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神戸山口組の年末「納会」今年はコンパニオンも呼ばず緊迫

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 今年の納会は、紅白の横断幕もなければ、昨年呼んだコンパニオンの姿もなかった。50人ほどの警察官が周囲を固め、かなり緊迫したものだった。
 
 12月13日、兵庫県淡路市の侠友会本部で、神戸山口組の年末会合「納会」が催された。昨年8月に山口組が分裂して以来、神戸側にとっては2回めの納会になる。翌年の活動方針を発表する納会は、一年を通じもっとも重要な行事。だが、その様子は一変していた。

 今年5月に直参の池田組若頭が、六代目側の弘道会組員によって射殺されたことで、喪に服すという意味合いがあった。また、10月には神戸側の中心的組織である山健組傘下「紀州連合会」会長が“撲殺”されている。神戸側内部には、なぜ返し(報復)をしないのかという気持ちがくすぶっていて、お祝いムードの納会など開けなかったのだろう。

 発足当初は13団体だった直参組織が、12月現在、25団体にまで勢力を伸ばした神戸山口組。だが引き抜き合戦も一段落し、抗争も影を潜めてきた。そんななかでの納会が、微妙な“軋み”を感じさせるものだった理由について、関東在住の暴力団関係者は言う。

「分裂から1年4カ月が経過し、末端の組員らは本当に生活ができなくなっている。傘下の組織でも納会などを開くが『参加する電車賃もない』との、ぼやきが聞こえるほどだ。

 それなのに組織に金を吸い上げられ、執行部に対する不満が出てきていると噂される。その執行部同士でも、方針の違いから一枚岩になっていないという話まで聞こえてくる」

 納会では、来年の指針として「風霜尽瘁(ふうそうじんすい)」の四字熟語が発表された。

 『苦難にも力を尽くして未来に向けて精進する』という意味。犠牲者が出るなかで、返しもしないという現在の苦難に、立ち向かっていこうということだ。

 一方、六代目山口組も同じ日に年末会合である「事始め」を開催。こちらは、派手な会になったという。

 昨年は分裂直後ということもあり、静かな事始めだったが、今年は祝宴を開き、仕出しの料理が運ばれた。各地区ブロックから2名ずつが、カラオケで歌も披露し、六代目側は、すっかり落ち着きを取り戻した様子だ。

 六代目側も「和親合一」という、来年の指針を発表した。

 『和をもって内を固め、悪を包容、浄化していこう』という意味です。三代目山口組田岡一雄組長の時代に定めた組の綱領にもある言葉。六代目山口組司忍組長は、山口組としての原点回帰を呼びかけるとともに、神戸側に出ていった若い組員に、いつでも戻ってこい、という意味もこめられている。

 分裂前は72団体だった六代目側は、53団体にまで数を減らした。それでも事始めを見る限り、余裕さえ感じた。2つの山口組の年末風景は、対照的だったようだ。

  

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