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飲食店内乱闘で営業妨害 「想定外」で無罪判決

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 暴力団同士の乱闘で群馬県高崎市の飲食店の営業を妨げたとして威力業務妨害の罪に問われた指定暴力団・松葉会系組織の茂木慶吾幹部(43)=高崎市浜尻町=の判決公判が9日、前橋地裁であり、国井恒志裁判長は「乱闘は男性にとって想定外で共謀は成立しない。実行行為もなかった」として無罪を言い渡した。

 判決によると、昨年9月29日、高崎市の飲食店で、仲間と共にいさかいを解決しようと指定暴力団・稲川会系幹部らと話し合ったが、決裂して乱闘となった。

 検察側は、一方の責任者として話し合いに参加したと指摘。乱闘になる危険性を想定した上で、相手からの「けんかしかないですね」という問いに「そうですね」と答え、乱闘の契機をつくったとした。

 弁護側は、いきさつを知らずに店に来たため乱闘するつもりはなく、男性が相手方から突然殴られ意識を失ったことで乱闘が始まったと主張した。

 国井裁判長は当事者の証言などから「話し合いの内容を事前に知らず、その場で経緯を知って謝罪している。決裂に備えて相手方は10人ほど待機させていたのに対し、乱闘の準備をしていなかった。自身が暴れるなどの行為もなかった」と認定した。

 スーツ姿の男性は背筋を伸ばして前を向き、判決を淡々と聞いていた。

 弁護人は判決後、「丁寧に審理し、共謀の認定を厳密に行った。被告の人権を守った判決で高く評価する」とした。前橋地検の久保浩次席検事は「判決文を検討し、上級庁と協議して適切に対応したい」とコメントした。

  

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