飯田市射殺事件の初公判 被告は殺人を無罪主張
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長野地裁松本支部で21日、2015年10月に長野県飯田市の温泉施設駐車場で男性を射殺したとして、殺人などの罪に問われている指定暴力団・六代目山口組系近藤組傘下二代目掛野組若頭で「牧内組」組長・牧内健一郎こと有賀健一郎被告(48)の初公判で、有賀被告は「殺意はなかった」と殺人について無罪を主張した。
有賀被告は2015年10月、飯田市上殿岡の温泉施設「湯~眠」の駐車場で、有賀被告が所属していた「二代目掛野組」から、六代目山口組から分裂した神戸山口組系山健組傘下「三代目竹内組」へ移籍しようとしていた、長谷川勝也こと長谷川陽一さん(当時43歳)の頭部を拳銃で撃ち射殺した疑いが持たれている。
事件後、神戸山口組は再分裂し、「三代目竹内組」は「任侠山口組」に移籍。「四代目竹内組」となる。
裁判員裁判で開かれた初公判で、有賀被告は「殺めたことは申し訳ないが、故意だったり、殺意を持ったりはしていなかった」と述べ、殺人については無罪を主張した。
検察側が「被告は犯行前から殺害をほのめかしていた」と指摘したのに対し、弁護側は「長谷川さんがつかみかかってきた際に引き金を引いてしまった」と主張した。
長野地裁松本支部で21日、2015年10月に長野県飯田市の温泉施設駐車場で男性を射殺したとして、殺人などの罪に問われている指定暴力団・六代目山口組系近藤組傘下二代目掛野組若頭で「牧内組」組長・牧内健一郎こと有賀健一郎被告(48)の初公判で、有賀被告は「殺意はなかった」と殺人について無罪を主張した。
有賀被告は2015年10月、飯田市上殿岡の温泉施設「湯~眠」の駐車場で、有賀被告が所属していた「二代目掛野組」から、六代目山口組から分裂した神戸山口組系山健組傘下「三代目竹内組」へ移籍しようとしていた、長谷川勝也こと長谷川陽一さん(当時43歳)の頭部を拳銃で撃ち射殺した疑いが持たれている。
事件後、神戸山口組は再分裂し、「三代目竹内組」は「任侠山口組」に移籍。「四代目竹内組」となる。
裁判員裁判で開かれた初公判で、有賀被告は「殺めたことは申し訳ないが、故意だったり、殺意を持ったりはしていなかった」と述べ、殺人については無罪を主張した。
検察側が「被告は犯行前から殺害をほのめかしていた」と指摘したのに対し、弁護側は「長谷川さんがつかみかかってきた際に引き金を引いてしまった」と主張した。
「任侠山口組」組員射殺 ヒットマンは「神戸山口組」組長の警護役
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神戸市長田区で今月12日、「任侠山口組」の織田絆誠代表(50)の警護役、「三代目北村組」の楠本勇浩組員(44)が射殺された事件で、兵庫県警が殺人容疑で指名手配した神戸山口組系ヒットマン、「四代目山健組」傘下「二代目一勢会」組員・黒木龍己こと菱川龍己容疑者(41)は、神戸山口組の井上邦雄組長がトップを兼ねる中核組織「四代目山健組」傘下組織の組員で、井上組長の警護を務めるなど忠誠心が高かったという。
菱川龍己容疑者
捜査関係者によると、菱川容疑者は岡山市に本拠を置く山健組傘下「二代目一勢会」に所属し、組長の養子となっていた。上部団体の山健組の関連施設に住み込み、井上組長の移動時などに付き添う警護役を担当していたとされる。
兵庫県警の調べに対し、山健組関係者は菱川容疑者について、井上組長が6月、兵庫県警や京都府警に詐欺容疑などで相次いで逮捕されて以降、「音信不通になっていた」と説明。襲撃事件の現場では共犯者の存在が確認されているが、複数の組員が菱川容疑者と同様に傘下組織を離脱していたとの情報もある。
「上層部への突き上げ捜査をかわすため、事件前に離脱し、『地下に潜っていた』ということだろう。暴力団の常套手段だ」(捜査関係者)
菱川容疑者は井上組長の警護を担当していたことから、山健組出身者が大半を占める任侠側にも「面が割れた存在」だった。現場では任侠側から実行犯として名指しされていたほか、現場から約10キロ離れた神戸市北区の路上では16日、回転式拳銃2丁や身分証が入ったかばんが見つかった。
暴力団関係者は「所属組織の親分の養子になるということは親分からの信頼が相当厚かったということだ。実際、井上組長の警護も任されていた。今の時代、ヤクザが殺人罪で無期懲役となれば30年は刑務所から出られない。襲撃時に素顔や身分を隠さず拳銃と身分証まで残すことで、上層部の関与をかわす材料にしている。高い忠誠心と強い意志で犯行に及んだのだろう」と指摘している。
神戸市長田区で今月12日、「任侠山口組」の織田絆誠代表(50)の警護役、「三代目北村組」の楠本勇浩組員(44)が射殺された事件で、兵庫県警が殺人容疑で指名手配した神戸山口組系ヒットマン、「四代目山健組」傘下「二代目一勢会」組員・黒木龍己こと菱川龍己容疑者(41)は、神戸山口組の井上邦雄組長がトップを兼ねる中核組織「四代目山健組」傘下組織の組員で、井上組長の警護を務めるなど忠誠心が高かったという。
菱川龍己容疑者
捜査関係者によると、菱川容疑者は岡山市に本拠を置く山健組傘下「二代目一勢会」に所属し、組長の養子となっていた。上部団体の山健組の関連施設に住み込み、井上組長の移動時などに付き添う警護役を担当していたとされる。
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菱川容疑者は井上組長の警護を担当していたことから、山健組出身者が大半を占める任侠側にも「面が割れた存在」だった。現場では任侠側から実行犯として名指しされていたほか、現場から約10キロ離れた神戸市北区の路上では16日、回転式拳銃2丁や身分証が入ったかばんが見つかった。
暴力団関係者は「所属組織の親分の養子になるということは親分からの信頼が相当厚かったということだ。実際、井上組長の警護も任されていた。今の時代、ヤクザが殺人罪で無期懲役となれば30年は刑務所から出られない。襲撃時に素顔や身分を隠さず拳銃と身分証まで残すことで、上層部の関与をかわす材料にしている。高い忠誠心と強い意志で犯行に及んだのだろう」と指摘している。