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詐欺・窃盗で傘下組員の再逮捕受け 山口組系「茶谷政一家」本部事務所を家宅捜索

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 北海道警は17日、神奈川県の高齢女性からキャッシュカードをだまし取り、現金70万円を盗んだとして特定抗争指定暴力団・六代目山口組茶谷政一家傘下「藤本組」組員・小倉秀平容疑者(35)=札幌市中央区南7条西5丁目=ら2人が逮捕された事件で、関係先として茶谷政一家の本部事務所を家宅捜索した。

詐欺・窃盗で傘下組員の再逮捕受け 山口組系「茶谷政一家」本部事務所を家宅捜索
茶谷政一家を家宅捜索
茶谷政一家本部事務所を家宅捜索

 小倉容疑者ら2人は共謀して2023年6月23日、神奈川県横浜市在住の女性(80代)に電話をかけ、「還付金を入金するためにキャッシュカードが必要」、「配達業者が取りに行くので、渡してもらいたい」などとウソを言い、配達業者に成りすました共謀者がキャッシュカード2枚をだまし取り、そのキャッシュカードを使って2つの銀行のATMから現金70万円を盗んだとして、今月15日に逮捕された。

 道警は2人の認否を明らかにしていないが、2人は特殊詐欺グループの「受け子」の勧誘や、詐取した現金の回収役だったとみて被害金の流れなどを調べてると共に、特殊詐欺グループの全容解明を進めている。

還付金名目でキャッシュカードだまし取り70万円詐取 山口組系「茶谷政一家」組員ら2人を再逮捕

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 北海道警札幌滝川署は15日、2023年6月に神奈川県横浜市在住の高齢女性に電話をかけ、医療費の還付金名目でだまし取ったキャッシュカードを使って現金70万円を盗んだとして、特定抗争指定暴力団・六代目山口組茶谷政一家傘下「藤本組」組員・小倉秀平容疑者(35)=札幌市中央区南7条西5丁目=と、無職の男(34)=住所不定=の2人を詐欺と窃盗の疑いで再逮捕した。同署は「捜査に支障がある」として2人の認否を明らかにしていない。

小倉秀平容疑者
小倉秀平容疑者
(2019年10月)

 小倉容疑者ら2人は共謀して2023年6月23日、神奈川県横浜市在住の女性(80代)に電話をかけ、「還付金を入金するためにキャッシュカードが必要」、「配達業者が取りに行くので、渡してもらいたい」などとウソを言い、配達業者に成りすました共謀者がキャッシュカード2枚をだまし取り、そのキャッシュカードを使って2つの銀行のATMから現金70万円を盗んだ疑いが持たれている。

 小倉容疑者ら2人は、現金を引き出す「受け子」の勧誘やだまし取った現金の回収役で、同様の手口で別の被害者から280万円をだまし取ったとして今年3月25日に逮捕されていて、同署が余罪を捜査するなかで今回の容疑が発覚して再逮捕した。
 
 同署は、引き出した金の流れを調べるとともに、犯行グループの全容解明を進めている。

高齢女性から現金500万円など詐取 住吉会系「幸平一家」傘下組員ら3人逮捕 押収のスマホに16万件の名簿

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 警視庁は、愛知県名古屋市内のホテルから息子を装って高齢女性に電話をかけ、現金500万円などをだまし取ったとして、指定暴力団・住吉会・十三代目幸平一家加藤連合会傘下、「聡仁組」幹部・金森雅斗容疑者(33)ら3人を逮捕した。

金森雅斗容疑者(33)
金森雅斗容疑者(33)
(2023年10月)

 金森容疑者ら3人は2023年、名古屋市内のホテルから埼玉県在住の女性(81)に息子を装って電話をかけ、現金500万円とキャッシュカード3枚をだまし取った疑いが持たれている。金森容疑者は特殊詐欺の「かけ子」グループの指示役で、ホテルを転々としながら詐欺の電話をかけ、「受け子」グループに共有して現金などを受け取らせていたとみられている。

 押収された携帯電話からは、およそ16万件の名前や住所が載った「高齢者名簿」が見つかっていて、警視庁はこの名簿をもとに特殊詐欺を繰り返していたとみて調べている。

還付金詐欺で現金100万円詐取 山口組系「清水一家」傘下組員ら2人を再逮捕

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 静岡県警は、年金事務所の職員を名乗って滋賀県内在住の女性(60代)に電話をかけ、還付金返金名目でATMを操作させ、現金およそ100万円をだまし取ったとして、特定抗争指定暴力団・六代目山口組系「六代目清水一家」傘下組員・小室健一容疑者(32)と、現金の回収役とみられる同組員・佐藤賢一容疑者(40)の2人を電子計算機使用詐欺などの容疑で再逮捕した。

静岡県公安委員会・静岡県警察本部
静岡県警察本部

 2人は特殊詐欺グループメンバーと共謀して2023年11月17日、年金事務所の職員を名乗り、賀県内在住の女性(60代)に電話をかけ、「過剰徴収の年金があり、返金します。」などとウソを言い、電話でATMの操作を指示しておよそ100万円を送金させた疑いが持たれている。2人は同容疑で今年の2月と3月にも逮捕されていて、一連の捜査の過程で、今回の容疑が発覚した。

 この詐欺グループによる被害総額は20府県で3000万円以上にのぼり、県警は他にも余罪があるとみて、引き続き詳しく調べを進めている。

「ルフィ」グループの特殊詐欺事件 「かけ子」の男2人を強制送還中の機内で逮捕

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 警視庁捜査2課は26日、フィリピンを拠点に特殊詐欺事件や強盗事件などに関与していた「ルフィ」グループで、日本国内にウソの電話をかける「かけ子」メンバーの下枝才人容疑者(25)と、菅野和志容疑者(28)の2人を特殊詐欺に絡む窃盗容疑で逮捕した。

左・下枝才人容疑者(25) 右・菅野和志容疑者(28)
左・下枝才人容疑者(25)
右・菅野和志容疑者(28)

 フィリピン・マニラの入管施設に収容されていた下枝容疑者と菅野容疑者は、26日にフィリピンから日本に向けて強制送還され、警視庁などが捜査員を派遣して移送中の航空機内で逮捕した。

 2人は仲間と共謀して2019年11月、都内在住の男性(70代)と女性(60代)に対し、それぞれウソの電話をかけて、キャッシュカードあわせて7枚を盗んだ疑いが持たれている。下枝容疑者らは一連の強盗事件の指示役で「ルフィ」などと名乗っていた渡辺優樹被告(39)=強盗致死罪などで起訴=らの指示で、フィリピンから特殊詐欺の電話をかけていたとみられている。

 この特殊詐欺グループは、2023年2月に強制送還された渡辺被告がリーダー格とされていて、2018年頃からフィリピンで特殊詐欺を始めたとみられる。被害総額は60億円以上に上り、首都マニラ周辺で活動する日本人犯罪組織「JPドラゴン」の幹部・小山智広容疑者(49)も関与していたとされている。

小山智広容疑者(49)
小山智広容疑者(49)

 同課は、窃盗容疑で小山容疑者の逮捕状も取っているが、小山容疑者が今年1月にフィリピン国内での詐欺容疑で拘束されていて、強制送還については同国内の事件の取り下げが前提となる。

 この特殊詐欺グループは、これまでに70人以上が逮捕されているが、およそ20人が未だにフィリピンなど海外に潜伏しているとみられ、警視庁が行方を追っている。

忠誠のためか「JP DRAGON」のタトゥー 日本が「JPドラゴン」幹部の引き渡し要求 強制送還へ

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 フィリピン入国管理局は15日、首都マニラ周辺で活動する日本人の犯罪組織「JPドラゴン」ナンバー3の幹部・小山智広容疑者(49)について、日本側が窃盗容疑で逮捕状を取って引き渡しを求めており、日本に強制送還する予定であることを明らかにし、送還時期について「予定はまだ決まっていない」とした。

小山智広容疑者(49)
小山智広容疑者(49)

 小山容疑者のパスポートの本籍は「北海道」と記載されていて、2019年にフィリピンに入国、日本の当局からの情報に基づき、2020年にブラックリストに入れられていた。フィリピン入国管理局は今月4日にも日本当局が窃盗容疑で指名手配していたJPドラゴン幹部・鹿児嶋孝之容疑者(55)を拘束していて、鹿児嶋容疑者は手続きが整い次第、日本に送還される予定。

 「JPドラゴン」は、指定暴力団・山口組系の元幹部が約10年前にフィリピンで組織化した犯罪グループとみられ、「ルフィ」などと名乗り一連の事件を起こした日本人グループの幹部らを統括していた黒幕とされ、「ルフィ」グループが特殊詐欺でだまし取ったとされる約60億円以上の被害金の一部が、JPドラゴンにも流れていたとみられる。JPドラゴンのメンバーは、忠誠のためか手にタトゥーを入れられ、小山容疑者や鹿児嶋容疑者の左手にも「JP DRAGON」のタトゥーが入っていた。

鹿児嶋孝之容疑者(55)
鹿児嶋孝之容疑者(55)
鹿児嶋孝之容疑者のタトゥー
鹿児嶋容疑者のタトゥー

 JPドラゴンのトップは警察官を買収して、フィリピンに進出してきた「ルフィ」グループのトップとされ「フォー」と呼ばれていた渡邉優樹被告(39)=強盗致死罪などで起訴=を脅し、拘束されたくなければ上納金を払うよう迫り、当初は毎月500万円程の上納金をだったが、その後はJPドラゴンからルフィグループにメンバーを派遣して稼ぎを監視するようになり、多い月には5000万円を上納させていた。JPドラゴンは、ルフィグループの幹部らが日本に強制送還された後、マニラに残された日本人メンバー20人ほどを束ね、同様の特殊詐欺を仕掛けるようになったという。

渡辺優樹被告
渡辺優樹被告(39)

 小山容疑者は、フィリピン国内での詐欺容疑で今年1月に、マニラの日本料理店にいるところをフィリピン警察に逮捕され、その際に拳銃や実弾のほか、違法薬物とみられる物も所持していたとして、危険薬物法違反の疑いも持たれている。日本への強制送還については、フィリピン国内での詐欺容疑の取り下げが前提となる。

 現在、小山容疑者と鹿児嶋容疑者は、「ルフィ」事件の日本人容疑者と同じマニラの入管施設に収容されている。

実弟名義のETCカードを使用 山口組系「秋良連合会」会長に懲役1年6か月を求刑

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 大阪地裁で15日、同居する実の弟名義のETCカードを使用して阪神高速道路などを走行したとして、電子計算機使用詐欺の罪で起訴されていた、特定抗争指定暴力団・六代目山口組系「秋良連合会」会長・秋良東力こと金東力被告らの論告求刑公判が開かれ、検察側は金被告に対し懲役1年6カ月、運転手の秋良連合会幹部に懲役1年、カード名義人の金被告の実弟に懲役10カ月を求刑した。

大阪地方裁判所
大阪地方裁判所

 検察側は論告で、「カード会社の規約で名義人本人のみが使用でき、本人以外の者に譲渡できないと定めている」と指摘した上で、「名義人の承諾の有無、名義人が家族であるか否かに関係なく、カード名義人が車両に同乗していない限り、使用権限はない」と主張。さらに金被告が以前にETCカードを所有していた時期があることから「カード使用による割引サービスを認識していた。名義人が同乗していない状態で常習的に車を利用しており、高速道路会社に営業的損失を与えた」などとした。

 一方、弁護側は、「世間一般にETCカードの家族間の貸し借りは広く行われており、これが犯罪であれば世間は犯罪者であふれている。だが、本件発覚まで高速道路会社は名義人が同乗していなければならないとは一切広報しておらず、名義人が同乗していない車両をETCレーンに通行させない処置もしていない」と反論。さらに「一般的に行われている行為で逮捕、起訴するのは公訴権の乱用だ。名義人の意思に基づいてカードが差し込まれた車両の通行情報をシステムに伝達した事が違法行為に該当するような虚偽情報なのか。正規料金との差額700円を詐取しようとする意識は全く無かった。」などとして改めて無罪を主張した。

 最後に裁判官から意見を求められた金被告は、「公正な判断を望みます」と答えた。判決公判は、5月8日に行われる予定。

「ルフィ」らの黒幕 フィリピン拠点の犯罪組織「JPドラゴン」ナンバー3の幹部を拘束

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 「ルフィ」などと名乗る日本人グループによる一連の特殊詐欺事件に絡み、首都マニラ周辺で活動する犯罪組織「JPドラゴン」ナンバー3の幹部・小山智広容疑者(49)が、フィリピンでの詐欺事件に関与したとして、フィリピン司法当局者が今年1月24日に拘束していたことがわかった。

小山智広容疑者(49)
小山智広容疑者(49)

 小山容疑者は、フィリピンで起きた詐欺事件に関与したとして、首都マニラで現地フィリピン警察に拘束され、その後1~2週間で入国管理局に引き渡されて施設に収容されている。

 「JPドラゴン」は指定暴力団・山口組系の元幹部ら、元暴力団組員らで結成された首都マニラ周辺で活動する犯罪組織で、「ルフィ」などと名乗っていた今村磨人被告(39)=強盗致死罪などで起訴=らの特殊詐欺グループを運営していた黒幕とみられる。

今村磨人被告(39)
今村磨人被告(39)

 2019年に日本側がフィリピン側に通告した容疑者リスト10人の中に、今村被告らと共に小山容疑者や逃亡中のJPドラゴントップの男(53)らも含まれていて、日本当局から窃盗容疑で逮捕状が出され指名手配されている。

特殊詐欺グループのリーダー格として逮捕の稲川会系「七熊一家」幹部を不起訴処分

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 京都地検は、高齢者から多額の現金をだまし取った特殊詐欺グループのリーダー格として逮捕されていた、指定暴力団・稲川会系「七代目七熊一家」幹部(44)=千葉県習志野市=について、13日付で不起訴処分とした。地検は不起訴処分の理由は明らかにしていない。

京都地方検察庁
京都地方検察庁

 幹部は仲間と共謀して2022年10月5日、札幌市で一人暮らしの無職女性(当時89)の自宅に、息子やその上司などを装って電話をかけ「のどが痛くて病院に来ている。財布と携帯電話をなくし、キャッシュカードが使えなくなった。今日までの会社の支払いに間に合わない」などとウソを言い、女性から現金およそ700万円をだまし取ったとして2023年11月7日逮捕されていた。

 幹部は千葉県を拠点とする特殊詐欺グループの首謀者とみられていた。

息子を装い高齢女性から2000万円詐取 山口組系秋良連合会傘下幹部ら2人を不起訴処分

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 大阪地検は、2023年1月に大阪府の高齢女性に息子を装って現金約2000万円をだましとったとして、特定抗争指定暴力団・六代目山口組秋良連合会傘下「柳川興業」幹部と、建築業の男性の2人について、「起訴するに足る十分な証拠が得られなかった」として、6日付で嫌疑不十分で不起訴処分とした。

大阪地方検察庁
大阪地方検察庁

 2人は2023年1月、大阪府の80代女性に息子を装って電話をかけ「大学の決算でお金がいる」「上司の親にお金を出させるのは悪いから、お金を用意して欲しい」などとウソを言って現金約2000万円をだましとったとして逮捕されていた。

特殊詐欺の受け子グループ「Dの箱」統括役 住吉会傘下組員ら男2人を再逮捕

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 警視庁暴力団対策課は6日、特殊詐欺で現金を受け取る「受け子」を指揮したとして、指定暴力団・住吉会傘下組員・堂下歩容疑者(46)=東京都港区=と、無職・ラン・シャン・タン容疑者(35)=ミャンマー国籍・東京都世田谷区=の2人を詐欺容疑で再逮捕した。調べに対し、堂下容疑者は黙秘し、ラン容疑者は認否を留保している。

警視庁本部
警視庁本部

 2人はすでに逮捕された男らと共謀して2021年10月、東京都杉並区在住の無職男性(当時80)に息子を装って電話をかけ、計2500万円をだまし取った疑いが持たれている。この特殊詐欺グループによる被害は2021年5月~2022年7月で被害総額は約1億5千万円に上るとみられている。

 堂下容疑者は「Dの箱」と呼ばれる約10人程の特殊詐欺の「受け子」グループの統括役で、ウソの電話をかける「かけ子」グループの指示役同士でやりとりし、秘匿性の高い通信アプリ「シグナル」などを用いて、受け子に指示を出していたとみられている。

 「Dの箱」はかけ子グループから「業者」と呼ばれ、「詐取金を持ち逃げしない」などと評判が良く信頼されていたという。

被害総額3000万円超の還付金詐欺で組員2人の逮捕受け 山口組系「清水一家」を家宅捜索

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 静岡県警は20日、還還付金詐欺の「出し子」グループのリーダーで特定抗争指定暴力団・六代目山口組系「六代目清水一家」傘下組員・小室健一容疑者(32)と、現金の回収役とみられる同組員・佐藤賢一容疑者(40)の2人が電子計算機使用詐欺と組織犯罪処罰法違反などの疑いで19日に逮捕された事を受け、清水一家の本部事務所を家宅捜索した。

被害総額3000万円超の還付金詐欺で組員2人の逮捕受け 山口組系「清水一家」を家宅捜索
清水一家本部を家宅捜索
被害総額3000万円超の還付金詐欺で組員2人の逮捕受け 山口組系「清水一家」を家宅捜索2

 小室容疑者と佐藤容疑者は特殊詐欺グループの一員として2023年11月21日、神奈川県内の男性(60代)に「かけ子」グループが区役所職員を装い、「旦那さんと奥さんに所得税の還付金があります」などとウソを言って近くの金融機関に誘い出し、「ATMの操作方法を教えます」などと言って男性の口座から約50万円を送金させたうえ、静岡県沼津市内のコンビニ店のATMから送金させた現金約50万円を引き出して盗んだ疑いが持たれている。

 この詐欺グループによる被害総額は20府県で3000万円以上にのぼり、 県警は、還付金詐欺で得た被害金が清水一家に流れていたとみて、金の流れなど捜査するとともに詐欺グループの全容解明を進めている。

還付金詐欺 「出し子」リーダーと現金回収役の山口組系「清水一家」傘下組員2人を逮捕

関連記事▶▶
 静岡県警は、還付金詐欺の「出し子」グループのリーダーで特定抗争指定暴力団・六代目山口組系「六代目清水一家」傘下組員・小室健一容疑者(32)と、現金の回収役とみられる同組員・佐藤賢一容疑者(40)の2人を電子計算機使用詐欺と組織犯罪処罰法違反などの疑いで逮捕した。

静岡県警察本部
静岡県警察本部

 小室容疑者と佐藤容疑者は特殊詐欺グループの一員として2023年11月21日、神奈川県内の男性(60代)に「かけ子」グループが区役所職員を装い、「旦那さんと奥さんに所得税の還付金があります」などとウソを言って近くの金融機関に誘い出し、「ATMの操作方法を教えます」などと言って男性の口座から約50万円を送金させたうえ、静岡県沼津市内のコンビニ店のATMから送金させた現金約50万円を引き出して盗んだ疑いが持たれている。

 2023年10月に静岡県御殿場市内で起きた還付金詐欺事件で、「出し子」グループの清掃業の男(39)が逮捕され事件が発覚した。この男は今回逮捕された小室容疑者と佐藤容疑者の2人から指示を受けた「出し子」グループの実行犯の1人とみられ、この2人が絡む「出し子」グループによる還付金詐欺被害は、20府県で被害総額約3000万円に上るとみられている。

 県警は、還付金詐欺で得た被害金が暴力団に流れていたとみて、金の流れなど捜査するとともに詐欺グループの全容解明を進めている。

被害総額1億円超の特殊詐欺グループにアジトを仲介 不動産会社役員の男を逮捕

 警視庁暴力団対策課は、介護保険料の還付金があるとして高齢女性から現金約50万円をだまし取ったとして、不動産会社役員の男(39)=千葉県浦安市高洲=を電子計算機使用詐欺と窃盗などの疑いで逮捕した。

警視庁本部
警視庁本部

 男は共謀して2022年5月、茨城県在住の女性(69)に対し、市役所職員になりすまして「介護保険料の還付金がある」などと電話をかけ、ATMを操作させて約50万円を振り込ませ、だまし取った疑いが持たれている。

 男は特殊詐欺グループの「かけ子」が拠点とする東京都内の賃貸物件を仲介したとみられ、調べに対し「仲介したことは間違いない」などと供述している。

 同課はこれまでに、この特殊詐欺グループの指示役やかけ子など計9人を逮捕していて、このグループが2022年3月~6月に約110件の犯行に関与し、被害総額は計約1億円に上るとみて調べている。

特殊詐欺の受け子グループ「Dの箱」リーダー格 住吉会傘下組員ら男3人を逮捕

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 警視庁は8日までに、特殊詐欺の受け子グループ「Dの箱」リーダー、指定暴力団・住吉会傘下組員・池田幹一郎容疑者(53)=東京都武蔵野市吉祥寺東町3丁目=ら男3人を詐欺と窃盗の疑いで逮捕した。池田容疑者は黙秘し、他2人は認否留保や否認している。

警視庁本部
警視庁本部

 池田容疑者ら3人は他の仲間と共謀して2021年5月31日~6月2日、東京都目黒区在住の無職女性(76)に息子を装って電話をかけ、「取引先の会社に損失を出してしまい補塡しなければならない」などとウソを言い、女性からキャッシュカード3枚をだまし取ったうえ、ATMから現金100万円を引き出して盗んだ疑いが持たれている。

 池田容疑者は「Dの箱」と呼ばれる約10人程の特殊詐欺の「受け子」グループのリーダー格で、ウソの電話をかける「かけ子」グループの指示役同士でやりとりし、秘匿性の高い通信アプリ「シグナル」などを用いて、受け子に指示を出していたとみられている。

 「Dの箱」はかけ子グループから「業者」と呼ばれ、「詐取金を持ち逃げしない」などと評判が良く信頼されていたという。

被害額5億円超の詐欺グループ統括役 山口組系秋良連合会傘下「柳川興業」幹部ら2人を逮捕

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 大阪府警は22日、2023年1月に大阪府の高齢女性に息子を装って現金約2000万円をだましとったとして、特定抗争指定暴力団・六代目山口組秋良連合会傘下「柳川興業」幹部・梁本勝富こと梁勝富容疑者(29)=大阪市生野区舎利寺・韓国籍=と、建築業・安楽進侍容疑者(30)=大阪市天王寺区上本町=の2人を詐欺の疑いで逮捕した。調べに対し2人は容疑を否認している。

梁本勝富こと梁勝富容疑者(29)
梁勝富容疑者(29)

 梁容疑者らは2023年1月、大阪府の80代女性に息子を装って電話をかけ「大学の決算でお金がいる」「上司の親にお金を出させるのは悪いから、お金を用意して欲しい」などとウソを言って現金約2000万円をだましとった疑いが持たれている。

 梁容疑者ら2人は特殊詐欺グループの統括役で、2人の下には「生野」や「姫路」と呼ばれる複数のグループがあり、これまでに逮捕者は梁容疑者ら2人を含め指示役や受け子など男女25人、被害総額は全国290人から5億2550万円をだまし取ったとみられている。

 府警は、特殊詐欺グループの実態解明を進めるとともに、被害金の一部が暴力団に流れた可能性もあるとみて、引き続き捜査している。

特殊詐欺で「持ち逃げしない」と評判の受け子グループ「Dの箱」リーダーを逮捕

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 警視庁は17日、親族に成り済まし高齢者から現金をだまし取るなどの特殊詐欺に関与したとして、指定暴力団・住吉会傘下組員・池田幹一郎容疑者(53)=東京都武蔵野市吉祥寺東町3丁目=を詐欺容疑で逮捕した。池田容疑者は「Dの箱」と呼ばれる「受け子」グループのリーダーとみられている。

警視庁本部
警視庁本部

 池田容疑者は別の人物と共謀して2022年1月29日午後5時ごろ、70代の女性に電話をかけ、甥を装って「山手線でカバンを忘れた。中に財布と携帯電話が入っていた」、「会社のカードが使えなくなった。今日中に2800万円必要だ」などとウソをつき、女性から120万円をだまし取った疑いが持たれている。調べに対し、池田容疑者は黙秘している。

 池田容疑者は「Dの箱」と呼ばれる約10人程の特殊詐欺の「受け子」グループのリーダー格で、ウソの電話をかける「かけ子」グループの指示役同士でやりとりし、秘匿性の高い通信アプリ「シグナル」などを用いて、受け子に指示を出していたとみられている。SNSなどで闇バイトのメンバーを募集し、事件ごとに人を入れ替えるなどしていた。

 「Dの箱」はかけ子グループから「業者」と呼ばれ、「詐取金を持ち逃げしない」などと評判が良く信頼されていたといい、詐取した金額の4割を受け取りメンバー間で分配していたという。グループによる被害額は2021年5月~2022年7月で約1億5000万円に上り、警視庁はこれまでに、統括役ら約10人を逮捕して実態解明を進めていた。

前日に還付金詐欺にあった女性から再度100万円詐取 住吉会傘下組員を不起訴処分

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 さいたま地検は、前日に特殊詐欺の被害にあっていた女性にウソの電話をかけ、現金を振り込ませたなどとして逮捕された、指定暴力団・住吉会系「七代目領家一家」傘下組員(36)について、不起訴処分とした。地検は、不起訴処分の理由を明らかにしていない。

さいたま地方検察庁
さいたま地方検察庁

 組員は仲間とともに今年8月15日、前日に年金の過払金名目で現金およそ100万円をだまし取られていた石川県金沢市在住の女性(当時59)に対し、金融機関職員を名乗って昨日の手続きが失敗したなどとウソの電話をかけ、「今日も昨日と同じコンビニで手続きをしてもらいます」などと言って、再びおよそ100万円を振り込ませ、川口市内のコンビニのATMで現金を引き出して盗んだとして電子計算機使用詐欺と組織犯罪処罰法違反(犯罪収益隠匿)、窃盗の疑いで逮捕されていた。

東京地裁:特殊詐欺の被害者が提訴の訴訟 山口組組長らに賠償を命じる判決

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 東京地裁は5日、特殊詐欺事件の被害者らが、特定抗争指定暴力団・六代目山口組傘下組員らが関与する特殊詐欺の被害に遭ったとして、山口組司忍こと篠田健市組長らに損害賠償を求めた訴訟で、請求通り総額2600万円余りの賠償を命じる判決を言い渡した。

東京地方裁判所
東京地方裁判所

 原告の高齢男女3人は2019年1月ごろ、すでに有罪が確定している山口組傘下組員が関与する特殊詐欺の被害に遭い、役所の職員などを名乗る犯人に現金やキャッシュカードを渡し、総額2200万円をだまし取られていた。

 原告らは「特殊詐欺は、組員が山口組に所属していることを利用して行われたもので、代表である組長は損害賠償責任を負う」として、暴力団対策法に基づき篠田組長ら2人に総額2600万円余りの支払いを求め、2021年5月に東京地裁に提訴していた。

 暴力団対策法では、暴力団員が「威力を利用した資金獲得行為」で他人の生命や財産を侵害した場合、トップが賠償責任を負うと規定している。

特殊詐欺グループのリーダー格の傘下幹部逮捕を受け 稲川会本部を家宅捜索

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 京都府警は、特殊詐欺グループのリーダー格とみられる指定暴力団・稲川会系「七代目七熊一家」幹部・福田正親こと福田正近容疑者(44)=千葉県習志野市=が詐欺の疑いで逮捕された事を受け、関係先として稲川会の本部を捜索した。

特殊詐欺グループのリーダー格の傘下幹部逮捕を受け 稲川会本部を家宅捜索
稲川会本部を家宅捜索
稲川会本部

 福田容疑者は、京都市在住の女性(当時80)に息子を装ってウソの電話をかけ、現金約140万円などをだまし取ったとして、11月28日に詐欺の疑いで再逮捕されていた。

 福田容疑者は特殊詐欺グループのリーダー格とみられていて、このグループによる詐欺被害は20都道府県で77人におよび、被害総額は3億9000万円に上るとみられている。

 調べに対し、福田容疑者は「一切関わっていない」と容疑を否認しているが、府警は、特殊詐欺などでだまし取った金が稲川会に流れていた可能性もあるとみて、組織的関与の有無など引き続き捜査を続け全容解明を進めている。

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■漁業法違反 (25)
密漁品流通 (0)
特定水産動植物の採捕の禁止 (2)
漁業法違反ほう助 (1)
■水産資源保護法違反 (3)
■水面漁業調整規則違反 (7)
■自然公園法違反 (2)
■証人等威迫罪 (8)
■犯人隠避・犯人隠避教唆 (58)
■証拠隠滅 (8)
■覚醒剤・大麻・麻薬・ドラッグ (749)
■医薬品医療機器法違反 (3)
■薬事法違反 (12)
■臓器移植法違反 (5)
■賭博開帳図利・常習賭博 (201)
■モーターボート競走法違反 (11)
■詐欺 (1541)
■特殊詐欺・電子計算機使用詐欺 (340)
■新型コロナ対策・GoToトラベル関連詐欺 (120)
■不正アクセス禁止法違反 (10)
■公正証書原本不実記録・免状不実記載 (136)
■有印私文書偽造 (20)
■携帯電話不正利用防止法 (2)
■有価証券偽造・偽造有価証券行使 (9)
■偽造通貨行使 (2)
■出資法違反・貸金業法違反 (96)
■金融商品取引法違反 (3)
■銀行法違反 (10)
■会社法違反 (2)
■強制性交等罪・不同意わいせつ罪 (16)
■強制わいせつ (2)
■迷惑行為防止条例違反 (30)
■児童福祉法違反 (33)
■県青少年健全育成条例違反 (7)
■未成年者誘拐 (1)
■公然わいせつ (3)
■わいせつ図画販売 (19)
■児童買春・ポルノ処罰法違反 (8)
■風俗営業法違反 (52)
■売春防止法違反 (49)
■入管難民法違反 (15)
不法就労助長 (4)
旅券法違反 (8)
■労働者派遣事業法違反 (46)
■不動産侵奪 (2)
■健康保険法違反 (3)
■宅建業法違反 (4)
■職業安定法違反 (14)
■建設業法違反 (12)
■労働基準法違反 (3)
■雇用保険法違反 (1)
■不正競争防止法違反 (2)
■食品衛生法違反 (3)
■強制執行妨害・競売入札妨害 (21)
■廃棄物処理法違反 (19)
不法投棄 (14)
虚偽管理票交付 (2)
虚偽申請 (1)
■建造物侵入 (15)
■器物損壊・建造物、住建造物損壊 (157)
■建造物等放火・住建造物等放火 (33)
■放火予備 (2)
■火炎瓶処罰法 (4)
■爆発物取締罰則違反 (25)
■保護責任者遺棄致死 (1)
■自動車運転処罰法違反 (1)
■道路運送法・道交法違反 (82)
自動車運転過失傷害・ひき逃げ (23)
妨害運転罪・あおり運転 (1)
酒酔い運転・酒気帯び運転 (6)
■危険運転致傷 (4)
■暴走族追放条例違反 (1)
■公務執行妨害 (32)
■威力業務妨害 (34)
■競売入札妨害 (3)
■偽計業務妨害・偽計信用棄損 (13)
■名誉毀損罪 (1)
■商標法違反 (13)
■著作権法違反 (3)
■文化財保護法違反 (1)
■電磁的記録不正作出・共用 (6)
■電磁的記録媒体頒布 (3)
■密輸 (2)
■所得税法違反 (20)
■関税法違反 (8)
■政治資金規正法違反 (4)
■電波法違反 (1)
■旅館業法違反 (1)
■民事保全法違反 (1)
■裁判員法違反 (2)
■弁護士法違反 (2)
■収賄罪 (1)
■地方公務員法違反 (3)
守秘義務違反 (0)
■住民基本台帳法違反 (4)
■職務強要 (1)
■特定商取引法違反 (4)
■裁判 (212)
■犯罪収益移転防止法 (13)
■暴力団対策法 (167)
用心棒料等要求行為 (4)
多数集合 (5)
損害賠償 (10)
用心棒行為等防止命令 (3)
使用制限命令 (32)
再発防止命令 (29)
使用者責任 (24)
賞揚等禁止命令 (5)
■中止命令 (133)
■都道府県暴力団排除条例違反 (398)
■組織犯罪処罰法違反 (258)
組織的殺人 (21)
組織的殺人未遂 (42)
組織的詐欺 (14)
組織的恐喝 (8)
組織的強要 (3)
組織的賭博開帳図利 (3)
組織的建造物損壊 (4)
組織的威力業務妨害 (3)
没収保全命令 (1)
犯罪収益収受 (107)
犯罪収益隠匿 (12)
犯罪収益仮装 (2)
犯人隠避・犯人隠避教唆 (10)
組織犯罪処罰法違反幇助 (1)
組織犯罪証拠隠滅 (1)
■暴力行為等処罰法違反 (56)
■指詰めの強要等の禁止 (0)
■脱退妨害行為 (0)
■暴力団追放活動 (91)
■家宅捜索 (157)
■不起訴処分 (38)
■国外 (66)
■軽犯罪法違反 (1)
■その他 (2293)
■未分類 (1535)
■横領 (2)