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違法風俗店を一掃・・・小倉北・京町/福岡

 40店舗以上の違法風俗店が営業していた北九州市小倉北区京町1の一部地域で、県警が集中取り締まりを行った結果、違法店舗がほぼゼロになったことが分かった。県警が、個々の売春店にとどまらず、店から組合費を徴収していた飲食店組合にも組織犯罪処罰法違反(犯罪収益の収受)容疑を、全国で初めて適用したことなどが効果を上げた。周辺住民などからは「これで健全な街に生まれ変わるかもしれない」と期待の声が上がっている。

 一帯はJR小倉駅の南西約300メートルに広がる繁華街の一角。以前は通常の飲食店が軒を連ねていたが、1970年代から売春店が増え始めたとされる。

 県警によると、2007年の時点で、約3300平方メートルに小料理屋やスナックなどの看板を出した四十数店舗の売春店が営業しているのを確認。各店が雇うなどした客引きが、近くの路上で男性客に声をかけて店に案内した後、店側が女性従業員に引き合わせ、店の2階などで売春をさせていた。店や客引きは、指定暴力団・工藤会に「みかじめ」と呼ばれる金を毎月、提供しているという情報もあったという。

 県警北九州暴力団対策本部と小倉北署が昨年4月から集中取り締まりに着手。今年2月末までに売春店経営者ら延べ19人を摘発した。この結果、ほぼすべての売春店が廃業したり、正規の飲食店への転身を県警に約束したりしたという。

 これらの店は、地元の飲食店組合「新京町料飲協同組合」に組合費として毎月5000円を納めていた。このため、県警は、同組合が売春で得られた違法収益と知りながら組合費を徴収することで各店の売春を助長していたとみて、同年11月以降、組合長らを組織犯罪処罰法違反(犯罪収益の収受)容疑で逮捕した。

 近くに住む会社員女性(42)は「夜は客引きが何人も立っていて怖かったが、今では見なくなった」と喜ぶ。一方、近くの喫茶店で働く男性(35)は、「違法風俗店がなくなったこと自体はうれしいが、跡地がこの後、どうなるのか。空き店舗だけが多数残るとすれば、ゴーストタウンみたいで不安」と話す。

 小倉北区役所まちづくり推進課の担当者は「県警によって違法風俗店が一掃されたことは喜ぶべきこと。一帯の今後の在り方については、関係者との協議が必要」と話している。

(2009年3月25日 読売新聞)

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