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工藤会:幹部クラスまで組見放す 内部崩壊の兆し 離脱者前年同期比3倍増

 全国唯一の特定危険指定暴力団工藤会」(本部・北九州市)系の組員の離脱者が、今年1~6月で24人となり、昨年同時期(8人)の3倍に増えたことが10日、福岡県警への取材で分かった。昨年1年間の離脱者数(16人)もすでに上回った。県警はトップの総裁をはじめ幹部を相次いで摘発する「頂上作戦」を実施。最近は、幹部クラスが離脱する例も出始めたといい、県警の担当者は「捜査の影響で内部崩壊の兆しがある」としている。

 県警暴力団対策部組織犯罪対策課によると、平成26年12月末現在の工藤会系組員は約520人。今年1~6月、このうち35人が、県警や県暴力追放運動推進センターに離脱の希望を相談し、24人が県警の支援で組を離脱した。

 昨年以降、一般市民に対する殺人や殺人未遂事件に関与していたとして、総裁の野村悟被告(68)=殺人、所得税法違反罪などで起訴=ら幹部が相次いで逮捕されたことで、状況は変わりつつある。  これまでは、「みかじめ料の獲得などシノギ(資金獲得活動)が難しくなった」といった理由で末端組員の離脱が多かったが、「カタギ(一般人)に手を出す組織にはいたくない」「工藤会がいつまで持つか分からない」という組員が目立つようになった。ほとんどなかった幹部クラスの離脱も出始めている。

 県警は「取り締まりから逃れるために偽装離脱をするケースも考えられ、離脱者が本当に工藤会との関係を絶てているのか、見極めたい」としている。

 一連の捜査では、昨年9月、元漁協組合長射殺事件を指示したとする殺人容疑などで野村被告やナンバー2の会長らを逮捕。その後、野村被告は、2件の市民襲撃事件や上納金の脱税事件、県警元警部の銃撃事件などで再逮捕され、逮捕は6回となっている。

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