新型コロナ「緊急小口資金」詐取 姉ヶ崎会系幹部を逮捕
警視庁は、新型コロナの影響で収入が減少した世帯への貸付金「緊急小口資金」をだまし取ったとして、暴力団・姉ヶ崎会系幹部・西和弘容疑者(50)=東京都江東区=を詐欺の疑いで逮捕した。

西和弘容疑者(50)
西容疑者は去年12月、暴力団員であることを隠し、新型コロナの影響で収入が減少した世帯を対象とした「緊急小口資金」を申し込み、東京都社会福祉協議会から現金20万円をだまし取った疑いがもたれている。
西容疑者は建設会社の従業員として貸付金を申請していた。調べに対し西容疑者は容疑を認めた上で、「駄目だと分かっていたが、生活費に困って申請をしました」と供述している。

西和弘容疑者(50)
西容疑者は去年12月、暴力団員であることを隠し、新型コロナの影響で収入が減少した世帯を対象とした「緊急小口資金」を申し込み、東京都社会福祉協議会から現金20万円をだまし取った疑いがもたれている。
西容疑者は建設会社の従業員として貸付金を申請していた。調べに対し西容疑者は容疑を認めた上で、「駄目だと分かっていたが、生活費に困って申請をしました」と供述している。
山口組傘下幹部のコロナ貸付金詐欺容疑 故意認めず無罪判決
金沢地裁(大村陽一裁判官)で1日、暴力団組員であることを隠して新型コロナ対策の貸付制度「緊急小口資金」で計95万円をだまし取ったとして、詐欺罪に問われた特定抗争指定暴力団・六代目山口組傘下幹部(66)=金沢市=の判決公判が行われ、暴力団を対象外とする要件について「申込書の文言を読み飛ばしたり、見落としたりする可能性がある」として故意を認めず、無罪(求刑懲役2年)を言い渡した。幹部は今年4月13日、石川県警金沢西署に詐欺容疑で逮捕され、5月21日に金沢地検に同罪で起訴されていた。
判決によると、幹部は昨年4~7月、県社会福祉協議会に「緊急小口資金」と「総合支援資金」の貸付を申請し、計95万円を受け取った。申請申込書には暴力団組員でないことを支給要件とする確認する欄があり、署名押印して申請していた。
大村裁判官は、確認欄は、■文字が小さく、下線がない、■複数の留意事項があるがチェック欄はない―と指摘。
「10万円の特別定額給付金は誰でも受け取れたため、貸付も制限がないと思い込んだ」とする被告の主張は理解できると述べ、「常識に照らしておよそあり得ないとは言えない」とし、故意を認めず無罪とした。
判決によると、幹部は昨年4~7月、県社会福祉協議会に「緊急小口資金」と「総合支援資金」の貸付を申請し、計95万円を受け取った。申請申込書には暴力団組員でないことを支給要件とする確認する欄があり、署名押印して申請していた。
大村裁判官は、確認欄は、■文字が小さく、下線がない、■複数の留意事項があるがチェック欄はない―と指摘。
「10万円の特別定額給付金は誰でも受け取れたため、貸付も制限がないと思い込んだ」とする被告の主張は理解できると述べ、「常識に照らしておよそあり得ないとは言えない」とし、故意を認めず無罪とした。
服役中だった弘道会傘下組員 新型コロナ「緊急小口資金」を詐取
暴力団組員であることを隠し、新型コロナウイルスの影響で収入が減った世帯への「緊急小口資金」をだまし取ったとして、特定抗争指定暴力団・六代目山口組系三代目弘道会傘下組員・北村敬二容疑者(46)=京都府八幡市=を詐欺の疑いで逮捕した。
北村容疑者は今年3月、京都府社会福祉協議会に対し暴力団組員であることを隠して「去年3月の収入が20万円だったが、今年2月は5万円に減少した」と虚偽の申請を行い、新型コロナウイルスの影響で収入が減った世帯に向けた緊急小口資金20万円をだまし取った疑いが持たれている。北村容疑者は去年3月は刑務所に服役中だった。
調べに対し、北村容疑者は「社会福祉協議会を騙して20万円を借り入れた。しかし借入時は事務所などにも行っておらず組員ではない」と容疑を一部否認している。
北村容疑者は今年3月、京都府社会福祉協議会に対し暴力団組員であることを隠して「去年3月の収入が20万円だったが、今年2月は5万円に減少した」と虚偽の申請を行い、新型コロナウイルスの影響で収入が減った世帯に向けた緊急小口資金20万円をだまし取った疑いが持たれている。北村容疑者は去年3月は刑務所に服役中だった。
調べに対し、北村容疑者は「社会福祉協議会を騙して20万円を借り入れた。しかし借入時は事務所などにも行っておらず組員ではない」と容疑を一部否認している。
「持続化給付金」詐取 弘道会系野内組傘下組長を逮捕
警視庁は、国の新型コロナウイルス対策「持続化給付金」200万円をだまし取ったとして、特定抗争指定暴力団・六代目山口組系三代目弘道会傘下、野内組幹部で「坂田組」組長・坂田勝良容疑者(59)を逮捕した。調べに対し、坂田容疑者は黙秘している。

坂田勝良容疑者
坂田容疑者は今年7月、暴力団組員であることを隠した上、実質的に経営する排水管清掃会社の収入が減ったとウソの申請をし、持続化給付金200万円をだまし取った疑いが持たれている。
坂田容疑者は2018年10月以降、自身の会社から従業員を移籍させた謝礼の名目で毎月30万円を別の清掃会社から受け取っていた。このうち8万円を会社の口座に振り込ませ、2つの口座に分けて振り込ませることで、口座上で収入が半減したように偽装していた。

坂田勝良容疑者
坂田容疑者は今年7月、暴力団組員であることを隠した上、実質的に経営する排水管清掃会社の収入が減ったとウソの申請をし、持続化給付金200万円をだまし取った疑いが持たれている。
坂田容疑者は2018年10月以降、自身の会社から従業員を移籍させた謝礼の名目で毎月30万円を別の清掃会社から受け取っていた。このうち8万円を会社の口座に振り込ませ、2つの口座に分けて振り込ませることで、口座上で収入が半減したように偽装していた。
「持続化給付金」詐取 山口組系茶谷政一家組員ら2人を逮捕
北海道警は17日、新型コロナウイルス対策「持続化給付金」をだまし取ったとして、特定抗争指定暴力団・六代目山口組系「茶谷政一家」組員・新谷嘉章容疑者(56)=札幌市白石区=を詐欺容疑で逮捕した。また、別の詐欺罪などで公判中の販売業・桜井聖久容疑者(48)=札幌市北区=を詐欺容疑で再逮捕した。捜査に支障が出るとして2人の認否は明らかにしていない。
新谷容疑者ら2人は共謀して2020年7月30日、中小企業庁に虚偽申請を行い持続化給付金100万円をだまし取った疑い。個人事業主を装って虚偽の売り上げ台帳を作成する手口で、販売業の男は、以前入所していた刑務所出所後に社会復帰を目指す人の就職支援などを行う更生保護施設で知り合った人を虚偽申請の名義人として募っていた。
桜井容疑者は今年4月、偽の売り上げ台帳を作成した別の男(別の詐欺罪などで公判中)らと共謀し、持続化給付金をだまし取った詐欺容疑で逮捕された。道警はこの事件の捜査で、ほかに男3人を逮捕し、桜井容疑者と偽台帳作成の男を引き合わせたとみられる新谷容疑者が浮上した。
一連の事件は更生保護施設で知り合った人を勧誘して犯行を繰り返していたとみられ、だまし取った持続化給付金は1000万円以上になるという。
新谷容疑者ら2人は共謀して2020年7月30日、中小企業庁に虚偽申請を行い持続化給付金100万円をだまし取った疑い。個人事業主を装って虚偽の売り上げ台帳を作成する手口で、販売業の男は、以前入所していた刑務所出所後に社会復帰を目指す人の就職支援などを行う更生保護施設で知り合った人を虚偽申請の名義人として募っていた。
桜井容疑者は今年4月、偽の売り上げ台帳を作成した別の男(別の詐欺罪などで公判中)らと共謀し、持続化給付金をだまし取った詐欺容疑で逮捕された。道警はこの事件の捜査で、ほかに男3人を逮捕し、桜井容疑者と偽台帳作成の男を引き合わせたとみられる新谷容疑者が浮上した。
一連の事件は更生保護施設で知り合った人を勧誘して犯行を繰り返していたとみられ、だまし取った持続化給付金は1000万円以上になるという。
架空の事業者名で「持続化給付金」詐取 絆曾系組員ら2人を逮捕
千葉県警佐倉署は11日、新型コロナの影響を受けた事業者を支援する「持続化給付金」100万円をだまし取ったとして、指定暴力団・絆曾系組員で農業の男(35)=成田市大室=と、会社役員の男(24)=佐倉市鍋山町=を詐欺の疑いで逮捕した。捜査に支障があるとして認否を明らかにしていない。関係者から佐倉署に相談があり発覚した。

千葉県警佐倉警察署
逮捕された2人は昨年7月27日、仲間と共謀して給付対象の個人事業者を装い、インターネットを使って架空の事業者名など虚偽の内容を入力し「持続化給付金」を申請、同8月4日に給付金100万円を口座に振り込ませ不正受給した詐取した疑い。佐倉署は他に関与した人物がいるとみて捜査している。

千葉県警佐倉警察署
逮捕された2人は昨年7月27日、仲間と共謀して給付対象の個人事業者を装い、インターネットを使って架空の事業者名など虚偽の内容を入力し「持続化給付金」を申請、同8月4日に給付金100万円を口座に振り込ませ不正受給した詐取した疑い。佐倉署は他に関与した人物がいるとみて捜査している。
新型コロナ「特例貸付」など475万円詐取 稲川会系組員ら6人を逮捕
山梨県警は、新型コロナの国の経済支援策で、収入が減った世帯に貸し付ける「緊急小口資金」などを悪用し、合わせて475万円を騙し取ったとして、指定暴力団・稲川会系「佐野組」傘下組員・大石アキラ容疑者(50)と、稲川会系「七代目佃政一家」組員・水上茂久容疑者(59)など、32歳から61歳の暴力団組員6人を詐欺の疑いで逮捕した。

山梨県警察本部
大石容疑者ら6人は2020年に暴力団員であることを隠し、新型コロナウイルスの影響で収入が減った世帯に貸し付ける「緊急小口資金」や、主に失業者向けの「総合支援資金」を、それぞれの自治体の社会福祉協議会に申請し、合わせて475万円を騙し取った疑いがもたれている。
緊急小口資金などの特例貸付は暴力団員ではないことが要件となっているが、6人は「自分は暴力団員ではない」として署名や判を押し申請していた。
調べに対し6人は、「自分は暴力団組員ではない」などと述べ、いずれも容疑を否認している。
県警は8月5日、佐野組の事務所を家宅捜索し、詐欺容疑の裏付け捜査をしている。

山梨県警察本部
大石容疑者ら6人は2020年に暴力団員であることを隠し、新型コロナウイルスの影響で収入が減った世帯に貸し付ける「緊急小口資金」や、主に失業者向けの「総合支援資金」を、それぞれの自治体の社会福祉協議会に申請し、合わせて475万円を騙し取った疑いがもたれている。
緊急小口資金などの特例貸付は暴力団員ではないことが要件となっているが、6人は「自分は暴力団員ではない」として署名や判を押し申請していた。
調べに対し6人は、「自分は暴力団組員ではない」などと述べ、いずれも容疑を否認している。
県警は8月5日、佐野組の事務所を家宅捜索し、詐欺容疑の裏付け捜査をしている。
コロナ事業資金3000万円詐取 小桜一家傘下組員ら4人を逮捕
愛知県警は31日までに、新型コロナの影響で経営が悪化したなどと偽り、鹿児島県内の金融機関から架空の事業資金としておよそ3000万円をだまし取ったとして、指定暴力団・四代目小桜一家傘下組員・小畑竜平容疑者(36)、無職・田中了容疑者(36)、会社員・福留優太容疑者(37)、自営業・河野通宏容疑者(51)ら4人を詐欺の疑いで逮捕した。
愛知県警は去年9月、別の事件で福留容疑者と河野容疑者を逮捕・送検していて、捜査の際に押収した証拠品に今回の容疑を裏付ける証拠が見つかり発覚した。詐欺容疑などでの福留容疑者と河野容疑者の逮捕は今回が8回目。
4人は共謀し、一昨年8月から去年8月までの間、個人事業主としての実態がない小畑容疑者に経営悪化の改善計画などがないにもかかわらず、福留容疑者と河野容疑者が準備した虚偽の書類などを提出。鹿児島県姶良市と鹿児島市の金融機関で、架空の事業資金あわせておよそ3000万円をだまし取った疑いがもたれている。
調べに対し、小畑容疑者、田中容疑者、福留容疑者の3人は容疑を認め、河野容疑者は黙秘している。県警は余罪も含め調べを進めている。
愛知県警は去年9月、別の事件で福留容疑者と河野容疑者を逮捕・送検していて、捜査の際に押収した証拠品に今回の容疑を裏付ける証拠が見つかり発覚した。詐欺容疑などでの福留容疑者と河野容疑者の逮捕は今回が8回目。
4人は共謀し、一昨年8月から去年8月までの間、個人事業主としての実態がない小畑容疑者に経営悪化の改善計画などがないにもかかわらず、福留容疑者と河野容疑者が準備した虚偽の書類などを提出。鹿児島県姶良市と鹿児島市の金融機関で、架空の事業資金あわせておよそ3000万円をだまし取った疑いがもたれている。
調べに対し、小畑容疑者、田中容疑者、福留容疑者の3人は容疑を認め、河野容疑者は黙秘している。県警は余罪も含め調べを進めている。
他人名義でコロナ給付金を詐取 チャイニーズドラゴンのメンバーを逮捕
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警視庁は、他人名義で国の持続化給付金をだまし取ったとして、準暴力団・「チャイニーズドラゴン」メンバー・田中龍生こと張龍容疑者(33)=東京都江東区・中国籍=を詐欺の疑いで再逮捕した。総額は600万円に上るとみられている。

田中龍生こと張龍容疑者

張容疑者は去年、他人名義で「コロナで会社の売り上げが落ちた」と、ウソの申請をして持続化給付金100万円をだまし取った疑いがもたれている。他人名義の口座に振り込まれた給付金は張容疑者が引き出していた。
張容疑者は今年5月11日、複数の少年を使って大麻を密売していたとして大麻取締法違反の疑いで逮捕されていて、警視庁が自宅などを捜索したところ、他人名義の免許証や通帳の写しなどが見つかり事件が発覚した。
警視庁は同様の手口であわせて600万円の給付金をだまし取ったとみて余罪や共犯者について捜査している。
警視庁は、他人名義で国の持続化給付金をだまし取ったとして、準暴力団・「チャイニーズドラゴン」メンバー・田中龍生こと張龍容疑者(33)=東京都江東区・中国籍=を詐欺の疑いで再逮捕した。総額は600万円に上るとみられている。

田中龍生こと張龍容疑者

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警視庁は同様の手口であわせて600万円の給付金をだまし取ったとみて余罪や共犯者について捜査している。
工藤会幹部らを「持続化給付金」300万円詐取で追起訴
福岡地検小倉支部は24日、新型コロナウイルス対策の「持続化給付金」をだまし取ろうとしたとして、特定危険指定暴力団・工藤会系組幹部・木村太一被告(43)=覚醒剤取締法違反罪などで公判中=ら男女5人が詐欺未遂罪で起訴された事件で、別の名義で計300万円をだまし取ったとして、5人を詐欺罪で追起訴、別の1人を起訴した。いずれも大筋で容疑を認めている。
木村被告ら6人は2020年7月、土木作業員の少年(19)ら男女3人が卸売業や小売業の個人事業者だと装って虚偽の申請をし、「持続化給付金」計300万円をだまし取った疑いが持たれている。
県警は5月21日までに木村被告ら8人を詐欺未遂容疑で逮捕。さらに6月3日、うち7人を再逮捕し、新たに別の1人を逮捕していた。
福岡地検小倉支部は3日、5月21日までに逮捕された8人のうち5人を詐欺未遂罪で起訴。他の3人を6月24日までに不起訴処分としていた。この3人のうち、再逮捕された少年ら2人については24日、詐欺の非行内容で福岡家裁小倉支部に送致した。
木村被告ら6人は2020年7月、土木作業員の少年(19)ら男女3人が卸売業や小売業の個人事業者だと装って虚偽の申請をし、「持続化給付金」計300万円をだまし取った疑いが持たれている。
県警は5月21日までに木村被告ら8人を詐欺未遂容疑で逮捕。さらに6月3日、うち7人を再逮捕し、新たに別の1人を逮捕していた。
福岡地検小倉支部は3日、5月21日までに逮捕された8人のうち5人を詐欺未遂罪で起訴。他の3人を6月24日までに不起訴処分としていた。この3人のうち、再逮捕された少年ら2人については24日、詐欺の非行内容で福岡家裁小倉支部に送致した。
新型コロナ対策「緊急小口資金」詐取 住吉会系組員を逮捕
警視庁三田署は16日、新型コロナの影響で休業などに追い込まれ収入が減った世帯が対象の特例貸し付け「緊急小口資金」を詐取したとして、指定暴力団・住吉会系組員・永井敏夫容疑者(54)=東京都新宿区下落合=を詐欺容疑で逮捕した。調べに対し永井容疑者は容疑を認めている。
永井容疑者は昨年7月上旬、暴力団員で無職にもかかわらず、新型コロナの影響で減収したとする虚偽の書類を社会福祉協議会に提出し、同月中旬に自分の口座に緊急小口資金20万円を入金させ、だまし取った疑い。
緊急小口資金は、保証人無しで一時的な生計維持のために最大20万円を無利子で貸し付ける制度。
永井容疑者は昨年7月上旬、暴力団員で無職にもかかわらず、新型コロナの影響で減収したとする虚偽の書類を社会福祉協議会に提出し、同月中旬に自分の口座に緊急小口資金20万円を入金させ、だまし取った疑い。
緊急小口資金は、保証人無しで一時的な生計維持のために最大20万円を無利子で貸し付ける制度。