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暴力団ニュース~ヤクザ゙事件簿

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’08ココロ新風景:/下 死刑、信仰心でかかわる

 ◇教誨、遺族ケア、廃止運動…
 ◇加害側と被害側、歩み寄りの道遠く
 9月10日夕、真宗大谷派の僧侶、寺林惇(まこと)さん(70)=大阪市城東区、来迎寺住職=は一本の電話を受けた。「明日の予定あいてますか」。掛かってきた先は大阪拘置所。寺林さんは一瞬で用件を察し、覚悟を決めた。

 翌日、法務省は大阪拘置所で2人、東京拘置所で1人の死刑を執行したと発表した。寺林さんは四半世紀、大阪拘置所に通う教誨師(きょうかいし)でもある。「生きるも人生なら、死もまた人生。死ねば何もなくなるのではなく、純粋精神に帰るのです」。執行を前に極限状態の死刑囚の心に「最後の教誨」が届いたか知りようはないが、「ありがとうございました」とは言ってもらえた。寺林さんは控室に下がると、すぐ後に始まる葬儀の準備を始めた。

 2人とは初対面だったが、寺林さんには求められて13年間教誨を続けている相手がいる。岡本啓三死刑囚(50)=旧姓河村。88年、会社経営者らから1億円を奪って殺し、コンクリート詰めにした元暴力団幹部だ。寺林さんは「彼は仏に帰依し、罪もしっかり自覚した。その彼を穏やかに死刑に服するようにと教誨するのだから、つらい仕事でもある」と心情を吐露する。

   *

 1週間さかのぼる9月4日夜、東京の日本基督教団信濃町教会に仏教や新宗教も含む40人近い宗教者が集まり、死刑執行停止を求める祈りをささげた。

 主催したのは約300人・教団でつくる「死刑を止めよう」宗教者ネットワーク。死刑廃止運動は加害者寄りのイメージを持たれがちだが、事務局のイエズス会社会司牧センター職員、柴田幸範さん(48)は「被害者とその家族、職務で死刑執行に直接かかわる刑務官など死刑にかかわるすべての人のために祈る」と説明する。

 死刑制度の議論を深めるため遺族らにも同じテーブルに着いてもらいたいが、「接触が困難なのが実情。今は先進的な米国の事例などを学んでいる」という。

 教誨師の世界でも近年、「被害者の視点」の重要性が指摘されている。しかし「言うはやすし、行うは難しだ」(寺林さん)。全国教誨師連盟の平野俊興理事長(68)=千葉県市川市、浄土真宗本願寺派中原寺住職=にも手痛い経験がある。ある死刑囚に頼まれて被害者の菩提寺(ぼだいじ)を探し出し、託された蓄えで毎月墓に花を供えようとしたところ、傷の癒えない遺族をよく知る住職から「冗談じゃない」と一喝されたという。平野理事長は「教誨師にはどこまでできて、何はできないのか」と自問する。

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 被害者ケアに取り組むあるシスターは今夏、事故で家族を亡くした女性から「(加害者側の)あの人を刺す」と告白された。聖職者として他言はできず、数年間のケアの力が報復をぎりぎりで踏みとどまらせてくれると信じて祈るしかなかった。女性は今、落ち着きを取り戻しているが、シスターはその心中を思い「死刑制度は絶対反対だが、国も責任を持つ経済的、精神的ケアの体制が確立されない限り、安易には反対を口にできない」と話す。

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 死刑囚や遺族に寄り添ったり、信仰心から死刑制度に反対する宗教者。終身刑の創設も議論される中、それぞれの歩み寄りはまだ見えない。【丹野恒一】

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