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工藤会系幹部射殺 「供述で解明に寄与」懲役20年求刑/福岡

 福岡県中間市で2008年9月、特定危険指定暴力団工藤会」(北九州市)系組幹部が射殺された事件で、殺人などの罪に問われた工藤会系組幹部、南川忠邦被告(47)に対し、検察側は11日、福岡地裁(松藤和博裁判長)の公判で「(組織の)上位者の殺害指示を詳細に供述し、真相解明に寄与した。勇気ある決断として最大限評価されるべきだ」と述べ、無期懲役などに相当するとしながらも有利な事情を考慮して懲役20年を求刑した。

 検察側が組織犯罪解明への貢献を理由に求刑の軽減を公判で明言するのは異例。判決は30日に言い渡される。

 検察側は論告で、南川被告が捜査段階から、共謀したとされる工藤会理事長代行、木村博被告(62)=殺人罪などで起訴=が首謀者と供述した点を重視。「主体的かつ積極的に犯行に関与した」としながらも「従属的な立場に過ぎなかった」と述べた。弁護側は「実行役から木村被告に犯行を報告する役だったに過ぎない」として殺人ほう助罪にとどまると主張し、「求刑の半分以下の刑が相当」と訴えた。

 起訴状によると、南川被告は木村被告らと共謀し、08年9月10日、中間市の安高(あたか)毅組幹部(当時66歳)方で、安高幹部を拳銃で射殺したとされる。

 園田寿・甲南大法科大学院教授(刑事法)は「求刑は検察側の裁判所への参考意見で判決を拘束するものではないが、組織犯罪は共謀の立証が非常に困難なため、供述の重要性を最大限に強調したのだろう。判決がどう評価するか注目される」と話した。

  

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