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四国中央市の発砲事件 撃たれた男性は死亡 犯人の男は現場から逃走

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 14日午後4時ごろ、愛媛県四国中央市の「スターバックスイオンタウン川之江店」で職業不詳・石川雄一郎さん(49)=四国中央市=が拳銃で撃たれた事件で、石川さんは約1時間半後に搬送先の病院で死亡が確認された。

四国中央市の発砲事件 撃たれた男性は死亡 犯人の男は現場から逃走
事件のあった現場付近
四国中央市の発砲事件 撃たれた男性は死亡 犯人の男は現場から逃走

 14日午後4時ごろ、四国中央市妻鳥町にある商業施設「イオンタウン川之江」の敷地内で拳銃を発砲したような音がして石川さんが心肺停止の状態で倒れているのが見つかった。石川さんは救急車で病院に搬送されたが胸に傷があり、まもなく死亡が確認された。

 目撃情報では、石川さんは同店の屋外にあるテラス席にいたところを、中年の男に拳銃のようなもので正面から撃たれたという。

 拳銃を発砲したとみられる男は現場から逃走していて、警察は行方を追うとともに殺人事件に切り替えて捜査している。

愛媛県四国中央市:男性が拳銃で撃たれ心肺停止

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 14日午後4時ごろ、愛媛県四国中央市の「スターバックスイオンタウン川之江店」で、「テラス席の男性が拳銃で撃たれた」と店員から110番通報があった。



 撃たれたのは職業不詳・石川雄一郎さん(49)で、同店の屋外にあるテラス席にいたところを銃撃された。石川さんは胸から血を流し、心肺停止で救急搬送されたが、意識不明の重体。店内には当時、複数の客がいたがケガはなかった。

愛媛県四国中央市の「スターバックスイオンタウン川之江店」:男性が拳銃で撃たれ心肺停止
事件のあった現場付近
愛媛県四国中央市の「スターバックスイオンタウン川之江店」:男性が拳銃で撃たれ心肺停止

 発砲したのは男で、発砲音と見られる音が3発ほど聞こえたという。男は現在逃走していて、警察は、事件に暴力団が関係している可能性があるとして、殺人未遂事件として男の行方を追っている。

市民襲撃7事件関与の工藤会系「田中組」幹部 一審・無期懲役の判決指示し控訴棄却

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 福岡高裁は5日、2011年の建設会社会長射殺事件など7つの事件に関与したとして、殺人罪や組織犯罪処罰法違反(組織的な殺人未遂)などに問われ、一審で無期懲役の判決を受けた特定危険指定暴力団工藤會系「六代目田中組」幹部・中西正雄被告(57)の控訴審で、一審・福岡地裁の判決を支持して被告側の控訴を棄却した。

福岡高等裁判所
福岡高等裁判所

 一審・福岡地裁の判決では、中西被告は2011年11月に北九州市小倉北区で建設会社会長・内納敏博さん(当時72)を拳銃で射殺。さらに工藤會総裁・野村悟被告(77)=一審で死刑判決・控訴中=の指揮命令に基づき、2012年に福岡県警元警部の男性銃撃事件、2013年の看護師襲撃事件、2014年の歯科医師刺傷事件など、あわせて7つの事件に関与し、被害者の行動確認や実行犯の指示役を担ったとして、無期懲役の判決を言い渡されていた。

 中西被告は、この一審判決を不服として控訴していた。

2008年の九州誠道会系幹部射殺事件 道仁会系元組員に懲役12年の判決

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 福岡地裁(今泉裕登裁判長)で17日、2008年9月に福岡県大牟田市で、当時抗争相手だった指定暴力団・九州誠道会(現・浪川会)系幹部を射殺したとして、殺人罪などに問われた指定暴力団・道仁会系元組員・浅井一臣被告(47)に対する裁判員裁判の判決公判が開かれ、今泉裁判長は浅井被告に懲役12年を言い渡した。

福岡地方裁判所
福岡地方裁判所

 当時、道仁会系組員だった浅井被告は2008年9月、道仁会系「三代目平野組」組長だった坂本康弘被告(68)=殺人罪などで起訴=ら3人と共謀し、大牟田市の路上で九州誠道会系幹部(当時50)を射殺した罪などに問われ、今月7日の初公判では起訴内容を認めていた。

 判決で今泉裁判長は「組を挙げて計画・準備のうえ一般市民も居住するマンション前で白昼堂々行われた」と指摘。そのうえで「暴力団特有の反社会的な動機に基づく凶悪な犯行であり、一般市民に与えた不安感など社会的影響も大きい」とし、組長の指示で被害者男性の行動確認などの連絡役として、事件への関与を認定したうえで「組織的な犯行の責任の一端を担い、単なる手伝い程度の関与とはいえない」とした。

 一方で、具体的に供述し反省の態度を示したうえで、自らの意志で暴力団から離脱を果たしていることなどから、検察側の求刑・懲役18年に対し、懲役12年を言い渡した。

2008年の九州誠道会(現・浪川会)系幹部射殺事件 道仁会系元組員が起訴事実認める

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 福岡地裁で7日、2008年9月に福岡県大牟田市で、当時抗争相手だった指定暴力団・九州誠道会(現・浪川会)系幹部を射殺したとして、殺人罪などに問われた指定暴力団・道仁会系元組員・浅井一臣被告(47)の裁判員裁判の初公判が開かれ、浅井被告は「間違いありません」と述べ、起訴事実を認めた。

福岡地方裁判所
福岡地方裁判所

 浅井被告は2008年9月、当時、道仁会系「三代目平野組」組長だった坂本康弘被告(68)=殺人罪などで起訴=ら3人と共謀し、大牟田市の路上で九州誠道会系幹部(当時50)を射殺したとされる。

 冒頭陳述で検察側は、浅井被告が幹部の行動を実行役の男=殺人罪などで服役中=に電話で報告する見張り役を担ったと主張。襲撃対象の調査や実行犯への連絡役を務めたとした上で、量刑が争点であると指摘した。

 一方、弁護側は浅井被告が実行役に頼まれて見張りをしており、従属的な立場にとどまると訴え、「逮捕までの14年間で更生もしている」などと主張した。

 この事件をめぐっては、2009年に実行役の道仁会系幹部(当時47)が逮捕され、すでに殺人罪などで服役している。実行役の男は「単独犯」と主張していたものの、警察は組織的犯行だったとみて捜査を続け、新たな証拠が得られたとして2022年10月、新たに浅井被告や坂本被告ら4人を殺人などの容疑で逮捕し、そのうち3人が起訴された。

 この裁判は、検察側が当初「裁判員に危害が及ぶ可能性がある」と裁判員裁判の対象から除外するよう求め、福岡地裁が裁判員裁判からの除外を決定していたが弁護側が抗告。福岡高裁が今年6月、2011年頃に元組員が暴力団を離脱していることなどから除外決定を取り消した。

工藤会系「田中組」幹部の最終弁論 市民襲撃5事件すべて無罪主張

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 福岡地裁で19日、北九州市で2011年に建設会社の会長射殺事件など、特定危険指定暴力団工藤會が主導したとされる5つの市民襲撃事件に関与した罪に問われている、工藤會系「五代目田中組」幹部・洲崎秀輝被告(54)の最終弁論が行われ、弁護側は「被告に共謀は認められない」などとして改めて無罪を主張した。

福岡地方裁判所
福岡地方裁判所

 洲崎被告は2011年に北九州市小倉北区で建設会社会長・内納敏博さん(当時72)が射殺された事件や、2013年に福岡市博多区で女性看護師が刃物で切りつけられた事件など5つの事件に関わったとして、殺人罪などに問われている。

 これまでの裁判で、洲崎被告は4つの事件について黙秘し、女性看護師を切りつけた事件については「関わっていない」と述べ、いずれの事件も無罪を主張。検察側は「建設会社役員の射殺事件では、実行犯を乗せたバイクの運転手をするなど必要不可欠な役割を果たし刑事責任は重い。厳罰で臨むべきだ」などと主張し、論告求刑で無期懲役を求刑している。

 19日の最終弁論で弁護側は、「射殺事件では、洲崎被告は何が起きるか分からないまま実行犯をバイクに乗せただけだ」と主張。その上で「実行犯には殺意はない。また、洲崎被告は実質的な連絡をしてないことから、共謀は認められない」と述べ、5つの事件すべてで無罪を主張した。

 19日最終弁論で洲崎被告の審理はすべて終わり、判決は2025年1月18日に言い渡される予定。

山口組系弘道会傘下組員射殺事件 実行役の男に懲役20年の実刑判決

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 前橋地裁(山下博司裁判長)で16日、群馬県桐生市で2020年、特定抗争指定暴力団・六代目山口組・三代目弘道会野内組傘下「二代目栗山組」の中西啓祐こと喜原啓祐組員(当時51)が拳銃で殺害された事件で、殺人と銃刀法違反(発射、加重所持)の罪に問われた無職・西岡明洋被告(54)=群馬県前橋市=の裁判員裁判の判決公判が開かれ、山下裁判長は事件前の共謀成立を認定した上で「バットで襲う役割は射殺を成功させるのに重要だった」として、懲役20年(求刑・懲役25年)の実刑判決を言い渡した。

六代目山口組・三代目弘道会系野内組傘下「二代目栗山組」の中西啓祐こと喜原啓祐組員射殺事件
事件後の様子(2020年1月24日)
六代目山口組・三代目弘道会系野内組傘下「二代目栗山組」の中西啓祐こと喜原啓祐組員射殺事件1

 山下裁判長は事件全体について「事前に道具を用意して役割を分担した計画的犯行。強い殺意で殺傷能力の高い銃を使い、一般市民が巻き込まれる危険性もあった」と非難し、共犯者らの話は信用でき、西岡被告の証言は不自然だとして、事件前に共謀が成立していたと認定した。西岡被告は暴力団員ではないが長年深く関わっていて、事件でも重要な役割だったとした。

 この事件は、西岡被告が指定暴力団・稲川会系「七代目田中一家」幹部らと共謀して2020年1月24日午後7時ごろ、喜原組員が住む桐生市天神町のアパート駐車場で拳銃1丁と実弾3発を所持し、銃弾2発を発射して喜原組員の頭と胸に命中させて殺害したとされる。

 同じく起訴されている仲間の指定暴力団・稲川会系「七代目田中一家」幹部の3人は公判前整理手続きが続いている。

遺体を車中に遺棄の山口組傘下元組員など男女3人を殺人容疑で再逮捕

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 静岡県警は4日、今年7月に浜松市西区の島村健吾さん(当時43)の遺体を車中に遺棄したとして、死体遺棄の疑いで逮捕・送検されている、元特定抗争指定暴力団・六代目山口組傘下組員で解体業・野嶋之仁容疑者(39)=浜松市中区幸1丁目=と、解体工・川田征美容疑者(46)=同=、無職・渡邊風花容疑者(20)=住所不定・宮城県仙台市生まれ=の男女3人を島村さんを殺害したとして殺人容疑で再逮捕した。警察は3人の認否について明らかにしていない。

野嶋之仁容疑者(38)
野嶋之仁容疑者(38)

 今年6月下旬~7月中旬、野嶋容疑者と川田容疑者が住むアパートの1室で、3人が島村さん殴る蹴るなどの暴行を加えて殺害した疑いが持たれている。 

 島村さんの遺体は、浜松市東区の駐車場に止められシートがかぶせられていた軽乗用車のトランクに入れられたスーツケースの中から見つかり、3人は9月に死体遺棄の疑いで逮捕・送検されていた。島村さんの遺体には骨折やあざなどの複数の外傷が確認され、死因は外傷性ショックだった。

 川田容疑者と島村さんの間に金銭トラブルがあったことが確認されていて、県警は犯行のきっかけになった可能性もあるとみて、犯行の動機などについて捜査している。

工藤会控訴審の被告人質問 田上被告は2つの事件「指示」野村被告は全て否定

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 福岡高裁で27日、市民を標的とした4件の市民襲撃事件に関与したとして、殺人や組織犯罪処罰法違反(組織的殺人未遂)などに問われている特定危険指定暴力団工藤會トップらの控訴審で、午前10時から一審で無期懲役の判決を受けたナンバー2の会長・田上不美夫被告(67)、午後2時からは一審で死刑判決を受けた工藤會トップの総裁・野村悟被告(76)の被告人質問が行われた。

田上不美夫被告
田上不美夫被告

 午前10時から行われた田上被告の被告人質問では、弁護側から「4件について関与はありますか」と聞かれた田上被告は、「はい、あります。看護師事件と歯科医師事件です」「傷つけるように指示しました」と答えたが、ほかの2事件については「関与しておりません」と述べた。
 
 一審の福岡地裁で田上被告は、全面的に無罪を主張して無期懲役の判決が言い渡されたが、控訴審では4つのうち2つの事件について犯行を指示したことを認めると主張を一転させ、同じ罪に問われ1審で死刑判決を受けた工藤會のトップ、総裁・野村悟被告(76)の関与を改めて否定した。

 弁護人からの質問の終盤、「自身の最期はどうなると思うか」と問われると、田上被告は「獄中死と思います」と回答し、工藤會の今後については、「私が作った会ではないので、しかるべき人に譲り、私も何らかの形で残りたい。工藤會をなくすつもりはありません」と話し、その意図については「普通の人には分からないだろうが、私のようにこの世界でしか生きていけない人間もいる」と説明した。

野村悟被告
野村悟被告

 一方、同日午後2時から、総裁・野村悟被告の被告人質問が行われ、弁護側の質問で「会長・田上不美夫被告が指示をしたと聞いてどう思いましたか?」という問いに対し、野村被告は「田上も私のことを思いすぎてくれるくらいの人間やから、すまんなと」話し、襲撃を指示したかとの問いには「そんなことはしていない、聞いたこともありません」と改めて4つの事件への指示を否定し、1998年の元漁協組合長射殺事件を巡り、被害者親族とトラブルがあったと認定した一審判決に関し、「作り事だ」と批判。総裁になってから起きた残る3事件についても「隠居」の立場だと主張し、指示を認めなかった。

 さらに野村被告は今後、総裁という立場を工藤會からなくし、工藤會との関係を断ち切ると話し、検察側に対し「むちゃくちゃむごいことをしよるんですよ」などとと述べた。裁判長に言っておきたいことを尋ねられると「公正な判断をお願いしたいと思います」と述べ、1審でも主張した「公正な判断」を強調した。

 市川太志裁判長は、初公判で弁護側が請求していた証人尋問などの証拠調べをいずれも退け、次回公判を11月29日に指定した。

工藤会の市民襲撃の控訴審 野村被告は無罪主張、田上被告は2事件の関与認める

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 福岡高裁(市川太志裁判長)で13日午前10時から、特定危険指定暴力団工藤會による4件の市民襲撃事件で、殺人や組織犯罪処罰法違反(組織的殺人未遂)などに問われ、一審で死刑判決を受けた工藤會トップの総裁・野村悟被告(76)と、無期懲役の判決を受けたナンバー2の工藤會会長・田上不美夫被告(67)の控訴審第1回公判が始まった。

左・野村悟被告 右・田上不美夫被告
左・野村悟被告
右・田上不美夫被告

 両被告は出廷し、弁護側は1審に続き4事件とも野村被告の無罪を主張した一方、田上被告については一審の全面否認から一転して2事件について「独断で指示した」と関与を認めた。検察側は控訴棄却を求めた。

 両被告が起訴されたのは、
・1998年の元漁協組合長射殺
・2012年の福岡県警の元警部銃撃
・2013年の女性看護師刺傷
・2014年の元漁協組合長の孫の歯科医師刺傷
の4事件。

 元漁協組合長・梶原国弘さん(当時70)射殺事件など、各事件で実行役だった工藤會系組員らはすでに実刑が確定していて、二審では両被告の犯行の指示が争点となり、一審判決の量刑が維持されるかが最大の焦点となる。

 弁護側は、梶原さん射殺事件の首謀者は既に死亡した工藤會系組幹部だとし、福岡県警元警部への発砲事件についても両被告は関与していないとと主張した。

 女性看護師刺傷事件、梶原さんの孫の男性歯科医師刺傷事件について、野村被告は指示していないと無罪を主張した一方、田上被告について「発案して指示したが殺意はなかった。野村総裁への相談はなかった」と述べ、一審の全面否認から一転して2事件について田上被告の独断での関与を認めた。

 また、弁護側は一審判決を「直接証拠がないのに、脆弱な事実や推認に推認を重ねた異例にして不当」として、「具体的事実に基づく裁判を要請する」と主張した。

 検察側は、田上被告の一転した新主張について「信用できない」などとし、野村被告が4事件を指示したと改めて主張した。

市民襲撃7事件 工藤会系「田中組」幹部の控訴審で証人申請却下、即日結審

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 福岡高裁で31日、一般市民が襲撃された7つの事件に関与したとして、一審の福岡地裁で無期懲役の判決が言い渡されていた、特定危険指定暴力団工藤會系「五代目田中組」幹部・中西正雄被告(57)の控訴審・初公判が開かれ、弁護側が求めた新たな証人申請が却下され、即日結審した。

福岡高等裁判所
福岡高等裁判所

 この控訴審は、中西被告が他の工藤會系組員らと共謀し、2011年の北九州市での建設会社社長の男性(当時72)殺害など、合わせて7つの市民襲撃事件などで殺人や放火などの罪に問われ、一審の福岡地裁は7つの事件全てに中西被告の関与を認定し求刑通り、無期懲役の判決を言い渡していたが、一部の事件で無罪を主張していた弁護側が控訴していた。

 控訴審・初公判で、弁護側は「一審判決には事実誤認がある」として新たな証人を申請したが、福岡高裁は申請を却下し、即日結審した。判決は今年12月5日に言い渡される予定。

市民襲撃など7事件に関与の工藤会系「田中組」幹部に無期懲役の判決

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 福岡地裁で29日、工事会社会長射殺や元警部銃撃など市民を標的にした7つの襲撃事件などに関与したとして、殺人や組織犯罪処罰法違反(組織的殺人未遂)などの罪で起訴された特定危険指定暴力団工藤會系「五代目田中組」若頭・田口義高被告(58)の判決公判が開かれ、伊藤寛樹裁判長は求刑通りに無期懲役を言い渡した。

福岡地方裁判所
福岡地方裁判所

 田口被告は、2011年11月26日に起きた建設会社会長射殺事件や、工藤會トップの総裁・野村悟被告(76)の指揮命令に基づいた2012年の元福岡県警警部襲撃事件や、同年の暴力団排除の標章を掲げた飲食店経営者の殺人未遂事件など、7つの一般市民襲撃事件に関与したとされる。

 これまでの裁判で田口被告は、一部の放火事件などについては関与を認める一方、殺意などを否定していた。一方、検察側は「犯行の統括的な立場で中心的な役割を担った」などとして、無期懲役を求刑していた。田口被告側は即日控訴した。

5つの市民襲撃事件に関与 工藤会傘下組員に無期懲役を求刑

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 福岡地裁で20日、北九州市で2011年に建設会社の会長射殺事件など、特定危険指定暴力団工藤會が主導したとされる5つの市民襲撃事件に関与した罪に問われている、工藤會系「五代目田中組」幹部・洲崎秀輝被告(54)の裁判が開かれ、検察側は論告求刑で「市民が標的となる事件を二度と発生させないためにも、厳罰が必要だ」として無期懲役を求刑した。

福岡地方裁判所
福岡地方裁判所

 洲崎被告は2011年、北九州市小倉北区で建設会社会長・内納敏博さん(当時72)が射殺された事件や、2013年に福岡市博多区で女性看護師が刃物で切りつけられた事件など、5つの市民襲撃事件に関わったとして、殺人罪などに問われている。

 これまでの裁判で、洲崎被告は4つの事件について黙秘し、女性看護師を切りつけた事件については「関わっていない」と述べ、いずれの事件も無罪を主張している。

 論告求刑で検察側は、「建設会社会長の射殺事件では、実行犯を乗せたバイクの運転手をするなど、必要不可欠な役割を果たしていて被告の刑事責任は重い。市民が標的となる事件を2度と発生させないためにも、厳罰をもって臨み、犯行が割に合わないことを知らしめる必要がある」として無期懲役を求刑した。

 次回の裁判は10月19日に開かれ、弁護側の最終弁論などが行われて結審する予定。

稲川会傘下組員刺殺で2度不起訴の住吉会傘下元幹部を同じ殺人罪で起訴

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 横浜地検は12日、殺人容疑で逮捕後に二度にわたり不起訴処分となった指定暴力団・住吉会傘下元幹部で無職・吉田将豪容疑者(39)=千葉県松戸市=について、男の知人らによる新たな証言など、男の殺人への関与を裏付ける複数の新証拠が得られたと判断して殺人罪で起訴した。同じ事件で二度の不起訴処分となった人物を新たに起訴するのは異例。

横浜地方検察庁
横浜地方検察庁

 吉田容疑者は2013年7月14日午後8時20分ごろ、神奈川県逗子市で酒に酔って、海水浴場にいた指定暴力団・稲川会傘下組員らとトラブルからケンカになり、逗子海岸沿いの地下道で稲川会傘下組員(当時30)の胸などを多数回突き刺して殺害した疑いが持たれている。

 神奈川県警はこの事件で2013年に吉田容疑者ら男4人を殺人容疑で逮捕したが、横浜地検は4人を不起訴処分とし、2015年に横浜第一検察審査会が目撃証言などから4人のうち吉田容疑者の不起訴についてのみ処分の不当を議決。地検は再捜査したが2016年に改めて不起訴処分としていた。

 県警のその後の捜査から、事件直後は「覚えていない」などと供述していた吉田容疑者の仲間が、被害者の男性を「吉田容疑者が刺した」と証言したほか、新たな物的証拠が見つかったという。

 吉田容疑者はこの事件の現場で、ケンカの仲裁に入った同じ住吉会傘下組員(38)=千葉県松戸市=をナイフで複数回刺し、重傷を負わせたとして疑い殺人未遂容疑で逮捕され、6月12日に起訴されている。

元暴力団組員ら3人を殺害の実行役 最高裁が上告を棄却し死刑確定

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 最高裁判所第2小法廷は3日、元暴力団組員ら男性3人の死亡に実行役で関与したとして2件の殺人と、逮捕監禁致死などの罪に問われ、一審神戸地裁姫路支部の裁判員裁判、二審大阪高裁で死刑判決を受け、実行役の無職・上村隆被告(56)の上告審判決で、「3名もの人命を奪った結果は誠に重大」などとして被告側の上告を棄却、死刑が確定した。

最高裁判所
最高裁判所

 この事件では、犯行を指示した無職・中村春根こと陳春根受刑者(51)=兵庫県姫路市・韓国籍=の無期懲役が確定している。被告側は「指示された立場なのに死刑は重すぎて不当」などと主張していた。

 二審判決によると、2010年4月、兵庫県姫路市で元暴力団組員の無職男性(当時57)を監禁し、その後窒息死させ、同年6月には広告会社の男性社長(当時50)を1年2カ月にわたって監禁した末に射殺。2011年2月には姫路市内で元暴力団組員の無職男性(当時37)の首を絞めて窒息死させたとされている。

山口組系「極粋会」幹部射殺事件 容疑者を殺人容疑で再逮捕

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 警視庁暴力団対策課は16日、東京都町田市で特定抗争指定暴力団・六代目山口組系「極粋会」の鈴木英東幹部(51)=愛知県名古屋市中川区=が拳銃で撃たれ死亡した事件で、銃刀法違反容疑で逮捕していた指定暴力団・稲川会傘下の元組員で無職・佐々木誠容疑者(58)=神奈川県愛川町中津=を殺人容疑などで再逮捕した。

佐々木誠容疑者(58)
佐々木誠容疑者(58)

 佐々木容疑者は5月26日午後7時40分ごろ、JR町田駅近くのコーヒーショップ店内にいた鈴木幹部に向けて拳銃を発砲し、店外に逃げたのを追いかけてさらに発砲し、鈴木幹部を殺害したとしている。佐々木容疑者は鈴木幹部に数百万円の借金があり、返済についての話し合い名目でコーヒーショップに呼び出し、訪れた直後に発砲したとみられている。

 佐々木容疑者は鈴木幹部に向けて拳銃を6発発射し、銃弾は3発が鈴木幹部の体内に残っていた。残りの3発は体を貫通したり、外れたりしたとみられ、銃撃現場では弾痕や空の薬きょう6個以上が見つかった。

 犯行の約4時間後、佐々木容疑者は回転式拳銃1丁を所持して神奈川県警伊勢原署に出頭し、銃刀法違反の疑いで現行犯逮捕されたが、出頭時に所持していた拳銃は一度に5発までしか装填できないといい、銃弾を撃ち尽くした後、再装填して発砲したとみられる。拳銃については「数十年前に自分で購入した」と供述しているという。

 現場からは2人の男が逃走していて、1人は佐々木容疑者の服装とほぼ一致している。警視庁は引き続き、もう1人の男についても捜査を進めている。

失踪女性の遺体から覚醒剤成分を検出 「客に薬物使用者」と知人に相談

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 今年5月9日に秋田市の雑木林の土の中から見つかった愛知県一宮市の女性(当時48)の遺体を鑑定した結果、覚醒剤の成分が検出されたことがわかった。女性は2021年6月28日に連絡が取れなくなり、同年7月上旬までに死亡したとみられているが死因は分かっていない。

井上大輔容疑者(48)
井上大輔容疑者(48)

 警視庁は今月7日、女性の遺体を遺棄したとして元指定暴力団・稲川会傘下組員・井上大輔容疑者(48)と、元妻・土岐菜夏容疑者(34)=埼玉県さいたま市=、職業不詳・下田陸朗容疑者(26)=住居不定=、菅原和宏容疑者(44)=千葉県成田市=、飯田翔容疑者(29)=埼玉県川口市=の5人を死体遺棄の疑いで逮捕していた。

 女性は当時、さいたま市大宮区の派遣型風俗店で働いていて、失踪直前に客だった井上容疑者と埼玉県川口市のホテルで会っていたとみられる。女性は失踪前に「仕事の客に薬物使用者がいる」と知人に相談していて、井上容疑者を知る別の女性も覚醒剤使用を強要された事があったという。

 井上容疑者はその後、覚醒剤取締法違反罪で網走刑務所に服役していた。警視庁は、井上容疑者が女性の死亡した経緯を知っているとみて調べている。

秋田市の女性遺棄事件 元稲川会傘下組員ら5人を逮捕

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 警視庁は7日、2021年6月から行方不明になっていた愛知県一宮市の女性(当時48)の遺体が、今年5月9日に秋田県秋田市の雑木林の土の中から見つかった事件で、女性の遺体を遺棄したとして、元指定暴力団・稲川会傘下組員・井上大輔容疑者(48)と、元妻・土岐菜夏容疑者(34)=埼玉県さいたま市=、職業不詳・下田陸朗容疑者(26)=住居不定=、菅原和宏容疑者(44)=千葉県成田市=、飯田翔容疑者(29)=埼玉県川口市=の5人を逮捕した。

秋田市の女性遺棄事件 元稲川会傘下組員ら5人を逮捕
遺棄されていた現場付近
秋田市の女性遺棄事件 元稲川会傘下組員ら5人を逮捕

 5人は共謀して2021年6月下旬から9月頃までの間、女性の遺体を木箱に入れるなどして埼玉県内のコンテナや秋田市金足下刈の雑木林などに遺棄した疑いが持たれている。遺体は木箱のようなものに入れられ、コンクリート詰めになっていて、死因は分かっていない。この土地は2021年12月から土岐容疑者が所有していた。

 女性は2021年6月下旬に愛知県から夜行バスで上京したあと連絡がとれなくなり、警視庁は同年7月6日に家族から行方不明届を受理していて、関係者からの情報や周辺の捜査などから5人の関与が浮上し、任意で事情を聞くなど捜査を進めた結果、逮捕した。

 女性は当時、埼玉県さいたま市大宮区の派遣型風俗店で働いていて、失踪直前に客だった井上容疑者と会っていたとみられ、警視庁は詳しい経緯を調べている。

福岡市の路上で男性を刺殺 「半グレ」メンバーら4人を逮捕

 福岡県警東署は4日、福岡市の路上で男性の太ももなどを刺すなどして失血死させたとして、「半グレ」グループのメンバーとみられる自称会社員・白水義人容疑者(43)=福岡県春日市白水池=と、自営業・國廣康平容疑者(36)=那珂川市片縄=、無職・岩橋龍一容疑者(42)=福岡市博多区金の隈=、自称風俗店経営・大川拓也(40)=福岡市中央区草香江=の4人を殺人の疑いで逮捕した。同署は4人の認否を明らかにしていない。

福岡市の路上で男性を刺殺 「半グレ」メンバーら4人を逮捕
事件当時の現場周辺
福岡市の路上で男性を刺殺 「半グレ」メンバーら4人を逮捕

 白水容疑者ら4人は3日午前1時ごろ、福岡市東区塩浜の路上で職業不詳・諌山竜弥さん(43)=福岡県春日市=の太ももなどを複数回刃物で刺すなどして殺害した疑いが持たれている。犯行後、4人はその場を立ち去っていた。

 3日午前1時前に、福岡市東区塩浜で「複数人のもめごとで男性が刺されたようだ。」と警察に通報があり、警察が駆け付けたところ、諌山さんが血を流して倒れていて、病院に搬送されたが死亡が確認された。諌山さんの死亡原因は、太ももを刺された事による失血死だった。

 白水容疑者は「半グレ」グループのメンバーとみられていて、事件当時、現場近くの飲食店にいた諌山さんは、何らかのトラブルにより白水容疑者ら4人に呼び出されたとみられている。

歌舞伎町マンションで男性刺殺 暴力団関係者の54歳の男と判明

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 警視庁は、29日未明、東京都新宿区歌舞伎町のマンションで、住居・職業不詳・外崎翔太さん(28)が刃物のようなもので刺されて死亡した事件で、殺人の疑いで逮捕されたのは、住居・職業不詳の自称・勝又文弘容疑者(54)と判明した。調べに対し、勝又容疑者は「弁護士と相談したあとに話したい」と供述している。

勝又文弘容疑者(54)
勝又文弘容疑者(54)
歌舞伎町のマンションで住吉会系関係者の男性刺され死亡 男を逮捕
事件があったマンション
歌舞伎町のマンションで住吉会系関係者の男性刺され死亡 男を逮捕

 勝又容疑者は29日午前3時前、東京 歌舞伎町のマンション7階の1室で、この部屋に出入りしていた外崎さんを刃物のようなもので胸や首などを刺して殺害した疑いが持たれている。

 外崎さんは当時、友人と部屋で酒を飲んでいて、インターホンが鳴って玄関に出たところ、部屋を訪れた容疑者と口論になり、刃物のようなもので襲われたとみられ、病院に搬送されたが、およそ1時間半後に死亡が確認された。

 勝又容疑者と外崎さんは指定暴力団・住吉会系の関係者で、面識があったとみられていて、警視庁が詳しい経緯を調べている。

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