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正木組銃撃初公判、組長が共謀否認 実行犯「撃つ衝動に駆られた」

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 指定暴力団神戸山口組系「正木組」事務所などに昨年2月、銃弾が撃ち込まれた事件で、実行犯と共謀したとして銃刀法違反(発射、加重所持)の罪に問われた指定暴力団山口組中西組の若頭で「六代目宮原組」組長、野坂利文被告(50)=福井市文京6丁目=の初公判が2日、福井地裁(渡邉史朗裁判長)で開かれた。野坂被告は加重所持を認める一方、発射については「共謀していません」と起訴内容を否認した。

 起訴状などによると野坂被告は、中西組傘下組員の大阪市、山本敏行被告(39)=同罪で懲役6年6月判決、控訴中=と共謀し昨年2月23日、正木組事務所や隣接する駐車場に止まっていた車に向け銃弾5発を発射、拳銃1丁と実弾10発を所持したとされる。

 検察側は冒頭陳述で「野坂被告が神戸山口組へ報復する者はいないかと言ったところ、山本被告が申し出た」と指摘。野坂被告は、山本被告から示された発砲計画や拳銃の手配依頼を了承、携帯電話を手渡すなど共謀が成立するとした。

 弁護側は「発射を指示したことはない。犠牲者を出すのは愚かだと考えており、発砲することは予期していなかった。発射については無罪だ」と反論した。

 山本被告の証人尋問では、検察官が捜査段階の供述調書を読み上げ、野坂被告との共謀を指摘したが、山本被告は「拳銃を撃つ気はなかった。(組事務所前に立ったときに)撃ってみたいと衝動に駆られた」と述べ、野坂被告の指示ではなかったと主張した。

 最高刑が無期懲役の銃刀法違反罪(発射)は裁判員裁判の対象になるが、福井地裁は今年2月、山口組神戸山口組の対立抗争状態により「裁判員の生命や身体などに危害が加えられる恐れがある」として対象から除外、裁判官のみでの審理とした。

 5日に被告人質問、6日に論告求刑があり、12日に判決が言い渡される。

  

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