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駅前のすし店で、発砲事件/道仁会組幹部が胸など撃たれ、重傷/福岡

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 20日午後7時半ごろ、福岡県柳川市三橋町下百町のビルにあるすし店で、指定暴力団道仁会(同県久留米市)系小林組圭仁会会長の古賀圭輔会長(49)が、店内に入ってきた男に撃たれた。左胸などを3、4発撃たれたが、命に別条はないという。県警柳川署は殺人未遂容疑で逃げた男の行方を追っている。県警は道仁会と、対立する指定暴力団九州誠道会(同県大牟田市)との抗争とみて警戒している。

 県警によると、古賀幹部は事件当時、4階建てビルの1階にあるすし店内のカウンター席で男性2人と飲食中だった。店内には幹部のほか、客や店員が計9人いたが、けが人はいなかった。「男が撃たれている」と119番があり、古賀幹部は柳川市内の病院に搬送後、久留米市内の病院に転送された。

 男は年齢30~40歳で、身長が約170センチ。やせ形で髪は短く、黒っぽい服の上下に、黒っぽい帽子をかぶっていた。発砲後に徒歩で逃走したという。

 道仁会と誠道会の抗争を巡っては、06年5月、道仁会会長人事などに関して、傘下最大の村上一家などが離脱(のちに九州誠道会を発足)したことを機に対立抗争に発展。同月の道仁会本部事務所銃撃に始まり、07年6月の佐賀、熊本での誠道会系組幹部殺害、同11月の佐賀県武雄市の入院患者誤射殺など計二十数件が発生した。

 古賀幹部は昨年12月31日、柳川市議会の田中雅美議長(61)が自宅で開いた忘年会に出席していた。

  *            *           *

 駅前の繁華街のすし店で男は突然、拳銃を発砲した。20日夜、福岡県柳川市で起きた銃撃事件。県警によると、撃たれた古賀圭輔幹部(49)が所属する組の傘下組織は、九州各地で起きた九州誠道会と道仁会の抗争事件でも、誠道会攻撃の中心的役割を果たしたという。一般客や店員も居合わせる中で突然起きた事件に、周囲の人たちは抗争の再燃を恐れ、一様に表情を硬くした。

 すし店が入居するビルは西鉄柳川駅前にある飲食店街の一画にあり、市内でも人通りが多い。県警によると、男は知人と飲食中の古賀幹部に向けて無言のまま発砲したという。

 近くの飲食店経営者(61)によると、事件現場となったすし店には8~10席程度のカウンターと6室程度の個室があり、にぎわっている。経営者は「このかいわいはけんかも少なく、発砲事件なんて聞いたことがない。一般人が巻き込まれなかったのが幸いだが、お客さんが来なくならないか心配」と青ざめた表情で語った。

 道仁会と九州誠道会の抗争は07年11月27日に福岡県久留米市で道仁会系組長ら2人が殺害されて以降、表向きは沈静化した。08年3月には誠道会系幹部らが佐賀県武雄市で起きた入院患者誤射殺事件(07年11月)の遺族宅を訪れ、抗争終結の意向を示す文書を手渡したが、08年6月に福岡県筑紫野市でシンナーの密売事件を内偵中の県警捜査員を道仁会系組員とみられる男が誠道会関係者と間違えて襲撃する事件も発生。県警は「水面下では緊張状態が続いている」とみて警戒していた。

 福岡県内では昨年、13件の発砲事件が発生。5年連続で全国最多となっている。

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