「半グレ」4団体のトップ逮捕 大阪府警が摘発強化
大阪府警が、暴力団組織に属さない「半グレ」と呼ばれる不良集団の摘発を強化している。少なくとも4団体のリーダー格を10月までに逮捕。表立った活動が難しくなった暴力団が半グレを隠れみのにしているとの指摘もあり、府警は一部の団体を「準暴力団」と認定している。学生が所属する団体もあるとされ、府警は実態解明を進めている。
昨年9月、大阪・ミナミの路上で通行人が 「おまえが当たってきたせいで財布をなくした。21万円払え」などと因縁を付けられて暴行を受け、金品を奪われる事件が4件相次いだ。府警は今年3月以降、大阪市内の無職の男(24)ら8人を強盗致傷などの疑いで逮捕。男は50~60人が所属する半グレ集団「軍団立石」のリーダー格だった。
府警は6月にも、半グレ集団「米谷グループ」のリーダー格の男(38)を威力業務妨害などの容疑で逮捕。暴力団へのみかじめ料の支払いを拒んだ飲食店従業員を脅したとされ、男は調べに「暴力団と懇意に付き合っている」と供述した。9月には20代の男性を監禁したとして、別の半グレ集団のリーダーの男(42)が、暴力団幹部とともに逮捕されている。
半グレの中でも、府警が「準暴力団」として警戒しているのが「O7(アウトセブン)」と「アビス」の2団体。
府警は9~10月、アウトセブンのリーダー格の男(34)を保険金詐欺などの容疑で計3回逮捕。この団体は格闘技団体の元メンバーらで構成し、ミナミを拠点に100人以上が所属しているという。
一方、数百人が所属し、最大規模と言われるのがアビス。捜査関係者によると、学生を含む10代の男女が多数所属し、一時アウトセブンと対立していた。飲食店の客引きで収益を上げているとされるが、詳しい実態は分かっていない。
半グレは締め付けが厳しい暴力団に代わり、みかじめ料の徴収や売春、特殊詐欺などのシノギを拡大させている。摘発されても、名前やメンバーを変えて残り続けるとみられている。
昨年9月、大阪・ミナミの路上で通行人が 「おまえが当たってきたせいで財布をなくした。21万円払え」などと因縁を付けられて暴行を受け、金品を奪われる事件が4件相次いだ。府警は今年3月以降、大阪市内の無職の男(24)ら8人を強盗致傷などの疑いで逮捕。男は50~60人が所属する半グレ集団「軍団立石」のリーダー格だった。
府警は6月にも、半グレ集団「米谷グループ」のリーダー格の男(38)を威力業務妨害などの容疑で逮捕。暴力団へのみかじめ料の支払いを拒んだ飲食店従業員を脅したとされ、男は調べに「暴力団と懇意に付き合っている」と供述した。9月には20代の男性を監禁したとして、別の半グレ集団のリーダーの男(42)が、暴力団幹部とともに逮捕されている。
半グレの中でも、府警が「準暴力団」として警戒しているのが「O7(アウトセブン)」と「アビス」の2団体。
府警は9~10月、アウトセブンのリーダー格の男(34)を保険金詐欺などの容疑で計3回逮捕。この団体は格闘技団体の元メンバーらで構成し、ミナミを拠点に100人以上が所属しているという。
一方、数百人が所属し、最大規模と言われるのがアビス。捜査関係者によると、学生を含む10代の男女が多数所属し、一時アウトセブンと対立していた。飲食店の客引きで収益を上げているとされるが、詳しい実態は分かっていない。
半グレは締め付けが厳しい暴力団に代わり、みかじめ料の徴収や売春、特殊詐欺などのシノギを拡大させている。摘発されても、名前やメンバーを変えて残り続けるとみられている。