トップの使用者責任が規定された翌年の09年以降、組員の犯罪行為についてトップに損害賠償を求めた訴訟が少なくとも東京、名古屋、神戸、福岡地裁などに26件起こされた。このうち終結した14件の内訳は▽原告勝訴2件▽和解11件▽取り下げ1件。賠償金や和解金の総額は公表された6件で計1億6878万円に上り、最高額は放火殺人の被害者遺族と山口組組長との和解金1億円だった。
「松浦組」元組長ら3人逮捕 仁科亜季子さんに因縁つけ脅迫
警視庁町田署は女優の仁科亜季子さんから現金を脅し取ろうとした恐喝未遂の疑いで、元暴力団組長ら3人を逮捕した。3人は、仁科さんの元夫で亡くなった松方弘樹さんに渡した金が返済されないと因縁をつけていたという。
恐喝未遂の疑いで逮捕されたのは、兵庫県神戸市の暴力団「松浦組」の元組長で、右翼団体「大日本新政會」総裁、笠岡和雄容疑者(73)や、職業不詳・小嵐太樹容疑者(30)ら男3人。捜査関係者によると、3人は共謀して、2015年5月、女優の仁科亜季子さんの自宅で3時間以上、玄関ドアをたたき続け、「おい、こら、出てこいや」などと脅迫し、現金4600万円を脅し取ろうとした疑いがもたれている。また、5年前ほど前から、仁科さんの自宅に脅迫文を複数回、郵送した疑いも持たれている。
3人は今年1月に亡くなった仁科さんの元夫で俳優の松方弘樹さんに渡した金が返済されないなどと因縁をつけ、脅迫していたということで、警視庁が経緯を調べている。

恐喝未遂の疑いで逮捕されたのは、兵庫県神戸市の暴力団「松浦組」の元組長で、右翼団体「大日本新政會」総裁、笠岡和雄容疑者(73)や、職業不詳・小嵐太樹容疑者(30)ら男3人。捜査関係者によると、3人は共謀して、2015年5月、女優の仁科亜季子さんの自宅で3時間以上、玄関ドアをたたき続け、「おい、こら、出てこいや」などと脅迫し、現金4600万円を脅し取ろうとした疑いがもたれている。また、5年前ほど前から、仁科さんの自宅に脅迫文を複数回、郵送した疑いも持たれている。
3人は今年1月に亡くなった仁科さんの元夫で俳優の松方弘樹さんに渡した金が返済されないなどと因縁をつけ、脅迫していたということで、警視庁が経緯を調べている。

「任侠山口組の」組員襲撃の公判 「山健組をなめてるからや!」証言
>>関連記事
指定暴力団・神戸山口組を離脱し、「任侠山口組」に移った組員(50)に暴行してけがを負わせたとして、傷害の罪に問われた神戸山口組系四代目山健組傘下「小林会」会長、小林茂被告(55)=神戸市中央区=ら計3人の公判が22日、神戸地裁(芦高源裁判長)であった。
被害に遭った組員が別室でビデオモニターを通して質問に答え、任侠山口組の織田絆誠代表(50)の自宅(当時)周辺を警戒中、3人が「''山健組をなめてるからこうなるんや''などと言いながら襲ってきた」と証言した。
ほかに起訴されているのは、山健組幹部で「誠竜会」会長、山之内健三こと岩本武久被告(68)=埼玉県八潮市=と、同「橋本会」会長、橋本憲二被告(58)=神戸市中央区。
起訴状によると、5月6日午前3時半ごろ、同市中央区の路上で、任侠山口組に移った組員の頭を凶器で殴るなどし頭部骨折など全治3週間の重傷を負わせたとされる。
被害に遭った組員は公判で、小林被告とは神戸山口と任侠の分裂騒動前まで親交があり、「相談に乗ってもらい、大先輩として敬っていた」と説明。分裂後、組幹部からは「挑発や暴力行為は行わないように」と指示を受けていたといい、組員は「自分は暴力を振るっていない」と主張した。
法廷には神戸山口組の関係者とみられる傍聴者もおり、公判終了後に退廷する3人に向かって深々と頭を下げる一幕もあった。
指定暴力団・神戸山口組を離脱し、「任侠山口組」に移った組員(50)に暴行してけがを負わせたとして、傷害の罪に問われた神戸山口組系四代目山健組傘下「小林会」会長、小林茂被告(55)=神戸市中央区=ら計3人の公判が22日、神戸地裁(芦高源裁判長)であった。
被害に遭った組員が別室でビデオモニターを通して質問に答え、任侠山口組の織田絆誠代表(50)の自宅(当時)周辺を警戒中、3人が「''山健組をなめてるからこうなるんや''などと言いながら襲ってきた」と証言した。
ほかに起訴されているのは、山健組幹部で「誠竜会」会長、山之内健三こと岩本武久被告(68)=埼玉県八潮市=と、同「橋本会」会長、橋本憲二被告(58)=神戸市中央区。
起訴状によると、5月6日午前3時半ごろ、同市中央区の路上で、任侠山口組に移った組員の頭を凶器で殴るなどし頭部骨折など全治3週間の重傷を負わせたとされる。
被害に遭った組員は公判で、小林被告とは神戸山口と任侠の分裂騒動前まで親交があり、「相談に乗ってもらい、大先輩として敬っていた」と説明。分裂後、組幹部からは「挑発や暴力行為は行わないように」と指示を受けていたといい、組員は「自分は暴力を振るっていない」と主張した。
法廷には神戸山口組の関係者とみられる傍聴者もおり、公判終了後に退廷する3人に向かって深々と頭を下げる一幕もあった。
覚醒剤100キロ密輸 「山健組」傘下会長に懲役25年、罰金1千万円
>>関連記事
鹿児島県の徳之島沖から覚醒剤約100キロを密輸したとして、覚せい剤取締法違反などの罪に問われた、自営業で元暴力団組幹部、魚山恭嗣被告(70)と、指定暴力団・神戸山口組系山健組傘下、與組幹部で「誠心会」会長、藤村誠也被告(69)の裁判員裁判で、福岡地裁は22日、魚山被告に懲役27年、罰金1千万円(求刑懲役30年、罰金1千万円)、藤村被告に求刑通り懲役25年、罰金1千万円の判決を言い渡した。

足立勉裁判長は判決理由で「複数の組員らが役割分担して実行した組織的、計画的な犯行だ。密輸量は膨大で、同種事案の中で最も重い部類に当たる」と指摘。多額の報酬を目当てに魚山被告はグループのまとめ役、藤村被告は現場責任者として積極的に関わったと述べた。
鹿児島県の徳之島沖から覚醒剤約100キロを密輸したとして、覚せい剤取締法違反などの罪に問われた、自営業で元暴力団組幹部、魚山恭嗣被告(70)と、指定暴力団・神戸山口組系山健組傘下、與組幹部で「誠心会」会長、藤村誠也被告(69)の裁判員裁判で、福岡地裁は22日、魚山被告に懲役27年、罰金1千万円(求刑懲役30年、罰金1千万円)、藤村被告に求刑通り懲役25年、罰金1千万円の判決を言い渡した。

足立勉裁判長は判決理由で「複数の組員らが役割分担して実行した組織的、計画的な犯行だ。密輸量は膨大で、同種事案の中で最も重い部類に当たる」と指摘。多額の報酬を目当てに魚山被告はグループのまとめ役、藤村被告は現場責任者として積極的に関わったと述べた。
大分県警巡査長:時計窃盗・暴力団に現金貸与 拾った粉末を違法と信じ使用
大分県警は22日、知人の時計などを盗んだほか、暴力団関係者に金銭を貸し付けるといった不適切な交際があったとして、大分県警中津署の20代男性巡査長を停職3カ月の懲戒処分にした。
県警監察課によると、この巡査長は7月30日、大分県豊後高田市の知人宅から置き時計など(時価200円相当)を盗んだとして、窃盗容疑で書類送検された。容疑を認めているという。
捜査の過程で、駐車場で拾った粉末を違法薬物と思い込み使用していたことも判明。この粉末を受け取り使用するなどした大分県警豊後高田署の同期の20代男性巡査長も戒告の懲戒処分とした。2人は22日付で依願退職した。
県警監察課によると、この巡査長は7月30日、大分県豊後高田市の知人宅から置き時計など(時価200円相当)を盗んだとして、窃盗容疑で書類送検された。容疑を認めているという。
捜査の過程で、駐車場で拾った粉末を違法薬物と思い込み使用していたことも判明。この粉末を受け取り使用するなどした大分県警豊後高田署の同期の20代男性巡査長も戒告の懲戒処分とした。2人は22日付で依願退職した。