山口組分裂に続き稲川会でも激震 有力幹部2人を破門処分
分裂に揺れる国内最大の指定暴力団・六代目山口組に続き、関東の有力組織、指定暴力団・稲川会でも激震が走った。組織傘下の有力幹部2人が処分されたとの情報が流れ、その背景をめぐってさまざまな憶測がささやかれている。「盃外交」がもたらす波紋に、噂される大規模再編の動きは1月12日に現実のものとなった。
六代目山口組を脱退した神戸山口組の中核組織である四代目山健組の井上邦雄組長と食事会をしていたことが問題視され、稲川会組織委員長で紘城一家の戸上光雄総長と、稲川会直参で箱屋一家の中村豪総長が、稲川会から破門処分された。処分された2人は組織内で人望もあるため、関東だけではなく全国の暴力団社会には衝撃的であり、「この後もさらなる処分者が出る」との噂も絶えない。直接の破門の原因は、井上邦雄組長と食事会ではなく、その後の「事情聴取の呼び出しに応じなかったこと」とされる。
この処分には山口組分裂が関係していることは否めない。かつて組織間の抗争で多くの血が流されたことを教訓に、暴力団は「共存共栄」の道を選び、積極的に他組織と兄弟の盃を交わし、後見人などの関係を取り結んできた。
今回処分を受けた戸上光雄総長は山健組傘下健國会の山本一廣総裁と、中村豪総長は神戸山口組の井上邦雄組長、住吉会総本部長で十三代目幸平一家の加藤英幸総長と兄弟分といわれている。
これに対して、稲川会理事長で三代目山川一家の内堀和也総長は、山口組若頭補佐で三代目弘道会の竹内照明会長と兄弟分である。
「代理戦争」とまでは言わないが、「代紋違いの兄弟分関係」が、今回の破門にも影響しているとみられる。
六代目山口組を脱退した神戸山口組の中核組織である四代目山健組の井上邦雄組長と食事会をしていたことが問題視され、稲川会組織委員長で紘城一家の戸上光雄総長と、稲川会直参で箱屋一家の中村豪総長が、稲川会から破門処分された。処分された2人は組織内で人望もあるため、関東だけではなく全国の暴力団社会には衝撃的であり、「この後もさらなる処分者が出る」との噂も絶えない。直接の破門の原因は、井上邦雄組長と食事会ではなく、その後の「事情聴取の呼び出しに応じなかったこと」とされる。
この処分には山口組分裂が関係していることは否めない。かつて組織間の抗争で多くの血が流されたことを教訓に、暴力団は「共存共栄」の道を選び、積極的に他組織と兄弟の盃を交わし、後見人などの関係を取り結んできた。
今回処分を受けた戸上光雄総長は山健組傘下健國会の山本一廣総裁と、中村豪総長は神戸山口組の井上邦雄組長、住吉会総本部長で十三代目幸平一家の加藤英幸総長と兄弟分といわれている。
これに対して、稲川会理事長で三代目山川一家の内堀和也総長は、山口組若頭補佐で三代目弘道会の竹内照明会長と兄弟分である。
「代理戦争」とまでは言わないが、「代紋違いの兄弟分関係」が、今回の破門にも影響しているとみられる。