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「任侠山口組」組員射殺 ヒットマンは「神戸山口組」組長の警護役

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 神戸市長田区で今月12日、「任侠山口組」の織田絆誠代表(50)の警護役、「三代目北村組」の楠本勇浩組員(44)が射殺された事件で、兵庫県警が殺人容疑で指名手配した神戸山口組系ヒットマン、黒木こと菱川龍己容疑者(41)。神戸山口組井上邦雄組長がトップを兼ねる中核組織「山健組」傘下組織の組員で、井上組長の警護を務めるなど忠誠心が高かったという。

菱川龍己
菱川龍己容疑者

 捜査関係者によると、菱川容疑者は岡山市に本拠を置く山健組傘下「二代目一勢会」に所属し、組長の養子となっていた。上部団体の山健組の関連施設に住み込み、井上組長の移動時などに付き添う警護役を担当していたとされる。

 兵庫県警の調べに対し、山健組関係者は菱川容疑者について、井上組長が6月、兵庫県警や京都府警に詐欺容疑などで相次いで逮捕されて以降、「音信不通になっていた」と説明。襲撃事件の現場では共犯者の存在が確認されているが、複数の組員が菱川容疑者と同様に傘下組織を離脱していたとの情報もある。

 「上層部への突き上げ捜査をかわすため、事件前に離脱し、『地下に潜っていた』ということだろう。暴力団の常套手段だ」(捜査関係者)

 菱川容疑者は井上組長の警護を担当していたことから、山健組出身者が大半を占める任侠側にも「面が割れた存在」だった。現場では任侠側から実行犯として名指しされていたほか、現場から約10キロ離れた神戸市北区の路上では16日、回転式拳銃2丁や身分証が入ったかばんが見つかった。

 暴力団関係者は「所属組織の親分の養子になるということは親分からの信頼が相当厚かったということだ。実際、井上組長の警護も任されていた。今の時代、ヤクザが殺人罪で無期懲役となれば30年は刑務所から出られない。襲撃時に素顔や身分を隠さず拳銃と身分証まで残すことで、上層部の関与をかわす材料にしている。高い忠誠心と強い意志で犯行に及んだのだろう」と指摘している。

  

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